吹奏楽部あるあるには、パート練習で揉めたりする部員の日常あるあるだけでなく、学内の合唱コンクールで妙なプレッシャーをかけられたり、コンクールの銅賞を3位と間違われたりする部外からの誤解あるあるがあります。吹奏楽部の野球部応援では、身なりかまわず懸命に合奏する姿があるあるです。
吹奏楽部あるあるとは?
吹奏楽部のあるある話は、
おとなしくしっかり者に見られがちな見た目と、
比較的自己主張の強い意外な行動力のギャップが要因となる場合が多いです。
吹奏楽部は活動の頻度も高く、運動部並みの体力・気力・練習時間を要します。部員の醍醐味は、自己を持ち、個人の鍛錬を積んだのちに協力して曲を完成させることで、恋愛も抜きに出た自己アピールと積極性から成就へ導く傾向が見られます。
吹奏楽部のイメージ
一般的な吹奏楽部のイメージは大きく3つです。
・女子が多い
・真面目で協調性がある
・音楽に詳しい
吹奏楽部は多くの学校にあるポピュラーな文化部で、しっかり者の女子と比較的おとなしめで穏やかな男子数名で構成されるイメージを外部から抱かれています。一方、経験者は吹奏楽部に対し、重たい楽器を運んだり演奏したりする体育会系に近い行動的な印象と、上下関係が文化部で最も厳しいイメージを持っています。
吹奏楽部の活動頻度
吹奏楽部の活動頻度は、
文化部内で特に多く、部活動ガイドラインぎりぎりの週5日以上・朝練ありが大半を占めます。活動頻度が高い理由は、指導者の熱意に加え学校でしか練習し得ない吹奏楽特有の要因にあります。
※活動頻度が高い理由
・楽器の音が大きく自宅で練習ができない
・初心者は楽器の音を出すことから練習が必要
・1人で完璧な演奏ができることはゴールでなく基礎
・全員で合奏し、そこから完成度を上げる必要がある
吹奏楽部の恋愛
吹奏楽部員の恋愛は、おとなしめな印象によらず
意外に積極的なことが多いです。
吹奏楽部員は、音楽室以外で個人練習をするとき、好きな相手に存在をアピールするために校庭の見える昇降口付近や体育館につながる渡り廊下を選ぶことがあります。金管や木管の楽器に馴染みがない運動部員は、吹奏楽部員が難しそうな楽器を毎日懸命に練習する姿を見て好意を持つこともあり、吹部員の積極的な行動が功を奏することもしばしばです。
吹奏楽部あるある
吹奏楽部のあるあるエピソードは、
一見真面目で少し抜けているユニークな女子部員にまつわる話が中心となります。
女子部員たちを取り巻くメンバーは、少数精鋭の男子部員、楽器愛がだだもれする顧問、文句を言いながらもやる気満々の保護者で、三者三様の吹奏楽部あるあるは、吹奏楽部になじみのない方も共感できるほのぼのとしたエピソードが多数です。
女子
吹奏楽部の女子は、ピアノを習っていたり家に楽器があったりと入学前から音楽に慣れ親しんでいた場合が多く、運動が苦手で運動部を避けて吹奏楽部へ入部を決めた生徒も少なからず存在します。入部してみると重い楽器を一定の姿勢で持ち続けたり肺活量を求められたり、運動部並みの体力作りが欠かせません。
運動が嫌いで文化部に入ったが運動部のような体力づくりにゲッソリする
女子同士揉めて険悪な状態も、演奏になると結局協調性が溢れる
吹奏楽部女子の多くは、日常的に練習方法や演奏方法をめぐって激しいバトルをしますが、合奏になると凄まじい協調性を発揮します。
男子
男子部員は、各学年1~2名程度入部することが多く、女子部員の多い吹奏楽部でオアシスのような存在です。吹奏楽部男子は、女子同士が揉めているときは上手にクッション的役割を果たし、あるときは弟のように、別のときには力持ちでやさしいお兄さんのように部内で唯一無二の地位を獲得します。
校内の合唱コンクールで異常なほど音楽の先生に期待される
女子同士のもめごとに慣れているため、耐性が半端なく仲裁が上手
一見パッとしないタイプに見えるが、学校内でいち早く彼女ができる
女子とのコミュニケーション能力の高さを生かし、早い段階から彼女持ちとなることも吹奏楽部男子のあるあるです。
顧問
吹奏楽部の顧問には、学内で教鞭をとる中学や高校の先生とオーケストラ系を専門とする校外の外部講師の2種類がいます。公立の中学や高校では音楽専科でない先生が吹奏楽部の校内顧問となることもあり、音楽室の使用マナーをめぐって小競り合いが起きることもしばしばです。
音楽専科でない先生が顧問の場合、音楽の先生と音楽室の使い方で揉めがち
