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バドミントン審判の基礎知識!審判のやり方やコールの仕方とは?

バドミントン審判の基礎知識!審判のやり方やコールの仕方とは?

バドミントンの審判っていったい何を審判しているの?そのやり方、コール、ジェスチャーの意味は?バドミントン初心者の方でもわかりやすいよう、基礎知識をまとめました。審判に関わる資格検定についての情報も掲載しています!!

2022.12.30 バドミントン

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バドミントンの審判

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バドミントンの審判は、ゲーム開始のコールやゲーム中のサービス、フォルトなどのあらゆるルールをチェックする重要な役割です。
バドミントンの審判には、日本バドミントン協会から発行される正式な資格検定があり、検定に合格すると取得することができます。
バドミントンプレイヤーの方も、正確な審判・ルールについて学ぶ目的でこの検定に挑戦する方も多いようです。

今回は、バドミントンの審判が知っておきたい必要知識をご紹介します。

バドミントン審判の種類

バドミントンの審判には、「競技役員長(レフェリー)、競技審判部長(デピュティーレフェリー)、競技審判副部長、主審、線審」という種類があります。

レフェリー

バドミントンの大会全体をスムーズに行うための指示役となります。スコアシートを管理しており、マッチの開始を判断する権限を持ちます。複数の試合が同会場で行われている際の最上権限者となります。
大会すべての運営を任されている存在であり、マネージメントとしての業務が多くなります。

デュピティーレフェリー

バドミントンのデュピティーレフェリーは、レフェリーの補佐役となります。総務関連の業務を一括して行い、レフェリーが判断・指示を行うのに対してデュピティーレフェリーは実務に当たる部分を取りまとめます。
また、副部長はそれらを潤滑に行えるよう更に細かな業務に当たっています。

主審

バドミントンの主審は各試合ごとの審判、判断を執り行う審判のリーダーです。主審はレフェリーにマッチ開始・終了などの報告を行い、スコアシートを渡します。
主審はサービスジャッジの審判内容を取り消す権限があり、バドミントンの試合全体の審判権限を持ちます。

線審

バドミントンにおける審判で最も試合に近い場所にいるのが線審です。線審は線の見えやすい場所の低い椅子に座り、線を超えたかどうか等細かい瞬間の審判を行います。主審の見えない位置まで正確に審判することが目的です。

特に、バドミントンでは速い球のラリーが多いため、線審と主審の連携が正しい審判結果を生み出すために重要です。

バドミントンの審判位置

バドミントンルール百科|公認審判員規程|第6条 線審への助言 (13118)

基本的には主審が中央、線審が上図のようなライン上を確認できる位置に配置されます。10人体制がバドミントンの公式試合では基本形となります。
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線審が4人の場合は、1人の線審が審判する必要のあるエリアが大きくなりますので、審判のやり方も若干変わります。

バドミントンのルール

ゲーム進行

バドミントンのゲームは、21点3ゲーム・2ゲーム先取・ラリーポイント方式で行われます。20点の時点で同点の場合は、2点差がつくことで勝敗を決します。バドミントンの審判は、開始・終了、および中途の休憩、ルール違反のチェックを行います。

サービスのルール

バドミントンでは、ラリーに勝ったほうが次のサービス権を得ます。ダブルスの場合はこれに奇数・偶数点によるサービスサイドとプレイヤーの関係が重なるため、サービスするプレイヤーが若干シングルよりも複雑になります。審判がサービス権の移動をコールしますので、しっかり覚えておきましょう。

審判コール:全体の流れ編

試合開始時「ラブオール、プレー」

バドミントンの試合を開始する合図になる言葉です。「ラブオール」とは、どちらの0点ということを指します。試合数はこれに「セカンドゲーム」、「ファイナルゲーム」を冒頭にコールして差別化しましょう。審判のコールで試合が始まりますので、はっきりと示すことが大切です。

休憩時「インターバル」

バドミントンの試合では、「どちらか一方が11点になった時」に1分以内、ゲーム全体で2分間以内の休憩時間をとることが決められています。
審判は、この休憩時間を示す時に「インターバル」とコールします。秒数は「〇〇セコンズ」と続けるやり方です。何秒かを伝えるので内輪のバドミントン試合なら日本語でも構わないですが、正式なコールの仕方としては英語がベターです。

