2020年のサッカー戦術のトレンドとは?最新のフォーメションを考えてみる
サッカー戦術は、時代の流れによってトレンドフォーメーションが異なります。1990年代から2000年代にはポゼッションサッカー、2020年では3トップで高い位置からプレッシャーをかけ、ボールを奪ってショートカウンターにつなげるサッカー戦術がトレンドといえます。
2022.12.11
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リーガエスパニョーラのサッカー戦術のトレンド
サッカー戦術のトレンドして、リガーエスパニョーラの2つのチームのフォーメーションと戦術を紹介します。
1つめはバルセロナ、2つめはレアル・マドリードです。この両チームの最新の戦術を解説します。
1つめはバルセロナ、2つめはレアル・マドリードです。この両チームの最新の戦術を解説します。
バルセロナ
バルセロナのサッカー基本フォーメーションはディフェンスライン4人、中盤4人、フォワード4人の4-3-3です。
バルセロナのこの4-3-3フォーメーションの特徴は、グリーズマン、スアレス、メッシという迫力ある最強3トップです。高いボール支配率をキープしながら、隙を狙っていくサッカー戦術で、ピケを中心に最終ラインから攻撃を組み立て、FWのメッシ、スアレス、グリーズマンが得点を狙いに行きます。
また、ボールを失えば素早くフォアチェックにいきながら高い位置でボールを回収し、ボールを回収したら素早くショートカウンターを狙います。
バルセロナのこの4-3-3フォーメーションの特徴は、グリーズマン、スアレス、メッシという迫力ある最強3トップです。高いボール支配率をキープしながら、隙を狙っていくサッカー戦術で、ピケを中心に最終ラインから攻撃を組み立て、FWのメッシ、スアレス、グリーズマンが得点を狙いに行きます。
また、ボールを失えば素早くフォアチェックにいきながら高い位置でボールを回収し、ボールを回収したら素早くショートカウンターを狙います。
フォアチェック
ボールを奪われた局面でのディフェンス戦術の一つで、ボールを奪われたらすぐにそのボールホルダーの動きを止めるためにプレッシャーをかけにいきます。逆に、ボールを奪われたらプレッシャーに行かずにとにかく自陣内に素早く戻り、守備陣形を整える戦術をリトリートと呼びます。
ボールを奪われた局面でのディフェンス戦術の一つで、ボールを奪われたらすぐにそのボールホルダーの動きを止めるためにプレッシャーをかけにいきます。逆に、ボールを奪われたらプレッシャーに行かずにとにかく自陣内に素早く戻り、守備陣形を整える戦術をリトリートと呼びます。
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レアル・マドリード
レアルマドリードの基本フォーメーションは、ディフェンス4人、中盤3人、フォワード3人のバルセロナと同じく4-3-3のフォーメーションです。
前線に魔術師の異名を持つイスコ、世界的ストライカーのベンゼマ、優れた得点力を持つベイルの強力3トップを配置し、さらにアザールも加入して抜群の得点力を誇る点が特徴です。
また、モドリッチ、トニクロースの中盤にカゼミーロがボランチに入って安定感を誇り、マルセロを中心とした攻撃的なディフェンスラインが相手チームに脅威を与えています。
前線に魔術師の異名を持つイスコ、世界的ストライカーのベンゼマ、優れた得点力を持つベイルの強力3トップを配置し、さらにアザールも加入して抜群の得点力を誇る点が特徴です。
また、モドリッチ、トニクロースの中盤にカゼミーロがボランチに入って安定感を誇り、マルセロを中心とした攻撃的なディフェンスラインが相手チームに脅威を与えています。
プレミアリーグのサッカー戦術のトレンド
マンチェスター・シティ
グアルディオラ監督率いるプレミアリーグの強豪であるマンチェスター・シティの基本フォーメーションは、3バックに、中盤は4人配置して厚みを出し3トップで得点を狙う布陣です。
ポイントになるのが中盤を担うデブライネで、正確なパスコントロールで、ジェズス、フォーデン、マハレズという強力な3トップにパスを供給しています。
中盤を4枚にしてボール支配率を上げ、高い位置でプレスを仕掛けてボールを回収することを狙う、攻撃的なフォーメーションになっています。
