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ロジャー・フェデラーの名言40選!国枝慎吾の話や引退スピーチを英語の原文付きで解説

ロジャー・フェデラーの名言40選!国枝慎吾の話や引退スピーチを英語の原文付きで解説

「日本には国枝がいるじゃないか」は、ロジャー・フェデラーが本当に言った名言なのか。2022年の引退、ダートマス大学の卒業式、2026年の国際テニス殿堂入りのスピーチまで、ロジャー・フェデラーの名言40選を、英語の原文や言った日付とともに読めます。

2026.10.17 | テニス

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公式ライター
Activel編集部

現役で戦ったシングルス1526試合のうち、勝ったのは80%近く。それでも取ったポイントは54%しかなかったと、ロジャー・フェデラーは2024年のダートマス大学の卒業式で明かし、「ただの1ポイントだ」という名言を残しました。引退の手紙や殿堂入りのスピーチまで、ロジャー・フェデラーの名言40選を、英語の原文や言った場面とともに読めます。

ロジャー・フェデラーのプロフィール

四大大会の会見や表彰式、本人の SNS の手紙、大学の卒業式、殿堂入りの式典。ロジャー・フェデラーの名言は、24年の現役生活とその後のさまざまな場面で生まれました。

基本プロフィール

ロジャー・フェデラーは、スイス・バーゼル出身のテニス選手です。地元の大会でボールキッズをしていた少年が、四大大会で20回優勝する選手になりました。

項目 内容
名前 ロジャー・フェデラー
英語表記 Roger Federer
生年月日 1981年8月8日
出身 スイス・バーゼル
プレー 右利き・片手打ちのバックハンド
四大大会 優勝20回
ツアー優勝 シングルス103回
引退 2022年9月

四大大会の20回の内訳は、全豪オープン6回・全仏オープン1回・ウィンブルドン8回・全米オープン5回です。家族は妻のミルカと4人の子どもで、引退の手紙では、妊娠8か月を過ぎても試合を見に来てくれた妻への感謝を書いています。

プロ転向から引退、国際テニス殿堂入りまでの歩み

1998年にプロになったフェデラーは、2003年のウィンブルドンで四大大会の初優勝を果たし、翌2004年には世界ランキング1位に立ちました。

年 主な出来事
1998年 プロ転向
2003年 ウィンブルドンで四大大会初優勝
2004年 世界ランキング1位
2009年 全仏オープン初優勝
2017年 全豪・ウィンブルドン優勝
2018年 全豪で四大大会20回目の優勝
2022年9月 レーバーカップで引退
2024年6月 ダートマス大学の卒業式でスピーチ
2026年8月 国際テニス殿堂入り

けがと手術が続いた最後の3年を経て、現役最後の試合になったのは、ヨーロッパ選抜と世界選抜が戦う男子テニスの団体戦、レーバーカップでラファエル・ナダルと組んだダブルスでした。名言の背景にあるプレーそのものは、フェデラーのサーブの凄さとは?フォームや打ち方を徹底解説!とフェデラーのフォアハンドの凄さとは?フォームや打ち方を徹底解説!で詳しく読めます。

座右の銘

本人が「座右の銘は〜」と語ったことは、会見でも本人の発信でも見当たりません。ただ海外の記事では、英語の「It’s nice to be important, but it’s more important to be nice.(大切な人になるのはいいことだが、いい人であることの方が大切だ)」が、フェデラーのモットーとして紹介されています。本人がいつ使った言葉なのかまでは、分かっていません。

ロジャー・フェデラーの名言40選

芝のテニスコートに置かれたラケットとボールのイメージ

2005年の全米オープンの会見で「借りを返したい」と話したフェデラーは、21年後の殿堂入りの式典を「バーゼルから来たこの少年は、この信じられない名誉に感謝します」と締めくくりました。ロジャー・フェデラーの名言の日本語は英語の原文から訳したもので、日本の名言集で広まっている言い回しと違うものもあります。

現役時代の試合と練習についての名言

若いころ「才能はあるが、気持ちの持ち方がなっていない。体力も足りない」と言われていたロジャー・フェデラーは、2006年の全米オープンの会見で、才能の道ではなく努力の道を選んだと振り返っています。試合の後の会見やインタビュー、表彰式で語った現役時代の名言には、錦織圭へのコメントや、ナダルとの決勝の後の言葉も入っています。

01「自分に勝ったことのある相手と戦うのが好きなんだ。特にキャリアの初めのころに負けた相手とね。借りを返したい」

“I like to play against guys who have beaten me, especially early in the career, try to get them back.”

