クロールの息継ぎのコツとタイミング!沈んで苦しいのはなぜか?
水泳のクロールを泳ぐ際、最初につまずきがちなのが息継ぎです。そこで本記事では、クロールの息継ぎで何故水を飲んだり苦しくなったりしてしまうのかという原因とともに、水泳のクロールにおける息継ぎのコツとタイミングについて詳しく解説します。
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公式ライター Activel_director
- クロールの息継ぎを上手くなるために・・・
- クロールの息継ぎで沈む理由
- クロールの息継ぎで沈む理由①リズムが悪い
- クロールの息継ぎで沈む理由②左右のバランスが悪い
- クロールの息継ぎで沈む理由③頭の動かしすぎ
- クロールの息継ぎで沈む理由④誤ったフォームで泳いでいる
- クロールの息継ぎで沈む理由⑤キックが足りない
- クロールの息継ぎで沈む理由⑥フラットな姿勢を保てていない
- クロールの息継ぎで水を飲む・苦しくなる理由
- クロールの息継ぎにおけるコツ
- クロール息継ぎのコツ①鼻と口の使い方
- クロール息継ぎのコツ②頭は向きを変えるだけにする
- クロール息継ぎのコツ③上体を起こさない
- クロール息継ぎのコツ④息継ぎのタイミングをおさえる
- クロール息継ぎのコツ⑤息を吸いすぎない
- クロール息継ぎのコツ⑥慌てて呼吸しない
- クロール息継ぎの練習方法
- クロールの息継ぎができるようになると…
- クロールの息継ぎのまとめ
クロールの息継ぎを上手くなるために・・・
しかし、クロールの息継ぎは水泳初心者にとっては難しく、息継ぎの間に水を飲んだり沈んだりしてしまった経験があるという人も少なくないでしょう。
クロールの息継ぎは、コツをおさえれば水を飲むことも沈むこともなくなります。
クロールの息継ぎで沈む理由
①リズムが悪い
②左右のバランスが悪い
③頭の動かしすぎ
④誤ったフォームで泳いでいる
⑤キックが足りない
⑥フラットな姿勢を保てていない
自分に当てはまっているところがないか、沈んでしまう原因はどこにあるのか、しっかりと理解しておくことが必要です。
クロールの息継ぎで沈む理由①リズムが悪い
クロールのみならず水泳のどの種目にもいえることではありますが、テンポ・リズムを一定にして泳ぐことは非常に重要です。
特にクロールは片手ずつかいていくので、水泳上級者でもフォームが乱れやすい泳ぎ方です。
息継ぎが苦しい、沈んでしまうという方はまず一定のリズムで泳ぐことを意識して泳いでみましょう。
クロールの息継ぎで沈む理由②左右のバランスが悪い
左右のストロークにかかる時間や水をかく量、フォームが違うと、かく時間が長い方の手でかいている時に沈みやすくなります。
特に呼吸をする方向が一定だと、左右のバランスが悪くなりがちです。
水泳の長距離選手などでリズムをとるためにわざと左右のストローク時間をずらす人もいますが、息継ぎで沈むことに悩んでいる方や水泳初心者の場合は、まず一定のリズムで左右均等に泳ぐことを心がけて泳いでみると、苦しい息継ぎとなることが少なくなります。
クロールの息継ぎで沈む理由③頭の動かしすぎ
特に水泳初心者の場合は、息を吸いたいがために顔を水面上に出そうとして頭ごと上げようとする傾向にありますが、これは逆効果です。
まず、首を起こして息継ぎをすると喉が締まって息が吸いづらく、苦しいと感じやすくなります。
また、頭を上げることによって脚や腰が下がりやすくなり、結果としてそれが沈む原因となります。
クロールでは、頭の位置は変える必要がありません。
それは息継ぎについても同様です。
これについては後ほど息継ぎのコツで説明します。
クロールの息継ぎで沈む理由④誤ったフォームで泳いでいる
波音を立てながらバシャバシャとがむしゃらにかいていると、なかなか進まない上に、沈む・口に水が入るなどして苦しい息継ぎとなってしまいます。
そこでここでは、クロールの正しいフォーム(泳ぎ方)・息継ぎで沈んだり苦しくなったりしないような泳ぎ方を解説します。
水しぶきを立てない
効率的に水をかけていないのに回転が速いと、水しぶきやバシャバシャとした音が立ちやすくなります。しかし水泳では、本来水しぶきというのは立たない方がよいものです。
トップスイマーなどはレースの際水しぶきを上げて泳ぐイメージがありますが、初心者の場合まずきれいに水しぶきをなるべく立てないように泳ぎましょう。
初心者が水しぶきを立てる
=不必要に力を入れている・足が水面上に出て空気を蹴っている
=上下動が大きい
ということで、推進力を生み出す水しぶきであるとはいえないからです。手は斜めに入れるようにして静かに入水させ、バタ足でも足は水中に留めてしっかりと水を蹴るようにします。
