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ハードコートの特徴とは?【テニスの上達ガイド】

ハードコートの特徴とは?【テニスの上達ガイド】

テニスの上達にはプレーするテニスコートの特徴を知ることが大切です。ここでは世界のツアーで最も使用されているハードコートについての特徴を始め、プレーする上でのポイントを、初心者の方にもわかりやすく説明します。

2023.11.24 テニス

テニスのハードコートとは?

テニスコートにはいくつかの種類がありますが、世界のツアーで最も多く使われているハードコートの特徴について、その構造や表面素材、プレーする上でのポイントについてまとめてみました。ここではハードコートを「表面素材が合成樹脂であるコート」と定義してご説明します。
Athletes Audience Competition · Free photo on Pixabay (49214)

ハードコートとは、表面が硬い(ハード)コートの事をハードコートと呼びます。
四大大会と呼ばれる全豪、全仏、全英、全米のオープン大会のうち、全豪と全米で使われており、日本では、デビスカップやフェドカップなどの国別対抗戦が行われる東京・有明テニスの森コートや大阪・靭テニスセンターなどはハードコートの代表です。
ハードコートは不規則なイレギュラーバウンドはほとんどないのですが、一般的にボールがバウンドしてから速く高く跳ね、特にルール上は表面素材の禁止規定はないので、表面の合成樹脂次第でバウンドが異なるコートです。

テニスのハードコートの構造と表面素材

Sport Tennis Ball · Free photo on Pixabay (49209)

ハードコートは、ベースをセメントやアスファルトで固め、表面に合成樹脂を塗ることが基本的な施工方法になります。
最近では表面の下にクッション性のある素材を敷く施工もあります。クッション性の強弱や、表面の合成樹脂の性質が、バウンドしたボールの速さや高さ、プレーする選手の疲労度に影響を与えます。
表面素材の合成樹脂には、エマルジョン系のアスファルト・アクリル・シリカ・EVA、ポリウレタン系、ゴムチップウレタン系、ポリエチレン系などの化学素材で、それぞれの弾力や耐久性で特徴があります。表面が土のクレーコートや人工芝のオムニコートと違い、地表に砂は撒かないコートです。

テニスのハードコートの特徴①

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雨に強く維持管理がしやすい

テニスコートの種類の中では、雨に強いタイプで、雨が止んだ後に生じる水溜りをワイパーで掃けば比較的早くプレーを再開できます。しかし雨が止んだらすぐにもプレーを再開できるオムニコートが紹介され、普及してからは少数派となりつつあります。
また、雨の降り始めは一番滑りやすく、足首のねんざなどのけがが多いので注意が必要です。
またハードコートは、クレーコートより初期投資費用がかかりますが、メンテナンスについては数年おきに表面の合成樹脂の塗り直しだけで済むため、維持管理が楽で費用も多くはかからないことから、日本でもオムニコートが本格的に導入されるまでは、一時期盛んに施工されました。

テニスのハードコートの特徴②

世界のツアーでは最も多く使われているコート

Tennis Rod Laver Arena Australia · Free photo on Pixabay (49217)

海外のツアーを視野に入れている日本のトップクラスの選手やジュニア選手育成の場では、海外のツアーで最も多く使われているコートです。
そのため、ハードコートが見直されてきており、特に将来性のあるジュニア選手の指導者たちは、日本のジュニア選手たちには、若いうちから世界で主流のハードコートでスピーディーなテニスに慣れさせるべきだと主張しているほどです。やはり、世界に目を向けるのであれば、世界で最も使われているハードコートで練習できる環境を増やす事が、日本でも必要なのかもしれません。