— 2005年9月、全米オープンの会見で(ナルバンディアンとの対戦について)

02「僕は分かれ道にいた。才能の道を行くのか、努力の道を行くのか。努力の道を選び、それが報われたんだ」

“I was at a junction, I don’t know how to say, which road do I want to take, the talented road or the hard working road. I chose for the hard working road and it paid off.”

— 2006年9月、全米オープンで優勝した後の会見で

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発言時期: 2006年9月10日(全米オープン決勝の後)

発言状況: この大会で全米オープン3連覇を決めた後の会見で、「重圧や期待に毎日どう向き合っているのか」と質問されました。今は街を歩いていても重圧はないと答え、若いころの周りの声がつらかったことを打ち明けたうえで続けたのが、この言葉です。

03「最後は、本気で努力する意志が要る。今は、才能だけではもう足りないからね」

“…and of course in the end you have to have the will also to work really hard, because today talent is not enough anymore.”

— 2007年3月、マイアミの大会の会見で(世界1位を目指す子どもたちへの言葉を聞かれて)

04「テニス選手という立場が好きだった。負けたのも自分の責任、勝ったのも自分の責任。それが本当に気に入っていたんだ。サッカーもよくやったけど、ゴールキーパーのせいにしなければならないのが我慢できなかった」

“I enjoyed the position I was in as a tennis player. I was to blame when I lost. I was to blame when I won. And I really like that, because I played soccer a lot too, and I couldn’t stand it when I had to blame it on the goalkeeper.”

— 2007年12月、CNN の番組「Talk Asia」のインタビューで

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発言時期: 2007年12月

発言状況: 「2〜4歳でラケットを握ったころまでさかのぼると、なぜテニスだったのか」という質問に、フェデラーはこう答えました。さらに、試合に負けたのにロッカールームで「いい試合をした」と言うのが最悪だったとも話し、それでもサッカーは今も一番よく見るスポーツだと続けています。

05「それでも、僕はこのスポーツが大好きなんだ。僕にとってすべてだからこそ、負けるとつらい」

“But, look, I mean, I love this game. It means the world to me, so it hurts when you lose.”

— 2009年2月、全豪オープンの決勝でナダルに敗れた後の会見で

06「ああ、つらくてたまらない」

“God, it’s killing me”

— 2009年2月、全豪オープン決勝の表彰式で

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発言時期: 2009年2月1日(全豪オープン決勝の後)

発言状況: フルセットの決勝でナダルに敗れたフェデラーは、表彰式のスピーチの途中で涙を見せ、この言葉を口にしました。そばにいたナダルが、フェデラーを慰めています。

07「ハードワークに言い訳はきかない。努力は、自分で決められることだと思うから」

“Basically, for hard work there is no excuse, because that’s something I believe you can control.”

— 2015年1月、ブリスベンの大会の会見で(若い選手の体力づくりについて)

08「スコアがどうであれ、試合がどれだけ長くなっても、ケイは消えない。みんなそれを分かっているんだ」

“Doesn’t matter what the score is, doesn’t matter how long the match goes, you’re aware that Kei is not going to go away.”

— 2015年1月、ブリスベンの大会の会見で、日本の記者に錦織圭の強みを聞かれて

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発言時期: 2015年1月8日

発言状況: 日本の記者から「去年の錦織選手の強みは」と聞かれた答えです。フェデラーは、全豪オープンからシーズン最終戦まで安定していたこと、フットワークとバックハンドのよさ、接戦での粘り強さを挙げました。そのうえで、一番大きな成長は、トップ選手たちが「錦織はいなくならない」と分かったことだと付け加えました。

09「心の静けさ、調和、何と呼べばいいのか分からないけれど、そういう場所と自信を見つけたとき、最高のプレーができるようになる」

“I think once you find that peace, that place of peace and quiet, harmony, I don’t know what you want to call it, and confidence, that’s when you start playing your best.”

— 2015年9月、全米オープンの会見で

10「テニスは厳しいスポーツで、引き分けがない。でも、もしあったなら、今夜は喜んで引き分けにして、ラファと分け合いたかった。本当に」

“Tennis is a tough sport, there’s no draws. But if there was going to be one I would have been very happy to accept a draw tonight and share it with Rafa. Really.”

