テニスの打ち方の種類とコツ!6つのストロークをまずは覚えよう【テニスコーチ監修】
テニスはあらゆる場所にボールがとんでくるため、状況に応じて様々なショット打つ必要があります。その中でも、もっとも基本となる打ち方の種類を6ストロークと言います。テニスをプレーするうえで必ず必要になる各ショットの基礎となる打ち方を解説していきます。
Writer
公式ライター SKコーチ
テニスの打ち方の6つの基本ストロークとは?
硬式テニスの基本的な打ち方は6種類です。
・フォアハンドストローク
・バックハンドストローク
・フォアボレー
・バックボレー
・サーブ
・スマッシュ
テニス初心者は、まず6種類の打ち方(6ストロークという)を知る必要があります。
テニスの打ち方①グランドストローク
ストロークには、右側で打球するフォアハンドストロークと左側で打球するバックハンドストロークがあります。バックハンドストロークでは片手での打ち方と両手での打ち方が存在します。
テニスの打ち方②ボレー
ボレーもストローク同様に、右側で打球するフォアハンドボレーと左側で打球するバックハンドボレーがあります。バックハンドボレーでは片手での打ち方と両手での打ち方が存在します。
テニスの打ち方③サーブ
サーブには、フラット、スライス、スピンと3つの球種があり、それぞれに打ち方がありますが、サーブの基礎となる打ち方がフラットになります。テニス初心者は、まずフラットサーブ練習することをおすすめします。
テニスの打ち方④スマッシュ
これまで紹介した6つのストロークは、硬式テニスをする上でどれも必要な打ち方となりますので、それぞれの打ち方やコツを詳しく解説していきます。
テニスの打ち方に必要な3つのポイント
「構え」
テニスは前後左右どこにきても対応しなければならないスポーツの為、相手をボールを予測・判断しなくてはなりません。そのために必要になる動作が構えです。
「スプリットステップ」
スプリットステップとは、次の動作に動くための予備動作になります。
「グリップの握り方」
テニスには何種類かの握り方がありますが、テニス初心者におすすめなのがイースタングリップという握り方で、手のひら感覚で打球することが可能になります。
テニスの打ち方のポイント①構えの仕方
・足は肩幅の広さ
・グリップの高さはみずおち
・肘は軽く曲げ、体からボール一個分の余裕を持たせる
構えでは、リラックスした形が理想で、リラックスした状態を作るのが上記のポイントになります。 グリップの位置が高すぎるとグリップに力が入り、足を広げすぎると下に重心が行くため動き出しが遅くなります。また、肘が体にくっついた状態で構えると、スイング時に後ろ重心になりやすくしっかりと打球できなくなります。
テニスの打ち方のポイント②スプリットステップの仕方
【スプリットステップのやり方の手順】
①構えた状態から適度に足を開く
②タイミングは、相手が打球したタイミングで地面に着地
足を開く動作は、膝に柔軟性を持たせ、つま先重心になり、動き出しがスムーズになります。また、着地のタイミングを計るために相手を観察するという要素も含まれ、ボールの予測にもつながる重要な動作です。
テニスの打ち方のポイント③グリップの握り方
テニスのストロークの基礎
打ち方の基本があり、応用として球種によって打ち方それぞれで異なってきます。
テニスのストロークの打ち方の種類
①フォアハンドストローク
片手での振り方が一般的で、利き手で打球する打ち方
②バックハンドストローク
両手と片手と2種類の打ち方があり、利き手とは反対側で打球する打ち方
またそれぞれの打ち方には、スピン、フラット、スライスと2種類のボールを打つための振り方があります。ですが、フォアでもバックでもスピンでもフラットでもすべてに共通した基本動作があります。ストロークに必要な打ち方の基本となる3つのコツを解説していきます。
テニスのストロークの打ち方の3つのコツ
ストロークの打ち方のコツ①「構え~ターン」
【ターンの基本動作(フォア)】
①構えた状態⇒ステップ後、左肩を使い右方向へ向く
②右足の平の部分を相手に見せながら踏みかえる
③右側を向いたら、両腕を軽く開いてテークバックの準備
注意点として、フォア時に右肩を後ろ方向に回したりラケットを後ろに引く動作をしてしまうと、ラケットを握った振り方となり、手打ちになってしまいます。
ストロークの打ち方のコツ②「ターン~フットワーク」
【原因と対策】
・回転の種類や威力によってバウンドが変化する⇒相手の振り方から予測
・ラケットを含めた自分とボールとの距離感がつかめない⇒ボールを横(内側)から見る
前から飛んでくるモノに対して、正面から見ると急にボールが飛んでくる感覚になりますが、横から見ると遠近感がつかみやすくなります。ターンがしっかりできていれば、ボールの内側を見ることができますので、距離感を掴みやすくなり、打ちやすい場所でとまるためのコツとなります。
ストロークの打ち方のコツ③「スイング動作」
体の回転を振り子に例えた時、図のように指をかけた場所は体の回転を止めたところになります。横向きから前を向いたところで体の回転を止めると、振り子のように腕から先が加速して動きます。 打つ瞬間にラケットを握るというアドバイスがありますが、これはテニスラケット面の向きが変わる原因となり、体の回転の効果を消してしまうためボールに威力を出すことはできません。グリップを握らないことと体の回転を使うことが振り方のコツです。
テニスのボレーの打ち方の基礎
ボレー時でのボールの勢いに負けないコツは肘の位置でボールを支えることです!肘が正しい位置にあることによってボールの勢いに負けない形となり、ラケットを支える形ともなります。特にフォアハンドでは肘の位置が後方になりがちになります。フォアボレーも含め、正しい準備の仕方を知ることが打ち方のコツとなります。
