バレーボールのスパイクの打ち方!フォームのコツと練習方法を解説
バレーボールでの一番の攻撃手段はスパイクです。ここではそのスパイクの打ち方のコツ、特にフォームに関する基本と練習方法について詳しく解説していきます。バレーボールの正しいスパイクの打ち方のフォームを習得して、自身のスパイク力をアップさせる参考にしてください。
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公式ライター Activel_director
バレーボールのスパイクの打ち方とは?
初心者のためのバレーボール上達講座![スパイク編]
この項では、バレーボールのオープンスパイクに関して細かく解説していきます。
助走
トスを見ながら一歩目の右足から小さくスタートして、二歩目はやや大きく足を出します。この時に両手を後ろに大きく振り上げます、これがバックスイングです。そして3歩目で右足をかかとから横に踏み込みます。この際足はネットに対して直角でなく、横または斜めになるようにしましょう。そして両足でジャンプします。厳密に言うと最後の1歩は両足になるので、4歩助走と説明する場合がありますが、やり方は同じです。
ジャンプ
最後に右足でジャンプをするのですが、この時に左足もつられて少し前に出るので両足でジャンプする形になります。両足でジャンプする際に気をつけることは、右足をメインに、左足は一瞬遅れて踏み込むことです。「タン・タン・タタン」のリズムです。両足一緒に「ドン」とジャンプするのはNGです。
踏み込む時に腕を振り上げて、身体全体を引き上げる感じでジャンプしましょう。
ボールヒット
上の画像のように、右手でのバックスイングと同時に左手もしっかり上に振りあがっていることが、正しいフォームであり打ち方です。ボールヒットの瞬間は、手のひらの指の付け根あたりでボールの中心をとらえましょう。それが一番ボールに力を加えることができ、コントロールがしやすい場所になります。
着地
バレーボールのバックアタックの場合は垂直ジャンプではなく、前に突っ込んだ形でのジャンプになるので片足着地になりがちですが、できるだけ両足で着地するように心がけることは大切です。
片足着地やかかとからの着地は、膝や足首を痛めたり捻挫の危険性が高いので、両足で着地することをおすすめします。
バレーボールのスパイクフォームの良い打ち方とは
バレーボール スパイクのスイングの仕方と練習方法
バレーボールでは間違ったフォームでスパイクを打っていると、強いスパイクが打てないばかりか、肩や肘に負担がかかります。また片足着地が癖になっていると膝や足首を痛めてしまいます。
次の項で良い打ち方をするためのスパイクフォームのコツを細かく説明していきますので、ご自分のフォームと照らし合わせて練習をされることをおすすめします。
バレーボールのスパイクの打ち方、フォームの6つのコツ
特に初心者の方は、自分の好きな打ち方をして間違った形を体が覚えてしまう前に、まず正しいフォームでの打ち方を覚えるようにすることをおすすめします。そしてそれが上達への一番の近道になります。
スパイクフォームのコツ①腕と手の形
また、腕が曲がったままでは強いスパイクは打てませんし打点が低くなってしまいますが、伸ばしすぎていても正しいスイングはできません。腕を斜め上(耳から10㎝離す程度)に伸ばし、ヒジの力を自然に抜いた形がボールに一番力を伝えることができる形です。
打つ瞬間は肘をしっかり伸ばして、という教え方もありますが、実際はそれだと打ち分けが難しくなってしまいます。最近では、あくまで自然にボールをミートできる状態がベストだという考え方が主流になってきています。
スパイクフォームのコツ②テイクバックで思い切り肘を引く
スパイク肘の上げ方講座【必見バレー動画】
思い切り腕を引くためには、肩や肩甲骨周りの柔軟性も必要になってきます。肩を痛めないためにも肩や肩甲骨周りのストレッチをおすすめします。
また、助走の時に上体をやや前かがみ気味にして、腕と同時に体を上に持ち上げることが高くジャンプするコツでもあります。
スパイクフォームのコツ③左手を高く振り上げる
高くジャンプをするためには、体を両手で引き上げることが大切です。両手で引き上げた後は、打つ方の手はバックスイング、そしてもう一方の手は斜め上に真っすぐに上げましょう。ボールに手をかざすような意識で振り上げ、そしてこれがミートポイントの指針にもなります。そして左手を引き下ろすと同時にスパイクを打つ感覚です。左手を引き下ろす反動によって、体を左に反転させる力がボールにかかります。
スパイクフォームのコツ④踏み切りの足はなるべくネットに平行に
外から回り込むことによって、スパイクを打った後の手がネットに触れてしまう危険性も少なくなります。
スパイクフォームのコツ⑤上半身全体を使う
この際、腹筋力や背筋力が高いほど効果が大きいので、そのための基礎トレーニングもバレーボールの練習と並行して行いましょう。