— 2017年1月、全豪オープンの決勝でナダルに勝った後の表彰式で

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発言時期: 2017年1月29日(全豪オープン決勝の後)

発言状況: 2人ともけがからの復帰の途中で迎えた決勝で、フェデラーがフルセットの末にナダルを破り、2012年のウィンブルドン以来となる四大大会18回目の優勝を決めた夜の言葉です。同じ夜の会見でも「2人とも勝てたらよかったけど、テニスに引き分けはない。時には残酷だ」と話しています。

出典: 全豪オープン公式サイト(2017 | Sportmanship at its best)

11「僕はそういう子どもじゃなかった。バーゼルで育ったごく普通の子で、テニスでプロになれたらと願っていただけ。夢を見て、信じて、本当にできるかもしれないと願った。だから、たくさん努力して、それが報われたんだ」

“I was not that kid. I was just really a normal guy growing up in Basel, hoping to make a career on the tennis tour. I guess I dreamed, I believed, and really hoped that I could actually maybe really do it, you know, to make it real. So I put in a lot of work, and it paid off.”

— 2017年7月、ウィンブルドンで8回目の優勝を果たした後の会見で

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発言時期: 2017年7月16日(ウィンブルドン決勝の後)

発言状況: 「2001年にあこがれのサンプラスに勝った時から、8回目の優勝の今日まで、こんな日を想像できたか」という質問に、フェデラーはまず「8回の優勝は狙ってできるものではない。狙えるのは、3歳から親やコーチに押されて育った、プロジェクトのような子どもだろう」と話し、続けて自分はそういう子どもではなかったと語りました。

12「おとぎ話は続いている。僕たちにとって、僕にとって。信じられないよ」

“The fairytale continues for us, for me, it’s incredible.”

— 2018年1月、全豪オープンの決勝でチリッチに勝ち、四大大会で20回目の優勝を果たした後の表彰式で

13「緊張するのは、気にかけている証拠。ベストを尽くしたいという証拠。見ている人に自分の力を見せたいという証拠なんだ」

“Nervous means I care. Nervous means I want to do my best. Nervous means I want to show what I can do to the people.”

— 2019年2月、ドバイの大会の会見で

14「気持ちの持ち方なんだと思う。僕は前に進むのが得意なんだ。こんなに素晴らしい試合で、落ち込みたくはないからね」

“I think it’s a mindset. I’m very strong at being able to move on because I don’t want to be depressed about actually an amazing tennis match.”

— 2019年7月、ウィンブルドンの決勝でジョコビッチに敗れた後の会見で

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発言時期: 2019年7月14日(ウィンブルドン決勝の後)

発言状況: 第5セットに自分のサービスで試合を決める場面を迎えながら、そのサービスゲームを落とし、ジョコビッチに敗れた決勝の後の会見です。「こういう負けからどう立ち直るのか」と聞かれ、試合を決めきれなかった場面と同じで、受け止めて前に進み、忘れて、この試合のいいところを持ち帰るだけだと答えたうえで、この言葉を続けました。2008年のウィンブルドン決勝の負けのように、いつか振り返って「悪くなかった」と思えるだろうとも話しています。

15「人生で一番得意なことをしていたら、それをやめたくはないものだ。僕にとって、それはテニスなんだ」

“When you do something best in life, you don’t want to give that up and for me, it’s tennis.”

— 本人の公式サイトのプロフィールに掲げられている言葉

16「テニスは、とてももどかしいスポーツになり得る。努力から逃げる道はない。受け入れることだ」

“Tennis can be a very frustrating sport. There is no way around the hard work. Embrace it.”

17「穴にはまって、うまくいかないことがあっても、そこから出てきた時にはもっと強くなっている。僕はいつもそう信じている。人生のすべては、そういうものだ」

“I always believe if you’re stuck in a hole and maybe things aren’t going well you will come out stronger. Everything in life is this way.”

18「成功はいいものだ。一歩前に進めたということだし、誇りが生まれ、それが自信と経験につながる。いわば、いい循環だ」

“Success is a nice thing because it always means you’ve taken a step forward and it gives you a sense of pride, which in turn gives you confidence and experience-a positive circle, so to speak.”

19「前よりもっと、辛抱強くなることを学んだ」

“I have learnt to be even more patient.”

