風速10mとは?
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天気予報で耳にする風速10mとは、10分間に吹いた風の平均の速さが毎秒10mであることを示しています。風速10mを強風注意報の発令基準とする地域も多く、時速36kmの車と同等の風を受けたり、最大瞬間風速が風速30m程度となる可能性があったりすることから、どのくらいの影響が生じるかを体感で注視する必要がでてきます。
風速10mの定義
気象情報の風速10mとは、吹いている風の10分間の平均値が毎秒10mの速さであることを表しています。毎秒10mの風の速さとは空気が1秒間で10m移動する程度の速さで、時速36kmの乗り物で風をうける状態と物理的に同様です。
風速10mは、m/sの単位を用いて10m/sと記すことが一般的で、風速を表していることが明確な台風情報時や注意報発令時には10メートルと表記することも可能です。
風速10mは、m/sの単位を用いて10m/sと記すことが一般的で、風速を表していることが明確な台風情報時や注意報発令時には10メートルと表記することも可能です。
風速と最大瞬間風速の違い
用語 | 意味 | |
---|---|---|
風速 | 一般 | 1秒間に風が移動する距離 |
気象用語 | 10分間の風速の平均値 | |
瞬間風速 | 3秒間の風速の平均値 | |
最大瞬間風速 | 瞬間風速の最大値 |
本来、風速とは1秒間に風が移動する距離を示す言葉です。ただし気象情報では10分間の風速の平均値を風速、0.25秒間隔で測定した3秒間の風速の平均値を瞬間風速と表現します。瞬間風速の最大値は風速の1.5倍~3倍になることが一般的で、風速10mの場合には15m/s~30m/sの最大瞬間風速となる可能性があります。
風速10mの強さ
風の強さ | 平均風速 |
---|---|
やや強い風 | 10m/s~15m/s未満 |
強い風 | 15m/s~20m/s未満 |
非常に強い風 | 20m/s~30m/s未満 |
猛烈な風 | 30m/s~ |
風速10mの風の強さは、やや強い風に分類されます。やや強い風とは、気象庁が定めた強風レベルの1段階目で、日常生活に支障をきたし始める注視すべき強風の最低ラインです。風速10メートルを強風注意報の発令基準に定めている地域も多く、台風や別の気象条件を伴うことで警報の発出がされることもあります。
風速10mと日常生活への影響
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風速10mの風が与える日常生活への影響は、歩きづらかったり傘が思うようにさせなかったりする程度で、通勤や通学は問題なくできます。街中の電線や街路樹は風で大きく揺れますが、建造物が壊れたり街路樹が折れたりする被害が出ることはまれです。
歩く人々
街中を歩く人々は、風速10mで若干の歩きづらさを感じることが多いです。一般的に10m/sでは、向かい風で目にゴミが入ったり、追い風の押されている感覚で歩きやすく感じたりする程度で、歩行が大幅に制限されることはありません。ただし足腰の弱い高齢者や体重の軽い幼児は、瞬間風速の強さで足元をすくわれ転倒をする可能性があります。
傘の使用
風速10mの風が吹いているときに傘を使用することは難しいです。雨を伴う風速10mの風が吹いている場合、軽量でもろい折りたたみ傘やビニール傘をさすと傘の骨が折れてしまったり、風に飛ばされてしまったりする可能性が高くなります。丈夫な長傘をさす場合も、風向きに注意しながら両手でがっちりと持つことが大切です。
街路樹
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風速10mの風が吹くと、街路樹は全体に大きく揺れます。10mの風で枯葉や桜の花びらは舞い落ちてしまいますが、元気な緑葉が落ちたり、幹や枝が折れたりして樹木自体が損傷することは一般的にありません。
ビル・看板
風速10mでは、ビルや家屋自体が揺れたり、看板や道路標識が壊れたりすることはありません。10mの風が与える影響は、たゆんでいる電線が大きく揺れたり、建物の樋や薄い窓・扉がガタガタ音をたてたりすることで、いずれも破損に至ることはまれです。
風速10mとスポーツへの影響
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