背泳ぎで大事なポイントやコツって何?どんな練習をしたらいいの?というような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。何も知らないまま練習していても正しい泳ぎ方を練習しなくては効果は出にくいです。今回は背泳ぎを泳ぐためのコツや練習方法を解説していきます。
背泳ぎを上手に泳ぐための3つのポイントとは?
背泳ぎを泳ぐために意識するためのポイントは大きく分けて3つあります。泳ぎ方や綺麗なフォームで泳ぐコツなどそれぞれについて説明していきます。
ポイント①仰向けの状態で浮くことができる
まず大事なのは姿勢です。泳ぐためには姿勢が一番大切であると言っても過言ではありません。綺麗な姿勢を作り、仰向けの状態でもしっかりと浮くことができるようになるのがまずは第1のポイントになってきます。
仰向け姿勢だと腰が沈むことが多く、その状態では綺麗なフォームで泳ぐことができません。仰向けの姿勢で腰が沈むことのないように、しっかりと姿勢をキープすることができるということが非常に重要なポイントです。姿勢が綺麗に作れるようになるとフォームや泳ぎ方が綺麗になるのでしっかりと姿勢をキープしていきましょう。
ポイント②仰向けの状態でキックができること
2つ目のポイントは仰向けの姿勢を保ったままキックをうつことです。姿勢はキープしたまま足を動かしてキックをうちましょう。キックをうつことができても推進力がなくては沈んでしまいます。
仰向けの状態でうつキックでしっかりと推進力を生むことができるようになりましょう。ここでも姿勢をキープすることができていれば綺麗なフォームで泳ぐことができるまでかなり近づいています。
ポイント③仰向けの状態で手を回せること
仰向けの状態でのキックができるようになれば、最後はそこにストロークをつけるだけです。仰向けの状態でキックをしながら手を回して水をかきます。ストロークをしている最中も姿勢をキープし、キックを止めないことが背泳ぎを泳ぐために大切になってくるポイントです。しっかりと水をかいて、推進力をうむストロークができるというところが3つ目のポイントです。
ここまでしっかりと出来れば泳ぎ方としては問題ないでしょう。しっかりと泳ぎ方を覚えてからフォームを意識すると良いでしょう。
背泳ぎの浮くときのポイント
背泳ぎの浮くときのポイントは全部で3つあります。背泳ぎで浮くときのポイントは姿勢が大事であること、腰を反らないようにすること、背中が丸まらないようにすること、指先は軽く天井に向けることです。1つひとつが背泳ぎを泳ぐ際に大変重要なポイントになってくるので、それぞれのポイントをクリアするためのコツや練習方法も紹介します。
基本的に仰向けで浮くためには姿勢が大事
まず基本的に背泳ぎの泳ぎ方をマスターするためには仰向け姿勢で浮くことが重要なポイントになります。姿勢さえ作れて浮くことができるようになればあとは比較的簡単にこなすことができるようになります。
それくらい姿勢を作ることは難しく、重要なポイントになっています。そして、その姿勢をキープできなくてはなりません。以下で紹介するコツをしっかりと意識してまずは綺麗な姿勢を作るところが背泳ぎを泳ぐための第一歩になります。
腰を反らないようにする
背泳ぎで浮くときの姿勢で意識するポイントの1つ目は腰を反らないようにすることです。仰向けでの姿勢を作るということもあり、腰が反りやすくなってしまうのでここは要注意ポイントです。腰が反ってしまうことで、水の抵抗が生まれてしまい、前への推進力が弱くなってしまうのです。
そして、腰を反ってしまうと腕や足が水中に入りすぎて、動かしにくくなってしまうので、キックやストロークにも影響が出て来てしまいます。腰が反らないようにするコツとしてはしっかりとお腹に力を入れて腰を反らないようにすることです。
背中が丸まらないようにする
姿勢作りのポイント2つ目は背中が丸まらないようにすることです。背泳ぎの泳ぎ方だけ仰向けの状態ということもあり、緊張などから背中が丸まってしまうことがあります。背中が丸まってしまった場合も腰が反ってしまう場合と同様にキックやストロークがしにくくなってしまいます。
また、水の抵抗も生まれて推進力が生まれにくい状態になってしまいます。ですから、背中が丸まらないようにあごを引きすぎないというのがコツです。あごを引くように指導する方もいらっしゃいますが、引きすぎると姿勢が崩れるのでここは注意が必要です。
指先は気持ちだけ天井の方に向ける
姿勢作りのコツ3つ目は指先を少し上にあげることです。指先が下に向いてしまうと、水の抵抗にもなりますし、進む方向も下になって体が沈むことがあります。体が沈むことのないように、指先は気持ちだけ天井の方に向くように意識しましょう。意識しないと下に向きがちなので、意識することでちょうど良い程度になります。指先を天井の方に向けるというのが姿勢作りで意識するポイントの3つ目です。
背泳ぎの仰向け姿勢を練習しよう
この3つのポイントを踏まえて、まずは背泳ぎの仰向け姿勢の練習から始めてみましょう。背泳ぎの姿勢作りを練習するための方法を紹介します。背泳ぎの仰向け姿勢を練習する場合は仰向けの姿勢背浮きをしてみると良いでしょう。
しっかりと床を蹴って、その推進力を逃さないように、まっすぐな姿勢を保つことを意識しましょう。背浮きのコツはお腹と背中に力を入れることです。また、推進力に負けて体がぐらつかないように体幹部分の安定感を高めて、姿勢をキープすることが大切です。大きい鏡などがあれば、まずはその前に立って陸上でしっかりと真っ直ぐな姿勢が作れているかを確認してみることをおすすめします。