20「全ての試合に勝つことなんてできない。だけど、全力を出し切ることはできる。だったら、もっと落ち着くんだ」

21「今はつらいけど、あとで振り返ったら良かったなと思えることもある」

22「敬意をもってプレーし、気品をもって勝つ」

国枝慎吾について語った言葉

車いすテニスの国枝慎吾は、2022年のウィンブルドンで優勝した後、前の年にユニクロのイベントでフェデラーに芝での戦い方を質問したことを明かしました。返ってきたのは「すべてのポイントで攻め、ミスをしても後悔しないこと」という助言で、決勝ではミスをしても「これでいい」と気持ちを切り替え、すぐ次のポイントを攻めたそうです。翌2023年1月、国枝の引退の発表を受けて、フェデラーは本人の Instagram にこんな言葉を送っています。

23「なんて素晴らしいキャリアなんだ。君のプレーを見られて、車いすテニスにこれほど大きな足跡を残すのを見届けられて光栄だった。引退クラブへようこそ」

“What an incredible career. It has been a privilege to watch you play and see you leave such an incredible mark on wheelchair tennis. Welcome to the retirement club”

— 2023年1月、国枝慎吾の引退の発表を受けて、本人の Instagram のストーリーズ(24時間で消える投稿)で

一方で、日本でよく知られた「日本には国枝がいるじゃないか」という話もあります。日本の記者から「なぜ日本からは世界的な選手が出てこないのか」と聞かれたフェデラーが、国枝慎吾の名前を挙げたというもので、国枝慎吾のスポンサーのユニクロも国枝慎吾のアンバサダーのページで「何を言っているんだ?日本には“シンゴ”がいるじゃないか!」というフェデラーの答えとして紹介しています。ただ、いつ・どの会見の言葉なのかは、フェデラーの会見の記録にも大会の公式サイトにも見当たりません。

2022年の引退のメッセージと引退試合のスピーチ

2022年9月15日、フェデラーは本人の SNS に、引退を伝える手紙と、それを読み上げる音声のメッセージを投稿しました。9月23日にはロンドンのレーバーカップでナダルと組んだダブルスに出て、これが現役最後の試合になります。引退の手紙と、最後の試合の後に涙を見せながら語ったスピーチの言葉です。

24「テニスは、僕が夢見ていたよりもずっと気前よく、たくさんのものを与えてくれた。そして今、競技生活を終える時が来たと受け入れなければならない」

“Tennis has treated me more generously than I ever would have dreamt, and now I must recognize when it is time to end my competitive career.”

— 2022年9月15日、本人の X に投稿した引退の手紙で

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発言時期: 2022年9月15日

発言状況: 手紙はこの文の前で、ここ3年はけがと手術に苦しみ、41歳になり、24年間で1500を超える試合を戦ってきたと振り返っています。この言葉に続けて、翌週のロンドンのレーバーカップを、男子プロツアー(ATP)の最後の大会にすると伝えました。

25「ほろ苦い決断だ。ツアーが与えてくれたすべてが恋しくなるから。でも同時に、祝うべきことがたくさんある」

“This is a bittersweet decision, because I will miss everything the tour has given me. But at the same time, there is so much to celebrate.”

— 2022年9月15日、引退の手紙で

26「自分は、地球上で最も幸運な人間の一人だと思っている。テニスをする特別な才能を授かり、想像もしなかったレベルで、思っていたよりずっと長くプレーできた」

“I consider myself one of the most fortunate people on Earth. I was given a special talent to play tennis, and I did it at a level that I never imagined, for much longer than I ever thought possible.”

— 2022年9月15日、引退の手紙で

27「ツアーでの24年は、信じられない冒険だった。24時間で過ぎ去ったように感じることもあるけれど、とても深くて魔法のような時間で、もう人生を1つ丸ごと生きたような気がする」

“The last 24 years on tour have been an incredible adventure. While it sometimes feels like it went by in 24 hours, it has also been so deep and magical that it seems as if I’ve already lived a full lifetime.”

— 2022年9月15日、引退の手紙で

28「最後に、テニスへ。愛している。君から離れることは決してない」

“Finally, to the game of tennis: I love you and will never leave you.”

— 2022年9月15日、引退の手紙の最後の一文

29「お祝いのように感じている。こうなってほしいと思っていたとおりだ。ありがとう。完璧な旅だった。もう一度、全部やり直したい」

“It does feel like a celebration … it’s what I wanted it to be, so thank you. It’s been a perfect journey, I’d do it all over again.”