パーンと!スッと!ビシッと!のように、とにかく抽象的な擬音が多い
いずれの顧問も音楽愛に溢れた個性派で、芸術的な発言や熱量の大きすぎる行動をとることもあるあるです。
保護者
吹奏楽部の保護者は、入部するとすぐに自身の子供の担当楽器問題と学内1、2を争う部費の高さ問題に直面します。フルートやクラリネットを担当する場合は10万円以上の楽器の購入を勧められることも多く、購入を断わった場合や大きくて個人所有に向かない楽器担当の場合でも、1~2万円のマウスピース、譜面台、チューナーの初期費用に頭を悩ませます。
マイ楽器を買うか買わないか、入学早々に高額の選択を先生と子供から迫られる
噂には聞いていたが、運動部以上の部費の高額さにジワジワやられる
公言しないが、吹奏楽経験者や推し楽器のある親が実は多い
吹奏楽部には、学生時代に吹奏楽部であったり音楽が好きであったりする保護者も多く、文句のわりに楽器や付属品へ投資することを惜しまないこともあるあるです。
吹奏楽部の楽器あるある
吹奏楽部の楽器あるあるは、世間が楽器に抱くイメージと部員の素顔にまつわるエピソードが多いです。トランペットのようにポピュラーな楽器は、有名で目立つぶん大きなプレッシャーが降りかかりがちです。名前だけで想像してもらえないことのあるユーフォニアムや唯一の打系パートであるパーカッションは、少し切ないあるあるが存在します。
トランペットのあるある
トランペットはアンデルセン童話に登場する最もポピュラーな金管楽器で、トランペットを担当する部員は、曲中で花形となる高音のメロディーラインを担います。トランペットはソロパートを吹くことも多く、曲中の華やかな印象の陰で人一倍の努力と練習量が必要です。
常にメロディーを吹くので、楽器に慣れた後でも練習が人一倍大変
練習が大変であった分だけ成功が目に見えやすいこともトランペットあるあるで、担当部員はかっこよくソロを吹けたのちには学内でヒーロー・ヒロインが気取れます。
ホルンのあるある
ホルンは右手をベルの中に入れた状態で演奏する金管楽器で、トランペットに落選し第2、3希望で担当した部員が多数います。ホルンがメロディーラインを担当することはほぼなく、裏打ちが職人芸のように上手くなる縁の下の力持ちです。
右手が常に臭いことが悩みで、左手の小指は絶対に骨折も突き指も禁止!
裏打ちが多いので、たまに主旋律が来るとテンションが無駄にあがる
ホルン担当の部員は、合奏時の地味な下働きを憂鬱に思うことが多く、気配を感じ取った顧問がホルンがいなければ和音が美しく成り立たない!とても重要な楽器だ!と慰めることもホルン周辺の日常です。
トロンボーンのあるある
トロンボーンはスライドを伸ばしたり縮ませたりすることで演奏をする金管楽器で、担当部員は肩の高さで先の長いトロンボーンを安定させつつスライドを移動させる必要があります。担当部員には、スライドに耐えうる腕の長さと二の腕まわりの筋力維持が必要不可欠です。
適正な距離をとっているのに、スライドすると前列にいつも怖がられる
トロンボーンは長さが凶器となることもしばしばで、振り向きざまに隣や前の人にぶつけてしまわないよう車間距離ならぬ器間距離を身に着けることも大切な使命です。
フルートのあるある
フルートは細めの管を横に構えて吹く木管楽器で、吹奏楽部員の中でも不思議と世間のイメージ通りキラキラした愛らしい女子部員が任されることが多いです。合奏曲では繊細なメロディラインやテンポのよいパートを任されがちで、優雅なイメージを覆すような激しさで指を動かすことが多々あります。
お嬢様でおとなしい子が吹くのでは?という世の印象にプレッシャーを感じる
肩・二の腕・右手小指、なにより肺活量が異常に鍛えられる
直接口をつけないフルートは、マウスピースの楽器よりもたくさんの息量が必要な楽器で、フルート部員は演奏時、涼しげな顔の奥で必死に風船や浮き輪を膨らませているような状態となります。
サックスのあるある
サックスは知名度も人気も高い木管楽器で、勝負に勝ちぬく強さを持つ女子や希少な男子部員が担当する傾向が強いです。強豪校の高校生はソプラノやバリトンを担当する機会もありますが、一般的に中学生はメジャーなアルトとテナーのみしか学内にないことも多く、オーケストラには存在しないサックスパートは、クラシックの演奏で出番のないことがまれにあります。
部活終わりに楽器を片づけて、涼しい顔でストラップつけたまま帰宅
