ヨガでストレッチ!2つの違いを理解して体と心の柔軟をしっかり行おう
ヨガとストレッチの違いとは?柔軟性の向上にも効果のあるヨガですが、ストレッチとの具体的な違いは何?ヨガとストレッチの違いを徹底解説!ストレッチ代わりになるヨガのポーズも5つご紹介!ポーズの方法も詳しくお伝えするので、ヨガ初心者でも気軽にトライしてみてください。
Writer
公式ライター 真秀美
ヨガでストレッチ行い体と心の柔軟性を高めよう!
今回のテーマは、ヨガとストレッチの違いについてです。ヨガとストレッチの違いを理解し、上手に生活へと取り入れましょう。さらに柔軟性を高めるヨガのポーズを5つ紹介しますので、是非チャレンジしてみましょう!
ヨガとストレッチの違いとは?
ヨガとストレッチの違い①目的
ストレッチの目的
関節可動域は、筋肉の機能低下によってせまくなります。普段使わない筋肉は、筋線維が衰えやすく、可動域を制限してしまいます。本来自由に動くべき関節に制限がかかると、その周りの血管・リンパ管・神経などにも影響し、むくみ・冷え性・コリ・しびれの原因になることも。また、可動域に制限がかかると、競技スポーツでも不利となります。ランナーの場合、股関節の可動域が狭ければ、1歩で進む距離も短くなります。
ストレッチは、身体の不調緩和・運動パフォーマンスの向上を目的に行われる場合が多くなります。
ヨガの目的
ヨガでは、呼吸で全身に酸素を届け、心と体の緊張が和らいだ状態でポーズをとっていきます。身体が温まり、筋肉も伸びやすくなるため、柔軟性も高まります。そのため、ストレッチ同様、柔軟性を高めることで身体の不調緩和・運動パフォーマンスの向上を目的とする方もいます。
しかし、ヨガのポーズは瞑想を深めるための方法といっても過言ではありません。雑念を捨てる・ありのままの自分を受け入れる・生き方を見つめなおす…身体面・精神面を共に鍛えることで自分自身をコントロールしていくことがヨガの最大の目的ではないでしょうか。
ヨガとストレッチの違い②効果
ヨガとストレッチの具体的な効果をみていきましょう!
ストレッチの効果
・血行促進
・コリや痛みの緩和
・怪我の予防
・運動効果の向上
・疲労回復効果
・リラックス効果 など
固まった筋肉がストレッチによって柔軟になると、血流やリンパの流れが改善されます。すうと、コリによって圧迫されていた痛みを感じる神経への刺激が和らいだり、老廃物が流されやすくなったりするため、身体の不調が改善されます。
ヨガの効果
<ヨガの主な効果>
・姿勢改善
・便秘解消
・基礎代謝の向上
・体幹強化
・新陳代謝の促進
・免疫力アップ など
ヨガの基本の呼吸法は腹式呼吸です。腹式呼吸を正しく行うと、内臓器官を刺激するため便秘改善に効果的です。また、腸内環境が良好になると、栄養の吸収率・免疫力も向上するため、美容・健康面にも良い効果を発揮します。
ヨガとストレッチの違い③考え方
筋肉が骨に付着する部位を起始・停止と言いますが、この起始と停止を遠くに離すようにして筋肉を伸ばす行為がストレッチになります。筋肉を柔軟な状態にすることで本来の関節可動域を保ち、生活動作や運動パフォーマンスを向上させる・身体のコンディションを整える、これがストレッチの考え方です。
対するヨガは、ポーズ・呼吸・瞑想を通して自分自身をコントロールすることを目的としています。古代ヨガ経典のヨガ・スートラでは、ヨガの定義を「心の動きを抑止すること」としています。ポーズと呼吸による身体のコントロールがやがて心のコントロールへと繋がる、もしくは、心をコントロールできれば身体もコントロールできる、という考え方がヨガの基盤となります。
それでは、ヨガの3大要素であるポーズ・呼吸・瞑想について、理解を深めておきましょう。
ヨガの3大要素①ポーズ
ストレッチは、身体の硬さや痛みの緩和を目的に、身体のある一定部位を狙って伸ばしますが、それにはあらかじめ不調な部位を知っている必要があります。ヨガでは、ポーズを通して身体の弱い部位・不調な部位に「気づく」ことができます。ヨガの「気づき」で得られた柔軟性の乏しい部位を習慣的にストレッチするなど、ヨガとストレッチは目的に応じて使い分けるようにしましょう。
ヨガの3大要素②呼吸
