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バレーボールのセッターの役割と動き方とは?【ポジション解説】

バレーボールのセッターの役割と動き方とは?【ポジション解説】

バレーボールのセッターは、スパイカーにトスを上げる重要なポジションです。一見地味なポジションですが「コート内の監督」といわれるくらい大きな役割を担っています。今回はバレーボールのセッターの役割と動き方を詳しく解説していきます。

2023.09.23 バレーボール

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バレーボールのセッターの3つの大きな役割

瞳。 on Instagram: “Q.藤井くんはどこに上げたでしょうか?って問題にできるくらいここからどこに上げるか読めないうまさがあるよね?✨ 答え.リーくんでした?おまけにキメてました✨#藤井直伸 190105小牧大会” (72403)

バレーボールのセッターとは、レシーブという「守り」からスパイクという「攻撃」につなげる重要な役割を担っています。バレーボールでは、ボールに3回タッチして相手コートに返すことが基本なので、そのうちの1回は必ずセッターがボールに触ることになります。

セッターは守りと攻撃の中継地点で、試合中一番多くボールに触るポジションです。しかし、マシンのようにただ同じトスを上げるだけでは、セッターとして充分ではありません。

セッターの役割①スパイカーにトスを上げる

haru*☻ on Instagram: “【2019.1.20】#藤井直伸 選手#東レアローズ#torayarrows#バレーボール#volleyball#vリーグ#vleague#このはなアリーナ#草薙総合運動場体育館” (72402)

バレーボールのセッターの、一番の役割といえば「スパイカーにトスを上げる」これに尽きます。

ゴルフでは止まったボールを、野球では相手ピッチャーから来るボールを打ちますが、バレーボールでは仲間が上げるトスを打ちます。そのためには、いかにスパイカーが打ちやすいトスをあげることが一番重要なポイントとなります。バレーボールのセッターは、自分のチームのスパイカーが気持ちよくスパイクを打てるような「ナイストス」を上げることに意味があります。

基本のオーバーパスが上手なことが、最もセッターに必要とされる技術です。

セッターの役割②チームの状況を把握する

バレーボールのセッターは、チーム内での司令塔、または監督とも呼ばれる重要な役割を担っています。セッターの一番の役割はスパイカーにトスを上げることですが、それだけでは充分とはいえません。

今現在のチームの状況はどうなのかを把握してトス回しをすることが、セッターの役割なのです。劣勢の時はチーム内の雰囲気も暗くなり、選手の動きも鈍くなります。そういう時にセッターは冷静に、より打ちやすいトスをスパイカーに供給して調子を上げてあげます。

このように、常にチームメイトの状態や点数、また相手チームの状況などを把握してチームメイトを動かすのが、セッターの重要な仕事です。

セッターの役割③試合を組み立てる

@vvvenamor on Instagram: “はじまりの合図 (月バレの対談おもしろかったw (全日本でもバッチリコンビを見せてくれよな!! 2018.03.18 ファイナル2日目 パナソニックvs豊田合成 東京体育館 #panasonicpanthers #vpremierleague #vleague…” (72419)

バレーボールのセッターはあまり目立つことはありませんが、とても難しく重要なポジションです。

しかし、ゲームメイクができる一番面白いポジションでもあります。チームが優勢の時にはトリッキーなトス回しで相手を翻弄し、劣勢の時やスパイカーの調子が出ない時は、トスで選手を立ち直させる、まさに司令塔です。セッターのトスの正確さとトス回しが、試合の流れを作るのです。

試合を組み立てるために、セッターはスパイカー個人個人の癖や性格、そして好きなトスを把握する必要があります。試合の流れはセッターが握っているといっても過言ではありません。

バレーボールのセッターの役割を果たすために必要なこと

【セッター】【スローモーション集】giannelli vs bruno

バレーボールのセッターの役割を果たすには、いくつもの条件があります。最低条件としてトス(オーバーパス)が上手いこと、これは必須です。しかし、これだけではセッターとしては不十分です。技術面で優れているだけでは名セッターとは呼べないのです。

バレーボールでは、各ポジションごとに必要な資質が異なります。特にセッターには、多くの資質が求められます。多くのバレーボールのチームのセッターは、比較的小柄な選手が多く見られます。これはセッターに身長よりも他の資質が要求されることに起因します。

