水泳の飛び込みのコツ!基本レベルをUPする練習方法5選
水泳の大会では飛び込みが必要となりますが、その練習方法やコツにはどのようなものがあるのでしょうか。本記事では、初心者から上級者まで様々な方が基本レベルをアップできるよう、水泳の飛び込みにおける基本フォームやルール、練習方法、コツなどを詳しく紹介しています。
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公式ライター Activel_director
水泳における「飛び込み」
そこで、水泳(競泳)における「飛び込み」に着目し、その練習方法やコツ、注意点を紹介しています。
水泳の飛び込み台
水泳の飛び込み台は、足をかけやすいように四角いものが一般的で、背泳ぎのスタート用に低い位置に掴める凹みやパイプ・棒がついています。2010年からの国際大会では、水泳の飛び込み台にも陸上のクラウチングスタートのように足をかけられるバックプレートというものがつくようになりました。日本の主要な水泳大会でもすぐに導入され、各地の大会・プールでもバックプレート付きの飛び込み台が使用されるようになってきています。
水泳における飛び込みの種類と基本フォーム・ルール
泳ぎ方別といっても、バタフライ・平泳ぎ・クロールの飛び込み方法は基本的に同じです。 両足を揃えるフォームと片足を後ろに引くフォームがありますが、水泳初心者の場合は両足の方が綺麗に飛び込みやすいためおすすめです。
背泳ぎ(メドレーリレー含む)のみ、他の種目と違い1度水中に入ってから飛び込みます。
いずれの飛び込み方でも、「用意(Take your marks.)」の合図で構えてからスタートの合図が鳴るまでは静止していなければなりません。 また、飛び込み後の潜水は15mまでと定められています。
両足を揃える飛び込み方法
スタート(両足とび)
台に上がったら、両足フォームの場合、両足の指を飛び込み台の前にかけます。
「用意」の合図で台を掴み、少し肘を曲げて前のめりになった状態で静止します。
そして、スタートの合図が鳴ったら手を抵抗の少ないけのびに近い形にして、足を揃えて飛び込みます。
片足を引く飛び込み方法
後ろの足でプレートを蹴ることができるうえ、反動をつかって飛び込むことができるため、水泳上級者であればこちらのフォームをおすすめします。
片足フォームの場合、笛が鳴って台に上がったら前足の指を台にかけ、後ろの足はブロックに軽くおいて準備します。
「用意」の合図で台を掴んで少し身体を後ろに引き、スタートの合図で反動を利用して飛び込みます。
その際空中で手と足を大まかに揃えます。
慣れるまでは足を揃える段階で体勢が崩れて身体が斜めに傾いたままの飛び込みになってしまうこともありますが、練習を重ねれば両足を揃えるフォームよりも速く勢いのある飛び込みが可能になります。
背泳ぎの飛び込み方法
「用意」の合図で肘を曲げて身体を壁に寄せるように引き上げ、スタートの合図で手を万歳するような形で挙げて、壁を蹴ります。 身体を反らせるようにして飛び込むため、背泳ぎの飛び込みには少しコツがいります。
水泳の飛び込み練習方法①練習場所の確保
更に、水泳・飛び込み初心者の場合、入水時下を向きすぎて深く潜ってしまうことがあるため、初めのうちは深いプールで練習を行うようにしましょう。 水泳大会などの場合、一定時間飛び込み練習を行えることが多いため、大会前に練習ができなくても最悪当日に行うことができますので、安心してください。(全ての水泳大会で行われる訳ではありません。)
水泳の飛び込み練習方法②イルカ跳び(初心者向け練習)
水泳の練習方法_イルカ飛び
イルカ跳びはバタフライや平泳ぎの練習として行われることが多い水泳の練習方法ですが、飛び込みの練習としても有効で、水面に向かって飛ぶことに慣れ、恐怖心や不安をある程度取り除くことができます。 また、入水する時の感覚やコツ、どのような角度で飛び込めば抵抗が少ないのかといったことを、安全に学ぶことができます。
水泳の飛び込み練習方法③形を作ってから飛び込み
ここでは、初めに手の形を作ってしまってから飛び込むという練習をします。 まず、プールサイドのギリギリのところに立ち、両足の指をへりにかけます。 少しかがんで、頭の後ろから手を組んで上半身をけのびの形にし、前~斜め下(水面の方向)に指先を向けて構えます。 そのまま、前を見ずに下を向いたまま飛び込みます。
上や前に飛んだり、手を組むのに専念してしまったりするとお腹から落ちることがありますが、この場合手を予め組んでおくことで余計な動きをせず、自然と斜め下に向かって飛べる可能性が高くなるため、失敗が少なくなります。
水泳の飛び込み練習方法④低い場所からの飛び込み
この練習も、まずは飛び込み台からではなく、水面と同じ程度の高さのプールサイドから行ってください。
まずは何も構えないフラットな体勢からの飛び込み、そして次の飛び込み台を使った練習に向けて実際の構えをしてからの飛び込みを練習しておきましょう。 背泳ぎの飛び込みの場合、フラットな体勢からの飛び込み練習はできないため、「構えて飛び込んでみる」の項目を参照してください。
構えなしで飛び込む
イルカ跳びの感覚と手を組んでからの飛び込み練習で覚えた感覚を合わせて、低いアーチを描くように飛びます。