ゲーム終了時「ゲームウォンバイ…~」

ゲーム終了時は誰が何点で勝ったのかを審判が伝えます。「ゲームウォンバイ〇〇(選手名)、△△(得点数)」というコールの仕方です。

マッチ終了時「マッチウォンバイ~…」

ファイナルゲームの勝敗が決まったら、「ゲームウォンバイ」と同様の仕方で、「マッチウォンバイ~…」を使って試合終了情報を審判が明確に示しましょう。

審判コール:サービス編

コールのやり方「サービスオーバー」

バドミントンでは、ラリーに勝ったほうが次のサービス権を得ます。サービス権が交代したら、審判は「サービスオーバー」とコールします。この時、同時に現在の得点についての情報を明確にするのが、一般的な審判コールです。

得点数のコールのやり方

得点数のコールのやり方は、簡単ですが英語でそのまま伝えればよいです。「0」は「ラブ」でコールしましょう。

例えば、「3-1」の場合は「スリーワン」と言います。同点の場合は「オール」という言葉を使います。「18-18」の場合は「エイティーンオール」です。

サービスが正しくない場合のコール「フォルト」

バドミントンのサービスには厳密なルールがたくさんあります。そのルールが守られていない場合は、審判は「フォルト」とコールして反則である旨を知らせます。

フォルトの種類をジェスチャーで審判が示す

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フォルトの際は審判のジェスチャーで何がフォルトだったのかを示します。上記の図のようなジェスチャーで示しましょう。
バドミントンでは一番このサービス時の審判のやり方が重要になりますので、ジェスチャーとコールを初心者の方はしっかり覚えてください。

ゲームの区別の仕方

ファーストゲーム

1試合めはバドミントンでは「ファーストゲーム」というのが主流のやり方です。ただし、厳密に「ファーストゲーム」とコールする必要はなく、省略する審判もいます。

セカンドゲーム

第二ゲームのことを「セカンドゲーム」と呼びます。セカンドゲームについては、主審ははっきりと伝えるのが正しいやり方です。

ファイナルゲーム

第三ゲームのことを「ファイナルゲーム」と呼びます。3ゲームで1つの区切りとなりますので、「ファイナル(最後)」として扱います。

ゲームの進行を伝えるコールの仕方

ゲームポイント

あと1点でゲームの勝敗が決する時のコールの仕方は、「ゲームポイント」です。
同点で20点に差し掛かった時は、1点差になった時点でコールします。

マッチポイント

ゲームがあと1点で試合そのものの勝敗を決する時のコールの仕方は「マッチポイント」です。マッチポイントもゲームポイント同様、同点でマッチポイントに差し掛かったらならば「マッチポイント トゥエンティ―ワン オール」のようにコールする仕方で伝えます。

審判コール&ジェスチャー:アウト編

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基本的にはシャトルが落ちたこと、コート内外を判断します。線審が厳密なシャトルの行く末を確認しますが、主審がこの審判に対して異を唱えた場合は主審の審判が優先されます。

シャトルの落下点が不明だった場合は「見えなかった」ことをジェスチャーで審判が伝えます。

審判によってコールされる「レット」

レットはサービス以降のプレーが全て無効となり、直前のサーバーからゲームを再開する、いわば「巻き戻し・やり直し」コールです。
バドミントンでは、下記の場合がレットの条件と決められています。

〇サーバーのサービスがレシーバーの準備前に行われた
〇サービスの際にレシーバー・サーバーが双方フォルト行為を行った
〇試合中にシャトルがネットに引っ掛かった・乗っかった
〇コーチやその他の理由でプレイヤー以外の存在が試合を中断した際
〇突発的な事故が起こった場合
〇主審・線審双方が審判できない状態が起こった場合

レットとフォルトを誤解しているバドミントン初心者の方もいますが、レットはあくまでやり直しという意味なのでご注意ください。

【初心者向け】バドミントン実戦シミュレーション

試合開始時

ジャンケンでサーブ側を決めたら、審判スタートです。具体的なセリフを加えてやり方をシミュレーションしてみましょう。

①対戦相手紹介
「オンマイライト 〇〇さん、チーム名、オンマイレフト △△さん、チーム名」
②サービス相手確認
「〇〇さん、トゥサーブ」
③試合開始コール
「ファーストゲーム、ラブオール、プレー」