ここではセッターの役割を果たすために必要なことを、詳しく解説します。

正確なトスを上げること

☆yukie☆ on Instagram: “もーにん☀️ さ、さ、さ、寒い:;((•﹏•๑)));: 屋根にはうっすら雪が積もってます… さて、写真は昨日の練習試合後に、セッターの3人が順番にトスの練習をしてたところです。 #深津英臣#ふかっちゃん ボールキャッチは#伊賀亮平#伊賀ちゃん…  実は今日の夢に出てきたのが……” (72421)

バレーボールのセッターは、自分が思った場所に正確なトスを上げることが最低限必要です。そして思った場所に上げるだけでなく、トスの軌道も重要な要素になります。滞空時間の長いゆっくりとした大きいトス、ほぼ直線に近い早く低いトスなど、トスの種類は様々です。それを試合の状況やスパイカーの状態によって正確に使い分けることに、ゲームメーカーとしての意味があります。

それには基本のオーバーパスを、自在に操ることができることが必須です。まずはオーバーパスの際の手の形や腕の使い方などをマスターして、よりスパイカーが気持ちよく打てる優しいトスを上げることが目標です。

常に冷静であること

バレーボールのセッターは、チームの司令塔です。司令塔があたふたしたり、熱くなりすぎて暴走したら試合になりません。セッターが冷静でいることができないと、ゲームメイクができないばかりか、正確なトスさえあげることができなくなります。ボールの軌道をコントロールできなくなったら、トスを上げる意味がなくなります。

優勢の時も劣勢の時も、常に冷静でいられることがセッターに欠かせない資質です。とはいえセッターも人間です、焦る時もあればへこむ時もあります。そういう時にも「冷静を装う」それも必要です。

相手チームに対しても、自チームの選手に対しても冷静でいること、それがセッターの司令塔としての大きな役割です。

チームの状態を把握する観察力

バレーボールのセッターは、常にチームの状態を見ていなくてはなりません。
チームが優勢か劣勢かだけではなく、選手一人一人の状態を把握することに大きな意味があります。スパイカーが攻め気なのか、スパイクが決まらず弱気になっているのか、またはレシーバーが疲れていないかなど、常にチームメイトと目を合わせ、顔を見ることが重要です。

そして、一人一人に声掛けをすること、これもセッターの仕事です。疲れが見えるレシーバーがナイスレシーブをした時、駆け寄って声をかけてあげることで、そのレシーバーの疲れも吹き飛びます。
セッターが自分の状態を分かってくれている、それは選手にとって安心できる大きな要素です。

強気・前向きであること

増田 雄介 on Instagram: “開幕戦からスタメンセッターを任されすっかり定着してきました。今後が楽しみな選手です?#関菜々巳 #nanamiseki #東レアローズ #torayarrows#東レアローズ女子” (72423)

強気というのは、いつもイケイケで攻めるということとは異なります。「強気=最後まで絶対に諦めない」ということです。冷静に状況を把握して、今どういうプレーをしたら勝利に結びつくのか常に考えることが、バレーボールのセッターの重要な仕事なのです。
スパイカーが不調な時に言葉だけで励ますよりも、一番好きなトスを丁寧に上げてあげることが、立ち直る一番のきっかけになります。そしてそれが、最終的にチームの勝利につながります。

そして前向きであること、チームが劣勢の時や負けそうな時に、チームの要であるセッターが下を向いたら試合は終わります。最後の1点が入るまで諦めない前向きな姿勢が大切です。

敏捷性と柔軟性

これは、身体的資質になります。セッターが正確なトスを上げるためには、レシーブされたボールの下に素早く入ることが必要です。ボールに早く反応して動ける敏捷性がセッターに欠かせない資質です。
また、レシーブされたボールが低かったり逸れたりした場合は、不自然な姿勢でボールの下に入ることもあります。その際、必要になるのが柔軟性です。体が柔らかくなければ、ボールの下に入ることができても正確なトスを上げることが難しくなってしまうのです。

バレーボールのトスは、手だけで上げるものではありません。全身を使ってコントロールすることが大切なので、それにはボールの下に素早く入る敏捷性と柔軟性が必要なのです。

バレーボールのセッターの動き方

【バレーボール】これぞセッターの真骨頂!!上手すぎて驚愕間違いなし!!【衝撃】The true value of the setter【volleyball】

バレーボールの試合では、どうしても派手なスパイクやサーブに目が行きがちですが、スパイカーにトスを供給するセッターの動きは試合を大きく左右します。

良いスパイクが決まる時には、必ずそこにナイストスがあるといっても過言ではありません。セッターの知識をより深めていただくために、セッターの基本的な位置や動き方について解説していきます。

セッターの定位置とは?

