バレーボールのパンケーキとは?具体的な方法とやり方を解説
バレーボールのパンケーキとはパンケーキレシーブのことで、床とボールの隙間に、開いた手を滑り込ませてレシーブする用語です。バレーボールのパンケーキレシーブは、コートの床に落ちそうなギリギリのボールを拾う有効な方法です。パンケーキはアンダーハンドレシーブとは違うスキルが必要です。
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公式ライター Activel_director
バレーボールのパンケーキとは?
手のひらを床に見立てて、ボールをバウンドさせるレシーブで、手を握ってボールを上げるシングルハンドレシーブとは違います。
パンケーキレシーブでレシーブしたボールは、ほぼコントロールがききません。バレーボールのパンケーキは手がこれ以上届かなくてギリギリのところで使う技なので、少しでも余裕があれば、手を握ってワンハンドレシーブで対処する方法を選びましょう。
パンケーキの語源とは?
開いた手を床とボールの間に滑り込ませる様子が、飛行機の胴体着陸に似ていることから、パンケーキレシーブと呼ばれるようになりました。
パンケーキランディング | 英字表記:pancake landing |
パンケーキが有効な場面とは?
・間に合うか間に合わないか、ギリギリのとき
・フェイントをレシーブするとき
・ボールに力がなく柔らかいボールのとき
スパイクのような強いボールの場合はパンケーキレシーブはできません。フェイントボールや、味方がレシーブを大きく逸らせてしまった場合など、ギリギリで届きそうな距離のボールをレシーブするときにパンケーキレシーブが有効になります。
パンケーキレシーブの4つのコツ
【バレーボール】レシーブ編 パンケーキの練習 コツやり方を解説
低い姿勢から手を開いて、床とボールの間に手を滑り込ませる感覚を体に覚えさせることが大切です。
コツ①低い姿勢から手を伸ばす
パンケーキレシーブやスライディングレシーブを高い姿勢からすると、アゴを床に打つ、または指先を床に強打するなどの危険を伴います。
パンケーキレシーブは低い姿勢から手を伸ばすことが一番のコツです。
コツ②床と手のひらを離さない
床と手が離れてしまうと、床と手の間に空間ができてしまい、手にボールが当たっても衝撃を吸収してボールが上に上がりません。空間のために衝撃が吸収されてしまうと、まったくボールが飛ばないので、床に手を密着させましょう。
パンケーキレシーブは、床と手を同化させて手を床にする感覚でおこないます。
コツ③ボールの落下地点に手を正確に置く
間違えた場所に手を置いてしまうと、指先や手首にボールが当たって、きれいにボールが上に上がりません。そのためにはボールから目を離さず、最後まで落下地点を見極めることが大切です。
パンケーキは、審判から見ても成功か失敗かのジャッジが難しい技です。ボールが手の甲に当たってレシーブできた場合は、レシーブ成功をアピールするために、もう片方の手で上を指さすやり方が有効になります。
コツ④ボールが当たった瞬間手を動かさない
少しでも高く上げたいと思って手のひらを上に振るのは逆効果で、ボールコントロールを失ってしまいます。上げたい方向に手を横に動かすのも同じで、ボールが正しく上に上がりません。
パンケーキは、手のひらを床替わりにすることでボールが落ちるのを防ぐ技で、正確にセッターに返す技ではないことを覚えておきましょう。
パンケーキレシーブの練習方法
【パンケーキ】レシーブ範囲を広げよう!
バレーボールのパンケーキを習得するために必要なことは、スライディングレシーブと、手を開いて手の甲でレシーブする感覚を身につける練習から始まります。
スライディングレシーブを身につける
①ボールなしで低い位置から腕を伸ばして、前方に滑り込む。
②スライディングができるようになったら、前方2mくらいにボールを投げてもらい、滑り込んでレシーブする。
③正面のボールに慣れてきたら、左右にボールを振ってもらいレシーブする。
※低い姿勢から滑り込んで、ボールをレシーブする感覚を身につけましょう。
手の甲でレシーブする感覚を身につける
【手の甲でレシーブする感覚を身につける練習】
①膝をついた姿勢から、寝転ぶように前方に手を前に出す。このとき、手は開いたまま。
②手を広げて出した位置付近に柔らかいボールを投げてもらい、ボールをよく見て着地地点に手を滑り込ませる。
③膝をついた体勢でできるようになったら、徐々に立った姿勢からできるようにしていく。
④立った姿勢からでも、滑り込むときは腰を落として低い姿勢から滑り込む。
緩いボールから始めて徐々に範囲を広げる
①コート半面ほどの範囲でボールを高めに上げてもらい、ダッシュ→スライディング→パンケーキの一連の動作をする。
②ボールを投げる人は、レシーバーがギリギリで届く範囲で投げることを意識する。
③早めにボールに追いついたら、通常のワンハンドレシーブ(手を握る)で処理する。
パンケーキレシーブはあくまでボールを落とさない最終手段ですので、早めに追いついたら手を握ってワンハンドレシーブをおこないましょう。
パンケーキの注意点
高い姿勢で飛び込まないことと、ボールの下に手を入れる角度に気をつけることは、危険防止の面からぜひ覚えておいてください。
パンケーキレシーブは、ボールが床に落ちる寸前にレシーバーが手を差し入れる技なので、ボールコントロールはほぼできません。可能な限り通常のスライディングレシーブ・手を握った状態でのワンハンドパスでボールを処理することをおすすめします。
高いところから飛び込まない
高い位置から下に向かってのスライディングは大きな怪我につながるので、レシーバーは姿勢を低くしてから飛び込むことを意識してください。バレーボールの全てのレシーブは低い姿勢ですることが基本です。
ボール下に手を入れる角度
ボールをよく見て手を入れることも大切です。ボールが落ちるタイミングと手を入れるタイミングがずれてしまうと、指先でボールを弾いてしまい、爪がはがれてしまったり、突き指をする危険性があります。
レシーブ範囲が広がるパンケーキレシーブ
パンケーキができると、今までレシーブできなかったフェイントボールや逸れたボールが上がるようになり、守備範囲が広がります。
とっさのときに無意識のうちにパンケーキで反応できるように、練習のときから体になじませておきましょう。
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