サイドバックの役割とは?動き方やポジショニングの6つのコツ【サッカーポジション】
サイドバックは攻守両面で多くの役割を担うポジションであり、その重要度は近年急激に高まってきています 。サイドバックが攻守それぞれの場面で適切なプレーを行うことができれば、チームは多くのアドバンテージを受けることができ、試合を優位に進めることができます。
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公式ライター Activel_director
サッカーポジションのサイドバックとは?
※略称:SB
サイトバックの役割は、守備の時は自陣のサイドを突破されないようにディフェンスを行い、攻撃になれば前線に駆け上がっていき攻撃のサポートをすることが基本となります。
サッカーでは試合で主導権握るためにはサイドの攻防が大切です。サイトバックが攻守にわたって質の高いプレーをすることで試合を優位に進めることが可能です。
以前はサイドをアップダウンすることが主な役割となっていましたが、最近ではサイドバックに求められる役割は増え、重要度が年々増しているポジションです。
サイドバックに必要な能力とは?
運動量
チャンスと見れば味方を追い越すようなオーバーラップを行い、守備に切り替わった瞬間に全力でディフェンスラインまで戻らなくてはなりません。特にゲーム終盤になるにつれて、攻守の動きを連続してできるかどうかというのは勝敗に大きく関わってきます。
サイドバックの役割は多様になり、テクニックに長けたサイドバックなども出てきています。ですが、どのようなタイプの選手でもトップレベルで活躍するサイドバックで運動量が不足するような選手はいません。サイドバックを務めるためには、運動量というのは必須能力です。
献身性
ボールがくると思ってサイドを全速力で駆け上がったとしても、”おとり”として利用されボールが出てこないことは多々あります。
サイドバックは、たとえ自分にボールが出てこないような状況が何度起きても、チャンスを産むためにチームに貢献すべくアップダウンを絶えず行う必要があります。「上がってもボールが出てこないから」と言って、モチベーションを下げるようなことがあってはいけません。
サイドバックに必要なことは、連続してサイドを駆け上がり、連続して動きつづけるチームに対しての献身的な動きが大切です。このようにサイドバックのポジションはメンタル的な部分も重要な素質となってきます。
対人能力
1対1でまず大切なのはポジショニングです。相手がスピードに乗ったプレーが得意ならば距離を詰め過ぎてしまえば一気に置き去りにされてしますし、テクニシャンタイプであれば距離を開け過ぎてしまえば自由に何でもやられてしまいます。右足左足のどちらかでボールを持っているかでポジショニングも微調整しなくてはいけません。
そしてポジションニング時の姿勢も大切です。極端に腰をとし過ぎたりしてしまうと、過度に力が入ってしまい動作が遅くなってしまいます。常に自分がもっともスムーズに動かしやすい姿勢を取る必要があります。
キック精度
特にクロスを正確に蹴ることができるサイドバックはチームにとって重要な存在です。現代サッカーでは守備組織がとても発達しており、ショートパスのみでゴールを奪うことは簡単ではありません。
どのような状況でも、クロスをピンポイントで味方に合わすことができればゴールの可能性を飛躍的に高めることができます。
・攻守にわたる献身性
・1対1での対人性
・クロスキックの精度
サイドバックのオフェンス時の役割
攻撃を組み立てる能力
サイドバックが攻撃を組み立てる上で、相手から離れるように深さや幅を変えてポジションを調整し、プレッシャーを受けないポジションを探す必要があります。それは、プレッシャーを受ける状態でボールを受けてしまうとかなりプレーが制限されるためです。
プレッシャーをポジショニングで軽減し、前向きでボールを受けることができれば攻撃の起点となるプレーができます。効果的なパスを出すためにも、ボールを受ける前に周囲の状況を確認し、流れを止めることなくズムーズにボールを循環させることを意識しましょう。
積極的な攻撃参加
※例えば・・・
【オーバーラップ】
味方のサイドハーフにボールが入った時にオーバーラップをして、外側から一気に追い越し相手のディフェンスに対して2対1を作り出します。
オーバーラップによりサイドを攻略し、センタリングをあげるプレーはそれほど難しくない上に効果的です。
【インナーラップ】
インナーラップは、サイドハーフにボールが入った時に内側から追い越していくような動きをします。この動きでは相手のサイドバックとセンターバックの間のスペースに向かってランニングをします。
スペースに向かうことで、相手のサイドバックの背後のスペースを取りに行くだけではなく、相手のセンターバックをサイドに引っ張り出し、中央にスペースを開けることもできます。最近ではよく見られる攻撃参加の方法です。
フィニッシュの局面に関わる
フィニッシュの局面で大事なことはクロスの精度です。オーバーラップなどで攻撃参加をしても、クロスの精度が低ければ得点に結びつけることはできません。ピンポイントで味方に合わすことができるクロスの精度は必須です。
