卓球の基本打法や技術を習得するためには、それぞれのコツを把握して練習に取り組むことが重要です。卓球のサーブを打つときのコツは、トスを正確に上げることになります。また、ドライブやスマッシュを打つときは、飛んでくるボールによって最適な打ち方を選択するように意識してみましょう。
卓球のコツとは?
卓球のコツは、常に頭を使いながらボールを打つことです。卓球はチェスをしながら100m走をするようなものという言葉がありますが、卓球は頭を使いながら体を瞬時に動かさなければならないスポーツになります。相手の打ってくるコースや回転を予測しながら、相手に自分の考えを読まれないようにボールを打つことが大切です。
卓球初心者が上達するコツ
卓球初心者が上達するためには、素振りや壁打ちなど卓球の基礎を身につける練習のコツを知ることが重要です。また、卓球初心者のラリーが上達するためには、ラリーを続けるコツを知ることが大切になります。
素振りのコツ
松島輝空「ようこそ卓球 基本技術編⑧ 素振りとボール遊び」(最終回)
卓球初心者が上達する素振りのコツは、実際にボールを打つイメージで素振りに取り組むことです。何も考えずに素振りの回数をこなすだけでは、正しいスイングを身につけるまで時間がかかってしまいます。実際にボールを打つイメージで、1回のスイングに集中して素振りをしていきましょう。
壁打ちのコツ
卓球の壁打ちのコツは、
強く打ちすぎないことです。壁打ちにもさまざまなやり方がありますが、壁に直接ボールをぶつけて打ち続ける壁打ちでは、強く打ってしまうと返ってくるボールのスピードが速くなってしまいます。
壁打ちを続けるためには、ラバーにボールを食い込ませて飛ばす感覚を意識して、無駄な力を入れないようにすることをおすすめします。
ラリーのコツ
卓球のラリーのコツは、ボールを打った後に素早く元の体勢に戻ることです。卓球のラリーはスピーディーに打ち合うのが特徴で、ボールを打った後に素早く戻ることを意識しないといけません。自分の打ったボールを眺めていると、元の体勢に戻るのが遅れてしまいます。
ラリーを続けるコツ
卓球のラリーを続けるコツは、的確なラケット面を出して
打ちたい方向に向かってスイングすることです。ラケット面が極端に上や下に向いてしまうと、ボールがまっすぐに飛んでくれません。ボールをまっすぐに飛ばすためには、飛んでくるボールの正面を捉えるようにしてラケット面を出しましょう。
ボールを捉えた後は、打ちたい方向にラケットヘッドを向けるイメージでスイングします。
卓球が上手くなるコツ
卓球が上手くなるコツは、それぞれの技術の正しい打ち方や動き方を知ることです。正しい打ち方や動き方で練習に取り組むことで、成長するスピードは格段に速くなります。
強くなるコツ
卓球が強くなるコツは、現状の
自分に必要な練習を徹底しておこなうことです。卓球がどれだけ上手くなっても、それが必ずしも試合で勝てるようになるとは限りません。自分の技術レベルや練習時間、現在の環境を考慮したうえで、自分に必要な練習に時間を割くことが強くなる近道になります。
たとえば台上技術が苦手で練習時間が限られている場合は、台上技術で勝負しなくていいようにロングサーブからの展開を繰り返し練習していきましょう。
体重移動のコツ
卓球の体重移動のコツは、スタンスを広くすることです。スタンスが肩幅程度かそれ以下の広さだと、体重移動をスムーズにおこなうことができません。体重移動がうまくできない場合は、今よりもスタンスを広げることを意識してみましょう。
フットワークのコツ
フットワークのコツは、低い姿勢で瞬時に動けるように準備することです。卓球のラリーは棒立ちの状態になっていると、足を動かして素早く移動することは難しくなります。素早く動くためには、軽くヒザを曲げて低い姿勢を保つことが重要です。
卓球の打ち方のコツ
卓球の打ち方のコツは、正しいフォームを身につけることです。フォアハンドやバックハンドなど、卓球の打法にはそれぞれ正しいフォームがあり、キレイなフォームで打つことで安定感が増します。
フォアハンドのコツ