■背泳ぎのキックをするときのポイント
背泳ぎのキックをするときに意識するポイントは大きく分けて2つあります。足をしっかりと動かすことと足の親指と親指が触れるようにキックをすることです。この2つのポイントをクリアするためのコツや練習の方法なども以下で紹介していきます。
まずはしっかり足を動かすこと
背泳ぎのキックで重要なポイントの1つ目はしっかりと足を動かすことです。しっかりと足を動かすためのコツは力を抜くことと、足の付け根から大きく動かすことです。慣れないうちは下半身がこわばってしまい、小刻みに足を動かしてしまうことが多いのです。
しかし、それでは推進力を生むような強いキックをうてません。強いキックをうつためには大きく足を動かして、水を蹴っている時間を長くすることです。そうすることで1回の蹴りで生むことのできる推進力が大きくなります。体が沈むことのないように大きく力強いキックをうつことが大切なのです。さらに、できる方はそのキックをうち続けることで体が沈みにくくなります。しっかりと足を動かして推進力のあるキックをうつことが1つ目に意識するポイントです。
足の親指と親指が触れるようにキックする
背泳ぎのキックで重要なポイントの2つ目は足の親指と親指が触れるようにキックすることです。簡単に言えば、体の中心線に向かってキックをするということです。内側に向かってキックをするというのがこの時のコツです。内側に向かってキックをすることでキックの力が逃げにくくなってより強い推進力を生むキックができるようになります。
また、推進力の働く方向がまっすぐになりやすいため、下半身のブレも少なくなります。ですから体の中心線に向かってキックを打つことが大切になってきます。これが背泳ぎのキックをするときのポイント2つ目です。
背泳ぎのキックだけを練習しよう
この2つのポイントを意識しながら背泳ぎのキックを練習してみましょう。前述した背浮きの練習を元にしてそこに足の動きを加えるのです。背浮きをしてその勢いのまま足を動かしましょう。床を蹴った勢いに乗ればある程度の推進力があるので沈むことなくキックができると思います。
足の付け根から大きく動かし、体の内側に向かってキックするように意識をして練習をしてみてください。綺麗なフォームで泳ぐためにキックは必ず必要です。
■背泳ぎの手を回すときのポイント
最後のポイントは背泳ぎのストロークです。キックまでできるようになれば、そこにストロークを加えて背泳ぎという泳ぎ方が完成します。ストロークのポイントも2つあるので、1つずつ説明します。その際のコツや練習方法なども合わせてご紹介いたします。
・ローリングを意識する
背泳ぎのストロークで大切な1つ目のポイントはローリングを意識することです。ローリングをするためのコツは肩から手をあげることです。肩から手をあげることを意識することによって、自然とローリングの動作ができやすくなります。ローリングをすることで体の中心線がブレることなく泳ぐことができたり、うまく水の抵抗を減らすことができたりするので、ローリングができるようになるだけでタイムは上がりやすくなります。
また、ローリングがきちんとできていることで、見た目としても非常に綺麗なフォームに見えるため、ローリングをマスターできなくとも、肩から手をあげることを意識しておくと良いでしょう。
できるだけ遠い位置に手を入水するようにする
背泳ぎのストロークのポイント2つ目はできるだけ遠い位置に入水することです。近くから水をかいてくるよりも、遠くから水をかく方が前に進む力が生まれやすいのはもちろんですよね。まずはできるだけ遠い位置に手を入水し、そこからS字を描くようにしっかりと太もものあたりまで水をかくようにしましょう。遠くに入水することで泳ぎとしても大きな泳ぎに見えるので、綺麗なフォームに見えます。間違った泳ぎ方だと近くの水をかいてしまっています。正しい泳ぎ方を知り、正しい泳ぎ方に近づけるように意識しましょう。遠い位置に自分の手を入水させることが背泳ぎのストロークのポイントです。
・背泳ぎのストロークを練習しよう
以上の2つのポイントを意識してストロークの練習をしてみましょう。ストロークの練習をしたい場合はプルブイを使う方法があります。プルブイを足の間に挟むことでキックをうたなくても、ある程度の浮力を確保してくれるので沈む心配がなく、ストロークの練習に集中できます。プルブイをはさんだまま、肩から手をあげ、体から離れた位置に入水して、S字を描くように太ももまでしっかりストロークを行いましょう。
手のかき方に自信のない方はまずは大きな鏡の前に立って、陸上でストロークの練習をするという方法もあります。鏡で自分の姿を見ることで、自分のできていない部分なども見えて、フォームを意識しやすくなるので試してみると良いでしょう。
背泳ぎを泳ぐためには3つのポイント全て大切
姿勢・キック・ストロークと背泳ぎのポイントがありますがどれが一番大切ということはありません。全てが大切で、全てできてこそ背泳ぎという泳ぎ方が完成します。3つのポイント全てをバランスよく練習することが大切なのです。姿勢だけできていても、キックだけできていても背泳ぎを泳ぐことはできないのです。まずはそれぞれの練習方法を試してみてください。
そして、姿勢ができたらキック、キックができたらストロークという順序で練習していくことで、沈むことが少なくなり上達の速度も速くなると思います。そろぞれのポイントをしっかりと意識した上で練習していきましょう。