バレーボールのトスの上げ方とは?3つのコツと練習方法を解説!
スパイカーのパフォーマンスを最大に引き出すには、良いトスが不可欠です。バレーボールのトスの上げ方のコツは、オーバーハンドパスをマスターする事と、スパイカーが打ちやすいトスを丁寧に上げることです。今回は、バレーボールのトスの上げ方の3つのコツと、トスが上手くなる練習方法をご紹介していきます。
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公式ライター Activel_director
バレーボールの「良いトス」とは?
セッターの一番の役割は、自分のチームの得点のためにスパイカーに打ちやすいボールをセットしてあげることにあります。スパイカーが打ちやすいトスとはどういうトスなのか、そして打ちやすいトスを上げるコツと練習方法をご紹介していきます。
トスを上げるための3つのコツとは?
そして、2人で行う対人パスでは、ボールが来た方向とこれからパスを上げる方向が同じなので、これが上手くなるだけでは良いトスを上げることができません。
バレーボールの良いトスのやり方のコツは以下の3つとなります。
①オーバーハンドパスの基本をマスターする
②ボールの落下地点を素早く把握する
③トスを上げる方向に体を向ける
①オーバーハンドパスの基本をマスターする
【バレーボール】オーバーハンドパス【基礎練習】
対人パスのときに味方のメンバーが一歩も動かさず受け取れるパスを出すことができなければ、正確なトスを上げることができないということです。バレーボールの練習初めに行われる対人パスから、1球ごとに意識していくことが大切です。
まずは、バレーボールのパスの基礎となるボールの捉え方・捉える位置から始まり、安定したオーバーハンドパスができるようにすることが良いトスを上げる基本となります。
②ボールの落下地点を素早く把握する
バレーボールの試合中どんな場合でも、素早くボールの落下地点を把握して、ボールの真下に入ることがセッターに必要なスキルの一つです。
ボールを捉える場所は、自分の額の斜め上となります。正確なトスをあげるコツは、なるべく左右にぶれずに捉えることです。
それにはボールの落下点を素早く把握して、ボールの真下に入る瞬発力と運動能力が必須となります。落下地点を素早く読むことができれば、落下地点でボールを待つことができ、余裕を持ってボールに対処することができるようになります。この練習の仕方を意識していきましょう。
③トスを上げる方向に体を向ける
3つめの安定したトスをあげるコツは、自分の中心位置でボールを捉えて、上げたい方向にトスを真っすぐ上げることです。
ボールの方向を手首や指だけでコントロールするのではなく、まっすぐ前方に飛ばすことが重要です。そのためにボールの真下に早く入ることと、トスを上げる方向に体を向けることがポイントになります。
バレーボールのパスの練習をするときに、これを一番に意識していきましょう。
トスの種類とトスの上げ方のコツとは?
特に初心者はこのオープントスを確実に上げることができなければ、他の応用形のトスを上げることが難しくなります。セッター初心者は、まずオープントスをマスターしましょう。
ここで説明する①クイックトスと②平行トスはボールの軌道の違いですが、③バックトス・ジャンプトスはトスの上げ方の違いとなります。それぞれのトスは攻撃パターンを増やすために必要なものですので、コツを押さえて習得していきましょう。
①クイックトス
オープントスを上げるときには、肘のバネと手首を使ってボールを上げますが、クイックトスは速さ重視となるために、ほぼ手首のスナップでトスを上げます。クイックトスを上げるときはジャンプトスがメインとなり、なるべく高い位置でスパイカーの手の前にボールを置いてくる感覚を覚えていくことが上達のコツです。
セッター前方への短いトスがA、少し長めに上げるのがB、そして短いバックトスで上げるのがC、長めのCがDとなります。まずはAのクイックトスを習得しましょう。
②平行トス
平行トスを上げるコツは、親指よりも他の4本の指を使って距離を出すことです。この場合もクイックトスと同じく主に手首のスナップを使って上げるのですが、やや逆回転をかけて軌道を安定させることが打ちやすいトスにするコツです。
早いトスにすることを意識しすぎるとボールに勢いがつきすぎてしまい、スパイカーにとっては打ちにくいトスになりますので気をつけてください。スパイカーにとって打ちやすいトスとは、止まって見えるような優しいトス(ボール)です。
③バックトス・ジャンプトス
ジャンプトスの基本は、空中でボールを処理できるタイミングでジャンプすることです。ジャンプのタイミングが早くても遅くても力が伝わらないので、タイミングを合わせることが大切です。ジャンプのタイミングを合わせるには、ボールの落下地点に素早く移動してジャンプし、その力を肩・肘・手首に連動させてボールを押し出すことです。
バックトスは後方に上げるトスなので、体をボールの真下に入れるようにすることが上達のコツです。アゴをやや上げ気味にして膝の屈伸を使って後ろに体重をかけましょう。
トスを上達させる練習方法とは?