卓球のフォアハンドのコツは、コンパクトなスイングで打球点を落とさないことです。スイングをコンパクトにすることで、打球点を一定にして安定したフォアハンドを打つことができます。
バックハンドのコツ
卓球のバックハンドのコツは、体の正面でボールを打球することです。体の正面からずれた場所で打球すると、バックハンドを安定させることは困難になります。体の正面でボールを捉えるためには、飛んできたボールに合わせて足や上体を微調節することが必要です。
サーブのコツ
卓球のサーブのコツは、トスを正確にまっすぐ上げることです。卓球のサーブにはさまざま回転や打ち方の種類が存在していますが、トスが乱れてはどのようなサーブを出すにしても安定しません。また、卓球のサーブはトスをまっすぐ上げなければならないルールが定められているので、トスを正確に上げる練習が必要になります。
下回転サーブのコツ
下回転サーブのコツは、
ボールの下側を薄く捉えて飛ばすことです。ボールの下側を薄くこすって打球することで、ボールに強いバックスピンを加えることができます。ボールを薄く捉えるためには、スイングスピードを速くすることが重要です。
スイングスピードが遅いとボールの下側を薄く捉えることはできず、強い下回転を加えたサーブを出すことが困難になります。サーブのスイングスピードを上げるために、腕にできる限り無駄な力が入らないようにしましょう。
・ボールを薄く捉える感覚が必要
・サーブのスイングスピードを上げる
ナックルサーブのコツ
【卓球】相手にバレにくい下回転サーブとナックルサーブ!
ナックルサーブのコツは、下回転と同じようなスイングで打つことです。下回転と同じようなスイングでナックルサーブを出すことによって、相手に下回転サーブだと錯覚させることができます。いかにもナックルサーブに見えるモーションでは、ナックルサーブで相手選手のレシーブを狂わせることは困難です。
・下回転サーブと組み合わせることで効果大
・モーションの工夫が重要
バックサーブのコツ
バックサーブのコツは、
体の正面か左側(右利きの場合)で打球することです。バックサーブはラケットを右側(右利きの場合)に引っ張るようにしてスイングしますが、体よりも右側で打球して強い回転を加えることは困難です。
体の正面か左側で打球した後、ラケットを右側に引っ張るようにしてバックサーブを出しましょう。
・ラケットを引っ張るようにスイング
・体に近い位置で打球する
YGサーブのコツ
YGサーブのコツは、ヒジを上方向に上げて可動域をつくることです。YGサーブは自分の体から外側にスイングするサーブで、ヒジを高い位置に置かないと体が邪魔になってしまいます。ヒジを高い位置に持っていき、ヒジを支点にしてスイングするようにしましょう。
・ヒジを高い位置に構える
・ヒジ支点のスイングが重要
ドライブのコツ
ドライブのコツは、斜め上方向にスイングすることです。ドライブはボールに前進回転を加えて飛ばす打法なので、斜め上方向にスイングすることによって、ボールをこすりながら前に飛ばすことができます。卓球初心者のドライブが上手くなるためには、まず回転をかけて飛ばす感覚を養うことを意識していきましょう。
スピードドライブのコツ
スピードドライブのコツは、
頂点付近を捉えて打球することです。ドライブのスピードを出すためには、ボールをできるだけ直線的に飛ばす必要があり、直線的なボールを相手コートに入れるために高い打球点で打つことが重要になります。
打球点を落とさないためにも、スピードドライブを打つときは迷わずに振り抜きましょう。
・バウンド後の頂点付近を捉える
・スピード重視のドライブは直線的な軌道になる
バックドライブのコツ
バックドライブのコツは、体とラケットの間に空間をつくることです。バックドライブはフォアドライブと違って体の正面で打球するので、ヒジを出してスイングできる空間をつくることが重要になります。十分にスイングできる空間をつくることで、安定させながら威力のあるボールを打つことができます。
・バックスイングできる空間をつくる
・ヒジを支点にすることで安定する
ループドライブのコツ