初心者の方は声があまり出ないかもしれませんが、サーブのタイミングはフォルトやレットに関わる大切なものなので、大きな声で伝えるやり方を心がけましょう。

ラリー終了時

コート外にシャトルが出た場合は、両手を大きく広げるジェスチャーと「アウト!!」というコールで伝えましょう。
初心者の方は不安かもしれませんが、とにかくバドミントンにおいてアウトかセーフかの判断は得点に関わる重要な審判なので、ハッキリと伝えることが大切です。

コート内にシャトルが落ちた場合は足元を指さすジェスチャーを行ってください。主審の場合は得点数を伝えましょう。
それぞれの得点に差がある時は「フォーワン」など、その得点を英語で伝えるやり方です。
同点の場合は、「エイトオール」のように、その点数を伝えたあとにオールをつけるやり方で伝えます。

フォルトと判断した、レットでやり直しにしたい時は…

フォルトやレットは、とにかくタイミングと大きな声を出すやり方を覚えてください。審判がのろのろしていると、バドミントンの試合進行に差し支えます。

また、フォルトの場合のジェスチャーはできる限りハッキリと見せてください。初心者の方は少し曖昧なジェスチャーになりがちですが、プレイヤーにわかることが大切ですので、オーバーなジェスチャーをとって構いません。

インターバルを挟む時のコールの仕方

いずれかが11点になり、インターバルを挟む時は、得点数を伝えるとともにインターバルをコールする仕方がスマートです。

①得点数とインターバルのコール
「イレブンエイト、インターバル」
②コート番号と秒数のコール ※ストップウォッチで時間計測
「コート番号〇〇、フォーティーセカンズ」
③開始直前
「イレブンエイト、プレー」

ゲーム終了時のしめの仕方

ゲーム終了時は、勝者と得点数を伝えて次ゲームへのインターバル時間を計測します。

①情報を伝えるやり方
「ファーストゲーム、ウォンバイ〇〇さん、チーム名、トゥエンティワンエイティーン」
②ストップウォッチでインターバル時間計測

※チェンジエンド(コートの変更)などがある場合はこの時間に行う。
初心者の方は厳密なルール内の試合で審判をすることはないとは思いますが、次ゲームへの時間も明確に取り決められているため、試合終了で息を抜かないよう気をつけましょう。

バドミントン審判初心者に気を付けてほしいこと

わかりやすく素早いやり方で

全てにおいて、「わかりやすく」「素早く」審判することが、バドミントンプレイヤーにとって最も嬉しい審判のやり方の鉄則となります。
初心者の方は、「あれ?どっちだろう…」と悩むことがあるかもしれませんが、わからない場合は主審やバドミントンの先輩に意見を仰ぐことにして、瞬時に判断するスキルを培うことを意識してみましょう。
また、バドミントン審判の初心者が誤審をしてしまうことは決して珍しいことではありません。どんなに集中しているつもりでも、バドミントンでは速い球があるため、どうしても間違ってしまうこともあります。
ミスがないに越したことはありませんが、初心者の方は完璧にこなそうという心構えに押しつぶされないよう、冷静な目で試合を見られるよう頑張ってください。

ジェスチャーとコールは大きく

初心者の方に難しいのが、ジェスチャーを大きく行うことです。しかし、ジェスチャーがわからないとプレイヤー側もバドミントンの試合がやりづらくなりますし、何を判断されたのかわかりません。

審判はわかりやすく、が基本になりますので、大きなジェスチャーを初心者の方は特に心がけてください。ジェスチャーの動きを「ビシッ」と決まるように鏡の前で練習してみるのも良いでしょう。

特別なバドミントン試合での審判の扱い

特例①主審不在のバドミントン試合

あまりないことですが、主審不在の場合は上記「レット」の判断はプレイヤー自身が下すこととなります。
また、おそらく練習や楽しみとしてのバドミントン試合になるかと思いますが、審判不在の場合は、上記に書かれたような条件をプレイヤー同士で判断しながら進める必要があります。

初心者の方は自分でレットをかけるのは気が引けるかもしれませんが、場合によっては有利に試合を進めるために必要な判断ですので、きちんと進言しましょう。

特例②線審不在のバドミントン試合

公式のバドミントン試合でない場合、主審のみがいて線審がいないという試合もあります。線審がいない場合は、ラインイン・ラインアウトについての判断を主審が行う必要があります。
大変な審判作業となりますが、インの場合は得点数を、アウトの場合は「アウト」とコールした上で得点数をコールするやり方が主流です。