ポイントになるのが中盤を担うデブライネで、正確なパスコントロールで、ジェズス、フォーデン、マハレズという強力な3トップにパスを供給しています。
中盤を4枚にしてボール支配率を上げ、高い位置でプレスを仕掛けてボールを回収することを狙う、攻撃的なフォーメーションになっています。
リヴァプール
プレミアリーグで常に優勝争いを繰り広げているリヴァプール。
基本フォーメーションは、4バックに3人の中盤、3トップの4-3-3です。最大の特徴はマネ、フィルミーノ、サラーの破壊力抜群の3トップで、特に右ウイングのサラーはスピード感あふれるドリブル突破から多くの得点を稼いでいます。
フィルミーノは時には中盤に降りたり、サイドに開いたりして得点力の高いマネ、サラーの為のスペースを作ります。また、両サイドバックが攻撃時には積極的に攻め上がり、3トップが中央にスライドして5トップの形になります。
基本フォーメーションは、4バックに3人の中盤、3トップの4-3-3です。最大の特徴はマネ、フィルミーノ、サラーの破壊力抜群の3トップで、特に右ウイングのサラーはスピード感あふれるドリブル突破から多くの得点を稼いでいます。
フィルミーノは時には中盤に降りたり、サイドに開いたりして得点力の高いマネ、サラーの為のスペースを作ります。また、両サイドバックが攻撃時には積極的に攻め上がり、3トップが中央にスライドして5トップの形になります。
Jリーグのサッカー戦術のトレンド
横浜Fマリノス
2019年のJリーグ王者である横浜Fマリノスの基本フォーメーションは、ボランチを2枚置いた4-3-3で、マテウス、エリキ、仲川、マルコスの4人が攻撃の軸になる戦術です。
このフォーメーションの最大の特徴は、松原とティーラトンの偽サイドバックで、この2人が絞ることで中央の数的優位を実現し、それに対応して相手ディフェンスがサイドハーフが絞れることでウイングへのパスコースを広げることができる点にあります。そしてウイングにドリブラーを備えることで攻撃力が上がります。
このフォーメーションの最大の特徴は、松原とティーラトンの偽サイドバックで、この2人が絞ることで中央の数的優位を実現し、それに対応して相手ディフェンスがサイドハーフが絞れることでウイングへのパスコースを広げることができる点にあります。そしてウイングにドリブラーを備えることで攻撃力が上がります。
浦和レッズ
Jリーグの強豪である浦和レッズの基本フォーメーションは3-2-4-1に近い3-4-3です。
2ボランチを採用し、ビルドアップのときは両サイドアタッカーに高い位置をとらせる、攻撃的なフォーメーションといえます。
トップの興梠を軸に、サイドからの攻撃は宇賀神、関根のサイドハーフ、中央からはシャドー気味の武藤、長澤がゴールを狙います。また、ボールを奪われたら高い位置から5人がボールを回収し、ショートカウンターにつなげます。
2ボランチを採用し、ビルドアップのときは両サイドアタッカーに高い位置をとらせる、攻撃的なフォーメーションといえます。
トップの興梠を軸に、サイドからの攻撃は宇賀神、関根のサイドハーフ、中央からはシャドー気味の武藤、長澤がゴールを狙います。また、ボールを奪われたら高い位置から5人がボールを回収し、ショートカウンターにつなげます。
2020年のサッカー戦術トレンドのポイント
トランジションの攻防
2000年代ではボール支配率を上げるため、最終ラインから細かいパスでつないでゴールを狙うといったスペインに代表されるポゼッションサッカーがトレンドとなりました。
最新の戦術では高い位置から積極的にボールを回収するためプレッシャーをかけ、ショートカウンターにつなげるトランジションの攻防がトレンドになりつつあります。
トランジションの攻防を制することで相手に守備を整える時間を与えず、攻撃枚数を増やしてショートカウンターでゴールに襲い掛かります。
最新の戦術では高い位置から積極的にボールを回収するためプレッシャーをかけ、ショートカウンターにつなげるトランジションの攻防がトレンドになりつつあります。
トランジションの攻防を制することで相手に守備を整える時間を与えず、攻撃枚数を増やしてショートカウンターでゴールに襲い掛かります。
トランジションとは?