ループドライブのコツは、上体を低く落として、打球点が頂点より少し落ちた位置でボールを捉えることです。ヒザを曲げて上体を低くし、しっかりとボールを引きつけることで強い回転をかけながらボールを飛ばすことができます。
・打球点は頂点よりも少し下がった位置
・ヒザを曲げて低い姿勢をつくる
カーブドライブのコツ
カーブドライブのコツは、通常のドライブより少し打球点を下げてボールの外側を捉えることです。少し打球点を下げてボールを引きつけることで、ボールの外側を捉えながら巻くようにスイングすることができます。
・カーブさせるためにボールの外側を捉える
・通常のドライブよりも打球点を下げるほうが打ちやすい
シュートドライブのコツ
【卓球動画】変幻自在のドライブマンへ ~シュートドライブの基本~【卓球スクール・タクティブ】
シュートドライブのコツは、ワイパーの動きのようにスイングすることです。ラケットを外から内へスイングすることによって、ボールにシュート回転を加えることができます。腕のスイングだけではボールにスピードを乗せることが難しいので、スピードアップさせたい場合は体の回転運動を利用しながらスイングしていきましょう。
・ワイパーのようにスイング
・体の回転運動を利用して打球
スマッシュのコツ
スマッシュのコツは、飛んでくるボールの高さを正確に判断して、
スマッシュできるボールを見極めることです。直線的な軌道になるスマッシュは、ボールが高いほど相手コートに入る可能性が高まります。ネットの高さからボール2個以下の高さであれば、スマッシュしても相手コートに入る確率は非常に低いです。
相手の返球してきたボールの高さを素早く判断して、スマッシュの成功率を高めましょう。
上回転に対するスマッシュのコツ
上回転に対するスマッシュのコツは、スイングをコンパクトにすることです。上回転のボールはバウンド後に伸びるので、スイングが大きいと振り遅れてしまいます。スイングをできるだけコンパクトにして、ボールの勢いを利用しながらボールを叩いていきましょう。
・コンパクトなスイングを意識する
・ボールの勢いを利用して打球
下回転に対するスマッシュのコツ
下回転に対するスマッシュは、できるだけ
高い打球点で躊躇なく振り抜くようにすることです。下回転のボールに対してスマッシュするときは、卓球台に設置されたネットを越える確率の高い打球点でボールを捉えることが重要です。打球点が低いと、直線的な弾道のスマッシュでネットを越すことは困難になります。
また、下回転ボールに対して躊躇しながらスイングしてしまうと、下回転の影響を受けやすくなってボールが持ち上がりません。躊躇なく振り抜いてスマッシュすることで、下回転の影響を受けづらくなり、スマッシュの精度が高まります。
カットのコツ
【卓球動画】3つのポイントで安定フォアカット【卓球スクール・タクティブ】
カットのコツは、打球点を下げてボールを引きつけることです。ボールを引きつけることによって、しっかりとダウンスイングすることができます。ボールを引きつけずにカットすると、ボールの威力を殺すことが難しくなるので、安定感が損なわれてしまいます。
切るカットのコツ
切るカットのコツは、打球時だけラケットを強く握るようにすることです。スイング時は腕をリラックスさせた状態にしておくと、スイングスピードが速くなって強い回転を加えることができます。力を強く加えればカットが切れるわけではないので、いかにリラックスした状態で待てるかが重要です。
・リラックスしてスイングでしなりを意識する
・打球の瞬間にラケットを強く握る
ナックルカットのコツ
【卓レポ】ストレートへのナックル性カットからの攻撃を身に付ける(戦型別ステップアップレッスン カット主戦型LESSON8)
ナックルカットのコツは、ボールを上から下に抑え込むような感覚で打球することです。カットはボールをこするようにして上から下にスイングしますが、ボールをこする感覚で打球してしまうとナックルカットにはなりません。スイング方向はカットと同じようにして、ボールを抑え込む感覚で勢いを殺し、前に押し出すようにボールを飛ばしましょう。
・ボールを前に押し出すようにスイング
・ナックルカットだとバレないように工夫する
