バドミントンのクリア打ち方!しっかり相手に飛ばすには?【初心者ガイド】
クリアはバドミントンの試合を組み立てる上で重要なショットです。クリアのショットのフォームや打ち方には少々コツが必要ですが、クリアがバドミントンの試合の中で正確に打つことができれば、戦略面で幅が広がります。この記事ではバドミントンのクリアの打ち方や練習方法を紹介していきます。
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公式ライター ratinalife01
バドミントンのクリア
また、シャトルを捉えたとしても足から指先まで、身体を上手く使わなければバドミントンのシャトルはしてコートの奥まで飛びません。
バドミントンの初心者の方は大抵クリアを打つときに、ラケットにシャトルが当たらなかったり、当たってもシャトルがしっかりと奥まで飛ばずに挫折します。
しかし、はじめはコツを掴むのが難しいバドミントンのクリアですが、自転車のようなもので一定期間正しい練習を繰り返せばすんなり打てるようになります。
ここではバドミントンのクリアが上手く打てないバドミントン初心者の方のために、クリアのフォームや打ち方のコツ、練習の方法を解説していきます。
バドミントンのクリアとは?
クリアはバドミントンのショットの中では守備的な要素が高いショットです。相手コートの奥に高く打ち上げることで、自分が体勢を整える時間を稼ぐことができます。
また、奥にシャトルを打つことで相手をネットから遠ざけ、コート奥に追い込むという攻撃的な要素もあります。バドミントン初心者の方は、クリアといえばどれも同じショットに見えるかもしれませんが、バドミントンのクリアには2つの種類があります。
バドミントンのクリアはハイクリアと呼ばれるショットとドリブンクリアと呼ばれるショットに分かれます。
この2つのショットは両方クリアという名前が付いていますが、打ち方や打つときのコツが少々異なります。
それでは、2種類のクリアをそれぞれ詳しく解説していきます。
バドミントンのクリア種類①
ハイクリア
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できるだけ相手コートの奥に高く打ち上げることを意識して打ちます。
相手は高く打ちあがったショットが落ちてくるのを待たないといけないので、その時間を利用して体勢を整えます。
自分が不意をつかれたり、フェイントにかかってしまったりして打つ体勢を十分に整えられなかった時に多用します。
特にバドミントンのシングルスのコートは縦に長いので、相手コートのできるだけ奥に打つクリアは戦略上重要になってきます。
一方、ダブルスではクリアを打つとスマッシュを打ち込まれ防戦一方になる可能性が高いので、あまり多用はしません。
バドミントンのクリア種類②
ドリブンクリア
相手コートのできるだけ奥を狙うということは共通していますが、高さを抑えて早くシャトルが床に落ちるように打ちます。
イメージとしては「高く打つスマッシュ」です。
ハイクリアのように苦しい体勢のときに打つのではなく、十分体勢が整っているときに打ちます。
相手がネット際のショットやこちらのスマッシュを警戒しているときに特に有効です。
シャトルにスピードをつけて相手の横を抜くことで、相手をコートの奥に追い込むことができます。
ドリブンクリアは高く打ち上げるわけではないので、使った場合体勢を整える時間が取れません。
ですので多用はせず、あくまで相手の裏をかくときに使います。
バドミントンのクリアの打ち方
クリア以外のショットにも言えることですが、バドミントンは間違ったフォームや間違った打ち方で練習を続けても打てるようにはなりません。
あくまでバドミントンの正しい打ち方を知って、それを繰り返し練習することで早く打ち方のコツを覚えることができます。
特にクリアはバドミントンのショットの中でも、正しいフォームで打たなければシャトルが飛ばないショットです。
バドミントン初心者の方は最初は自己流で振るのではなく、バドミントン上級者の人のフォームを真似するなどして正しいフォーム、正しい打ち方を覚えましょう。
もちろん、バドミントンのクリアのシャトルを飛ばす感覚というのは人それぞれあるかもしれませんが、
バドミントン上級者のフォームや打ち方には共通している部分がいくつもあります。
そこにクリアの打ち方のコツのヒントが隠れているので、見て盗んで練習で試してみましょう。
クリアの打ち方とフォーム
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バドミントンはクリア、カット、スマッシュのフォームが似ていれば似ているほど、
相手はぎりぎりまで動き出すことができないので、3つのショットのフォームを似せることは必ず意識しましょう。
シャトルがこちらに上がってきたら、半身になりながら左手(左利きの方は右手)でそのシャトルを捉えます。
シャトルとの距離がつかめたら、右足(左利きの人は左足)に体重を乗せます。
シャトルを打つ瞬間は、右足に乗せた体重の力を足→腰→お腹と背中→肩→肘→手首→指の順に伝えます。腕を振るというよりも、身体の力をぶつける意識で打打つのがコツです。
バドミントンのショットは全て、「より大きな力をラケットまで伝えること」が大切です。
クリアの打ち方のコツ
【バドミントン】楽してクリアを飛ばす打ち方
感覚的にはハエたたきに近いです。バドミントンのシャトルは非常に軽いものなので、伝えた力をできるだけ一瞬でぶつけてあげると良く飛びます。
また、この一瞬でぶつける力をより大きくするコツは、より大きな筋肉の力を伝えてあげることです。
腕の力だけに頼るのではなく、腹筋や背筋などより大きな筋肉の力をぶつける意識を持つと良いです。
バドミントンではシャトルを弾かずに押しつけるような打ち方をしてしまうと、軽いシャトルには力が伝わりません。
クリア以外のショットでも遠くにシャトルに飛ばしたい場合、弾く意識を持つと大抵は上手くいきコツを掴むことができます。
ただこのあたりのバドミントンの「弾く」感覚のコツは自分で掴むしかないです。
