テニスのボレーのコツと上達法とは?基本的な打ち方をマスターしよう!
テニスのボレーの基本的な打ち方をマスターするための近道として、テニスのボレーの打ち方のコツと上達のための練習法をご紹介します。実際のボレー指導で使われる内容を含め、初心者の方でも分かりやすく解説します。
2021.12.16
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テニス
Writer
公式ライター 園城寺 希
Index
テニスの基本のボレーは4種類
テニスのルールでは、自分のコート内に飛んできたボールが2バウンドするまでに返球しないと失点になります。テニスのボレーとはノーバウンド(ハーフボレーは1バウンド)で返球するネットプレーの1つで、相手との距離も短く、返球されるボールも速いため反射神経とボール勘が必要になるショットの事を指します。
また、テニスのボレーの基本的な打ち方には、ブロックボレー・パンチボレー・ドロップボレー・ハーフボレーの4種類あります。
また、テニスのボレーの基本的な打ち方には、ブロックボレー・パンチボレー・ドロップボレー・ハーフボレーの4種類あります。
via pixabay.com
ブロックボレー
ブロックボレーとは、相手のボールをブロックするように返球する基本的なボレーです。ボールの軌道に遅れないようにラケット面をセットして真ん中に当てることが打ち方のポイントです。主に守備に使われるボレーです。初心者の方々はまずはこの、ノーバウンドでボールを返球するブロックボレーの打ち方をマスターする事をおすすめします。
パンチボレー
パンチボレーとは、ボクシングのパンチのようにボールを打つボレーです。ブロックボレーとの違いは、テニスラケットに当てるだけでなく、ドアをコンコンとノックするように手首を使うことが打ち方のポイントです。主に攻撃に使われるボレーです。
ドロップボレー
ドロップボレーとは、ネット際で相手テニスコートに落とすボレーです。打ち方には、相手ボールの勢いを殺す方法と相手ボールに逆回転をかけてカットする方法があります。タッチショットと呼ばれるように、ラケットの繊細な使い方が必要になるショットです。バウンドが弾まないテニスコートでは有効なボレーです。
ハーフボレー
ハーフボレーとは、相手ボールをネット際で1バウンドさせて返球する打ち方のボレーです。テニスコートの中央、サービスラインの前後はデットゾーンと呼ばれ、ここでのボレーは攻守中途半端なため、難しいショットになります。できれば一歩踏み込んでローボレー、遅れた時にはこのハーフボレーにしてしのぐことが今後試合をやるようになると重要になってきます。
その他、スイングボレー・ロブボレー・ポーチボレーなどの種類がありますが、まずはブロックボレーから始め、パンチボレー・ドロップボレー・ハーフボレーの基本の4種類のボレーをマスターする所から始めるといいでしょう。
テニスのボレーの基本的な打ち方①
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テニスのボレーの打ち方の基本をご紹介します。ここで気を付けて頂きたいのは「ストロークとボレーをしっかり分けて考える」ということが上達の近道となります。以下ではストロークとの打ち方の違いを強調して説明しますので、練習の際に参考にしてください。
ラケット面の使い方
ラケット面とは、ボールが接触するガットを張った部分のことで、「ラケット面を開く(または閉じる)」「ラケット面をオープン(またはクローズ)にする」というように使うことがあります。ハーフボレーを除いて、ボレーでのラケット面は開く(少し上向きにラケット面をセットする、スライス)が基本になります。これは、ボレーを打つ際には相手から飛んでくるボールが、上からもしくは水平の軌道であるためです。
グリップの握り方
基本のグリップとはコンチネンタルグリップといって、サーブで使う基本グリップと同じです。利き手の親指と人差し指が作るVの字が、テニスラケットのフレームエッジから下ろしてきた線に当たるようにして握ってください。このグリップはサーブで使うグリップで、さらにフォアボレー・バックボレーともにワングリップで打ちます。このグリップですと、自然とラケット面が多少上向き(スライス)になります。
手首の角度と使い方
テニスのボレーでは、ストロークと違ってテニスラケットを立てて使うため、グリップの握り方は、肘を曲げてテニスラケットを立てる形で手首を固定し、ラケットと地面との角度が45度~60度ぐらいにしましょう。この角度であれば鋭角なアングルボレーを打つことが可能です。ボレーではこの手首の角度を覚えておきましょう。