出す音だけでなく、吹き方や吹いているときの見た目のカッコ良さもこだわりがち
ストラップをつけるサックスの担当には、楽器を下げる立ち姿も込みでカッコよさを追求した練習をする男子が目立ちます。
チューバのあるある
チューバはとにかく大きな金管楽器との認識が一般的で、がたいのよい部員が担当していると思われがちですが、比較的細身の女子が担当することも多いです。チューバの特徴は、楽器の大きさに比例するような大音量で、少し力を入れて吹くだけでメロディラインの他楽器音を打ち消すため、顧問からボリュームの微妙な注意をうけることが日常的にあります。
どんな楽器?と聞かれたら、とにかく大きいヤツと説明するとわかってもらえる
しっかり音出せ!と言われ、張り切って出したら音が大きすぎる!と怒られる
女子部員は重いチューバの移動に苦戦しがちですが、トラック移動をするときには優先的に楽器を乗せてもらえて得した気分が味わえます。
ユーフォニウムのあるある
ユーフォニアムはチューバを小さくした見た目とトロンボーンと同じ音域を持つ金管楽器で、人数の多い吹奏楽部にのみ担当部員が存在します。ユーフォの名は京アニの響け♪ユーフォニアムで知られはじめた後もマイナーで、担当部員は自分の楽器を吹奏楽部以外のクラスメイトや友人に説明することに大変苦労します。
アニメ有名になったのにイマイチどのような楽器か知られていない
メロディーライン吹いているのになぜか影の存在になりがちで辛い
ユーフォは同じ形状のチューバと違いメロディーラインや対旋律を任されることもしばしばで、職人技の光る実力派が担当することが多いです。
クラリネットのあるある
クラリネットは吹奏楽部内で最も多人数となることが多い木管楽器で、女子部員の担当比率が不思議と高く、部内の権力抗争の基になりがちなパートです。各学年で必ず複数人が配置されるクラリネットパートは、パート別練習も方法や場所で揉めることが多々あります。
仲は決してよくないが、人数の多さから部内の最大派閥になる
クラリネット壊しちゃったの曲で一躍有名となったクラリネットは、楽器の価格と性質から個人所有をすることも多く、歌詞どおりパパからもらうことも実はよくある楽器です。
パーカッションのあるある
パーカッションとはシンバルや木琴に代表される打楽器の総称で、吹奏楽部のパーカッションは指揮者につぐ影の支配者と呼ばれることもあります。担当部員は叩くだけとバカにされ悔しい思いをすることも多く、マウスピースやリードに密かな憧れを抱いていることもあるあるです。
マウスピースのお手入れ、リード買わないと、という会話に実は憧れている
パーカッション担当は、管楽器以上に悪目立ちするシンバルやスネアドラムの打ミスを防ぐべく、常に最大限の緊張感とプライドを持ち演奏をしています。
吹奏楽部のコンクールあるある
吹奏楽部はコンクールにまつわるあるある話が豊富です。
中学生も高校生も吹奏楽部員は、全日本吹奏楽連盟が主催する全日本吹奏楽コンクール出場に向けて練習に励みます。コンクールの練習では、該当年の課題曲次第でパートごとに揉めたりテンションが上がったり、普段以上に面白い行動をすることが多いです。吹奏楽部のコンクールは独特で参加団体すべてに賞がつくため、最低の銅賞を祝われ辛い思いをすることもあるあるです。
合唱コンクールの課題曲のあるある
吹奏楽コンクールの課題曲は全日本吹奏楽連盟が選曲した4、5曲から選ぶ必要があり、課題曲選びは顧問と部員最大の悩みや揉めごとになります。部員はやや冒険心のある先進曲の選定に憧れつつも、最終的に定番のマーチを選びがちです。
練習すればするほど書き込みが増え、自分しか読めないカオスな楽譜が完成
日ごろから常に課題曲を口ずさみ、ご機嫌な日にうっかり出る鼻歌まで課題曲
課題曲が決まると、協調性のある吹奏楽部員たちは課題曲を夢でうなされるほど必死に練習し、楽譜を肌身離さず愛用したり常に口ずさんだり課題曲漬けの日々を過ごします。
合唱コンクールの会場あるある
吹奏楽コンクールの会場は合唱コンクールで使用されるようなホールが一般的で、地区予選には市民会館や文化会館が使われます。顧問が会場の音の響き方を大変気にする一方で、部員たちが会場が新しいか、トイレなどの設備は快適かと演奏に関係のないところについ注力しがちなこともあるあるです。
顧問は会場の音の響きかたを気にするが、部員は単純にきれいな会場を喜ぶ