テニスのハードコートの特徴③

バウンドしてからのボールが速く、跳ねる

ボールがバウンドしてからの速度は、他の表面素材のコートと違い速く、バウンドしてからボールが伸びまるという特徴を持ちます。
サーブやストロークの威力で相手を圧倒することができ、スピード重視の攻撃的なテニスを得意とする選手には最も良いコートと言えます。また、普段からボールの速さに慣れていないと、慣れるまでに少し時間がかかるコートです。
また、ボールのバウンドは高く跳ねるため、ストロークでは上からかぶせるようなスピン系のショットや、威力のあるサーブ、そしてコートにたたきつけるようなスマッシュでポイントを取りやすく、攻撃的なショットが効果的なコートです。

テニスのハードコートの特徴④

足腰に負担がかかりやすい

ハードコートは、化学素材の合成樹脂の下の土台がセメントやコンクリートだけに、足腰への負担はどうしても大きくなります。
また、クレーコートと違い表面に砂が撒かれないため、コート表面とシューズの底との間に遊びが少ないため滑りにくく、コートにシューズが引っかかりやすく、足首のねんざ等けがも多いコートです。ボールは素直なのですが、初心者が学ぶ入門用のコートとしては難しいかもしれません。

ハードコートでプレーする時のポイント

フットワークのポイント

コートの表面とシューズとの間に遊びがないために、シューズが引っかかりやすく、滑るようなステップはできません。最近でこそ、ハードコートでも滑るようなステップを使うトップクラスのプロ選手がいますが、一般のプレーヤーにはケガのもとになりやすいです。
よって、滑らずしっかりと足を運んでボールに近づくステップを使うようにするのがポイントです。

ハードコートに最適なテニスシューズの選び方

ハードコートでのシューズはクッション性のあることが一番のポイントです。
オールコート用は名前の通り、全てのコートに適するように作られていて、クッション性の良いシューズが多いのですが、底にパターン(刻み)が入っているため、止まりすぎて中途半端な感じがします。なので、ハードコートでプレーする機会が多い方には、クッション性が良くシューズの底がつるつるで摩擦が少なめの、滑りながら止まるハードコート専用シューズをおすすめします。
また、ハードコートでの前後の動きでは、シューズのつま先に隙間がないと止まるときの衝撃で爪が傷みやすくなるため、多少つま先に余裕のあるサイズのシューズを選ぶことをおすすめします。
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試合する時のポイント

Stanislas Wawrinka Star Player · Free photo on Pixabay (49221)

ハードコートはバウンドしてからのボールが速く高く伸びるため、慣れるのに苦労するかもしれません。できるだけコンパクトなテイクバックにして打球への構えを早くし、相手のボールの勢いを利用して打ち返すと良いでしょう。
コートが速いため、サーブが得意な選手はサーブの威力に任せて試合を組み立てることが多いです。なので、ハードコートで試合する場合には、他の種類のコートでプレーする時と比べて速いサーブを多く使うようすると良いでしょう。
コートによってはボールが滑ることで、ワイドに切れるスライスサーブや、サーブ&ボレーのパターンが効果的なこともあります。
People Man Sport · Free photo on Pixabay (49220)

速いサーブに対するにはコンパクトなリターンを行い、できるだけストロークラリーに持ち込むこと、そこでイーブンまで持ち直します。そこからストロークの威力で相手を押し込んで、チャンスボールで決めるパターンが有効的に使えます。
ハードコートはコートごとに速さが違うことが多いです。コートの速さに慣れるためには、色々な速さのコートで練習し、順応性を高めることを普段から意識して練習しておくとよいでしょう。

テニスのハードコートの特徴とプレーする上でのまとめ

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ハードコートの特徴について、構造や表面素材、プレー上のポイントを含めてご紹介しました。
ハードコートは、ボールがバウンドしてから球速が速まります。初心者の方にはボールの速さに慣れるのに多少時間がかかるコートです。
雨には比較的強いですが、雨の降り初めには最も滑りやすく、けがに注意しましょう。
また、テニスシューズはハードコートに合ったクッション性の高いものを履くことで、けがも防ぐことになります。これらを踏まえて、今後のハードコートでのプレーの参考にしてください。

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