頭を下げて、組んだ手の指先→頭→胸→腰→足先という順番で入水できるように意識します。 手は完全にけのびの形にする必要はありませんが、できるだけそれに近づけて自然な形で飛び込みます。 本来の飛び込みフォームのように構えていない分、空中での動きが少なくなり、腕を動かしたり姿勢を作ったりする余裕が生まれます。
構えて飛び込む
文章で読むよりも、実際にやってみた方がコツは掴みやすいので、繰り返し練習して、構え→飛び込みという動きを身体に覚えさせましょう。 背泳ぎの飛び込みの場合、プールサイドのへりや壁の一部が掴めるタイプのプールであれば低い位置からの練習が可能です。 両手でその場所を掴んだら、体育座りのような形で足先を揃えて壁につけます。肘を引いて壁に近づけ、一気に身体を反らせて指先・頭から入水します。
水泳の飛び込み練習方法⑤台を使って飛び込み
プールサイドからの飛び込みを繰り返しているので、初心者の場合も飛び込み台からの飛び込みにもさほど恐怖心を感じないでしょう。
少し高い位置からの飛び込みなので、今までよりも遠くに飛ぶことができるほか、滞空時間も少し長くなるため姿勢を整える余裕が生まれますが、その分姿勢も崩れやすくなります。これまでの練習をしっかりとこなしていれば、姿勢が崩れることもなく、きれいなフォームで入水できる可能性が高いです。
まずは飛び込み台で構えてみる
角度のついている飛び込み台の場合、より前傾姿勢になるため恐怖心を持ってしまう方もいるかもしれません。
特に、水泳初心者におすすめした両足をかけるフォームの場合は前に体重が乗り、落ちてしまうのではないかという不安も生まれやすいので、そのような方は、一度片足を引くフォームで構えてみましょう。
水泳上級者で飛び込みに慣れている方でも、構えはただ何となく行っているという方は、練習の機会に構えのフォーム・角度から見直してみましょう。
両足を揃えた飛び込み
初めはプールサイドから行ったようにフラットな姿勢からの飛び込みを行ってみても良いでしょう。
ある程度の高さからの飛び込み練習を繰り返すことで、適切な角度・距離で入水することができ、スムーズに潜水へと入っていくことができるようになります。
台を使った飛び込み練習では、得意な泳ぎ方(泳法)で水泳大会に出ることを想定して行うと良いでしょう。
飛び込み→潜水→2~3ストローク程度まで全力で泳ぐという練習をすることで、飛び込んだ後の適切な潜水キックの回数を知ることができるうえ、水泳大会へ向けた実践練習・イメージトレーニングにもなります。
片足を引いた飛び込み
とはいえ、水泳の飛び込みは、練習を重ねればきれいなフォームを身につけることができます。 片足を引くフォームでも、好きな泳ぎ方で、飛び込み→潜水→泳ぐという一連の動きを繰り返し練習しましょう。
背泳ぎの飛び込み
自分のやりやすい方法で飛び込むのが一番ですが、水泳大会の規模によっては横に掴むグリップや凹みしかない台を使用することも十分考えられますので、水泳初心者~中級者、水泳大会未経験者の場合は横のグリップで練習しておくと無難です。
手を離して掴むか、くっつけて掴むかは個人の自由ですが、身体を引き付けて反動をつけるためには手を離した方が、力が伝わりやすくなります。練習の段階で、自分に合ったやり方を見つけておきましょう。
水泳の飛び込みのコツとは?
これらを意識しながら練習を繰り返すことで、水泳大会などの本番でコツを意識しなくても自然ときれいなフォームで適切な飛び込みができるようになります。
水泳の飛び込みのコツ①姿勢を保つコツ
イルカ跳びやフラットな姿勢からの飛び込みでも、体幹に力を入れて姿勢を保つというコツを意識しながら行うことで、飛び込みの姿勢が安定していきます。 陸上で行う飛び込み練習のやり方として、けのびの姿勢を作ってつま先立ちをしながら姿勢を保つという方法もあります。
水泳飛び込みのコツ②入水後のコツ
入水後のコツとしては、すぐにキックを打ち始めないということがあげられます。 けのびの姿勢を保ち、入水後の衝撃による手足のバランスを整えたら、潜水を始めます。 このコツを意識することで、スムーズに潜水に入ることができます。 背泳ぎの飛び込みの場合も、飛び込みによる衝撃がある程度おさまったら上手く身体をうねらせてバサロキックを行うことでスムーズな飛び込み動作になります。
水泳飛び込みのコツ③飛び込み方のコツ
水泳大会などではよく見る飛び込みのやり方ですが、前を見ながら飛ぶことで、下を向いている時よりも手先が前方を向くため距離が伸びますが、その分姿勢を保つことや練習してきた適切な角度で飛び込むことが困難になります。
そのため、この方法で飛び込むためにはやはり繰り返しの練習が必要となります。
水泳の飛び込みは段階を踏む練習でコツを習得する
水泳の飛び込みにおいて、飛び込み→潜水→浮き上がりまでの一連の動作が上手くいくと、気持ちよく泳ぎに入っていくことができます。
また、適切できれいなフォームで飛び込むことで、タイムの向上も期待できます。
適切なフォームを身につけるためには練習が欠かせません。
水泳の全種目に共通する動きである飛び込みは、段階を踏みつつ繰り返し練習することで、基本的な動きから細かいコツまでを必ず身につけることができます。
普段の練習で飛び込み練習を行うことが難しい場合も、水泳大会に出場する際には練習場所を見つけて繰り返し練習をしておくと良いでしょう。
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