セッターの定位置は、コートの中央からややライトより、ネットに近すぎても遠くてもいけません。

6人制バレーボールではローテーションがあり、サーブが打たれた後でないと各ポジションに移動できません。なのでセッターは、サーバーの手からボールが離れた瞬間、ネット際の中央に移動します。ここでもセッターには素早く定位置に行く敏捷性が要求されます。せっかく良いレシーブをしてもそこにセッターがいなかったら意味がありません。

そして必ずしもセッターの定位置にレシーブしたボールが返るとは限りません。その場合も、二本目のボールはセッターが触るのが基本なので、移動する時はボールから目を離さないことが必要になります。

素早くボールの下に入る

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バレーボールのセッターが正確なトスを上げるには、素早くボールの下に入ることが必要です。ボールに間に合わないと、ボールを捉える位置が定まらず、安定したトスを上げることができません。
そのためには、オーバーパスの練習の時から、一本ずつボールの下に入ってパスをする習慣をつけることに大きな意味があります。

素早くボールの下に入るためには、ボールから目を離さないことが重要ですが、同時に周囲の状況を見ることができる視野の広さも必要です。それは、スパイカーが打つ体制になっているかどうかなどを、トスを上げる時点で瞬時に把握しなければならないからです。

オープントスをマスターする

バレーボールのセッターの基本は、コートの幅いっぱいのオープントスです。どこからでも、どんな体制でも、左右両方のアンテナに届くトスをマスターする事がセッターへの第一歩になります。試合の中では、このオープントスを上げる割合が一番高くなります。
そしてトスのボールはできるだけ回転させないようにします。正しいフォームでトスを上げれば回転しにくく、それが打ちやすい「優しいトス」になります。

パスを大きく飛ばすには、腕の力だけではなく、ボールを体全体で運ぶことが大切です。
オープントスの後に、早く直線的なトス、短いクイックトスの練習をしていくのが正しい順番であり、効率的に習得するコツです。

常にボールに正対する

バレーボール観戦の上級者は、良いスパイクが決まった時のセッターの動きまで注目します。あんな体勢からよくナイストスがあげられるな、などセッターの妙技に感心することは多いのです。
優秀なセッターは、ボールの下に素早く入るだけではなく、まずはボールが来る方に向かいボールキャッチ、そしてトスを上げたい方向に体全体を向けてトスを上げます。横で受けたり、横に上げることはありません。

セッターに求められる資質として俊敏性と柔軟性を上げましたが、実はセッターは体幹がしっかりしていること、つまり高い運動能力が要求される難しいポジションでもあるのです。

バレーボールのセッターのツーアタックについて

セッターがレシーブされたボールをトスせずに、相手コートにスパイクすることをツーアタックといいます。

セッターのツーアタックは、相手チームの意表を突く有効なプレーではありますが、むやみに多用しないでください。セッターの仕事は、あくまでスパイカーにトスを上げることです。どんなにレシーブが乱れてもトスを上げる事を第一に考えるのが優秀なセッターです。

セッターがツーアタックを多用したり、見え見えのツーアタックを打って相手チームにレシーブされると、チームの士気が下がります。また、スパイカーは自分が信用されていないと感じ、チームワークにも影響してしまいます。

バレーボールのセッターの役割と動き方まとめ

まいりーさいらいす on Instagram: “2人のコンビのBクイックも好き?リーさんも、しばらく藤井くんのトスでBを打てないのは寂しいはず…!!また早く2人のコンビが見たいです?#藤井直伸 #李博 #東レアローズ #Vリーグ#バレーボール#三島大会#三島市民体育館” (72428)

バレーボールのセッターの役割とは、まず第一に正確なトスを上げることです。セッターは派手ではありませんが、あらゆるポジションの中で最も重要で、数多くのスキルが要求される難しいポジションです。
セッターの動きによって、チームが良い方向にも悪い方向にも向いてしまうのです。
チームの「司令塔」セッターはスキルの高さと人間性まで要求されるというとても難しいポジションですが、逆をいえば一番面白いポジションです。

バレーボール観戦の際は、ぜひセッターの動きにも注目してみてください。バレーボールをもっと楽しめるはずです。

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