オールコート用とオムニ&クレーコート用のテニスシューズの違いとは?
テニスのパフォーマンスを上げるにはシューズが重要となります。様々サーフェスがあるテニスでは、コートに適したシューズを履いてプレーすることが上達の秘訣となります。ここでは日本で最も使用率の高いオールコート用とオムニ&クレー用の違いついて解説します。
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公式ライター Activel_director
テニスシューズの種類を知ろう!
・オムニ&クレー用シューズ
・ハードコート用シューズ
・カーペット用シューズ
・オールコート用シューズ
テニスシューズはそれぞれに機能が異なるため、コートに適したテニスシューズを履いてプレーすることが望ましいです。
シューズはコート別に選ぶ
芝コート(グラスコート) | 球足が速く、芝のため足元が滑りやすい |
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オムニコート | 砂が混じっているため、足元が滑りやすい |
クレーコート | 土がメインとなるコートのため、足元が滑りやすい |
ハードコート | セメントがベースとなり合成樹脂を塗っているため、ブレーキがかかる |
カーペット | インドアに多く絨毯のような素材で、ブレーキがかかる |
日本のコートに適したシューズとは?
ちなみに、芝コートとオムニコートは全く別のコートとなります。芝とは天然芝を使用しており砂がないコートを指し、オムニとは人工芝の上に砂を敷き詰めたコートであり、日本特有のコートでもあります。
そのため、日本ではコート数が多いオムニや学校に多いクレーを兼用で使用できるオムニ&クレー用と、コート数が少ないハードコートやカーペットコートを兼用で使用できるオールコート用の2種類を押さえておけば、快適にテニスを楽しむことができます。
シューズのそれぞれの違いとは?
・アウトソールの違い
・機能面の違い
アウトソールとは靴底のことを指し、靴底をコートに適した形状に変えることで、砂入りのコートでは滑りにくいように砂がないコートではブレーキがかかりにくいようにそれぞれ設計が異なります。
それに伴い、よりスムーズなフットワークを実現するために、機能面にも特徴の違いがありますので、オールコート用とオムニ&クレー用の2種類の特徴を詳しく解説していきます。
オールコート用テニスシューズの特徴
ハード用やカーペット用もありますが、インドアに多いカーペットコートも数はそこまで多くないため、それぞれ専用のテニスシューズの販売も極端に少なくなります。そのため、代用としてハードやカーペットを兼用できるオールコート用テニスシューズを使用することが一般的です。
靴底は設置面積が大きくなるような作りをしており、機能面ではスライディングもしやすい形状をしています。
ソールの特徴
ハードコートでは材質が硬く、非常に滑りにくくなります。そのため、地面との設置面積を大きくし急ブレーキをした際にもある程度滑りがよくなるように設計されています。
さらに、凹凸もしっかりありますので程よブレーキ効果もありオムニやクレーでも対応できるように設計されています。しかし、オムニコートで使用する場合は滑りの方が強くテニスのパフォーマンスが著しく落ちますので、オールコート用のテニスシューズはハードコートやカーペットコートでの使用をおすすめします。
機能の特徴
メンズ・レディース共に種類は豊富にありますが、中にはブレーキ性能に特化したものもありますので、特に女性の場合はカーペットでの使用には注意が必要です。不安なようでしたらカーペット専用のものを使用すると良いでしょう。
オムニ&クレー用テニスシューズの特徴
日本のテニスコートの約半数がオムニコートということもあり使用率も非常に高いため、高性能のものが多いのが特徴です。それぞれ専用のシューズも販売されていますが、販売数が少ないこともあり、オムニ・クレー兼用のものを使用するのが一般的となっています。
靴底は滑りやすいオムニコートやクレーコートでもしっかりブレーキを掛けられる設計となっており、機能面では走らされた際の切り返しに優れたものが多いです。
ソールの特徴
オールコート用も凹凸はありますが、地面に触れる面積が大きい分踏ん張りが分散してしまいます。対してオムニ&クレー用はスパイク部分に負荷が集約し踏ん張り時に分散せずに済むため、オムニコートやクレーコートでより精度の高いブレーキパフォーマンスを生み出します。
機能の特徴
砂がある分滑りが増しますので、オムニクレー用のテニスシューズでは、クッション性よりも俊敏性に特化しています。スムーズに切り返しを行えるようにシューズにねじれをいれ、急な動きにも柔軟に対応できるように作られています。
前後左右の動きが多いテニスでは、つま先で切り返す動きが必要となりますので、前足部で地面を蹴りだしやすいように設計されており、スピードに特化した機能となっています。
テニスシューズがもたらす影響
・プレーの質向上
・けがの防止
最近のテニスシューズは性能に優れているため、コートに適さないシューズでも何となくプレーをすることができてしまいますが、はやり激しい動きになった際はコートにあったシューズと合わないシューズとでは明確な違いが出てきてしまいます。
プレーの上達
オムニコートでオールコート用のテニスシューズを履いてプレーをした場合、切り返しの際に非常に滑りやすくなります。その後のフットワークは明らかに悪くなり本来なら返せるボールが返せなくなるといったことも出てきます。1球でも相手のコートに多く返すスポーツがテニスですので、これは致命的です。
返球をすることで次の展開にプレーが進み、その先のラリーを経験することで、さらなるテニス上達に繋がります。そのきっかけとなるのがコートに合ったテニスシューズを履いてプレーすることです。
怪我の原因
オムニ&クレー用のテニスシューズを履いてハードコートでプレーをしてしまいますと、滑らないコートにブレーキ力に優れているシューズで踏ん張るため転倒する可能性が非常に大きくなります。
また、オールコート用でオムニやクレーでプレーをした場合、非常に滑りやすくなりバランスを崩す原因にもなってきます。
ハードコートやオムニコートなど様々なコートでテニスをする方は、怪我のリスクを減らすためにも2種類のテニスシューズを使い分けることをおすすめします。
テニスシューズはコートに適したものを選ぼう!
オールコート用
ハードコート推奨:滑りにくいコートでも躓かないようにスライディングさせてくれる
オムニ&クレー用
オムニコート・クレーコート推奨:砂があるコートでもグリップ力を高めており、しっかりブレーキしてくれる
今までテニスシューズにあまり関心のなかったという方は、コートに適したシューズを選ぶことで、けが防止はもちろんテニス上達を実感できます。テニスシューズの違いを理解し、コートに適したシューズを選ぶようにしましょう。
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