サッカーにおけるトランジションとは、攻守の切り替えを意味します。また、カウンター発動時のように守備から攻撃に転じる切り替えを「ポジティブ・トランジション」、逆に、攻撃から守備に転じる切り替えを「ネガティブ・トランジション」と呼びます。
サッカーにおけるトランジションとは、攻守の切り替えを意味します。また、カウンター発動時のように守備から攻撃に転じる切り替えを「ポジティブ・トランジション」、逆に、攻撃から守備に転じる切り替えを「ネガティブ・トランジション」と呼びます。
コンパクトなサッカー
1990年代から2000年代頃までは、サイドバックやサイドハーフによるサイドをえぐり、中央へクロスを上げるというサイド攻撃がトレンドでしたが、最新戦術では最終ラインを高くしながら中央をコンパクトに保ち、短いパスでゴールを狙うというサッカー戦術がトレンドとなっています。
また、陣形をコンパクトに保つことでボールを奪われたらすぐにフォアチェックを仕掛けることができ、セカンドボールを拾いやすくなります。そのため、中盤と前線に多く人数をかけるフォーメーションがトレンドとなっています。
また、陣形をコンパクトに保つことでボールを奪われたらすぐにフォアチェックを仕掛けることができ、セカンドボールを拾いやすくなります。そのため、中盤と前線に多く人数をかけるフォーメーションがトレンドとなっています。
サイドアタッカーの重要性
レアルマドリードやバルセロナ、リヴァプール、マンチェスター・シティなど名だたる名門クラブがこぞって採用する3トップは最新のトレンドフォーメーションですが、両ウイングであるサイドアタッカーの重要性が勝敗を左右するとされています。
両ウイングはサイドを突破したり、中央に切れ込んでゴールを狙うなど、今や花形的ポジションです。
確かにバルセロナのメッシや、リヴァプールのサラー、レアル・マドリードのベイルやイスコ、アザールなどは世界的にも有名なスター選手です。ドリブル能力に長けた得点力ある選手がサイドアタッカーとして活躍する布陣がトレンドとなっています。
両ウイングはサイドを突破したり、中央に切れ込んでゴールを狙うなど、今や花形的ポジションです。
確かにバルセロナのメッシや、リヴァプールのサラー、レアル・マドリードのベイルやイスコ、アザールなどは世界的にも有名なスター選手です。ドリブル能力に長けた得点力ある選手がサイドアタッカーとして活躍する布陣がトレンドとなっています。
2020年のサッカー戦術のトレンド まとめ
時代の遷り変わりと同じくサッカー戦術も遷り変わりますが、2020年の最新サッカー戦術は3トップで高い位置からフォアチェックを仕掛け、ボールを回収したら素早くショートカウンターにつなげるフォーメーションといえます。
また、中盤はコンパクトに保つことでボールホルダーを囲い込み、さらにセカンドボールをものにしやすくし、ディフェンスラインは高く保つことで相手チームにプレースペースを与えないという戦術がトレンドとなっています。
また、中盤はコンパクトに保つことでボールホルダーを囲い込み、さらにセカンドボールをものにしやすくし、ディフェンスラインは高く保つことで相手チームにプレースペースを与えないという戦術がトレンドとなっています。
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