さらにインナーラップなどでゴール前に侵入したときには自ら鋭いスルーパスでチャンスメイクをしたりシュートでゴールを狙う役割も担う必要があります。
ゴール前で前線の選手が厳しくマークされている状況でも、サイドバックが攻撃参加をすることで、パワーを持った状態で、フリーでペナルティエリアに侵入できます。
フィニッシュに近いところで質の高いプレーをすることができれば、より多くの得点を奪う可能性を広げることがきます。
サイドバックのディフェンス時の役割
リスクマネジメント
サイドバックの基本的な考えてとして、一方のサイドバックが上がれば逆サイドのサイドバックは後方に残り、守備の備えをしておく必要があります。
ディフェンスに残るときも相手のフォワードの人数や場所によってポジショニングを調整しなくてはいけません。相手選手が前線に多く人数をかけて残っているなら、センターバックと協力して最終ラインを固め、相手のフォワードが1人しか残っておらず、センターバックだけで対応が可能であるならば、中盤を助けるようにポジションを上げて、セカンドボールの回収の役割を担います。
カバーリング
例えば右サイドバックであるならば、コートの右半分のカバーを行いますが、中には左半分にかかるエリアもカバーできる選手もいます。
カバーするタイミングも重要です。危険なスペースに自ら気づいてカバーしなくてはいけませんが、カバーも遅ければ相手に突破を許してしまいますし、早く動きすぎても自分がカバーのために動いて空けたスペースを使われることもあります。
広範囲にわたってカバーリングできること、そしてそのタイミングが適切であることが重要です。
コーチング
攻撃時にサイドバックとサイドハーフのポジションチェンジは有効な手段としてよく用いられます。ポジションチェンジでは、サイドバックが味方のサイドハーフにコーチングし、マークを受け渡すのか、ついていくのか伝えなければ守ることはできません。
例えばボールが自陣から見て左側にある時、ディフェンスラインが一番見えているのは右サイドバックの選手です。
ボールの状況に応じてラインの高さをどうするのか?流れていく選手のマークをどうするのか?コーチングによってチームのディフェンスをオーガナイズすることが求められます。
サイドバックの適切な練習方法
1対1/2対2の対人練習
サッカーで1対1のディフェンスで抜かれないための5のコツとは?
パストラップ
またロングボールもストレートのボールとクロスボールのカーブボールも必要です。
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世界で活躍するサイドバック
カイル・ウォーカー選手
チャンスと見れば抜群のスピードを生かして、一気にサイドを駆け上がり攻撃に関わります。オーバーラップしたときは、精度抜群のクロスボールで多くのチャンスを演出することが可能です。
その走力は守備面でも存分に生かされ、非常に幅広いエリアをカバーすることが可能です。対人能力もセンターバック顔負けの強さを誇っており、チームの守備を引き締めます。
現在所属のマンチェススターシティはショートパスを駆使して攻撃する戦術を採用していますが、そのような戦術でもしっかりと適応するテクニックも持っており、弱点がほとんど見当たらない世界屈指のサイドバックです。
マルセロ選手
マルセロのテクニックは、他のサイドバック選手と比較しても群を抜いています。特にドリブルは驚異的で、相手が複数人いる狭いエリアであったとしても切れ味鋭いドリブルで突破してチャンスを作り出します。
ドリブルの突破力はフォワード顔負けの攻撃力があります。
また、サイドバックに求められる能力であるキックの精度も抜群です。クロスの精度や左サイドから一気に右サイドに展開するサイドチェンジは見るものを魅了します。
サイドバックでありながら、圧倒的な攻撃力を武器に世界最高となったマルセロのプレーには注目です。
ベジュリン選手
ベジュリンの特徴はスピードです。なんと40m走なら陸上のボルト選手より速いそうです。サッカー選手としては驚異的なスピードです。
ベジュリン選手はこのスピードを武器に守備に攻撃にピッチを走ります。実際に見てると追いつかなそうな距離を平然と追いついたりと本当にすさまじいスピードです。
サイドバックのポジションとは?
いままでのサイドをアップダウンする動きに加えて、十分なテクニックがないと務まらないのが現代のサイドバックです。
世界最高の監督とも言われているペップ・グアルディオラが率いる世界最高峰のサッカークラブ、マンチェスター・シティもサイドバックの重要性は強く認識しており、2017年にはディフェンス史上最高額ともなる約73億円の移籍金でカイル・ウォーカーを獲得しています。
このような事実からもサイドバックの重要度は増していることは明らかです。
サイドバックにはより多くの役割を担うことができるような質の向上が求められています。
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