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フェデラーのフォアハンドの凄さとは?フォームや打ち方を徹底解説!

フェデラーのフォアハンドの凄さとは?フォームや打ち方を徹底解説!

世界最高のフォアハンドを持つフェデラーのフォアハンドストロークの秘密を徹底的に解説していきます。高等技術が盛りだくさんである一方で、基本に忠実なフェデラーのフォアハンドは、一般プレーヤーでも参考にできる部分が多くありますので、ぜひご参考ください。

2021.12.16 テニス

フェデラーのフォアハンド動画

フェデラーのフォアハンドは世界でもトップクラスの威力を持ち、テニスをプレーする方の憧れでもあります。動画を見ていただいてもその華麗なフォームで変幻自在のコースに矢のような威力あるボールを放っています。

フェデラーに憧れ打ち方を真似しようと思った方も多いと思いますが、実はフェデラーのフォアハンドは基本に忠実でお手本のようなフォームをしている一方で、フェデラーにしかできないいくつかの特徴があります。

まずは、フェデラーの凄さを解説した後に、フェデラーのフォアハンドの打ち方を徹底解説していきます。真似をすべき所のコツと気軽に真似をしてはいけないポイントも合わせて解説していますので、ぜひご参考ください。

フェデラーのフォアハンドの3つ凄さとは?

テニス情報館 on Instagram: “I’m a very positive thinker, and I think that is what helps me the most in difficult moments.  僕はポジティブに考える人だね。そのおかげで、辛い状況でもやってこれたんだ。  by…” (77900)

フェデラーのフォアハンドの凄さのポイントは3つあります。

①どんな状況でも基本に忠実なフォーム
②スイングスピードに負けない体幹の強さ
③自由自在のコントロールを可能にするタッチ感覚



フェデラーのフォアハンドを観ると、どんな場所からでも自在にコントロールをして相手を揺さぶったり、エース級のボールを打ち込んだりしてラリーを支配しているシーンをよく見受けます。また、トッププロ相手にエースを量産している点もフェデラーの凄さを物語っています。

世界最高のフォアハンドでも一般プレーヤーが真似できる部分が数多くありますので、フェデラーのフォアハンドの3つの凄さを細かく解説していきます。

基本に忠実

テニスは走らされた状況や様々な回転のボールを打球しなければならないため、1球1球理想のフォームで打つことが難しいスポーツです。ですが、フェデラーは常に同じフォームで基本に忠実な打ち方をしています。

基本に忠実な動作とは、テークバックは小さく、踏み込む準備が早く、ボールをしっかりと見て、下半身からのスイングを指し、見事に実践しています。こうした基本の動作をしっかりと行っている点が、フェデラーの精密機械のようなコントロールを生みます。もちろん予測能力が異常に高いことも基本動作でスイングできる要因となります。

横着をしないで、しっかりしたフォームで打球する点は、一般プレーヤーも参考にしたい部分です。

体幹の強さ

フェデラーのフォアハンドの特徴の一つにスイングスピードの速さが挙げられますが、それを可能にしているのが強靭な体幹の強さにあります。体幹とは簡単に言うと体の軸の強さで、上半身の骨周りの筋肉の強さとなります。

フェデラーのフォアハンドは体幹が強いため姿勢が崩れにくく、最小の動きで体の回転をすることができ、非常に効率の良いフォームとなっています。無駄な動きがないため、回転速度が上がり速いスイングスピードを可能にしています。

体が上下左右に動いてしまうという方は、打球時の姿勢を意識することでボールスピードをあげることが可能ですので、ぜひトライしましょう。

天性のタッチ感覚

フェデラーの代名詞ともいえるのがゴットハンドとも呼ばれる異常なまでの手首の柔らかさとタッチ感覚です。

繊細なタッチ感覚は天性のものでもあるため、一般プレーヤーはもちろん、トッププロでも真似できない領域となっています。フェデラーはとりわけヒットミスが少ない選手ですが、その理由もタッチ感覚の凄さと柔軟な手首が要因となっています。また、頭でイメージしたことがそのまま動作として再現できる能力がずば抜けているため、我々が予想もつかないところへ最高のボールを打つことを可能にしています。

ここまでご紹介したフェデラーを形成している3つの凄さが、世界最高のフォアハンドを作り上げています。

フェデラーのフォアハンドの打ち方解説

RogMarinus on Instagram: “Maestro 👍🏼😘❤️[📸 Getty Images]#Federer#RogerFederer#USopen#ATP#フェデラー” (77901)

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ここからは、フェデラーのフォアハンドを5つの項目に分解して解説をしていきます。

