時間差攻撃とは?バレーボールのコンビバレーのやり方を解説
バレーボールの時間差攻撃とは、1人のスパイカーがおとりとなってブロックを引き付け、他のスパイカーが打つことです。時間差攻撃の中心選手は、セッターでおとりのスパイカーはミドルブロッカーになることが多いです。バレーボールは、選手の位置やタイミングを駆使して多彩なコンビバレーが展開されています。
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公式ライター Activel_director
バレーボールの時間差攻撃とは?
ダミーのスパイカーがブロックを引きつけることができると、実際にスパイクを打つ選手のブロックの枚数が減ります。
おとりで飛ぶスパイカーも、実際にそのままスパイクを打つ場合もあります。複数のスパイカーが打つ可能性があれば、相手のブロッカーは誰が実際に打つか判断に迷います。
バレーボールの時間差とは?
スパイクの時間差は、トスやスパイカーの位置によってさまざまなパターンで展開されます。現在ではほとんど使われていませんが、おとり役と実際に打つスパイカー役を1人でおこなう一人時間差攻撃もあります。
時間差攻撃の効果
ブロッカーは、ブロックに飛ぶ位置の判断に迷うため、ブロックが遅れたりブロックがうまくできなくなります。
強力なスパイカーでも、目の前に何枚もブロックがつくとスパイクを決めることが困難です。セッターは、少しでもブロックの枚数を減らすために時間差攻撃を使って、スパイカーに得点を入れやすくすることが大切です。
時間差攻撃の3つの攻撃パターン
【バレーボール】スパイク 時間差の練習 全国レベルのスパイクを見て学ぶ
時間差攻撃は、おとりの後ろから回り込んでスパイクを打つ場合と、おとりの横から回り込んで打つ場合があります。おとりはA・B・Cの3つで飛びますが、実際に打つスパイクのバリエーションはチームによって違います。
バックアタックを使うパイプ攻撃も、時間差攻撃の1つのパターンです。パイプ攻撃とは前衛にトスを上げると見せかけて、アタックライン方向(バックゾーン方向)にトスを上げてバックアタックを打たせるコンビバレーです。
①Aクイックとセミクイックスパイク
Aクイックのタイミングでおとりのスパイカーが入り、もう1人が左側でBセミクイックスパイクを打つのが基本です。トスをもっと長く伸ばして平行トスのオープン攻撃につなげるパターンもあります。
おとりの選手が相手ブロッカーを誘うので、実際のスパイカーにブロックがつくのが1テンポ遅くなり、スパイクが決まりやすくなります。
②Bクイックとセミクイックスパイク
Bクイックトスからの時間差攻撃は、Bクイックトスを上げると見せかけて、そのままレフトオープンの平行トスにつなげる攻撃方法もあります。Aクイックからの時間差攻撃と同じく効果的にブロックを惑わすことができます。
③Cクイックとセミクイックスパイク
Cクイックとはセッターが短く低いトスをバックに上げるクイックで、おとりのスパイカーがCクイックを打つモーションをおこします。セッターはおとりの頭を越してトスを上げることもありますが、逆に前方へAセミクイックトスを上げることもできます。
Cクイックとセミクイックスパイクは難易度は高くなりますが、相手ブロッカーを惑わせる有効な手段です。
時間差攻撃の流れ
具体的な流れは以下のとおりです。
①おとり役のスパイカーが助走を開始
②おとり役がジャンプして、相手ブロッカーを引き付ける
③実際のスパイカーがスパイクを打つ
ダミーの動き
おとり役が相手ブロッカーをうまく引き付けることができない場合は、セッターがおとり役のスパイカーにトスを上げることもあります。おとり役も自分にトスが上がる可能性を考えてボールから目を離してはいけません。
実際にスパイクを打つ選手の動き
数秒の間におこなわれる時間差攻撃では、チーム内の選手全員の動きを合わせることが重要です。おとり役や実際のスパイカー以外の選手は、攻撃パターンを理解して実際のスパイカーの動きを邪魔しないことを意識しましょう。
時間差攻撃のコツ
(1)レシーブを確実にセッターに返して、セッターがトスを上げやすくする
(2)おとり役も実際のスパイカーも、効果的なスパイクを決めることができるスキルを上げる
(3)練習のときから、サインや声で意思の疎通をとる
特に、3つめの意思の疎通はコンビバレーの基本です。本番の試合で時間差攻撃を成功させるためには、練習のときから自然に声を出しましょう。
レシーブを確実にセッターに返す
セッターの技量に依存しますが、レシーブボールやチャンスボールを確実にセッターに返すことが、時間差攻撃のコツです。
サインや声で意思疎通をとる
基本的には、セッターが前衛にいるときはセッターがサインを、セッターが後衛にいる時はスパイカーがサインを出します。セッターとおとり役、そして実際に打つスパイカーだけではなく、チーム全員がどういう攻撃をするのかを把握することが必要です。ハンドサインと声のサイン、両方を有効に使ってチーム全体の意志を統一しましょう。
普段から試合を想定したサインを使って練習することが大切です。
個々のスキルを上げる
おとりに飛ぶミドルブロッカーが打つクイック攻撃が強力だからこそ、相手ブロッカーがおとりを警戒します。実際に打つスパイカーの技量も必要ですが、ミドルブロッカーのレベルが高いほど時間差攻撃は有効になります。
実戦では、試合の序盤で強力なクイックを相手チームに見せることが、後の時間差攻撃を成功させる戦略上のポイントです。
時間差攻撃を使って得点を量産しよう
・相手チームに完全に読まれている(おとりだとすぐわかる)
・スパイクを打つコースが悪い(ブロックがいる方向に打つ)
・スパイクに威力がない(スパイク力不足のため簡単にレシーブされる)
時間差攻撃を有効に使うことが得点を量産する鍵になりますので、ポイントを抑えたチーム練習を重ねていきましょう。
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