アーリークロスとは?サッカーのクロスのやり方や練習方法を解説!
サッカーにおけるアーリークロスとはどういうクロスなのか、センタリングとの違いと共に解説しています。また、サッカーの試合におけるアーリークロスの重要性や、その蹴り方についても解説しています。さらに、アーリークロスの基礎的な練習方法についてもご紹介します。
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公式ライター old_user_id: 311
サッカーにおけるアーリークロスとは?
クロスとセンタリングは基本的に同じ意味ですが、日本では最前線の深い位置からの折り返しをセンタリングと呼び、前線まで行かずに比較的浅い位置からのカーブがかかったボールをクロスと呼ぶ傾向があります。
アーリークロスはさらに早い位置からのボールであるため、急カーブもかかっていることから、センタリングとは呼ばれないのです。
アーリークロスといえばデビッド・ベッカム
【ベッカム】必見!史上最高と言わしめたキック精度 誰しもが一度は受けたい最高のクロス David Beckham
ベッカムは2013年に現役を退いていますが、FIFA最優秀選手賞の2位に2度選出されています。また、ベッカムは英国人としてUEFAチャンピオンズリーグ100試合出場を初めて達成しています。
そんなベッカムの代名詞ともいえるプレーが、正確無比なアーリークロスによるアシストでした。どんなに早いクロスでも精度が落ちずにピンポイントでフォワードに合わせることができたため、ベッカムのアーリークロスは当時において世界一と評されていました。その正確なキックは年齢を重ねても健在であったことから、ベッカムは所属クラブを変えながらも、38歳まで現役を続けました。
アーリークロスの重要性
アーリークロスは得点になりやすい
アーリークロスとは、このディフェンスの隙を最大限に利用しようとする攻撃方法です。攻撃の早い段階でクロスを上げることによって、相手の守備陣形が整う前に攻撃を行うことができます。さらに、ディフェンスラインが戻りきらないうちであれば、そのディフェンスの裏のスペースを狙うこともできます。フォワードに点で合わせることができるという正確なキックの技術が必要ですが、アーリークロスは簡単に得点を奪うチャンスになりやすいです。
アーリークロスはカウンターの成否を握る
サッカーでカウンター戦術を選択した場合、凄く足の速い選手が居れば、その選手に自陣からゴールまで持ち込んでもらうということも可能でしょうが、なかなかそんな選手はいません。カウンターにおいては少なくとも1本はロングパスを通す必要があります。得点を奪うためにはそのパスがゴール前に近ければ近いほど良いため、すなわちアーリークロスが正確であるかどうかがカウンターの成否を分けます。
アーリークロスはディフェンスの裏をかける
ディフェンダーは1度アーリークロスを見せられると、次もアーリークロスを警戒するようになります。したがって、アーリークロスを上げさせないように距離を詰めてマークするようになります。この状態になれば、アーリークロスを上げるというフェイントをかけて、ドリブルでディフェンダーを抜くというプレーがしやすくなるのです。すなわち、1本のアーリークロスを見せることで、ディフェンダーに次のプレーを読ませにくくすることが可能となります。
アーリークロスの蹴り方とは?
人を見て合わせていては間に合わない
徹底解説: クロスの上げ方 How to cross the ball
そのため、アーリークロスを完成させるためには、アイコンタクトが重要となります。アーリークロスの出し手と受け手が、アイコンタクトで同じスペースを共有し、そのスペースにクロスを供給し走り込むということを一瞬で行う必要があります。したがって、日頃の練習からアイコンタクトを使っておいたり、スペースにクロスを出すといった約束事を決めておいたりすることが必要となります。
タイミングが重要
クロス サッカー センターリング やり方
したがって、速いボールをそのスペースに走り込むフォワードに点で合わせることができなければ、得点を奪うことはできません。ただ、フォワードを見てクロスを上げていては間に合いませんので、日頃の練習から意識を変えていく必要があります。
日頃の練習からアーリークロスの出し手は受け手のスピード等の特徴を掴んでおき、受け手は出し手のボールの質等の情報を把握しておくことで、サッカーの実際の試合ではタイミングを合わせられるようにしましょう。
クロスを入れる場所を決めることが効果的
相手GKとDFの間に落とす正確なアーリークロス CALDIO FC Jry
ただし、このアーリークロスを入れる場所を1箇所だけにするのは危険です。1箇所だけにした場合、レベルの高いディフェンダーであればすぐに読んで対応するようになるからです。アーリークロスを入れる場所を決めておく場合は、状況に応じて何箇所か変わるように決めて練習しておくということが重要です。
アーリークロスの練習方法①
アーリークロスには強く正確なキックが必要
現在、サッカーにおけるキックの強さ・正確さにおいては日本の選手は海外の選手に敵いません。海外の選手と日本の選手のキックにおいて、そのキックフォームに大きな違いは無いのですが、体幹と軸足の強さに違いがあるといわれています。
この強く・正確なキックを生み出すための土台となる体幹・軸足を鍛えるということが日本の選手に必要なことだといわれているのです。
キック強化の練習
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この体幹は、一般的なトレーニングでも鍛えることはできます。しかし、それではサッカーのボールコントロールの強化はできず軸足も鍛えられません。そのため、おすすめするのは片足状態で行うリフティングです。片足状態でリフティングをすれば、利き足のボールコントロールを強化でき、それと同時に軸足を鍛えることもできます。また、リフティングを長く続けることで、体幹の強化も期待できますので、毎日の練習に取り入れて継続的に行うことをおすすめします。
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アーリークロスの練習方法②
アーリークロスは球種が多い方が有利
このように、アーリークロスを入れる際の状況は様々です。そのため、アーリークロスの出し手側は、カーブなどのキックの種類をなるべく多く持っている方が、様々な状況に対応することができるため有利であるといえます。そして、アーリークロスの出し手側はその状況に応じたベストな球種をいつでも選択できるように練習するのです。
キックの球種を増やす練習
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アーリークロスの球種で一番使用するのは、ベッカムも得意としていたカーブボールでしょう。カーブボールとは、ボールを足のインサイドで擦り上げるように蹴り、回転をかけるボールです。
また、カーブボールに似たような球種でスライダーボールという球種もあります。スライダーボールとは、インフロントでボールの中心を少しだけ外して蹴って回転をかけるボールです。スライダーボールには、ボールスピードが比較的速いというアーリークロス向きの利点もあります。
アーリークロスの練習方法③
アーリークロスにはピンポイントの精度が必要
アーリークロスを上げる状況はその時々において様々であるため、練習時においてもなるべく様々な状況を想定した練習を行うことが必要となります。練習時により多くの状況でのアーリークロスをどれだけたくさん蹴っているかが、サッカーの試合におけるアーリークロスの精度を左右するといっても過言ではありません。
クロスの精度を上げる練習
Inside the Lines: Crossing and Finishing
この練習方法はあくまで実践形式のクロス練習方法であるため、あえてアーリークロス以外のクロスを上げる練習が取り入れられています。
実際の試合ではアーリークロス以外のクロスを上げる場合もありますので、クロス全体の精度を上げることで、アーリークロスの精度も上がる効果が期待できます。さらに、両足で練習しておくのが理想です。
アーリークロスについてのまとめ
現代のサッカーではカウンターの戦術が重視される傾向があることから、アーリークロスの重要性もこれからさらに強まっていくでしょう。今からアーリークロスの技術を磨いておくことは非常に重要です。日々の練習から、自分自身のキックの強さ・正確さを見直し、味方にクロスボールを正確に合わせることを意識し続けるようにしましょう。
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