①フェデラーのグリップの握り方
②効率の良い体の使い方
③新時代を築いたストレートアーム
④真似をしたいインパクトの形
⑤スイングの速さがわかるフィニッシュの形


フェデラーのフォアハンドストロークはフェデラーにしかできない打ち方である反面、一般プレーヤーが参考にしたいポイントもたくさんあります。握り方からフェデラーのフォアハンドストロークのフォームの中でも特に注目したい箇所を、コツも合わせて解説をしていきます。

フェデラーのフォアハンド①握り方

フェデラーのフォアハンドの握り方は、イースタングリップに近い薄めの握り方になります。近年ではスポーツ科学に基づいたトレーニングやテニスラケットの進化に伴い、ボールの勢い・スピードがどんどんあがりパワーテニスの時代となっています。

そのため、選手はがアウトしないようにボールに回転をかけやすい厚めの握り方が多いのです。その中、フェデラーは薄い握り方で、ものすごい勢いのボールを打球したり、回転をかけたりしてアングルを狙ったりといったことを平気でやってのけるため、ひときわは異彩を放つボールを打ち込むことができています。また、矢のように綺麗な弾道でボールが飛んでいくのも薄い握り方であるためです。

スピードボールを可能にする

【フェデラー全盛期】強烈なフォアハンドはこのときがピーク!!【US2013】

イースタングリップは、フラットに適した握り方といえます。そのため、フェデラーのフォアハンドはフラットやフラットドライブ主体でスピードのあるボールを打っています。

プロのような勢いのあるボールをイースタングリップで受けると、大抵勢いに負けて弾かれてしまいます。ですがフェデラーは、体幹の強さやタッチ感覚・手首の柔らかさがずば抜けてることで、プロのボールでも精密機械のようにスピードボールでコントロールすることを可能にしています。

これは、フェデラーにしかできない芸当で、一般プレーヤーが薄い握り方でフェデラーのフォアハンドの真似をしてもうまくいきません。グリップ1つを見てもフェデラーの凄さをうかがえます。

フェデラーのフォアハンド②運動連鎖

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フェデラーのフォアハンドストロークのフォームはしっかり運動連鎖を行い、無駄な動きが一切ありません。運動連鎖とは下半身からの運動エネルギーを膝→上半身→肩→肘→手首といった関節を通じて順々に連なっていく動作のことを言います。

プロレベルであれば全選手が使用している運動連鎖ですが、とりわけフェデラーの運動連鎖は最小の動きで無駄なく運動エネルギーを腕まで伝えているため、頑張っていない適当に見えるスイングで矢のようなボールを打つことを可能にしています。

運動連鎖は安定したショットを打つためのコツですので、安定感に悩んでいる方はフェデラーのような下半身始動のフォアハンド動作を意識してみましょう。

下半身の動きがラケットを加速させる

Roger Federer Practice at Cincinnati 2015 #2

フェデラーのフォアハンドのスイングスピードは相当な速さとなりますが、体幹の強さと運動連鎖が可能にしています。

動画を観ると、ターンからスイングを始める際に、正面向きになった時一度しっかり体の回転を止めており、腕やラケットがまだ後方にあることがわかります。

下半身から始動した後、体幹で体の回転運動を止めることによる反動で、腕がすごいスピードで加速されます。運動連鎖の際、姿勢が一切崩れないので無駄な動作を省くことができ、最小の動きで最大の回転速度を生んでいます。フェデラーのように姿勢を常にまっすぐ保ことは、ボールの勢いを上げるコツとなりますので、一般プレーヤーはぜひ参考にしましょう。

フェデラーのフォアハンド③ストレートアーム

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フォアハンドストロークの打ち方で新時代を築いたフォームがストレートアームという打法です。通常はダブルベンドと呼ばれるテークバックからインパクト時にかけて肘を軽く曲げた状態で打球をしますが、フェデラーはラケットダウンからインパクト時まで腕が伸びきった打ち方でスイングをしています。

ストレートアームの打ち方は、薄い握りのプレーヤーでなおかつ腕の筋力があり長身のプレーヤーでないと難しい打法となります。通常の打ち方と違いボールの衝撃を腕全面で受ける形となるため、むやみやたらにストレートアーム打法を真似てしまうとテニス肘の原因にもなりますので、ご注意ください。

腕の筋力が可能にするパワースイング

Federer Practice Slow motion

動画では、フォアハンドのインパクト時に腕が伸びた形になったフォームが見て取れます。ストレートアーム打法は、打点が体から遠くなることによってダブルベンド打法よりもスイングスピードを加速させられるといったメリットがあります。その一方で、打点が遠いことでヒットミスを誘発したり、腕への負担といったリスクも伴います。

