水泳のターンとは?
水泳のプールには、短水路と呼ばれる25mプールと、長水路と呼ばれる50mプールがあります。水泳初心者に親しみ深いのは25mプールですが、そのプールで50m以上の距離を泳ごうとすると、どうしても折り返しが必要になります。
水泳において、その折り返しのための動作のことを「ターン」と呼びます。基本的には身体を折りたたみながら回転させる動作ですが、水泳のターンにはいくつか種類があり、簡単なターンからコツや練習が必要なターンまで様々です。
水泳において、その折り返しのための動作のことを「ターン」と呼びます。基本的には身体を折りたたみながら回転させる動作ですが、水泳のターンにはいくつか種類があり、簡単なターンからコツや練習が必要なターンまで様々です。
水泳のターンに関するルール
水泳大会などでは、折返し監察員といって、各レーンの選手がターン中やその前後において水泳連盟の定める規則に違反をしていないかを見る審判のような人がいます。
ターン動作の詳しいルールは種類別に後ほど紹介しますが、水泳のターンでは、必ず身体の一部を壁に触れさせなければなりません。また、水泳(競泳)ではターン後の潜水は15mまで許されており、それ以降は必ず身体の一部を水面上に出さなければなりません。
ターン動作の詳しいルールは種類別に後ほど紹介しますが、水泳のターンでは、必ず身体の一部を壁に触れさせなければなりません。また、水泳(競泳)ではターン後の潜水は15mまで許されており、それ以降は必ず身体の一部を水面上に出さなければなりません。
水泳におけるターンの重要性
水泳において、ターンはとても重要です。ターン自体は一瞬のことだから上手でも下手でも良いと思う人もいるかもしれません。しかし、水泳においてターンの技術を向上させることは、短距離種目では自己ベストを出す鍵になる可能性も大きく、ターン回数が多い長距離種目では大きな差に繋がることが考えられます。
せっかく泳ぎで差をつけてもターンの度に追いつかれる、というのは有名な水泳選手でもよくみられる現象です。水泳初心者~中級者も、ターン動作のコツや潜水を極めれば、体力温存にもなるうえに泳ぐ距離が縮まって、今までよりも長い距離を泳げるようになります。水泳初心者に近い人ほどターン練習の効果が出やすいのでしっかりとトレーニングをしていきましょう。
せっかく泳ぎで差をつけてもターンの度に追いつかれる、というのは有名な水泳選手でもよくみられる現象です。水泳初心者~中級者も、ターン動作のコツや潜水を極めれば、体力温存にもなるうえに泳ぐ距離が縮まって、今までよりも長い距離を泳げるようになります。水泳初心者に近い人ほどターン練習の効果が出やすいのでしっかりとトレーニングをしていきましょう。
水泳のターンの種類①バタフライ・平泳ぎのターン
via pixabay.com
ここからは、水泳における主な種目別に、ターンの仕方を解説していきます。
種目ごとにターンに入る前の動作とターン後の動作に当然違いはありますが、バタフライと平泳ぎでは、ターン自体の基本動作は同じです。この2種目のターンでは、必ず両手でタッチしてからターンを行わなければなりません。
水泳大会ではバタフライ・平泳ぎで片手タッチをすると失格となってしまいます。そのようなルールはありますが、難しい動作はないので、水泳初心者でも取り組みやすいターンの方法であるということができます。
種目ごとにターンに入る前の動作とターン後の動作に当然違いはありますが、バタフライと平泳ぎでは、ターン自体の基本動作は同じです。この2種目のターンでは、必ず両手でタッチしてからターンを行わなければなりません。
水泳大会ではバタフライ・平泳ぎで片手タッチをすると失格となってしまいます。そのようなルールはありますが、難しい動作はないので、水泳初心者でも取り組みやすいターンの方法であるということができます。
両手タッチターンのやり方
平泳ぎ→平泳ぎ タッチターン 横方向
via www.youtube.com
では両手タッチターンの仕方を見ていきましょう。タッチ前の動作は後ほど種目別に解説するとして、ここでは両手でタッチをした状態からの動作を解説します。
両手で壁にタッチをしたら、左手は水中で素早く進行方向に向け、右手は水面から出して左手を追うようにしながら身体の向きを変えます。その間、脚は素早く曲げて、身体の向きが変わるのと同時に足の裏を壁につけます。このとき、身体と顔は下向きではなく横向きになっているのが理想です。
水泳ではターン後に潜水を行うため、抵抗の少ないけのびの姿勢が望ましいといえます。そのため左手と右手は足が壁についたタイミングでけのびの形に近い状態にしておくと良いでしょう。足の裏を壁につけたらそのまま脚を伸ばすように壁を蹴って、けのびの姿勢を作り、潜水を行います。
ここでは左向きのターンを紹介しましたが、左右逆の方がやりやすければ逆で行っても問題ありません。
両手で壁にタッチをしたら、左手は水中で素早く進行方向に向け、右手は水面から出して左手を追うようにしながら身体の向きを変えます。その間、脚は素早く曲げて、身体の向きが変わるのと同時に足の裏を壁につけます。このとき、身体と顔は下向きではなく横向きになっているのが理想です。
