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バレーボールのスパイクの打ち方!フォームのコツと練習方法を解説

バレーボールのスパイクの打ち方!フォームのコツと練習方法を解説

バレーボールでの一番の攻撃手段はスパイクです。ここではそのスパイクの打ち方のコツ、特にフォームに関する基本と練習方法について詳しく解説していきます。バレーボールの正しいスパイクの打ち方のフォームを習得して、自身のスパイク力をアップさせる参考にしてください。

2023.09.23 バレーボール

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バレーボールのスパイクの打ち方とは?

初心者のためのバレーボール上達講座![スパイク編]

バレーボールのスパイクの打ち方に関する動作は、助走から着地までの一連のフォーム流れのテンポが大切になります。この項では、スパイクの正しい打ち方を助走からジャンプまでの流れの中で、スパイクフォームを中心に解説します。無理なくボールに力を伝えるためには、正しいフォームを身につけることが必須です。まずは正しい打ち方のフォームを理解して、それを練習で体得していきましょう。

この項では、バレーボールのオープンスパイクに関して細かく解説していきます。

助走

備忘録 on Instagram: “この瞬間すんごいすき#石川祐希#emmavillassiena” (63719)

バレーボールのオープンスパイク(普通の高いトスを打つスパイク)の場合は、右足・左足・右足の3歩助走ですが、クイックスパイクの場合は左足・右足の2歩で飛びます。これは右打ちの場合です、左手で打つ場合は逆に解釈してください。
トスを見ながら一歩目の右足から小さくスタートして、二歩目はやや大きく足を出します。この時に両手を後ろに大きく振り上げます、これがバックスイングです。そして3歩目で右足をかかとから横に踏み込みます。この際足はネットに対して直角でなく、横または斜めになるようにしましょう。そして両足でジャンプします。厳密に言うと最後の1歩は両足になるので、4歩助走と説明する場合がありますが、やり方は同じです。

ジャンプ

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オープンスパイクの場合は右足・左足、そして三歩目でジャンプをするのですが、踏み込む時に、前への動きを止めることが大切です。そのままだとネットに突っ込んでしまうので、やや後ろに重心を置いて横の動きの勢いをを縦へ(上へ)生かしてジャンプします。

最後に右足でジャンプをするのですが、この時に左足もつられて少し前に出るので両足でジャンプする形になります。両足でジャンプする際に気をつけることは、右足をメインに、左足は一瞬遅れて踏み込むことです。「タン・タン・タタン」のリズムです。両足一緒に「ドン」とジャンプするのはNGです。
踏み込む時に腕を振り上げて、身体全体を引き上げる感じでジャンプしましょう。

ボールヒット

sa.chi. on Instagram: “どんなときも、綺麗なフォームから放たれるボール。このときも変わらずでしたが、いつもより重かった気がする!#バレーボール世界最終予選 #柳田将洋” (63101)

助走から腕を振り上げることによって、垂直に高くジャンプできます。最高点に達した時にボールを打つのが理想ですので、タイミングが上手くとれるように練習を重ねることが必須となります。この際に打つ方の腕だけ振り上げるのではなく、必ず両手を振り上げましょう。ボールの下に入りすぎないように、ボールの手前でジャンプするのもコツです。

上の画像のように、右手でのバックスイングと同時に左手もしっかり上に振りあがっていることが、正しいフォームであり打ち方です。ボールヒットの瞬間は、手のひらの指の付け根あたりでボールの中心をとらえましょう。それが一番ボールに力を加えることができ、コントロールがしやすい場所になります。

着地

バレーボールでスパイクを打った後の理想的な形は、両足での着地です。しっかりと両手を振り上げて、垂直にジャンプしてスパイクを打つことができていれば、基本的には両足で着地できます。どうしても片足着地になってしまうという場合は、打ち方のフォームそのものに問題がある場合が多いと思われます。

バレーボールのバックアタックの場合は垂直ジャンプではなく、前に突っ込んだ形でのジャンプになるので片足着地になりがちですが、できるだけ両足で着地するように心がけることは大切です。
片足着地やかかとからの着地は、膝や足首を痛めたり捻挫の危険性が高いので、両足で着地することをおすすめします。

バレーボールのスパイクフォームの良い打ち方とは

バレーボール スパイクのスイングの仕方と練習方法

バレーボールのスパイクの打ち方で大切なのは、上手くタイミングをとることと正しいフォームで打つことです。正しいフォームを身につけることで、無理なく強いスパイクを打つことができるようになりますし、怪我の危険性も少なくなります。