バドミントン上級者ならば審判の勉強を

バドミントンを深く理解するうえで必要な勉強

バドミントンに限らずですが、スポーツで強くなるということは、そのスポーツのルールを熟知することと直結します。
体力や体づくりももちろん大切ですが、そもそもどんなやり方でバドミントンに向き合うべきか、どんな戦略が最も勝てるかを考えるならば、ルールの勉強が必須でしょう。

バドミントン審判のやり方やルールを熟知しておくことで、バドミントンの戦略を練る力は抜群に上がります。

バドミントンに関わる仕事が長く続けたい方も

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初心者の方にはあまり繋がらないかもしれませんが、バドミントンを長くプレーしてきた方は「できる限りプレイヤーを引退してもバドミントンを続けたい」という気持ちがあると思います。
バドミントンの審判やコーチという形でバドミントンに触れていたい方は、資格検定に挑戦しておく必要があります。できる限り高いランクの資格検定に合格しておいたほうが、仕事の幅も広がります。

上級者向けの大会では審判の資格が必須というケースも

上級者向けのバドミントン大会では、審判資格の有無を確認されるケースもあります。
バドミントンのスキルだけでなく、正確なバドミントンのルールを知っているかどうかも大会参加権に関わるということです。
ですので、バドミントンでより高みを目指していきたいという方にとっては審判知識の習得は必須の関門と言えるでしょう。

バドミントン審判の資格取得の仕方

公式検定を受験する

バドミントン審判の公式認定資格の取得の仕方は、バドミントン協会公式の検定を受験する必要があります。受験には受験料が必要で、更新費もかかりますが、それによってバドミントンの公式試合における様々なルールを熟知できると考えて挑みましょう。

初心者の方も、バドミントンのルールから学ぶという点では非常に良い経験になると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。

資格取得までの3ステップ

公式検定は、講義→筆記試験→実技試験(実際のバドミントン試合の審判をおこなう)の3ステップが必要です。
詳しくはあなたが住んでいる地区のバドミントン協会支部に確認し、具体的なスケジュールはいつが良いのかを検討してください。

筆記試験対策の仕方

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受講する講義内でも説明してくれますが、バドミントン協会が発売している公式ルールブックには細かいルールが全て掲載されています。
筆記試験の内容はこのルールブックに基づいて出題されますので、学校の試験勉強のやり方同様に本を元に勉強すれば問題なく合格することができます。

バドミントン審判資格には4ランクがある

資格検定のランク分け

バドミントンの審判資格には「1級」「2級」「3級」「準3級」の4タイプがあります。
公式バドミントン試合におけるレフェリーや主審、線審になるには、上記それぞれ資格取得しておかなければならない条件が決まっています。
バドミントンの審判資格に飛び級という概念はないので、地道にランク更新されていくしかありません。
審判資格のランクは今まで試合で審判した経験、バドミントン審判の資格を取得してからの年数などによって決定づけられます。それぞれ試験もあるので、常に正確な審判スキルを培っておく必要があるのです。

ちなみに、資格検定の1-3級は下記のように定められています。

〇3級 18歳以上 資格検定合格したもの
〇2級 2年以上 3級の資格をとって5回以上の大会 70試合以上の審判をしたもの
〇1級 2年以上 2級の資格をとって5回以上の大会 70試合以上の審判をしたもの

準3級は初心者にも受けやすい資格検定

準3級は、高校生でも受験可能な非常にわかりやすい内容の資格検定となっています。受講内容も90分と非常にラフで、ルールブックを見ながら筆記試験を受けることができます。出題内容も、審判の基礎の「キ」といった内容が出ますので、比較的初心者の方でも身構えせずに受けられる資格検定です。

実技試験では、主審・線審どちらも受験者同士で交代しながら受けることになります。ここで緊張せず、初心者の方も落ち着いて学んだことを発揮できれば、問題ありません。

資格検定というと難しいものを想像してチャレンジするのが嫌だという方もいますが、バドミントン審判については、とりあえず準3級を持っておいて間違いありません。

バドミントンのルールについての書籍も充実している

より詳しく知りたいかたや、資格検定に挑戦するために資料が欲しいという方は、書籍も販売されています。
様々なルートからバドミントンのルールについて興味を持つことで、プレイヤーとしての幅を広げていきましょう。

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