腹式呼吸では、胸腔と腹腔を隔てる横隔膜を意識的に大きく上下に動かします。すると、横隔膜が下に位置する内臓をほどよくマッサージし、内臓に多く存在する副交感神経を刺激します。副交感神経は、休息・リラックス状態を司るため、緊張や興奮を抑え、深い瞑想へと導いてくれるのです。
ストレッチでは自然な呼吸を繰り返します。ヨガとは違い、呼吸の仕方に特別な方法はありませんが、止めないことが重要です。息を吐くときの方が筋肉は伸びやすくなるため、息を吐くたびにストレッチを深めていくと効果的です。
ヨガの3大要素③瞑想
ゆったりとした呼吸と、背筋の伸びた姿勢で、瞑想を行います。呼吸に集中することで思考を手放し、ストレスを解消する効果があります。瞑想は、ストレスによるエネルギー消費を減らし、身体に必要な酸素を十分に巡らせます。精神の疲れを癒し、心身の回復力を高めてくれます。ヨガの瞑想には、集中力アップ・良眠・リフレッシュなどたくさんの効果があります。1日3分程度でも、十分な効果が得られると言われています。
瞑想・リラクゼーションヨガ
ストレッチ代わりになるヨガのポーズ①
腕を伸ばした子どものポーズ
リラックス効果も高く、ポーズをとるだけで、簡単に癒しの時間を作ることもできます。
<ストレッチされる部位>
背中・肩・腰
<方法>
①正座で座る (膝は開き、両足はつける)
②息を吸いながら両手を床につけ、 吐きながら両手を前方へ滑らせる
③おでこを床につけ、 そのまま数回呼吸を繰り返す
④息を吸いながら、上体を起こす
子供のポーズ
ストレッチ代わりになるヨガのポーズ②
ねこのねじりのポーズ
動画では、ウエストのシェイプアップを狙って少しアレンジされています。もちろん、ストレッチ効果はしっかりあるので、是非試してみてください。
<ストレッチされる部位>
肩・背中・首周り
<方法>
①四つん這いになる
②右手を左脇の下に通し、 右肩と頭を床につける
③吸う息で手を上に伸ばし、 そのまま数呼吸キープする
④ゆっくりと体を戻し、 反対も同様に行う
くびれダイエット!猫のポーズアレンジ
ストレッチ代わりになるヨガのポーズ③
ハッピーベイビーのポーズ
ちなみに、名前の由来は、赤ちゃんがご機嫌な時にとる姿勢に似ているからと言われています。
<ストレッチされる部位>
お尻・太もも内側・太もも裏側
<方法>
①仰向けになる
②両膝を曲げて股関節を開き、 脇の下あたりまで膝を引き寄せる
③両手で足の裏をつかみ、 膝を床に近づけるように股関節を伸ばす
④そのまま数呼吸キープする
ハッピーベビーのポーズ
ストレッチ代わりになるヨガのポーズ④
ワニのポーズ
膝が床から離れないよう意識しながら、伸ばした腕の高さを調節しましょう。上方へ伸ばすほどストレッチが深まります。
<ストレッチされる部位>
腰・脇の下
<方法>
①仰向けになり右膝をかかえ、 左側へゆっくりと倒す
②右手は斜め上方向に伸ばし、 視線は天井か右手を見る
③そのまま数呼吸キープする
④ゆっくりと体を戻し、 反対も同様に行う
【ヨガ】ワニのポーズでゆがんだ骨盤を整える
ストレッチ代わりになるヨガのポーズ⑤
赤ちゃんのポーズ
<ストレッチされる部位>
腰
<方法>
①仰向けになる
②両脚を揃え、息を吸いながら ゆっくりと膝を曲げる
③両手で膝を抱える (余裕があれば肘を持つ)
④太ももが胸に近づくよう 両手で引き寄せる (つま先は伸ばす)
⑤④のまま呼吸を数回繰り返す
⑥吸いながら手をほどき 、吐きながら足を伸ばす
赤ちゃんのポーズ
ヨガでストレッチをする際の注意点
比べない・無理しない
インストラクターや周りの人と比べたりせず、それぞれの違いを受け入れ、自分のヨガを楽しみましょう。
気持ちよさを最優先する
生活にヨガを取り入れ心と体の柔軟を行おう
不調の改善・怪我予防・競技力向上のために体の柔軟性を高めたいのであれば、ストレッチがおすすめです。体の柔軟性に加えて、筋力アップ・メンタル強化・体質改善をしたいのであればヨガを選ぶと良いでしょう。 ストレッチ効果の高いヨガのポーズを生活に取り入れ、心と体を柔軟に保ち、強くしなやかな自分に生まれ変わりましょう!
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