— 2022年9月23日、レーバーカップの最後の試合の後、コートでのインタビューで

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発言時期: 2022年9月23日(ロンドン・レーバーカップ)

発言状況: ナダルと組んだダブルスは、ジャック・ソックとフランシス・ティアフォーに 6-4、6-7、9-11 で敗れました。試合の後、涙を見せながらコートでのインタビューに答えたフェデラーは「悲しくはない、うれしいんだ」と話し、妻のミルカについて「やめてと言うこともできたのに、プレーさせてくれた」と感謝しています。

出典: レーバーカップ公式サイト(Roger Federer’s emotional farewell brings down the house)

同じ夜の会見で、この夜に一番心に残ることを聞かれたフェデラーは、試合の後に見た、感極まった人たちの顔だと答え、「ラファもその一人だった」と笑いました。電話で引退を伝えた数週間前の方がつらく、「あの時は痛みを感じた。でも今夜は、幸せしかなかった」とも話しています。

2024年のダートマス大学の卒業式のスピーチ

2024年6月9日、フェデラーはアメリカのダートマス大学で名誉博士号を受け、卒業生に向けてスピーチをしました。テニスで学んだ3つの教訓として語ったのが、「楽々となんて幻想だ」「ただの1ポイントだ」「人生はコートより大きい」です。

30「『楽々と』なんて、幻想だ。本当は、簡単そうに見せるために、ものすごく努力しなければならなかった」

““Effortless”… is a myth.”

“The truth is, I had to work very hard… to make it look easy.”

— 2024年6月、ダートマス大学の卒業式のスピーチで

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発言時期: 2024年6月9日

発言状況: 1つ目の教訓として、自分のプレーが「楽々としている(effortless)」とほめられることが、実は嫌だったと話した後の言葉です。

出典: ダートマス大学公式サイト(2024 Commencement Address by Roger Federer)

31「純粋な才能だけで、ここまで来たわけじゃない。相手より努力しようとして、たどり着いたんだ」

“I didn’t get where I got on pure talent alone. I got there by trying to outwork my opponents.”

— 2024年6月、ダートマス大学の卒業式のスピーチで

32「たいていの場合、大事なのは才能があるかどうかではない。粘り強さがあるかどうかだ」

“Most of the time, it’s not about having a gift. It’s about having grit.”

— 2024年6月、ダートマス大学の卒業式のスピーチで

33「現役で戦ったシングルスの1526試合で、勝ったのは80%近く。では、そこで取ったポイントは何%だったと思う? たった54%だ」

“In the 1,526 singles matches I played in my career, I won almost 80% of those matches… Now, I have a question for all of you… what percentage of the POINTS do you think I won in those matches?”

“Only 54%.”

— 2024年6月、ダートマス大学の卒業式のスピーチで

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発言時期: 2024年6月9日

発言状況: 2008年のウィンブルドン決勝でナダルに敗れた話の後、「テニスで完璧は不可能だ」と続けて卒業生に問いかけた言葉です。

34「自分にこう言い聞かせるんだ。よし、ダブルフォルトした。ただの1ポイントだ、と」

“You teach yourself to think: OK, I double-faulted. It’s only a point.”

— 2024年6月、ダートマス大学の卒業式のスピーチで

35「人生は、コートより大きい」

“Life is bigger than the court.”

— 2024年6月、ダートマス大学の卒業式のスピーチで(3つ目の教訓)

2026年の国際テニス殿堂入りのスピーチ

2026年8月29日、フェデラーはアメリカ・ロードアイランド州ニューポートの国際テニス殿堂の式典で殿堂入りし、妻のミルカの紹介を受けてスピーチをしました。家族への感謝の場面では涙を見せ、ファン、ボールキッズ、そしてこれからの選手たちへ言葉を贈っています。

36「ここは殿堂(Hall of Fame)と呼ばれるけれど、名声が目標だったことは一度もない。僕の目標は、自分が愛することを、同じくらいそれを愛する人たちと一緒にして、人生を過ごすことだった」

“They call this the Hall of Fame, but fame was never the goal. My goal was to spend my life doing something I love, with people who love it as much as I do.”

— 2026年8月、国際テニス殿堂入りのスピーチで

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発言時期: 2026年8月29日

発言状況: 殿堂の中を歩き、あこがれた選手たちの物語を読んで、自分にもここに居場所があると初めて実感した、と話した後の言葉です。この直前に、殿堂入りは人生で最大の名誉の一つだと語っています。

出典: レーバーカップ公式サイト(A love letter to tennis: Roger Federer’s Hall of Fame speech)

37「僕たちはテニスを『プレー』する。テニスのプレーヤーなんだ。僕にとって大切なのは、その遊び心だ。たしかに、このスポーツには努力と練習が要る。でも、遊び心がいつも僕を支えてくれた。努力と遊びが一つに溶け合った時が、最高の気分なんだ」

“We play tennis, we’re tennis players. That for me is what it’s about: the sense of play,”

“Yes, this sport takes work and practice. But the sense of play always carried me through. And when the work and play blend together, that’s the best feeling of all.”