バレーボールでは間違ったフォームでスパイクを打っていると、強いスパイクが打てないばかりか、肩や肘に負担がかかります。また片足着地が癖になっていると膝や足首を痛めてしまいます。
次の項で良い打ち方をするためのスパイクフォームのコツを細かく説明していきますので、ご自分のフォームと照らし合わせて練習をされることをおすすめします。

バレーボールのスパイクの打ち方、フォームの6つのコツ

バレーボールのスパイクでは、助走からの一連の動作が必要になります。各所にコツがあり、そしてそれをスムーズに繋げることで良い打ち方ができるようになります。どこか一か所でも欠けていると全体の流れに影響しますので、各所細かくチェックしていきましょう。

特に初心者の方は、自分の好きな打ち方をして間違った形を体が覚えてしまう前に、まず正しいフォームでの打ち方を覚えるようにすることをおすすめします。そしてそれが上達への一番の近道になります。

スパイクフォームのコツ①腕と手の形

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手は、上図のように開いてから少し力を抜いた自然な状態が、一番力が入りやすくボールコントロールがしやすい形となり、ピンクの部分でボールを打ちます。

また、腕が曲がったままでは強いスパイクは打てませんし打点が低くなってしまいますが、伸ばしすぎていても正しいスイングはできません。腕を斜め上(耳から10㎝離す程度)に伸ばし、ヒジの力を自然に抜いた形がボールに一番力を伝えることができる形です。

打つ瞬間は肘をしっかり伸ばして、という教え方もありますが、実際はそれだと打ち分けが難しくなってしまいます。最近では、あくまで自然にボールをミートできる状態がベストだという考え方が主流になってきています。

スパイクフォームのコツ②テイクバックで思い切り肘を引く

スパイク肘の上げ方講座【必見バレー動画】

肘を引いた反動で腕のスイングが早くなり、ボールに力を加えやすくなります。この際一番気をつけることは、手首を引くのではなく肘を引くことです。手首を引いてしまうと肘が支点になり、肘より上の力しか加えることができなくなります。肩より上で肘を引いて、胸を広げるようなイメージでテイクバックをします。そしてその時の手首には、力を入れないようにしましょう。

思い切り腕を引くためには、肩や肩甲骨周りの柔軟性も必要になってきます。肩を痛めないためにも肩や肩甲骨周りのストレッチをおすすめします。

また、助走の時に上体をやや前かがみ気味にして、腕と同時に体を上に持ち上げることが高くジャンプするコツでもあります。

スパイクフォームのコツ③左手を高く振り上げる

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ジャンプした時に打つ方の手だけが上がっている状態では、バレーボールのスパイクの正しいフォームといえません。体のバランスが崩れて強いアタックが打てないだけでなく、高く飛ぶことができなくなります。

高くジャンプをするためには、体を両手で引き上げることが大切です。両手で引き上げた後は、打つ方の手はバックスイング、そしてもう一方の手は斜め上に真っすぐに上げましょう。ボールに手をかざすような意識で振り上げ、そしてこれがミートポイントの指針にもなります。そして左手を引き下ろすと同時にスパイクを打つ感覚です。左手を引き下ろす反動によって、体を左に反転させる力がボールにかかります。

スパイクフォームのコツ④踏み切りの足はなるべくネットに平行に

バレーボールのスパイクの踏み切りのコツは、足の方向をできるだけネットに平行にすることです。オープンスパイクの場合そこまでの2歩はネットに向かっていますが、最後の1歩でブレーキをかけるような感覚で足をネットに平行、またはそれに近い斜めに向けます。足の先がネットに向いたままのジャンプだと、ネット方向にジャンプが流れてしまい、垂直ジャンプができません。いい角度で踏み切るコツは、助走の際にネットへ向かって直進するのではなく、外から回り込むコースをとる事です。強く踏み切って、体全体を使って高く飛びましょう。

外から回り込むことによって、スパイクを打った後の手がネットに触れてしまう危険性も少なくなります。

スパイクフォームのコツ⑤上半身全体を使う

はな? on Instagram: “✩#TORAYARROWS #木村沙織選手 #秋田県立体育館 #2連勝 ?✩✩✩もう引退しちゃうなんて信じられないなぁ?かっこいい✨大好き。” (63738)