何度も打ってみて、自分で「飛んだ」と思ったときの自分の感覚と打ち方のコツをノートにメモしていくなどすると早く覚えられます。
初心者がクリアが飛ばすことができない主な原因
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打点を高くすること、体重を乗せること、シャトルの下に早く入ることはクリアを飛ばす上で重要なことなので、以下のポイントを見直してみてください。
打点が低い、あるいは高すぎる
ですので、打点はできる限り高いほうが良いです。
しかしバドミントンは腕をめいっぱい伸ばして、打点が高すぎると逆に力が伝わらなくなってしまいます。
打点を決めるコツとして、打点は腕を上に目いっぱい伸ばして、そこからふっと少し力を抜いたぐらいがちょうど良いです。
体重を乗せられていない
肩より先の力だけでは、全身の筋肉を使った力には敵いません。
特に太ももや腰、お腹と背中の筋肉の力はとても強いのでそのあたりの筋肉の力をシャトルに伝えられるようなフォームが理想的です。
「シャトルの下に入るときに半身になっているか」「打つときに腰が回っているか」「打った後に自分の身体が返っているか」を見直してみてください。
フットワークが遅く、動きながら打つとフォームが崩れる
一流のバドミントン選手でも、相手に追い込まれて十分な体勢を整えられなかったとき、フォームが崩れてクリアを飛ばすことができなくなってしまいます。
バドミントンの正しいフォームで打つために、シャトルと一緒になって動くのではなく、常にシャトルの先回りをする意識を持って動いてください。
バドミントンはショットを打つときに身体が安定していると、フォームも安定します。
バドミントンのクリアの練習方法
バドミントンのショットは自分が「上手く打てた」と感じるまで繰り返し練習することが大切です。
クリアも例外ではありません。レベルに合わせた様々な練習がありますが、コツを掴むまでは継続して練習するようにしましょう。
また、バドミントンのクリアのフォームは自分で問題点を見つけることが難しいです。
常に鏡でチェックしたり、ビデオを撮ったりして正しいフォーム、正しいうち方でクリアが打てているか客観的に見て確かめましょう。
間違ったフォームのまま練習を続けると妙な癖が付いてしまったりして、修正が難しくなります。
特に初心者でも男性の方ですと、フォームが正しくなくても筋力が強くてクリアを飛ばせてしまうケースがあります。1度身体が覚えてしまった動きは修正が難しいので、定期的にフォームを見直す習慣をつけましょう。
それでは、バドミントンのクリアの具体的な練習方法を解説していきます。それぞれ練習のレベルが異なるので、自分のレベルに合わせて行ってみてください。
バドミントンのクリア練習方法① 素振り
バドミントン初心者の方はクリアの練習はここから始めましょう。
ラケットさえあればどこでも行える練習です。
はじめは止まった状態で、慣れてきたら1歩2歩動きながら振ってみましょう。
単純な練習で飽きてしまうかもしれませんが、1番単純でかつ1番大切な練習です。
練習のコツとしては、無心で振るのではなく、バドミントンの「正しいフォーム」を意識して考えながら振ることです。
鏡やビデオで自分の素振りを見て、上手くいったときの自分の感覚を覚えましょう。
「ブンって振ったとき良かった」「グッと力を入れたら良い感じだった」のように、自分の中でフォームが綺麗だったときの感覚を言葉にしておくとコツをすぐに掴むことができます。
バドミントンのクリア練習方法② タオル打ち
「タオル打ち」とはバドミントン初心者がよく行う練習で、シャトルの代わりにタオルを高いところにぶら下げ、それをラケットで打つ練習です。
バドミントンラケットでタオルを打つと結構な大きな音がするのですが、ラケットの面の向きが合っていなかったり、体重を乗せられず力が伝わっていないとあまり音がしません。
ですので練習の方法としては、ぶら下げたタオルをバドミントンのクリアのフォームで繰り返し打ち、大きな音がするようになるまで続けます。
ラケットとタオルがあれば手軽に行える練習なのでぜひ取り入れてみてください。
バドミントンのクリア練習方法③ ノック
【バドミントン】連続したクリアの練習
素振りやタオル打ちでは止まった状態でラケットを振るので、身体が安定しており正しいフォームで振ることが比較的容易です。
しかし実際のバドミントンの試合では、激しい動きの中で身体を安定させ、クリアを打つことになります。素早い動きの中でも正しいフォームでクリアを打つことは難しいことですが、そのコツを掴む為にノックを行います。
バドミントンのノックはノックを受ける人のレベルに合わせて練習の強度を調節できます。初心者のうちはあまり厳しい球出しをしてもらっても上手くいかないと思うので、自分が動ける範囲で球出しをしてもらいましょう。
バドミントンのクリア練習方法④ パターン練習
バドミントンのパターン練習とは、実際の試合を想定しながらルールを制限して行う練習です。
例えば、クリア(自分)→ドロップ(相手)→ヘアピン(自分)→ロブ(相手)→クリア(自分)→ドロップ(相手)といったように、打つショットやその順番を決めて打ち合います。
打つショットも順番も決まっているので、ショットを打つフォームやその精度を高めることに集中できます。かなり実戦に近い形で、クリアを練習することができ、なおかつフォームの精度を高めることもできます。
試合が近づいてきたら、このような練習を取り入れるのが良いでしょう。
バドミントンのクリアの打ち方のまとめ
自分にスピードやパワーがなかったとしても、クリアをコートの奥に正確に打たれると相手は嫌なものです。
バドミントンでは相手をしっかりコートの隅に動かすことで、ポイントを奪うチャンスが生まれるので、素振りやノックで行うクリアの練習はバドミントンの練習には欠かせないものです。最初は打ち方の難しいショットです。でも、ある程度の期間練習すれば必ず打てるようになります。
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