ゼロポジションとは?野球の肩関節の負担を軽減する方法
ゼロポジションとはボールを投げるときに最も肩関節への負担が少ない肢位で、肩甲棘と上腕骨が一直線上になるタイミングです。野球の肩関節の負担を軽減する方法は、自分自身のゼロポジションを調べて肩回りのストレッチやキャッチボールで自分のものにしていくことです。
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公式ライター Activel_director
ゼロポジションとは?
ゼロポジションの定義
・肩周辺の筋緊張が均等になる
・肩関節周りの腱や筋肉にかかる負担が分散される
ボールを投げるフォームでは、ゼロポジションでかつスキャプラプレーン上でボールをリリースすると肩の負担が少ないとされます。
スキャプラプレーンは日本語で肩甲骨面と訳されます。肩甲骨面の前側が内転域で、後側が外転域です。負担が低いフォームは、腕を内転域で腕を動かす投球動作です。肩の負担が少ないスキャプラプレーンの角度には個人差があり、背中を壁につけた状況で壁に対して肩甲骨面が30度~45度といわれています。
ゼロポジションのメリット
負傷リスク軽減
野球は長くプレイできるスポーツですが腱の損傷や脱臼といった肩の故障は選手生命を左右します。ゼロポジションは、選手寿命も長くすることに通じています。
球威アップ
ピッチャー特有のメリットは、肩の負担が軽減され投球数が増えても球威を維持できることです。
ゼロポジションの投球フォーム
・自分自身のゼロポジションを知る
・練習を通じてゼロポジションのリリースポイントをつかむ
ゼロポジションはピッチャーだけが考えるものではなく、野手がさまざまな体勢で送球するときにも意識しなくてはなりません。
ゼロポジションの調べ方
①ニュートラルポジションで立つ
②自分の頭の後ろで両手を組む
③②の状態で一旦ひじをうしろ側に動かした後に肩甲骨を緩める
④③の状態でひじの位置を動かさずに腕を伸ばす
④の時点での腕の角度が自分自身のゼロポジションです。
ニュートラルは偏りがない意味です。ニュートラルポジションとは、体の負担が最小限の姿勢を指します。立位でのニュートラルポジションは、耳と肩の先とくるぶしの少し先の位置を結んだ線が地面から垂直になる姿勢です。
投球フォームとゼロポジションの関係
野手は打球を処理するときに体勢を崩して送球することがありますが、いずれの状況でもゼロポジションが存在します。
ゼロポジションとリリースポイント
①テイクバック時にスキャプラプレーンの外転域を動く
②リリースに向けて内転域に旋回される
③ボールをリリースする
④フォロースルーに移る
③のタイミングで肩甲棘と上腕骨が一直線上になる肢位であるとゼロポジションでリリースしたといえます。
ゼロポジションの練習方法
肩回りのストレッチ
・広背筋と後部三角筋のストレッチ
・外旋筋のストレッチ
・スリーパーストレッチ
ゼロポジションの練習は、ストレッチに加えゴムチューブやペットボトルを使ってインナーマッスルを鍛えるメニューも盛り込むとボールに力を伝える効率が上がります。
キャッチボール
ゼロポジションを作ろう
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