また、初心者の間は手首をあえて使わず、固定した方が打ちやすいです。ただし、相手からくるボールに対し時間的に余裕がある場合には、多少手首をノックするように使ってパンチボレーを打つことが可能です。
また、初心者の間は手首をあえて使わず、固定した方が打ちやすいです。ただし、相手からくるボールに対し時間的に余裕がある場合には、多少手首をノックするように使ってパンチボレーを打つことが可能です。
逆に地面と平行でラケットを寝かせた状態でだと、ストロークの打ち方に近いラケットの角度になり、ロングボレーは打てても角度をつけにくく、アングルボレーのようなボレーの有利性が発揮できないので、注意しましょう。
ベースライン・ネットでの構え方
ベースラインで相手のボールを待つ際には、ストロークショットが中心のプレーになりますので、腰の高さにラケットを構えましょう。
ネットで構えについては、ストロークよりも高い打点で打つため、構えもストロークよりも高めに構えるようにしましょう。そうする事で、ボールに対し早く準備することができます。
初心者のうちからしっかり構えを覚えておくと、上達した際にも素早くボールに反応できるようになるため大切なポイントです。
ネットで構えについては、ストロークよりも高い打点で打つため、構えもストロークよりも高めに構えるようにしましょう。そうする事で、ボールに対し早く準備することができます。
初心者のうちからしっかり構えを覚えておくと、上達した際にも素早くボールに反応できるようになるため大切なポイントです。
フォアボレーの打点
フォアボレーの打点の目安は、身体に近すぎず遠すぎず、ちょうどよい間隔を身に付けてボールを打つようにすることがポイントです。
初心者の方はどうしてもボールへの反応が遅れることが多くなりますので、早くテニスラケットをボールの軌道にセットしましょう。ボレーではストロークよりも相手との距離は短く、ボールも速いので早くテニスラケットをセットすることが重要です。テニスラケットがセットできればボレーの8割は成功します。
また、テニスのボレーで視線の位置も重要です。身体が上下動することで視線は上下し、それだけ正確にボールをヒットすることが難しくなります。ネットプレーを行う際に共通して重要なのは、視線を上下動させないように意識しましょう。
初心者の方はどうしてもボールへの反応が遅れることが多くなりますので、早くテニスラケットをボールの軌道にセットしましょう。ボレーではストロークよりも相手との距離は短く、ボールも速いので早くテニスラケットをセットすることが重要です。テニスラケットがセットできればボレーの8割は成功します。
また、テニスのボレーで視線の位置も重要です。身体が上下動することで視線は上下し、それだけ正確にボールをヒットすることが難しくなります。ネットプレーを行う際に共通して重要なのは、視線を上下動させないように意識しましょう。
テニスのボレーの基本的な打ち方②
フォーム①構えからテイクバック
両肩を結んだ線をネットに対して平行にして構え、そこからフォアボレーは右に45度、バックボレーは左に45度身体をひねることでテイクバックは終了です。
初心者の方はどうしてもテニスラケットを後ろに引くことを優先してしまうので、飛んでくるボールに遅れる傾向があります。テニスラケットを引く際は、顔の位置までにするようにしましょう。また、意識としてはテニスラケットを引くのではなく、テニスラケットをセットして身体を45度ひねることを意識すると、自然とテニスラケットを引くのと同じことになり、遅れたり打点がぶれたりすることが少なくなります。ボールの軌道にテニスラケットをセットすることでボレーの8割は完了です。
初心者の方はどうしてもテニスラケットを後ろに引くことを優先してしまうので、飛んでくるボールに遅れる傾向があります。テニスラケットを引く際は、顔の位置までにするようにしましょう。また、意識としてはテニスラケットを引くのではなく、テニスラケットをセットして身体を45度ひねることを意識すると、自然とテニスラケットを引くのと同じことになり、遅れたり打点がぶれたりすることが少なくなります。ボールの軌道にテニスラケットをセットすることでボレーの8割は完了です。
フォーム②テイクバックからヒッティング
最初は相手から飛んでくるボールの軌道に、テニスラケットをセットすることを意識しましょう。また、打球の際にはテニスラケットが飛ばされないように、しっかり打つ瞬間にテニスラケットを握っっておく事も大事です。