スパイクフォームのコツ⑥全体の流れをスムーズに
それには、ちゃんとトスを見て正しいタイミングで助走を開始することが大切です。このタイミングは、反復練習でのみで培われるといっても過言ではありません。正しい打ち方のフォームのコツを覚えると同時に、トスを見ていつ助走を始めるのがベストなのかを、バレーボールの練習の中で体得していきましょう。
正しいフォームでスパイクを打つための練習方法
また空中でのボールキャッチは、自分のジャンプ力の確認とジャンプのタイミングをつかむ練習になり、より高い打点でボールを捉えるための有効な練習方法です。
キャッチボール
キャッチボールでスパイクの基本フォームを身につける
また、肩から指先まで上手く「しなり」を利用する方法を体得するための、おすすめの練習方法です。
壁打ち・対人パスでのスパイク
スパイクの基礎を固める壁打ち練習【必見バレー動画】
壁打ちも正しい打ち方を習得する有効な練習方法です。初めのうちは続けてボールを打つことは難しいので、まずは一球ずつ打ち方のフォームやボールを捉える位置を確認しながら壁打ちを行うことをおすすめします。
ボールなしでの助走・ジャンプ、そしてフェイント
スパイクの助走のタイミングの合わせ方の練習方法
次にトスをあげてもらって、スパイクを打つのではなくフェイントをしてみましょう。一番高い位置でボールを捉えるために、まずはフェイントでタイミングを覚えるのです。
初心者でなくても、どうもスパイクが上手く打てないという方も、一度自分の打ち方のフォームを確認する意味でこの練習はおすすめです。自分ではなかなかフォームの欠点に気づきにくいので、チームメイトに見てもらって、打ち方のどこが悪いのか指摘してもらいましょう。その時に、後ろから・横からというようにいろいろな角度から見てもらうのがコツです。
空中でのボールキャッチ
バレーボール 投げ上げボールのジャンプキャッチ
トスが上がってから、どのタイミングで自分が助走を始めジャンプをすればベストなのか、この練習でつかんでいきましょう。練習中でも試合でも、いつも同じトスが上がることはありません。その時のトスの状態によって、自分がいつ助走を開始すればいいのかを体に覚えさせることが大切です。
また、自分の真上ではなく斜め前、アゴを上げないで上目遣いでボールが見える位置でキャッチすることも意識しましょう。
スパイクを正しい打ち方でできない人の特徴とは?
ここでは、どうして上手く打てないのか、ありがちな具体的な例をあげて原因を説明していきます。どこに原因があるのかを明らかにして、練習の中でフォームを修正していきましょう。
ジャンプ位置が定まらない
「ジャンプ位置が定まらない」というのは、いつも同じ場所で漠然と飛んでしまい、自分のミートポイントでボールを捉えることができない状態を指します。
正しい位置でジャンプをするためには、まずトスの軌道を見極め、落下地点とタイミングを読むことが重要です。アゴをあげずにボールから目を離さないこと、そしてボールの真下に入りすぎないこと、常に自分の前でボールを捉えるように意識しましょう。
スパイクに力が伝わらない(強く打てない)
SPIKE ASSIST#02スパイクが打てない理由とは?
また、助走のタイミングが遅いとトスボールの落ち際を叩いてしまいますし、ジャンプが早すぎるとボールの下を叩いてしまいます。いずれも、トスボールをしっかり見極めてから助走を始めるというタイミングを、普段の練習の中で体得していくことが必要です。
打点が低い
また、正しい腕のフォームができていないと打点も低くなってしまいます。
一番多いケースは、ボールをミートする瞬間に肘が曲がっていることです。強く腕を引き(バックスイング)、正しい打ち方でボールをミートできていないと、打点も低くなり強いスパイクも打てません。まずは自分の腕の振り方のフォームを、壁打ちなどで確認してみましょう。
ネットやブロックにかかりやすい
スパイクがブロックにかかりやすい場合に考えられることは、ボール「だけ」を見ていることです。バレーボールではボールから目を離さないことが基本ですが、ボールだけではなく周りを見る「視野の広さ」が必要です。スパイクを打つときには、ボールと同時にブロックを見ることができるように心がけましょう。
バレーボールのスパイクの打ち方とフォームまとめ
初心者の方がバレーボールの正しいスパイクの打ち方を習得するには、練習の中で正しいフォームを常に意識していくことが必須となります。初心者ではないけれど、どうも納得のいく打ち方ができていないと思われる方も、もう一度自分のフォームを見直して修正することで改善されていきます。ぜひ、ここでの解説や動画そしておすすめの練習方法を参考にして、相手コートに突き刺さるスパイクを自分のものにしてください。
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