— 2026年8月、国際テニス殿堂入りのスピーチで

38「僕の試合で、何時間も立ち続けてくれたすべてのボールキッズに、心から感謝したい。君たちのことは見えている。ありがとう。僕も君たちだった」

“I really want to thank every ball kid who ever stood through my matches or all our matches, for that matter, for hours on end,”

“I see you. I thank you. I was you.”

— 2026年8月、国際テニス殿堂入りのスピーチで

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発言時期: 2026年8月29日

発言状況: 13歳のころ、地元バーゼルのプロの大会でボールキッズをしていた自分を振り返った場面の言葉です。2022年の引退の手紙でも、テニスへの愛は地元バーゼルでボールキッズをしていた時に始まったと書いていました。

39「見てのとおり、僕はまだテニスへのラブレターを書いている途中だ。選手としての時間は終わった。でもテニスはいつも、僕が一番大切にしているもの、家族、友情、この40年、そしてこれから作っていく未来が交わるところにある」

“As you can tell, I’m still writing my love letter to tennis. My time as a player is done, but tennis will always stand at the intersection of everything I care most about: my family, our friendships, the past 40 years, the future we’re building.”

— 2026年8月、国際テニス殿堂入りのスピーチで

40「バーゼルから来たこの少年は、この信じられない名誉に感謝します。そして、僕たちを結びつけたこの旅を一緒に歩んでくれたみなさん全員に、ありがとう」

“This boy from Basel thanks you for the incredible honour,”

“And I thank you — all of you — for sharing the journey that brought us together.”

— 2026年8月、国際テニス殿堂入りのスピーチの最後の言葉

ロジャー・フェデラーのほかにも、テニス選手の名言を読みたい人は、テニス選手の名言47選もどうぞ。

よくある質問(Q&A)

Q1. 「日本には国枝がいるじゃないか」は本当にフェデラーの言葉?

日本ではよく知られた話で、ユニクロも国枝慎吾のページでフェデラーの答えとして紹介しています。ただ、いつ・どの会見で言ったかを示す記録は見つかっておらず、「国枝」「シンゴ」と言葉の形も媒体ごとに違います。フェデラーが国枝の引退に贈ったメッセージは、本人の投稿で確かめられます。

Q2. フェデラーの名言の英語の原文は?

英語の原文は、名言の日本語のすぐ下に載っています。英語の原文が見つからなかった3つの言葉は、日本語だけです。名言の日本語は英語から訳したもので、日本で広まっている言い回しと違うものもあります。たとえば「負けても勝っても自分の責任」の言葉は、日本では「批判される」という訳で紹介されることがあります。

Q3. ダートマス大学のスピーチの「54%」とは?

2024年の卒業式のスピーチで、フェデラーは現役で戦ったシングルス1526試合のうち80%近くに勝ったのに、取ったポイントは54%だったと話しました。トップの選手でもポイントの半分を少し超えるだけで、1つのポイントを失っても引きずらないことが大事だと、卒業生に語りかけました。

Q4. 引退試合でナダルと泣いていたのはなぜ?

2022年9月23日のレーバーカップで、ナダルと組んだダブルスがフェデラーの現役最後の試合でした。試合の後の会見でフェデラーは、一番心に残るのは試合の後に見た、感極まった人たちの顔で、ナダルもその一人だったと話し、自分も泣いていたと認めています。

Q5. フェデラーの座右の銘は?

本人が「座右の銘は〜」と語った記録は見つかっていません。「It’s nice to be important, but it’s more important to be nice.」がモットーとして紹介されることがありますが、本人がいつ・どこで使ったかの記録は見つかっていません。

Q6. 「努力に逃げ道はない、努力を愛せ」は本人の言葉?

英語では「There is no way around the hard work. Embrace it.」という形で、フェデラーの名言として載っています。ただ、いつ・どこで言ったかの記録は見つかっていません。また「Embrace it」は「受け入れよ」という意味で、「愛せ」とは少し違います。

Q7. 名言集の「成功は旅路であり、終着駅ではない」は本人の言葉?

フェデラーの英語の原文は見つかっていません。英語の名言集では、同じ意味の言葉がアメリカのテニス選手アーサー・アッシュの言葉として載っています。「勝利をつかむのは自分ならできると思う者だ」も、アメリカの詩人ウォルター・D・ウィントルの詩「Thinking」の結びと同じ内容です。


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