【バレーボール】セッターのトスを安定させる方法 セッターの練習を目線カメラで見る 字幕あり
バレーボールではオーバーハンドパスは基礎の基礎です。初心者がトスを安定的に上げられるようになる上達の鍵は、には地道な反復練習を重ねて体に感覚を覚えさせることです。
バレーボールの試合中は、どんなボールが来るか予想がつきません。どんなボールにでも対処できるようにフットワークを軽くする基礎練習も並行して行っていくのも、トスが上手くなるために必要なことです。
①対人パス~三角パス
庄内バレー道場 三角パス2
初心者にありがちなのは、ボールを返すことに集中しすぎてフォームがおざなりになってしまうことです。100回続けることよりも、100回ボールを正しい位置で処理する、これが対人パスの理想形です。
三角パスは、ボールが来る方向と上げる方向が違うということが特徴です。まずはボールが来る方へ体を向け、ボールをキャッチしたらすぐに、体・つま先を上げたい方向に向けることが大切で、キャッチした体制のまま斜めにパスを送らないように注意しましょう。
②直上パス
次はそのままの形で真上に繰り返してトスを上げます。膝と肘、手首を柔らかく使って一定のリズムでトスを繰り返しますが、体勢が崩れないように注意して行いましょう。ボールの軌道がブレてしまう場合は、左右の手の筋力のバランスが悪いこと、キャッチする時に両手に均等にボールが当たっていないことが考えられます。
初心者は低いトスから始めて徐々に高くしていき、ボールコントロール方法を体得しましょう。動かずに繰り返すことができればベストですが、ブレた場合は必ずボールの真下へ入ることが大切です。
③基本のオープントスを徹底的に繰り返す
オーバーハンドパスの飛距離が出ない場合は、自分の膝・肘そして手首の力が充分にボールに伝わっていないことが考えられます。バレーボールのトスは腕だけで上げるものではなく、全身の力を上手く伝えることが大切です。
正しい位置でボールを捉えて、トスを上げたい方向に全身を伸ばして、長さと方向をコントロールする感覚でオープントスを徹底的に繰り返しましょう。上げたい方向に体を向けることも大事です。
④指と手首の筋力をアップさせる
右利きの人は右手の筋力が強く、握力も左右に差が出てしまいます。同じ力を入れたつもりでも、右手の方が強いとボールが左方向に流れてしまう傾向があります。意識して弱い方の手の筋力アップも行っていきましょう。
欲をいえば全身の筋力のアップが望ましいのですが、手軽に指を鍛える方法として指立て伏せがあります。指だけを床につけての腕立て伏せですが、立ったままオーバーパスの手の形を作って壁に向かってやる方法も有効です。
バレーボールのトスの上げ方のまとめ
特にセッター初心者は、今回ご紹介してきたトスの上げ方のコツと練習方法を、より良いトスを上げる参考にしてください。トスの質が上がれば、おのずとチームのオフェンス力もアップします。トスの上達=スパイク決定率アップにつながります。
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