テニスシューズの正しい選び方とは?【初心者ガイド】
テニス初心者の方向けに、コートの種類などに応じた正しい選び方のポイントを紹介します。テニスシューズはオールコート用が全てのコートサーフェスをカバーしますが、よりよい成果を出すためにはコートの種類に応じて履き分けたいです。人気メーカーの特徴も併せて紹介します。
Writer
公式ライター 園城寺 希
テニスシューズの選び方のポイント
選び方としては、コートサーフェス、クッション性、通気性、履き心地、メーカーの特徴をポイントとして選ぶ方法があり、中でもコートサーフェスと履き心地は大切です。
テニスシューズの選び方①コートサーフェスで選ぶ
テニスシューズについても大会に出場する選手であればそれぞれのコート専用のシューズを使ってほしいのですが、そうは行かない場合でもオムニコートにオムニ・クレー用テニスシューズと、ハードコートにオールコート用テニスシューズの2種類があるととりあえずは日本で普及しているテニスコートをほぼカバーできます。
オムニ・クレーコート用とは
クレーコートは、日本に古くからある表面が土のテニスコートです。アシックス社から唯一クレーコート専用のテニスシューズがありますが、今ではクレーコート自体が少ないため、選び方としてはオムニ・クレー用テニスシューズでオムニ・クレーの両方を使うとよいでしょう。(写真はオムニ・クレーコート用)
ハードコート用とは
最近ではプロのテニス選手などハードコートでスライドするフットワークを使うことがあり、通常時はしっかりコートをグリップし、必要な時だけスライディングを可能にするソール機能を搭載したハードコート(HC)専用のテニスシューズもあります。普段ハードコートでプレーすることが中心の方にはハードコート専用をおすすめしますが、初心者の方にはオールコート(AC)用がクッション性を良くしハードコートに適していますのでおすすめします。(写真はオールコート用)
カーペットコート用とは
選び方としては、基本的にはクッション性があり引っ掛かりの少ないオールコート用テニスシューズでよいのですが、思わぬところで足が引っかかり転びそうになることがあります。カーペットコートでプレーする機会が多い方は、ソールがつるつるの引っ掛かりの少ないカーペットコート専用テニスシューズをおすすめします。(写真はカーペットコート用)
テニスシューズの選び方②クッション性で選ぶ
クッション性を重視する理由とは?
さらに、日本で多くあるオムニコートやハードコートは表面素材の下の基礎はコンクリートであることが多く、表面素材のクッションにもよりますが、足腰ひざに負担が大きいです。
テニスシューズの選び方としては、かかとなどミッドソールに衝撃を吸収するEVA素材などがしっかり搭載されているシューズがよいでしょう。テニスシューズによっては、過去のデータ分析により、テニスのフットワークに適切な部分にクッション材を配置しているものもあります。
クッション性のよいシューズの選び方
またヨネックス社のように、独自の技術で衝撃を吸収し反発をする素材を開発しているメーカーもあります。
オールコート用はハードコートでのプレーを考えて作ってあるために、一般的にクッション性はよいです。実際にテニスシューズを手に取って内側のインソールをチェック、手で触ってみたり、足を踏み入れて歩いてみたりすると跳ね返りのクッション性が分かりますので、カタログを参考にしたり、できれば現物を履いてみたりして確認することをおすすめします。
テニスシューズの選び方③通気性で選ぶ
通気性を重視する理由とは?
アッパーが全面天然皮革のシューズは、柔らかく履き心地がよく耐久性は高いものの、重く通気性が悪いことが欠点でした。
通気性のよい素材とは?
テニスシューズの選び方④サイズと履き心地で選ぶ
サイズ選びは重要
太ったり痩せたりしてもサイズは変わってきます。ダイエットをした方や久しぶりにテニスを再開される方で体形が変わった方はサイズの測り直しをおすすめします。
日本人に多い幅広のテニスシューズを用意しているメーカーがあります。ビジネスやレジャーの際に幅広の靴を好む方もいるでしょうが、テニスシューズの場合は大きめで横幅が広いとシューズが脱げやすくなることがありますので注意が必要です。
ぜひ普段使っているソックス持参のうえ、現物の試し履きをしてみて決めてください。
サイズ決定の際に注意すること
また、つま先部分が詰まっていると、特にハードコートでの前後の動きで指の爪がつま先に当たりケガをすることがあります。ハードコート用のシューズでは多少つま先に余裕があるものを選びましょう。
履き心地で選ぶには
試し履きの際に気を付けて欲しいのが足入れの感触です。足首を包むような足入れの感触のテニスシューズは履き心地をよく考えているシューズと言えます。丁寧なシューズ作りをしているメーカーのテニスシューズは、足首周りの細かいところにもクッション材を入れ、優しい足入れを実現しています。
あと、膝やかかとに痛みを感じる方は、かかとのクッション性に注意して試し履きをしてみてください。かかとのクッション性の違いで膝やかかとの痛みが減少したり、走り出しが格段にスムーズになったりを感じることができる場合があります。
テニスシューズの選び方⑤メーカーごとの特徴で選ぶ
ウィルソンの特徴
テニスシューズについてはヨーロッパのアウトドアフットウエアNo.1ブランドのサロモンと、スキーブーツのようにしっかり足をサポートする圧迫感があり「プレイヤーのパフォーマンスを最大限に高める」フットウエアを開発しています。
ヨネックスの特徴
テニスシューズはグラファイトを活用し耐ねじれ性を向上させた3Dパワーカーボンや、パワークッションと呼ばれる衝撃を吸収しパワーに換えるクッションシステムに定評があります。
バボラの特徴
テニスシューズではタイヤメーカーのミシュラン社のラバーコンパウンドをソールに採用、強くて軽い素材のケブラーとポリアミド繊維を編み込んだアッパーを使用し、安定性を高め通気性のよいテニスシューズを作っています。
テニスシューズの正しい選び方のまとめ
また、紹介した選び方は男性・女性に共通ですし、上達しても選び方の基本はほぼ同じです。女性には加えてテニスウエアに合わせたデザインやカラーも重要なポイントになります。テニスコートに行くのが楽しくなるような、お気に入りのテニスシューズを見つけてプレーを楽しみましょう。
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