ブロックのコツ
究める!シリーズ③ ブロック|笠原弘光(協和発酵キリン)
ブロックのコツは、
手首を動かさずにラケット面を固定することです。ブロックのときに手首を動かしてしまうとラケット面がブレてしまい、安定してボールを返球することが難しくなります。
ここで注意しなければならないのは、手首を固定しようとして腕に力が入ってしまうことです。無駄な力が入ると臨機応変にラケットを動かすことができないので、リラックスした状態でブロックすることも重要なポイントです。
伸ばすブロックのコツ
究める!シリーズ⑭ 伸ばすブロック|松平健太(木下グループ)
伸ばすブロックのコツは、ラケット面をかぶせながら少し斜め上方向にラケットを動かすことです。伸ばすブロックを使うことで、相手に時間的な余裕を与えず、連続攻撃を防ぐことができます。伸ばすブロックを打つときは、前傾姿勢で体をリラックスさせた状態で構えましょう。
・斜め上方向にコンパクトなスイング
・相手の連続攻撃を防ぐのに有効
カット性ブロックのコツ
カット性ブロックのコツは、ボールの横側を捉えることです。ボールの横側を捉えることで回転の影響を受けづらくなり、カットブロックが相手コートにおさまりやすくなります。カットブロックは安定させることが難しく、上級者向けのテクニックになります。
ツッツキのコツ
ツッツキのコツは、腕が伸びきらないように足をボール付近に運ぶことです。ツッツキを打つときはスイングに目がいきがちですが、ボールに体を近づけることで、安定感と切れ味のあるツッツキを打つことができます。腕が伸びきらずリラックスした状態になるように、足を動かすことを意識しましょう。
ツッツキが上手くなる方法
ツッツキが上手くなる方法は、できるだけ早い打球点で打つことです。ボールを引きつけて打つほうが、卓球初心者の場合はツッツキが安定しやすくなります。しかし、ツッツキの質を高めていくためには、打球点を早くして鋭さを出していくことが重要です。
ダブルスのコツ
ダブルスのコツは、打った後はパートナーのために素早くスペースを空けることです。卓球のダブルスは、パートナーと交互に打たなければならないのが特徴で、スペースを空けることを考えながら打つことが重要です。パートナーの邪魔にならないように、左右のどちらかに素早く移動しましょう。
ダブルスで勝つコツ
ダブルスで勝つコツは、
パートナーの得意とする展開になるようなサーブを出すことです。ダブルスパートナーの3球目を打ちやすくするためには、自分のサーブを工夫する必要があります。
たとえば、パートナーが上回転系のボールに対するドライブが得意な場合は、相手にフリックさせるような横回転系のショートサーブがおすすめです。
卓球の試合のコツ
卓球の試合のコツは、
自分が何を意識してプレーするのかを明確にすることです。たとえば、普段できるだけフォアハンドで打つ練習を多くしているのであれば、試合でもフォアハンドで動くことを意識してプレーすることが重要になります。
何も考えずに試合に臨んでしまうと、普段練習で取り組んでいることが実行できず、試合後に課題を見つけることが難しくなってしまいます。卓球が強くなるためには、試合の勝敗に関わらず課題を見つけることが大切です。
試合で勝つコツ
卓球の試合で勝つコツは、失点を恐れないことです。卓球の試合は1セット11点、3セットもしくは4セット先取したほうが勝者となります。極端に考えると2セット取られたとしても、先に3セット奪うことができれば試合に勝つことができます。
実力が同等かそれ以上の選手と試合する場合は、失点覚悟で相手の弱点や得意な技術を探るポイントが必要です。失点を恐れることなく相手の情報を入手して、試合の中盤からは主導権を握れるように進めていきましょう。
卓球の技術上達には練習量が必要
卓球の技術が上達するためには、どのような技術であってもある程度の練習量が必要です。それぞれの技術のコツを把握していても、実際にボールを打って感覚を養わなければ試合で使えるレベルにはなりません。卓球の試合で使える技術を習得するために、1球でも多くボールを打つという意識も大切になります