また、ボレーでは打球する高さによって3種類の打ち方があります。
テニスのボレーの打ち方の種類
①ミドルボレー
ボレーの基本となる打ち方で、胸から膝までの高さ
②ハイボレー
決めボールで使用され、肩の高さ
③ローボレー
攻められている時に使用され、膝の高さ
③ハーフボレー
難易度が高く、バウンドの上がり際で打球する応用のボレー
ボレーでは高さによってラケット面の向きや角度、打点の位置が変わってきますが、ミドルボレーがすべてのボレー打ち方の基本となります。ミドルボレーでの打ち方のコツを3つ、解説していきます。
テニスのボレーの打ち方の3つのコツ
ボレーの打ち方のコツ①「構え~ターン」
・左右の判断
・ボールを横から見て、遠近感を掴む
・ボールの勢いに負けないインパクトの位置を作る
フォアボレーをする上で準備が最も大事な要素となり、ターンするときのコツは3つです。
・手首を使ってラケット面の向きを作らない
・ストローク同様、左肩からターンを斜め方向にする
・肘の位置が上半身の体の中にある
手首を使わずにラケット面をまっすぐ向けるために体の向きを変えるということです。ラケットを持つ腕だけでインパクトの形を作ると、肘が上半身から外れた状態となり、ボールに打ち負ける結果となりますので、ご注意ください。
ボレーの打ち方のコツ②「ターン~フットワーク」
右足の出し方は、斜め方向に歩くようなイメージとなり、2つの目的があります。
・ボールに近づく
・肘の位置をボールに負けない位置に設定する
左足で近づいてしまうと、肘の位置は後方に下がり、ボールを支える形とならないため、その結果、ボールを飛ばそうとしてグリップを強く握り、ラケット面が違う方向を向いてしまいますので注意が必要です。
ボレーの打ち方のコツ③「スイング動作」
ボレーではラケットを振らなくても、以下の理由からボールを簡単に飛ばすことがでます。
・ボールは上方向に飛ばすことによって打球距離が出る
・相手のボールの勢いを反発することでボールが飛ぶ
ラケット面を上向きにしながらインパクトの形をキープし、ラケットを構えた場所にボールを呼び込むことがボレーの打ち方の最大のコツとなります。
テニスのサーブの基礎とは?
下半身から体全体を使っての振り方が、サーブを安定させるコツとなります。
またより安定してサーブを打つための技術として回転をかける振り方もあり、全3種類のサーブの打ち方があります。
テニスのサーブの打ち方の種類
①フラットサーブ
サーブの基本の打ち方となり、スピードが出やすいサーブ
②スライス
テニスボールに横回転をかけるサーブ
③スピンサーブ
テニスボールに縦回転をかけるサーブ
3種類のサーブを打ち分けるコツはボールの当て方となり、基本となる振り方はどの種類のサーブも変わりません。サーブの打ち方のコツをおさえることで3種類のサーブを打つことが可能になります。
テニスのサーブの打ち方のコツ
サーブの打ち方のコツ①「レディー~トスアップ」
体を回転させて打つためには、横向きの形を作る必要があり、そのためには下半身の置き方が重要となります。レディー(準備)のコツは2つです。
・打球方向に対して90度横向きを作る
・足の置き方は後ろ足の内側の側面を打ちたい方向に向けてから前足のつま先を打球方向に向くように設置
また、トスがしっかりと上がらないと打ち方が崩れる原因となるため、正しい打点に対してトスをコントロールする必要があります。トスを上げたい場所に腕を一度出してから上げるようにすることで、安定して上がるようになります。
サーブの打ち方のコツ②「スイング動作」
テニスのサーブのスイング動作のコツは2つです。
・体を90度回転させる
・体の回転後、腕が投げ出される
先ほど上げたレディーの形とトスをしっかり行うことで、体の回転を使ったテニスのサーブの打ち方が可能になります。テニスラケットを持つ手に力を入れてしまうことで体の回転は使えなくなりますのでご注意ください。
テニスのスマッシュの打ち方の基礎
テニスのスマッシュでは、逆クロスのスマッシュやスライススマッシュなど応用した打ち方もありますが、基本はしっかりとボールを捉えてテニスコートの枠内に収めるショットを打つことが重要となります。
テニスのスマッシュはボールのスピードが勝手に上がるため、強いボールを打つというイメージではなく角度をつけてコントロールをすることが考え方の基礎となります。
テニスのスマッシュの打ち方のコツ
スマッシュ打ち方のコツ①「レディ~ボールの待ち方」
そのため、ボールの見方が重要となり、2つのコツがあります。
・構えた状態から軸足を後ろに下げて横向きを作る
・横向きの状態からボールの斜め下側を見るようにする
相手からロブが上がってきた際、ボールが上がった状態を漠然と見ようとすると横向きの準備ができなくなるだけでなく、遠近感もつかめなくなります。サーブと同様のスイングをするためにも横向きの形を作った後に、ボールを下から覗いてあげる手順をふむことが、重要です。
スマッシュ打ち方のコツ②「弾道のイメージがスイングを作る」
テニスの6ストロークすべてに言えることですが、弾道のイメージを持つことで、そのボールを打とうと体が自然と動いてくれます。とりわけ、スマッシュでは力が最も入りやすいショットのため、弾道のイメージがリラックスした打ち方をするためのコツとなります。
テニスの打ち方の6つの基本ストロークまとめ
テニスは様々なショットを使い、球種 コース 強弱 などを駆使しポイントを取っていきますので、基本の6ストロークの打ち方のコツをしっかり練習していき、どのショットも自信をもって打球できることを目指しましょう。
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