慣れてきたら、ボールの軌道のやや上方にテニスラケットをセットして、スライス面で斜め下に切り下す感覚ができるようになります。あとは打つ瞬間にグリップをぐっと握り、ラケット面の中央でヒットすればOKです。
慣れてきたら、ボールの軌道のやや上方にテニスラケットをセットして、スライス面で斜め下に切り下す感覚ができるようになります。あとは打つ瞬間にグリップをぐっと握り、ラケット面の中央でヒットすればOKです。
テニスのボレーのリズム
テニスのボレーのリズムは、1(イチ)・2(ニ)になります。構えて、1で45度ひねり、2で踏み込みながらボールをヒットします。また、ボールにパワーを加えたい場合は、腕の力や手首を使うのではなく、足の踏み込み・前への体重移動を意識することでパワーを加えられます。
テニスのボレーの上達のコツ①
手首はあえて使わない
テニスのボレーではストロークに比べて手首はあえて使わないのがコツです。ボレーは速くて余裕がないボールをヒットするので、ブロックボレーのように相手のボールの勢いを利用するボレーの際には、できるだけ手首を使わずラケットを動かさずに素直にボールの軌道にテニスラケットの面をセットしてください。ただし、時間的な余裕がある時に使うことが多いパンチボレーを打つ場合には、扉をコンコンとノックするように手首を使うことが良いボレーを打つコツになります。またその際には打つ瞬間にグリップを握る(打つ前後は握りすぎない)ことがコツです。
テニスのボレーの上達のコツ②
ラケット面をセットする
初心者の方はストロークのようにテニスラケットを引いてしまうのでボールに遅れてしまうことが多いです。テニスラケットを動かさずに素直にボールの軌道にテニスラケットの面をセットすることがコツです。特に、ブロックボレーは、相手のボールの勢いを利用するボレーですので、ボールの軌道にラケット面の中心を持って行けば、打球時には自然とガットの弾力がボールを弾いてくれます。
テニスのボレーの上達のコツ③
足の踏み込み
テニスのボレーを打つ際に足を踏み込みますが、基本的に右利きの方のフォアボレーで踏み込む足は左足です。とっさに右利きの方が右足を踏み込んでしまうことがありますが、余裕がある場合には左足を踏み込みましょう。球威のあるボレーにするには、足の踏み込み・前への体重移動が大切なことを覚えておきましょう。
テニスのボレーの5つのおすすめ練習方法
テニスのボレーの練習方法について、おすすめの5つをご紹介します。いずれもスペースのないところでもできる基本練習ですので、例えば雨天でコートでの練習ができない時などは体育館などで練習してみてください。
練習方法①ラケットフレームのエッジでのラケッティング
グリップをマスターするために、ラケットフレームのエッジでボールを上につくことを練習してみてください。最近のラケットは一般的に25ミリ程度の厚さなので、エッジでつくのも難しくありません。連続して上につくこと、また地面に向かって下につくことが連続でできれば、コンチネンタルグリップの握り方をマスターしたと言えます。
練習方法②ラケット面でのラケッティング
基本的に、テニスのボレーはラケット面の中央のスイートスポットでボールをヒットします。ラケット面でボールを上につくラケッティングの練習はボレーの練習としても大切です。
ラケット面の中央と端とでは、ボールの反発が違うことが体感でき、ラケット面の中央に当たればガットの反発だけでボールはかなり飛ぶこともわかります。できるだけ多くの回数を連続してつけるよう練習してください。その際、グリップはできるだけコンチネンタルグリップを使ってください。また、応用として、ラケットでボールをスライスにカットしつつ、ボールは真上につく練習は、のちにドロップボレーを行う際のタッチの練習になります。
ラケット面の中央と端とでは、ボールの反発が違うことが体感でき、ラケット面の中央に当たればガットの反発だけでボールはかなり飛ぶこともわかります。できるだけ多くの回数を連続してつけるよう練習してください。その際、グリップはできるだけコンチネンタルグリップを使ってください。また、応用として、ラケットでボールをスライスにカットしつつ、ボールは真上につく練習は、のちにドロップボレーを行う際のタッチの練習になります。
練習方法③ボレーアンドキャッチ
2人1組になり、ボールを投げる方とキャッチする方に分かれて行います。片方がアンダースローでボールを投げ、もう片方の方が片手でキャッチします。キャッチする際には、打点の位置でキャッチするようにしましょう。
バックボレーでは左手でキャッチすることで打点の位置をつかみます。踏み込む足は右手でキャッチするときには左足を、左手でキャッチするときには右足を踏み込むようにしてフォームも一緒に覚えましょう。