伸びることを意識する
水泳においてはどの種目においても、「伸びる」という意識が重要です。クロールにおいては、前に戻して入水させた手を伸ばすようにして姿勢を保ちます。具体的には、手を入水させたら、肩ごと前に出すイメージで腕を伸ばします。
これを続けると、頭の位置は変わらずに上半身の胴体だけが回転しているようなフォームになるはずです。これを利用して息継ぎを行うと、苦しい思いをすることなく呼吸をすることができます。
こちらも詳しくは後ほど説明します。
クロールの息継ぎで沈む理由⑤キックが足りない
しかし、だからといって闇雲に速く打っても推進力や浮力は生まれません。水しぶきを立てないように、正しいバタ足の仕方でキックを打つようにします。
クロールの息継ぎで沈む理由⑥フラットな姿勢を保てていない
・キックは打てているものの腰が反っている
・頭の位置が上すぎるまたは下すぎる
・呼吸動作の時だけ無意識に足が下がっている
足が下がっていなくても、腰がフラットな状態でないと効率的に息継ぎをすることができません。 また、顔が前を向きすぎていたり頭が完全に水中に潜っていたりというフォームは間違いです。 頭の正しい位置は水面に頭頂部~おでこの一部が見えていて、顔の正面が斜め前を向いている状態です。
そして、呼吸動作の時は意識が息継ぎに向きがちで、無意識のうちに足が下がっている可能性がありますので、息継ぎの際にもしっかりとキックを打てるように練習しましょう。
クロールの息継ぎで水を飲む・苦しくなる理由
①水面で鼻呼吸をしている
②口で思い切り吸おうとしすぎている
水泳の息継ぎは一瞬の動作です。 呼吸は肺でするものですが、水泳の息継ぎにおけるイメージとしては口だけ・鼻だけでするように一瞬のうちに行うと、水を飲まずに済みます。
また、たくさん吸おうとしなくてもクロールの場合すぐに息継ぎができます。 この点についても後ほどコツを紹介します。
クロールの息継ぎにおけるコツ
クロール息継ぎのコツ①鼻と口の使い方
水泳の呼吸は、基本的に吐くときは鼻から、吸うときは口からという呼吸方法です。鼻から吸う方がやりやすい方は鼻から吸っても構いません。
クロールにおいては、吸い終わって顔を下に向けた時から水中で鼻から息を吐きます。吐ききるまで吐く必要はありませんが、ある程度吐いておくと、息継ぎの際、吸おうと思わなくても自然と口から息を吸うことができます。陸上のマラソンなどで吐くことを意識するのと同様の考え方です。
クロール息継ぎのコツ②頭は向きを変えるだけにする
「伸びることを意識する」という項目で説明したように、腕を肩から前に伸ばすイメージで、正しいフォームでクロールを泳ぐことができていれば、顔を横に向けただけで口が水面上に出て、息継ぎを楽に行うことができます。
むしろ、頭を上げてしまうと首が曲がり、苦しいと感じる原因となってしまいます。首の角度は変えず、横または斜め上あたりを見るイメージで息継ぎをするようにします。
クロール息継ぎのコツ③上体を起こさない
肩から前に伸ばすという泳ぎ方ができている場合は上体が起きにくいはずですが、初心者の場合やまだ肩甲骨の動かし方に慣れていないか身体が硬い人の場合上手くできないこともあるため、まずは上体を起こさずフラットな体勢で泳げるように努力しましょう。
上体が起きることで脚が沈み、息継ぎの際に苦しいと感じやすくなるほか、抵抗を受けて進まなくなってしまいます。
クロール息継ぎのコツ④息継ぎのタイミングをおさえる
クロールにおける息継ぎのタイミングは、水をかいているときから手を入水させる前までです。
具体的なタイミングとしては、かき始めと同時に頭を横に向けると上体が起きてしまうので、ストロークが胸を通過したあたりで横を向いて息を吸い、腕が見えたら元に戻すイメージで、手を入水させる前に顔を斜め前向きに戻し、鼻から息を吐きます。
このタイミングで息継ぎを行うことで、息継ぎの際にも同じフォームで泳ぐことができ、苦しい呼吸になりづらいということができます。
息継ぎをしても左右のバランスは一定に
かき始めのタイミングで息継ぎを始めると、どうしてもストロークが大きくなり、左右のストローク時間に差が出てしまいます。
また、フォームが崩れ、結果的に苦しい息継ぎとなってしまう可能性があります。
理想的なクロールは、息継ぎをする時のストロークと息継ぎをしないストロークの時間が均一なクロールです。
正しい息継ぎのタイミングを覚えて、安定したストロークで泳げるようになるためには練習が必要です。
クロール息継ぎのコツ⑤息を吸いすぎない
初心者の場合苦しい呼吸をしたくなくて、どうしても大きく吸おうとしてしまいがちです。