バレーボールのスパイクの助走では、上半身を柔らかくやや前かがみの姿勢をとり、それがその後の高いジャンプに繋がります。助走の段階で体が反っていたり無駄な力が入っていると、テイクバックが上手くできません。充分なテイクバックから両手を振り上げるフォームが、上半身全体を使ったしっかりとしたジャンプを生むのです。そしてその反動を使ってボールに力を加えることが、強いスパイクを打つコツの一つとなります。

この際、腹筋力や背筋力が高いほど効果が大きいので、そのための基礎トレーニングもバレーボールの練習と並行して行いましょう。

スパイクフォームのコツ⑥全体の流れをスムーズに

ここまでに説明した助走からボールヒットまでは、個々がうまく行っていてもそれをスムーズに行うことができなければいい打ち方にはなりません。助走を始めるのが早すぎてジャンプ位置で立ち止まってしまっては、それまでの力をジャンプとスパイクに繋げる事ができません。

それには、ちゃんとトスを見て正しいタイミングで助走を開始することが大切です。このタイミングは、反復練習でのみで培われるといっても過言ではありません。正しい打ち方のフォームのコツを覚えると同時に、トスを見ていつ助走を始めるのがベストなのかを、バレーボールの練習の中で体得していきましょう。

正しいフォームでスパイクを打つための練習方法

バレーボールの練習で、一本でも多くスパイク練習をするのは大切ですが、間違った打ち方のままたくさんのスパイクを打っても上達しません。打ち方の基本ができていないまま練習を続けると、悪い形が癖になってしまい修正が難しくなります。特に初心者の方は、まず正しい打ち方を覚えるために、キャッチボールや壁打ち、そして対人パスでボールを手に当てる感覚を身につけましょう。

また空中でのボールキャッチは、自分のジャンプ力の確認とジャンプのタイミングをつかむ練習になり、より高い打点でボールを捉えるための有効な練習方法です。

キャッチボール

キャッチボールでスパイクの基本フォームを身につける

バレーボールの練習を始める際に、対人パスと共にキャッチボールを取り入れているチームは多いですが、そのキャッチボールは肩のウォーミングアップ目的だけではありません。正しい打ち方のスパイクフォームを意識してキャッチボールを行うことで、そのフォームが自然と身についていきます。腕の引き方やスイングの方法が間違っていると、キャッチボールの際に投げたボールは思ったように飛びません。

また、肩から指先まで上手く「しなり」を利用する方法を体得するための、おすすめの練習方法です。

壁打ち・対人パスでのスパイク

スパイクの基礎を固める壁打ち練習【必見バレー動画】

バレーボールの練習の対人パスの時に、スパイクを打ってボールをミートする練習を取り入れましょう。相手のいる場所に打つためには正しいミートが必要になりますので、一球ずつきちんとボールの中心からやや上を叩けるように意識することが大切です。正しい位置でボールを捉えるには、肘を引いた正しいバックスイングが必須となります。またボールを打つときに手首がかえっていると、打つのではなく押してしまうことになるので注意しましょう。

壁打ちも正しい打ち方を習得する有効な練習方法です。初めのうちは続けてボールを打つことは難しいので、まずは一球ずつ打ち方のフォームやボールを捉える位置を確認しながら壁打ちを行うことをおすすめします。

ボールなしでの助走・ジャンプ、そしてフェイント

スパイクの助走のタイミングの合わせ方の練習方法

バレーボール初心者の場合は、まずボールを使わないで助走とジャンプの正しい形を覚えましょう。
次にトスをあげてもらって、スパイクを打つのではなくフェイントをしてみましょう。一番高い位置でボールを捉えるために、まずはフェイントでタイミングを覚えるのです。

初心者でなくても、どうもスパイクが上手く打てないという方も、一度自分の打ち方のフォームを確認する意味でこの練習はおすすめです。自分ではなかなかフォームの欠点に気づきにくいので、チームメイトに見てもらって、打ち方のどこが悪いのか指摘してもらいましょう。その時に、後ろから・横からというようにいろいろな角度から見てもらうのがコツです。

空中でのボールキャッチ

バレーボール 投げ上げボールのジャンプキャッチ

この練習は、助走からジャンプ、そして一番高いところでボールを捉えるために有効な練習方法です。助走とジャンプが遅れれば、その分ボールが落ちてしまうので打点が低くなります。逆に早すぎるとボールの下を叩いてしまいます。

トスが上がってから、どのタイミングで自分が助走を始めジャンプをすればベストなのか、この練習でつかんでいきましょう。練習中でも試合でも、いつも同じトスが上がることはありません。その時のトスの状態によって、自分がいつ助走を開始すればいいのかを体に覚えさせることが大切です。
また、自分の真上ではなく斜め前、アゴを上げないで上目遣いでボールが見える位置でキャッチすることも意識しましょう。

スパイクを正しい打ち方でできない人の特徴とは?