その後、ボールを投げる方とボレーを打つ方に分かれ、片方がアンダーハンドでボールを投げ、もう片方の人がボレーを打ち返し、投げた方の人が打ち返したボールをキャッチする練習もしてみましょう。
その後、ボールを投げる方とボレーを打つ方に分かれ、片方がアンダーハンドでボールを投げ、もう片方の人がボレーを打ち返し、投げた方の人が打ち返したボールをキャッチする練習もしてみましょう。
練習方法④ラケッティングからボレーボレーへの導入
練習方法②に続けて、二人一組で行ないます。ラケッティングでボールを上につきますが、いくつかついた後に、もう一人にボールを飛ばし、ボールを飛ばされた方の人はそのボールをラケット面で受けてラケッティングを始めます。
いくつかついた後に、ボールをもう一人に戻し、ラケット面で受けてラケッティングを再開します。その繰り返しをしていくのですが、ラケッティングの回数を徐々に減らしていくと、最後には一球ずつボレーを打ち合う「ボレーボレー」と言われる基礎練習になります。初心者の方は、いきなりボレーボレーだと余裕がなく慌ててしまうので、徐々に行う方法が有効です。
いくつかついた後に、ボールをもう一人に戻し、ラケット面で受けてラケッティングを再開します。その繰り返しをしていくのですが、ラケッティングの回数を徐々に減らしていくと、最後には一球ずつボレーを打ち合う「ボレーボレー」と言われる基礎練習になります。初心者の方は、いきなりボレーボレーだと余裕がなく慌ててしまうので、徐々に行う方法が有効です。
練習方法⑤ボレーボレーの応用
練習方法④で,ボレーボレーが連続してできるようになったら変化を付けてみましょう。
まず、距離を変えて二人の間の距離を短くすれば、相手からの返球が早くなりますので準備が速くなり、ネット際での攻防の練習になります。
逆に二人の間の距離を長くすることで、つなぎのロングボレーの練習になります。距離を変えることで相手との距離感を養うことにもなり、ボールに加える力加減も習得できます。次には、ボールのスピードを変えてみましょう。ボレーボレーでは、二人のリズムを合わせてリズミカルに打ち合うことがコツになります。
まず、距離を変えて二人の間の距離を短くすれば、相手からの返球が早くなりますので準備が速くなり、ネット際での攻防の練習になります。
逆に二人の間の距離を長くすることで、つなぎのロングボレーの練習になります。距離を変えることで相手との距離感を養うことにもなり、ボールに加える力加減も習得できます。次には、ボールのスピードを変えてみましょう。ボレーボレーでは、二人のリズムを合わせてリズミカルに打ち合うことがコツになります。
テニスのボレー基本のコツと上達法のまとめ
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最近のテニスの試合ではラケットの進歩もあって、ストロークで主導権を握る方が有利、ボレーヤーはなかなか試合に勝てないと言われます。
練習ではストローク中心になり、ストロークを磨くのが先、ボレーはその後、ということが多いのですが、是非ストロークもボレーも並行して練習してみましょう。ただし、並行して練習すると、どうしてもストロークとボレーの打ち方を混同してしまう方が出てくるので、きちんと違いを理解しながら習得することが大切です。
また、ストロークがなかなか上達しない方でも、ボレーだと簡単で楽しいと感じる方もいますが、初心者の方には自分が気に入った得意なショットを見つけて、積極的に練習することをおすすめします。得意なショットを繰り返し練習することで自信もつき、テニスがもっと楽しく面白くなるでしょう。ぜひボレーを得意なショットにしてください。
練習ではストローク中心になり、ストロークを磨くのが先、ボレーはその後、ということが多いのですが、是非ストロークもボレーも並行して練習してみましょう。ただし、並行して練習すると、どうしてもストロークとボレーの打ち方を混同してしまう方が出てくるので、きちんと違いを理解しながら習得することが大切です。
また、ストロークがなかなか上達しない方でも、ボレーだと簡単で楽しいと感じる方もいますが、初心者の方には自分が気に入った得意なショットを見つけて、積極的に練習することをおすすめします。得意なショットを繰り返し練習することで自信もつき、テニスがもっと楽しく面白くなるでしょう。ぜひボレーを得意なショットにしてください。
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