トータルディフェンスとは?【バレーボールの戦術ガイド】
バレーボールのトータルディフェンスは、「6人で」自分のコートを守るという戦術です。一見すると普通のことかもしれませんが、レベルの高いトータルディフェンスのためには、自チームでの戦術理解が不可欠です。また、自分のチームはブロックが得意なのか、ディグが得意なのかによって、トータルディフェンスの軸も変わります。
Writer
公式ライター Activel_director
バレーボールのトータルディフェンスとは?
ネットディフェンスとフロアディフェンスの連携
チーム全体での認識の共有
その長所を上手く引き出しつつ、また短所を上手く隠しながらチーム全体で戦います。
さらに、大学から社会人にかけては、すべてのプレーをそつなくこなせる選手が多くなってくるので、相手の情報もスカウティングしながら、自分達の理想のディフェンススタイルに試合を運べるように、チーム全体でディフェンスの認識を共有していきます。
サーブにおける戦術
例えば、強烈なジャンプサーブなどで相手のレシーブを乱すことで、相手の攻撃をレフトアタッカー1本に絞ることが可能です。そこでブロックが得意なチームであれば3枚ブロックでプレッシャーをかけ、もしくはレシーブが得意なチームはあえてコースを空けてレシーバーに取らせることが可能です。
こちらのサーブから理想の守備陣形を作れれば、ブレイク(連続得点)のチャンスも広がります。
ネットディフェンス(ブロック)でのトータルディフェンスの考え方
相手のスパイカーを止める場合
サーブでしっかり相手の守備を崩した後に、2枚もしくは3枚ブロックで相手スパイカーのスパイクコースを完全に塞ぎにいきます。
相手のスパイカーはブロックを避けて打ってくるか、苦し紛れにフェイントをしてくることが考えられるので、相手が打ってきそうなコースやフェイントしてきそうなコースにレシーバーを配置します。逆に切り返してブレイクを狙いましょう。ブロックを中心としたトータルディフェンスの一例です。
相手のスパイカーに打たせる場合
多くのスパイカーは相手のブロックがしっかり見える場合、ブロックの隙間や空いているコースを狙います。それを利用して、良いレシーバーがスパイクが抜けてくる位置にポジショニングし、相手のスパイクをしっかり拾うという狙いです。こちらはレシーバーを中心としたトータルディフェンスの一例です。
トータルディフェンスのブロッカーのNGな行動とは?
【具体的な例】
自分一人が勝手に相手の攻撃を推測し、ブロックに跳ぶ行為
相手にスパイクを決められたときに、一人が勝手に行動し決められてしまったときよりも、チーム全体で戦術を徹底した中で決められてしまう方が、チームとしての切り替えができ次に繋がります。
フロアディフェンス(ディグ)でのトータルディフェンスの考え方
レシーバーのポジショニングが大事
味方のブロックが2枚以上でブロックの形ができている場合には、レシーバーのポジショニングは定位置になります。
しかし相手のレシーブがしっかりとセッターに戻り、完全な状態でトスアップされるような状況になると、味方のブロックが遅れてしまうことがあります。こういった時のレシーバーのポジショニングは、味方のブロックの枚数や状況に合わせて、ポジショニングをその場で判断していく必要があります。
具体的なポジショニングの対応例は以下のような場合です。
①ブロックが1枚になったら、前に叩かれるスパイクに対応するために前に突っ込む。
②ブロックが割れたら(ブロッカーの間に隙間ができたら)、隙間を抜かれる可能性があるため、そのコースにポジショニングを変更する。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。