強豪校は挨拶から待機まで、本番の演奏以外も息ぴったり
遠い会場ほど、トラック移動のパーカッションやチューバが羨ましがられる
吹奏楽部は大きい楽器のトラック移動が必然で、中型楽器担当部員は会場次第で自分の楽器が積んでもらえるかが決まるため、他部員より激しく会場に反応しがちです。
合唱コンクールの課題曲の賞あるある
吹奏楽コンクールは一般的に金賞・銀賞・銅賞のクループ表彰制で、出場すると必ず賞がもらえる仕組みです。最低ラインである銅賞を獲得したとき、吹奏楽部員は3位と勘違いしたクラスメイト達から祝福の言葉をかけられてしまうこともあるあるで、とても複雑で辛い気持ちを味わいます。
地区大会の銀賞や銅賞でおめでとう!と言われたら、反応に困る
強豪校は地区大会は金賞で当たり前、大喜びすると弱小校丸出しでちょっと恥ずかしい
自校の結果発表まで金・銀・銅の校数をひたすら数え、残りの校数配分を予想する
地区予選の結果発表で、私立の金賞常勝校以外の一般的な公立中学・高校が、念願の金賞の受賞に抱き合って大はしゃぎすることもあるあるです。
吹奏楽部の野球応援あるある
高校の吹奏楽部はチアリーディング部とともに野球部の応援に駆り出されることが多く、部員は野球部応援用に選曲し練習することが多々あります。運動に縁遠い吹奏楽部員の中には野球のルールすら把握できていない部員もいて、
吹くタイミングや曲目から野球のルールを初めて知る吹部員の存在もあるあるです。
試合のたびに交流する野球部員と吹奏楽部員は親交が深く、野球部が吹奏楽コンクールの応援にくる学校もあります。
応援曲
野球部の応援曲は、タッチや狙い撃ちのような80年代の昭和ポップが多く、吹奏楽部員は曲本来の歌手や歌詞を知らずに合奏をしていることが多々あります。ポップな野球の応援曲には、普段肩身の狭いパーカッションやサックスパートが欠かせず、選曲で各パートの部内相関関係図が変わることもあるあるです。
タッチは野球の応援歌、アニメやコミックが元とは初耳
大塚愛のさくらんぼはカラオケで歌う曲ではない、野球場で合奏する曲だ
狙い撃ち、サウスポー、トレイントレイン、異様に昭和のJ-POPに親しみを感じる
いつか甲子園でアフリカン・シンフォニーを!と野球部以上に夢を抱く
甲子園出場校に欠かせないアメリカン・シンフォニーは、吹部と野球部が一丸となり盛り上がることができるため、中学生の吹奏楽部員が吹いてみたい応援曲No.1と言われています。
見た目と服装
夏の高校野球大会の応援で、吹奏楽部員は汗だく、髪はボサボサ、タオルや手袋を装備した不思議な見た目で演奏をすることが一般的です。吹奏楽部員はお揃いのTシャツを着、女子高生らしい愛らしい見た目で演奏を始めますが、暑さによる金管楽器の火傷や木管楽器のゆがみに注意を払いながら演奏を続ける結果、終わるころにはあられもない姿へ名誉な変貌を遂げます。
夏の大会は楽器で火傷も夢ではない、手袋・包帯・日よけが必須
他校とも出会えると気合を入れてきたのに、演奏に必死で終わってみると髪がボサボサに
見た目や服装ではともに応援するチア部に負け気味ですが、吹奏楽部に必ず何人か大変な美人部員がいることも吹奏楽部あるあるです。
野球部との関係
吹奏楽部と野球部は、部費に余裕のある私立の野球部が野球応援に伴う吹奏楽部の遠征費を負担したり、公立の野球部が応援のお礼に吹奏楽コンクールの応援にきたり、ギブアンドテイクの関係で成立しています。
チャンスに喜びの曲を捧げてはいるが、実は野球のルールがよくわからない
野球部に彼氏がいたらもっと頑張れるのに、と言いながらちゃんとノリノリで応援する
試合回数の多い学校では部同士の交流から野球部×吹奏楽部カップルに発展することが多く、好きな相手が野球部にいない場合も、女子部員は野球部内に推しメンを見つけモチベーションをあげます。男子部員はチア部に推しを見つけ、癒しを求めることがあるあるです。
吹奏楽部のあるあるは音楽好きの証!
吹奏楽部員のあるあるは、日常の練習からコンクール、野球の応援に至るまで多岐にわたります。吹奏楽部は運動部より練習回数が多かったり、想像以上の体力勝負だったり、学内の合唱コンクールで意味不明なプレッシャーをかけられたり辛いことも多いですが、大人になり青春のよい思い出となることがほとんどです。音楽好きが集う吹奏楽部で大好きな音楽と青春を謳歌しましょう!