ソフトテニスの歴史とは?発祥国や起源・始まりはいつから?【軟式】
ソフトテニスの歴史は、130年以上前の日本で始まりました。ソフトテニスの発祥は、テニスの硬式ボールをゴムのボールで代用したことがきっかけです。ゴムボールを使ったソフトテニスは独自の歴史を歩むようになり、現在では硬式テニスとは別のスポーツとして発展し、海外でも人気があります。
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公式ライター Activel_director
ソフトテニス(軟式テニス)の歴史
ソフトテニスの起源
そのため、ゴムボールで代用することにしたのが、ソフトテニスの起源です。テニスの日本伝来に関しては諸説ありますが、本格的な指導が行われる前から真似をして遊ぶ人もいたようです。
ソフトテニスの語源
ソフトテニスは発祥から100年以上のあいだ、軟式庭球と呼ばれていました。しかし平成4年に国際普及の観点から、正式名称がソフトテニスに変更されます。
国内では現在も、硬式テニスに対して軟式テニスという呼び名で親しまれています。
ソフトテニスの発祥地
明治政府が招聘した米国人医師のリーランド氏が、欧米的な体育学を日本人に合わせて体系立てる中で、テニスの指導を行いました。リーランドは1881年に帰国しますが、1884年(明治17年)ごろから、同校でゴム製のボールが使用されるようになります。これが軟式テニス、のちのソフトテニスの始まりです。
ソフトテニスの発祥国
ソフトテニスのルールや道具は独自の発展を遂げて、国際的に人気のあるスポーツになりました。現在は硬式ボールを使用するローンテニスとは別のスポーツとして普及しています。
ソフトテニスのルールの歴史
日本で試合が行われるようになり、ルールが制定されてから、得点の数え方や試合形式が確立します。硬式テニスとは違いダブルスが主流になり、ソフトテニス独自のルールが発展しました。
ルールの歴史
1904年(明治37年)に東京高等師範学校など4校の代表が集まり、初めて日本独自のルールを制定しました。何度も改定されましたが、平成4年に大幅な改定が行われ、現在のルールが確立しています。
ソフトテニスのコートの歴史
ソフトテニスコートは、コートの外に確保する面積や、砂入の人工芝が好まれる点などが硬式テニスと違います。現在では、縦23.77m横10.97mで、大きさも規格も硬式テニスのコートとほぼ同じです。
ソフトテニスのサーブの歴史
・スピードが出にくい
・バウンドした球が伸びない
・軌道の変化が大きい
ゴムボールの特性から、パワープレイよりもネット際に落としたり、スピンをかけて変化球を活かすようになりました。サーブの種類も豊富です。
守備範囲が広い・雁行陣では前衛の選手を避けること、ダブルス特有の返球コースも予測してサーブをするようになりました。
ソフトテニスのラケットの歴史
ソフトテニスのラケットの始まり
ソフトテニスラケット改良の歴史
ガットには天然素材に加えてナイロンやポリエステルが使われるようになり、ゲージの多様化、千本以上の糸をより合わせたマルチフィラメントなどの工夫もされます。機能面では使いやすさとともに、試合で勝つことを追求した開発もすすめられました。
現在のソフトテニスラケット
ソフトテニスラケットの特徴は、前衛用、後衛用、Wフォワード用とポジションによって適したラケットが違うことです。オールラウンダーや初心者向けのものもありますが、パワー重視、スピードやコントロールを重視したいなど、目的によっても選べるようになっています。
ヨネックスのソフトテニスラケットの歴史
ヨネックスのソフトテニスラケットの始まり
ヨネックスは1969年に初めてアルミ製テニスラケットを発売し、テニス事業に参入します。ソフトテニスラケットの発売を経て、1974年には木製テニスラケットの製造を開始しました。
ヨネックスのソフトテニスラケット改良の歴史
アルミフレームのラケットもありましたが、1980年代に入ってもフレームは木製のものが主流でした。木製のラケットに宇宙工学から生まれたシリコンカーバイドをラミネートした、セピアロンなども開発されます。
現在のヨネックスソフトテニスラケット
ヨネックスカスタムフィットと呼ばれているサイズ・形状・バランスポイントを自分で選んで注文できるサービスもあります。また、ヨネックス独自の製品として、シングルス用のラケットも発売されています。
ソフトテニスボールの歴史
ソフトテニスボールの始まり
それでもごく上流階級の人しか手に入れられない高級品でしたが、日本ではゴム製品が普及しておらず生産工場もなかったため、輸入品に頼っていました。
ソフトテニスボールの改良の歴史
製造のきっかけは体操伝習所でリーランドの後任をつとめ、のちに東京高等師範学校に赴任した坪井玄道の提言と言われています。
現在のソフトテニスボール
公認球は日本ソフトテニス連盟の基準をクリアしたもので、公式試合で使用できる球です。製造会社のロゴマークが赤いものが公認球で、練習球には青いロゴが入ります。公認球として認められる製品は国内で3社だけです。
ソフトテニス団体・連盟の歴史
初期のソフトテニスは勝ち負けよりも、ラリーを楽しむスポーツでした。1898年(明治31年)に初めて対抗戦が行われたと言われています。1902年(明治35年)に東京高等師範学校の呼びかけで、大学生による大会が開催されましたが、連盟が発足する以前はいずれも自主的な活動にとどまっていました。
日本ソフトテニス連盟の歴史
日本ソフトテニス連盟はルールの制定や大会の開催、指導者の育成など多岐にわたって活動しています。1956年には初めてのアジア選手権を開催するなど、アジアをはじめヨーロッパ、アメリカ、南アメリカ、アフリカなど国際的な普及活動もおこなっています。
ソフトテニスの国際連盟の歴史
翌年には第一回の世界選手権が開催され、現在でも4年に一度開催されています。世界ソフトテニス連盟には欧米諸国も加わり、現在40以上の国が加盟しています。
ソフトテニスの海外連盟の歴史
・世界選手権
・アジア選手権
・東アジア競技大会
・アジア競技大会
このうちアジア選手権は、1988年にアジアソフトテニス連盟の主催で初めて開催されました。1993年に東南アジアソフトテニス連盟が、2014年にはカンボジアにソフトテニス連盟が設立されました。
ソフトテニスプロプレイヤーの登場
2019年には、日本の船水颯人がプロプレイヤーとして名乗りをあげました。同年4月にヨネックスとスポンサー契約を締結し、日本人初のプロプレイヤーとしてあり方を模索していくと語っています。ソフトテニス界にまた、新しい歴史が刻まれます。
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