水泳ではターン後に潜水を行うため、抵抗の少ないけのびの姿勢が望ましいといえます。そのため左手と右手は足が壁についたタイミングでけのびの形に近い状態にしておくと良いでしょう。足の裏を壁につけたらそのまま脚を伸ばすように壁を蹴って、けのびの姿勢を作り、潜水を行います。
ここでは左向きのターンを紹介しましたが、左右逆の方がやりやすければ逆で行っても問題ありません。
バタフライ(バッタ)のターン動作
バタフライ(バッタ)は、両手を水面上に出しながら同時に動かす種目であるため、両手が前に戻ったタイミングで壁にタッチするというのが理想の動作です。
しかし、あと1かきするには短いけれど、このままでは減速する、という微妙な距離で到達してしまった場合、どうするべきか迷うことがあります。上級者や水泳選手の場合は25m・50mごとのストローク数が大体固定されているのでそのようなことも少ないのですが、初心者の場合そうはいきません。
このような場合、もう1かきすると余計な体力を使う上にターン動作がぎこちなくなってしまうため、少し遠いなと思ったら最後のドルフィンキックを強めに打って伸びるようにするとスムーズにターン動作に入ることができます。ターン後は、けのびの姿勢を作って身体の前面を下向きに戻しながら少し伸びたあと、ドルフィンキックを行います。
しかし、あと1かきするには短いけれど、このままでは減速する、という微妙な距離で到達してしまった場合、どうするべきか迷うことがあります。上級者や水泳選手の場合は25m・50mごとのストローク数が大体固定されているのでそのようなことも少ないのですが、初心者の場合そうはいきません。
このような場合、もう1かきすると余計な体力を使う上にターン動作がぎこちなくなってしまうため、少し遠いなと思ったら最後のドルフィンキックを強めに打って伸びるようにするとスムーズにターン動作に入ることができます。ターン後は、けのびの姿勢を作って身体の前面を下向きに戻しながら少し伸びたあと、ドルフィンキックを行います。
平泳ぎ(ブレスト)のターン動作
via pixabay.com
平泳ぎ(ブレスト)は、両手を同時に動かすという点ではバタフライと同じですが、バタフライと比べて動きに激しさがないため、比較的スムーズにターン動作に入ることができます。
手を前に伸ばしたタイミングで壁にタッチするのが理想ですが、距離が足りない時、平泳ぎの場合はフォーム自体に伸びる動作が入っているため、素早くもう1かきした方が結果的に速くターン動作を行えることが多いです。ターン後は、ひとかきひとけりという平泳ぎ独特の潜水動作を行います。平泳ぎの場合、潜水はけのびの姿勢をつくって身体の前面が完全に下を向いてから行うと良いでしょう。
手を前に伸ばしたタイミングで壁にタッチするのが理想ですが、距離が足りない時、平泳ぎの場合はフォーム自体に伸びる動作が入っているため、素早くもう1かきした方が結果的に速くターン動作を行えることが多いです。ターン後は、ひとかきひとけりという平泳ぎ独特の潜水動作を行います。平泳ぎの場合、潜水はけのびの姿勢をつくって身体の前面が完全に下を向いてから行うと良いでしょう。
水泳のターンの種類②クロール(フリー)のターン
クロール(フリー)のターンにはいくつか種類があります。もちろん、バタフライや平泳ぎのように両手でのタッチターンを行っても良いのですが、クロールは両腕をバラバラに動かす種目なので、効率は悪くなります。
クロールのターンには、片手でのタッチターンと、クイックターンという2つのターンがありますが、一般的にはクイックターンが主流であるといえます。
クイックターンは慣れるまでに少し練習が必要ですが、慣れてしまえばその名の通り、タッチターンよりも圧倒的にスムーズに速いターンができるため、練習しておいて損はないといえます。
クロールのターンには、片手でのタッチターンと、クイックターンという2つのターンがありますが、一般的にはクイックターンが主流であるといえます。
クイックターンは慣れるまでに少し練習が必要ですが、慣れてしまえばその名の通り、タッチターンよりも圧倒的にスムーズに速いターンができるため、練習しておいて損はないといえます。
クロールのタッチターン
クロール タッチターン Touch turn
via www.youtube.com
まず、片手のタッチターンから見ていきましょう。基本的な動きは両手のタッチターンとほぼ同じです。両手タッチターン同様、顔が左に向く方向でのターンで説明します。
壁に近づいて来たら、右手でタッチできるように微調整しながら泳ぎ、タッチしたら下がっている左手を両手ターンの時のように進行方向へ伸ばし、身体をまわして右手を離し、左手を追います。
その他の動作は両手のターンと同様です。クロールの場合も、潜水はドルフィンキックで行うのが一般的です。水面に近づいて来たらバタ足を始め、クロールの動作へと入っていきます。
壁に近づいて来たら、右手でタッチできるように微調整しながら泳ぎ、タッチしたら下がっている左手を両手ターンの時のように進行方向へ伸ばし、身体をまわして右手を離し、左手を追います。
その他の動作は両手のターンと同様です。クロールの場合も、潜水はドルフィンキックで行うのが一般的です。水面に近づいて来たらバタ足を始め、クロールの動作へと入っていきます。