弓道の歴史とは?起源・発祥を歴史年表付きで簡単解説
弓道の歴史は、平安時代の武士の鍛錬がルーツになっており、室町時代には多くの流派が誕生し現在の弓道の元になっています。弓道は獲物や敵を倒すための武器として使われていましたが、現在は日本の良い歴史や礼節を学ぶための武道として愛されています。
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公式ライター Activel_director
弓道の歴史とは?
弓道は争いがなくなった現代でも日本の文化や伝統の面で多くの人に親しまれています。現在では人を倒すための武器ではなく、自己を鍛えたり、武道の伝統を学んだりしている面が大きいです。
弓道の起源・始まり
戦国時代に突入してからは鉄砲が戦の主流になり、弓は武器として使われなくなりますが、精神を鍛えるための武道の心得として残っていきます。
弓道の語源
武士の武器として使われていたときは弓術と呼ばれていましたが、1929年に今の弓道の名前に変わります。
弓道の発祥国
現在の日本の弓道人口は、14万人で世界23ヵ国の団体で構成され、海外の競技人口はおよそ5千人です。
弓道の発祥地
吉田氏と日置弾正の名前を組み合わせた日置吉田流は全国へと伝わりました。現在の弓道のルールや歴史に影響を与えたのです。
弓の歴史
弓の用途も時代により変化し、催事・貴族の嗜み・武士の鍛錬・礼儀作法の習得・日本の伝統など多岐にわたります。
弓の特徴
弓の強さについては弓の厚さを変えることで調節できます。弓の材質や大きさなど種類が幅広いので、自分自身にあった弓矢を選ぶことができます。
弓矢の在り方
弓は平安時代では貴族の嗜みとして、鎌倉時代には精神統一や戦闘訓練のために、現在は自己を高めたり、伝統を尊重するために存在しています。
弓矢の素材
カーボンファイバーは炭素繊維で重量も軽く女性でも使いやすいです。グラスファイバーはガラス繊維で非常に丈夫ですが、その反面振動が強いためしっかり押さえなければなりません。竹は飛びにくく扱いが難しいですが、慣れると反動も少なくきれいに飛びます。
流派の違い
他にも流派の教えや構え方だけを取り入れていて、流派に属していない人もいます。日弓連主催の大会や行事では統一体配を採用しているので、流派に入っていない方はそれに合わせて競技をおこなう人が多いです。
弓道の歴史年表
平安時代~室町時代
10世紀 | 貴族の催事として行われる |
12世紀 | 武士の鍛錬として騎射が行われる |
14世紀 | 弓道のルーツである日置流の誕生 |
16世紀 | 武器ではなく心身を鍛えるための作法として変化 |
昭和~現代
1895年 | 日本武徳会の設立。弓道も奨励される |
1929年 | 弓術から弓道へと名前が変わる |
1945年 | 戦争の終結と共に弓道の禁止 |
1951年 | 弓道の再開が認められる |
1967年 | 学校で正科として取り入れられる |
1967年には学校の正科として認定され、生徒でも触れる機会が多かったです。弓道の競技人口は、約14万人でその中で高校生が7万人と半分を占めている状態です。
弓道の歴史を記した本
武道や日本の伝統の歴史に興味のある方は、以下の3冊をぜひ読んでみてください。
弓道の歴史と技法
著者 | 松尾牧則 |
出版社 | 日本武道館 |
一射絶命
著者 | ケネス・クシュナー |
出版社 | ベースボールマガジン社 |
目標に向かって頑張っている人や頑張りたいと思っている人におすすめの本です。
武道と日本人
著者 | 魚住孝至 |
出版社 | 青春出版社 |
弓道の歴史を知って理解を深めよう
弓道は流派の教えや伝統を大切にして発展し続けています。多くの歴史や魅力がある日本の伝統である弓道に今後も目が離せません。
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