バレーボールのスパイクで正しい打ち方ができないということは、まず初めに正しいフォームが身についていないことが原因だと考えられます。正しい打ち方ができていない人には、いくつかの共通する特徴があります。どこに問題があるのかわからないままアタック練習を重ねると、ますます修正が難しくなるので、同じようなミスを重ねてしまう場合は、基本のフォームから見直してみることをおすすめします。
ここでは、どうして上手く打てないのか、ありがちな具体的な例をあげて原因を説明していきます。どこに原因があるのかを明らかにして、練習の中でフォームを修正していきましょう。

ジャンプ位置が定まらない

バレーボールのスパイクを打つ場合のジャンプの位置は、ネットから何センチというような決まった基準はありません。その時々のトスによって、ボールの落下地点を予測して助走、そしてボールのやや手前でジャンプします。

「ジャンプ位置が定まらない」というのは、いつも同じ場所で漠然と飛んでしまい、自分のミートポイントでボールを捉えることができない状態を指します。
正しい位置でジャンプをするためには、まずトスの軌道を見極め、落下地点とタイミングを読むことが重要です。アゴをあげずにボールから目を離さないこと、そしてボールの真下に入りすぎないこと、常に自分の前でボールを捉えるように意識しましょう。

スパイクに力が伝わらない(強く打てない)

SPIKE ASSIST#02スパイクが打てない理由とは?

この原因は、腕に筋力が足りないことだけでなく、手のひらの正しい位置でボールを捉えることができていないことと、バックスイングからボールミートまでの手の振りが正しくないことが考えられます。肩より上で肘をしっかりと引くバックスイングのフォームと、正しい手の形と位置でボールを捉えることを意識して練習しましょう。

また、助走のタイミングが遅いとトスボールの落ち際を叩いてしまいますし、ジャンプが早すぎるとボールの下を叩いてしまいます。いずれも、トスボールをしっかり見極めてから助走を始めるというタイミングを、普段の練習の中で体得していくことが必要です。

打点が低い

バレーボールのスパイクで打点が低くなってしまう場合は、まずはジャンプ力に問題があると考えられます。しかし、ジャンプ力はあるのに打点が低いと思われるケースも多く、それは助走開始やジャンプのタイミングの取り方が悪いことが原因です。

また、正しい腕のフォームができていないと打点も低くなってしまいます。
一番多いケースは、ボールをミートする瞬間に肘が曲がっていることです。強く腕を引き(バックスイング)、正しい打ち方でボールをミートできていないと、打点も低くなり強いスパイクも打てません。まずは自分の腕の振り方のフォームを、壁打ちなどで確認してみましょう。

ネットやブロックにかかりやすい

バレーボールのスパイクがネットにかかりやすい場合は、スパイクを真下に打ちおろしていることが考えられます。スパイクはコートの奥を狙って打つのが一番効果的です。ダイレクトスパイクでアタックラインの内側に向かって強いスパイクを打つこともありますが、普通のトスからのスパイクは相手コートの奥を狙って打つのが基本になります。

スパイクがブロックにかかりやすい場合に考えられることは、ボール「だけ」を見ていることです。バレーボールではボールから目を離さないことが基本ですが、ボールだけではなく周りを見る「視野の広さ」が必要です。スパイクを打つときには、ボールと同時にブロックを見ることができるように心がけましょう。

バレーボールのスパイクの打ち方とフォームまとめ

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バレーボールで強いスパイクを打つためには、何よりも正しいフォームでの打ち方が必要になります。まず正しいフォームでトスの軌道を読み、ボールの下にしっかり入る練習をすることが上達への一番の近道です。

初心者の方がバレーボールの正しいスパイクの打ち方を習得するには、練習の中で正しいフォームを常に意識していくことが必須となります。初心者ではないけれど、どうも納得のいく打ち方ができていないと思われる方も、もう一度自分のフォームを見直して修正することで改善されていきます。ぜひ、ここでの解説や動画そしておすすめの練習方法を参考にして、相手コートに突き刺さるスパイクを自分のものにしてください。

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