しかし息を吸いすぎると、息継ぎに余計な時間がかかるうえ、その分上体が起きたり身体がひっくり返ったりしてフォームが崩れ、身体が沈みやすくなります。
先程紹介した正しいタイミングで息継ぎを行えば、息継ぎでクロールのフォームは大きく崩れることはありません。
肺まで大きく吸い込むのではなく、口・喉だけで呼吸をするイメージで、すっと軽く吸い、水中では鼻から自然に吐き出します。
クロール息継ぎのコツ⑥慌てて呼吸しない
苦しいと感じてから息継ぎを入れると、フォームが崩れ、どうしても慌てて大きく呼吸をしてしまいます。
そうすると、これまでに説明した、頭の向きを変えない・上体を起こさない・正しいタイミングで呼吸をする・大きく吸いすぎないといったコツが実践できず、結果として苦しい、沈みやすい息継ぎとなってしまいます。
では、どのようにすれば正しいタイミングの息継ぎをキープしやすくなるでしょうか。
ここではそのために意識すべきことを紹介します。
一定のタイミングで息継ぎを入れる
例えば、3ストロークに1回と決めて泳いでみる、あるいは4ストロークに1回と決めておくなど、個人によってやりやすいタイミングがありますので、いろいろと模索してみてください。
2回に1回呼吸だと、左右のバランスがとりにくいだけではなく、初心者の場合などは呼吸のしすぎで逆に疲れてしまうことも考えられますので、できれば3回に1回以上が理想です。
左右どちらでも息継ぎできるようにする
初心者の場合、どちらか一方のやりやすい方でしか呼吸ができないという方も多くいますが、苦しい息継ぎにならないようにするためには、左右どちらでも同じように息継ぎできるようにしておくことも大切です。
例えばターン前に呼吸を入れたい場合、どちらか一方でしか息継ぎができないと、ストロークが合わない時に呼吸ができなくなって慌ててしまうということも考えられます。
また、左右のバランスを保つためにも両方で呼吸を入れた方がフォームが安定します。
クロール息継ぎの練習方法
息継ぎで沈んでしまうといった恐怖心のある初心者におすすめの方法が、少し浅めのプールで、立って行う練習方法です。
胸のあたりまでつかる程度のプールで、前傾姿勢(上半身だけ水面で泳いでいるような姿勢)で息継ぎの練習をします。
普通にストロークをしてしまうと前に進んでしまうので、手をグーにするとやりやすいでしょう。
頭の位置を動かさず、上で説明したタイミングで息継ぎをします。
左右どちらでもできるようにしっかりと練習をしましょう。
この練習は沈んで苦しくなるという心配もなく、自宅などでも立って行うことができるのでおすすめです。
恐怖心がなくなったら、ひたすら泳いで練習をすることが上達への近道であるということができます。
hypo練習
hypoとは、hypoxic(低酸素の)という言葉の略語です。
具体的な練習メニュー表記としてはhypo3やhypo5などの表記が一般的ですが、難しく考えることはありません。
例えばhypo5なら必ず5ストロークに1回のタイミングで呼吸をするという練習です。
この練習を行うことで、長距離の練習でも安定したフォームで安定した息継ぎを行うことができるようになるほか、水泳に必要な肺活量・持久力を身につけることができます。
息継ぎをよりスムーズに、楽に行えるようにしたいという方は挑戦してみてください。
クロールの息継ぎができるようになると…
それらのコツに共通するのは、フラットな姿勢をキープするという点です。これができるようになると、今までよりも断然楽に泳ぐことができ、より長い距離を泳げるようになる可能性が高くなります。そうすると、練習の効率も距離もアップし、水泳自体が上達するということもいえます。
また、初心者のうちからフラットな姿勢を保つことを心がけておくと、水泳において姿勢を保つのに必要な体幹の筋肉が自然と鍛えられ、他の種目の習得も早くなります。つまり、クロールの息継ぎを習得することは、水泳全体の上達にも繋がるということです。
苦しいから、沈んでしまうからと泳ぐことを諦めてしまわずに、まずは立った状態の練習から始めてみましょう。
クロールの息継ぎのまとめ
そして、息継ぎのコツでは、フラットな姿勢で安定して泳ぎ、息継ぎをするためのコツを紹介しました。リズムよく水をかき、左右のバランスを意識して頭や上体を動かさないことがフラットな姿勢で泳ぐコツであるということができます。
このコツが実践できれば、今までよりも格段に楽に長い距離を泳ぐことができます。クロールの息継ぎは、水泳上達のためには欠かせない要素です。水泳上達のためにも、息継ぎのコツを覚え、長い距離を泳ぐことに挑戦してみてください。
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