バレーボールのトスの種類とは?クイックやオープン攻撃などを解説
バレーボールのトスの種類は、大きく分けてオープン系・クイック系・その他のトスに分類されます。オープントスの種類は、平行トス・セミトスがあり、クイックトスにはABCDクイックがあります。バレーボールではセッター以外があげる二段トスや、セッターが片手で上げるトスもありますので1つ1つ確認してみましょう。
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公式ライター Activel_director
バレーボールのトスの種類とは?
バレーボールのトスの種類:オープン系
トスの種類 | トスの内容 |
---|---|
オープントス | 大きく弧を描く基本のトス |
平行トス | 直線的に速く上げるトス |
セミトス | オープンとクイックの中間の距離のトス |
バレーボールのトスの種類:クイック系
クイック系トス | トスの内容 |
---|---|
Aクイック | セッター前方に小さく上げるトス |
Bクイック | セッター前方のレフトとセンターの間に早く上げるトス |
Cクイック | セッター後方に小さく上げるトス |
Dクイック | セッター後方にライトとセンターの間に早く上げるトス |
バレーボールのトスの種類①オープントス系3選
オープントス
【オープントスを選択するとき】
・自チーム内の体勢が整っておらずコンビネーションバレーが難しいとき
・オープンスパイカーがレシーブをして充分助走が取れないとき
【オープントスのメリット】
トスの滞空時間が長いので、チーム内のレシーブ体制を落ち着かせる効果がある
【オープントスのデメリット】
オープントスは、相手がトスのゆくえを確認できるのでブロックを集めてしまうこと
平行トス
【平行トスを選択するとき】
・ウィングスパイカー(オープンスパイカー)に、速い攻撃をさせたいとき
・チャンスボールがセッターに返って、センターに相手ブロックが集まると予測されるとき
【平行トスのメリット】
・オープン攻撃よりも速い攻撃ができるので、ブロックが遅れる
・トスのスピードを利用してスパイクの威力を上げることができる
【平行トスのデメリット】
タイミングが遅れるとネットにかけてしまう
センターセミのトス
【センターセミのトスを選択するとき】
・セッターに正確なカットが上がり、コンビネーションバレーができるとき
・バックアタックを打たせるトスも、セミクイックトスの高さでアタックラインに向かって上げる
【センターセミのトスのメリット】
ママさんバレーでは、本格的なクイック攻撃が難しいので、クイックのかわりにセンターセミを使う
【センターセミのトスのデメリット】
ハイレベルのバレーボールでは攻撃が読まれやすい
バレーボールのトスの種類②クイックトス系4選
AクイックとCクイックは、セッターから30~50cmの短いトスで、BクイックとDクイックはAやBより少し離れた位置に平行気味に上げるトスです。
クイックトスとオープントスを使い分けることで、速攻や時間差攻撃などを絡めたシンクロ攻撃が有効になります。
Aクイックトス
【Aクイックトスを選択するとき】
・数名のスパイカーが打つ体勢ができていて、どこにでもトスがあげられる場合の選択肢の1つ
・相手コート内の体勢が崩れていて、その間に早くスパイクを決めたいとき
【Aクイックのメリット】
速い攻撃で相手ブロックをかわすことができる
【Aクイックのデメリット】
セッターとスパイカーのコンビが合わないと、ボールをミートすることができず、最悪の場合空振りをしてしまう。
Bクイックトス
【Bクイックトスを選択するとき】
複数のスパイカーが打つ体勢ができている場合の、トスの選択肢の一つ
【Bクイックトスのメリット】
Aクイックに合わせてブロッカーが集まっていると判断した場合、少しずらしてBクイックトスを上げるとシャットされにくい
【Bクイックトスのデメリット】
セッターとスパイカーとの意思の疎通ができていないと、狙った攻撃にならない
Cクイックトス
【Cクイックトスを選択するとき】
複数のスパイカーが打つ体勢ができている場合の、トスの選択肢の1つ
【Cクイックトスのメリット】
セッターの技量にもよるが、AクイックかCクイックかでブロッカーを迷わせることができる
【Cクイックトスのデメリット】
バックトスになるため、スパイカーよりもセッターの技量が要求される
Dクイックトス
【Dクイックトスを選択するとき】
複数のスパイカーが打つ体勢ができている場合の、トスの選択肢の一つ
【Dクイックトスのメリット】
クイックとオープン平行トスの中間の位置での速い攻撃になるため、効果的に使うとブロックの枚数を減らすことができる
【Dクイックトスのデメリット】
バックトスの選択肢が、Cクイックトス・Dクイックトス・平行トス・オープントスと多種のため、セッターはきっちり上げ分けることが絶対条件になる
その他のトスの種類4選
ワンハンドトス・バックトス・ジャンプトス・二段トスの4種類に分けましたが、ワンハンドのバックトスなど、2つあるいは3つの要素が重なる場合もあります。
ワンハンドトス
・トスを上げるときの体勢が崩れてしまったとき
・セッターに向かって、ネットに近いレシーブが上がってきたとき
セッターがワンハンドトスをネット上で上げると見せかけて、そのまま相手コートにアタックを打つ攻撃方法がツーアタックです。
バックトス
バレーボールのバックトスのポイントは、前へのトスアップと同じフォームで後方にコントロールすることです。バックトスは多彩なトスを上げ分けるために必要最低限の技なので、額の上でボールを捉える基本を守ることが大切です。
ジャンプトス
ジャンプトスはスパイカーにとって打ちやすいトスとなるので、空中でボールを捉えるタイミングをつかむ練習を重ねて習得することが大切です。
【ジャンプトスのメリット】
・レシーブの高さに関わらずトスの高さが一定になるために、スパイカーが打ちやすい
・トスの種類を、ブロッカーに読まれにくい
・空中でボールを捉えるため、打ちやすいクイックトスを上げることができる
二段トス
【二段トスを上げる場合】
・カットが乱れてセッターに上がらなかった場合
・セッターが一本目をレシーブした場合
バレーボールの二段トスはオーバーパスではなくアンダーパスで上げる場合もあり、対角線上に高いトスを上げるのが基本です。セッターが定位置から離れた場所から上げるトスのことも、二段トスとする場合もあります。
バレーボールの戦略は、多くの種類があるトスからはじまる
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セッターにボールがかえったときに、どのようなトスを上げるのかわからないことは相手にとって脅威です。バレーボールのセッターは多彩なトスを上げ分けるスキルと、ボールに触れる瞬間までどの種類のトスを上げるか読まれないことが勝敗の大きな鍵になります。
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