しかし、フェデラーはたぐいまれな動体視力タッチ感覚でヒットミスを減らし、強靭な肉体でボールの勢いに負けない筋力を兼ね備えているからこそ可能な打ち方となります。インパクト時に胸をしっかりと張っている姿は上半身の強さをものがたり、遠心力で加速した腕を見事にフィニッシュまでもってきてます。

フェデラーのフォアハンド④インパクト

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フェデラーのフォアハンドストロークで最も特徴的な部分がインパクトです。本来グリップに応じた理想の打点が存在し、フェデラーのように薄い握り方ですと打点の位置は後方で高さは膝から腰の高さを通過します。

しかし、フェデラーはイースタングリップで理想とされている打点よりもかなり前方で捉えるという特徴があります。矢のようなボールを放つ秘密は、この打点の位置にあります。

一般の方がイースタングリップで打点を前方に捉えることは非常にむずかしい打ち方となります。インパクトの位置もフェデラーだからこそできる芸当と言えます。

イースタングリップでも負けない打点の位置

Roger Federer practice AO 2019

動画ではフェデラーのフォアハンドストロークを横アングルから撮影しており、打点の位置がかなり前方なのが見て取れます。通常イースタングリップでは打点が後方になりますが、フェデラーの場合は柔軟な手首とストレートアーム打法で前方での打点を可能にしており、相手のボールに負けないフォームを作り出しています。

また、インパクト時はラケットヘッドを立て、面がかぶさるような向きで捉えています。イースタングリップでは打点を前方で捉えようとするほど面が上方向へ向いてしまいますが、手首の可動域の広さとタッチ感覚が異常なまでに優れているため、微妙な面の調整をして打球することを可能としています。
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顔を残すことで体の開きを抑える

フェデラーのフォアハンストロークドの最大の特徴ともいえるのが、インパクト時に顔を残している点です。上記で説明したように、イースタングリップで打点を前方にすると、面の向きや体の開き・バランスが保ちづらくなり安定性を欠いてしまいます。

しかし、フェデラーのフォアハンドは、顔をインパクト後も残すことにより、体の開きを抑え正確なヒットゾーンと面の開きを抑えることを可能にしています。ボールをふかしてしまうという方は、フェデラーのように顔を最後まで残すことで体の開きが抑えられ安定したショットを打つコツとなりますので、ぜひ参考にしましょう。

フェデラーのフォアハンド⑤フィニッシュ

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フェエラーのように薄い握りのフォアハンドの場合、基本のフィニッシュの形はラケットのフレームが背中につくスイングフォームとなります。ですが、フェデラーの場合は3つの理由から腕が体に巻きつくようなフィニッシュをとっています。

・アームストレート打法のため、横ぶりの打ち方
・ラケットの加速をより上げるため、インパクト後肘を曲げている
・軸の回転で打っているため、巻き付くスイングとなる


今まで紹介したフェデラーの凄さが凝縮されて成り立つフィニッシュの形になっています。薄い握りの方がフェデラーのように巻きつけるようなフィニッシュを真似しても、ボールをふかしてしまいますのでご注意ください。

体に巻き付けるほどの腕の加速

フェデラー フォアハンド スローモーション

フェデラーのフォアハンドはインパクト直後に手首を返しているように見えます。ですが、実際は手首を返しているのではなく、腕の支点を肩から肘に移行させた結果、手首が返ったように見えるだけです。

原理は振り子です。振られている紐に指をかけると、振り子の重り部分が瞬間的に上にあがりますが、フェデラーは肘を曲げることで振り子の原理を実践しており、インパクトに欠けて瞬間的にスイングスピードをあげた結果、手首が返るのです。

体幹の強さ・リラックスした打ち方・ストレートアーム打法・手首の可動域の広さといった条件が揃って初めてフェデラーの巻き付けるようなフィニッシュ方法を選択することが可能になります。

フェデラーのフォアハンドまとめ

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フェデラーのフォアハンドが世界トップクラスの威力を誇る理由をまとめます。

・握り方は薄いが、手首の可動域の広さ・スイングスピードの速さでボールに回転をかけることができる
・ストレートアーム打法でスイングスピードがあがる
・無駄な動きを省いた運動連鎖と体幹の強さがどんな状況でもしっかりとしたスイングを可能にする

基本に忠実で、さらに突出した能力を活用して生まれたのがフェデラーのフォアハンドです。天性のタッチ感覚・日々の厳しいトレーニングの結果が世界最高のフォアハンドを作り出しています。一般プレーヤーでも参考にできる部分も多くフォアハンドの上達のコツとなりますので、ぜひスイングに取り入れてみてください。

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