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野球のノックの打ち方とコツ!上手に守備練習をさせてあげよう

野球のノックの打ち方とコツ!上手に守備練習をさせてあげよう

ノックとは、野球の守備力向上を目的に行われる練習方法の1つです。ノックは内野ノック、外野ノック、シートノック、連続ノックの4種類があります。ノックを上手に打つためには、基本的なノックの打ち方と正しい練習方法を身につける必要があります。

2023.01.03 野球

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野球のノックとは?

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野球のノックとは、守備練習の1つノックを打つ人をノッカーと呼び、ノッカーは片方の手でバットを持ちもう片方の手でボールを持ちます。ノックは、ノッカーがボールをトスしてノックを受ける選手に向かって打球を打ち、選手が打球を処理する守備練習です。

ノックは実戦に近い練習で、さまざまな場面を想定して打球の強さや方向を変える必要があるため、プロのレベルではノックを専門とするスタッフが存在します。

ノックの具体的な種類

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野球のノックの種類は大きく分けて4種類あります。

(1)内野ノック
(2)外野ノック
(3)シートノック
(4)連続ノック

内野ノック

内野ノックとは、内野手の守備練習のために行われるノックをさします。一般的には、1塁手、2塁手、3塁手、遊撃手、捕手が内野ノックに参加し、基本的な流れに沿っておこなわれます。

(1)ボール回し
(2)ゴロ捕球からの1塁送球
(3)ゴロ捕球からの併殺プレー
(4)ゴロ捕球からのバックホーム送球

(5)キャッチャーフライ

ノックを受ける順番は、3塁手から時計回りにノックを受ける流れが最も基本的です。

外野ノック

外野ノックとは、外野手の守備練習を目的に行われるノックをさします。一般的には、左翼手、中堅手、右翼手が外野ノックに参加し、内野ノックと同様に基本的な流れが決まっています。

(1)ゴロ捕球、フライ捕球からの2塁送球
(2)ゴロ捕球、フライ捕球からの3塁送球
(3)ゴロ捕球、フライ捕球からのバックホーム送球

ノックを受ける順番は、左翼手から時計回りにノックを受ける流れが最も基本的です。

シートノック

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シートノックとは、各選手がポジションについて行われる、実戦を想定したノックをさします。シートノックは練習試合や公式戦の開始前に選手のウォーミングアップ目的でおこなわれ、基本的なシートノックの流れが存在します。

(1)内野ノック、外野ノックを同時間に別々にノックする
(2)各外野手がポジションにつき、左翼手から順番に外野ノックをする
(3)外野のノックが終了次第、内野がバックホーム練習を最後にする

連続ノック

連続ノックとは、内野手を対象に連続的に行われるノックをさし、基本的には少人数に対してノックを行います。連続ノックで期待できる効果は主に3つあります。

(1)内野手の守備範囲の強化
(2)内野手の球際強化
(3)体力の向上

連続ノックの場合はインターバルが短く送球する必要がないため、捕球後はボールケースにボールを入れておくことが一般的です。 

ノックの打ち方

ノックの打ち方は、大きく3つのステップに分けられます。

(1)トスを上げる
(2)ステップを踏む
(3)トスを打つ

ノックを打つ場合、3ステップを必ず実行する必要がありますが、打つノックの種類にあわせてトスの上げる高さやバットの軌道、体の重心の位置が異なります。

トスの上げ方

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トスの上げ方は、打球を打つポイントからボールを10cmから15cm上げます。トスを高く上げすぎると打つ姿勢から目線がずれてしまうため、あまりボールを上げすぎないのが重要です。

ノックのトスは、右打者の場合は右手で上げるとスイングがしやすく強い打球となります。左手で上げるとバットのコントロールが簡単になり、打球の打ちわけがしやすくなります。

ゴロの転がし方

ゴロの転がし方のポイントは3つあります。

(1)トスを低めに上げる
(2)バットは上から下に振り下ろす
(3)ボールの真中からやや上面をバットで叩く

高いバウンドのゴロを打つ場合は、可能な限りボールの上面を打つことを心がけ、反対に低いゴロを打つ場合は極力バットを水平に出し、ボールの真中あたりをとらえる必要があります。実戦ではどちらのゴロも想定されるため、ノッカーは必要に応じて打ち分ける必要があります。

フライの打ち方

フライの打ち方のポイントは3つあります。

(1)トスはベルト位置から少し高い位置にあげる
(2)バットの軌道は水平か少し振り上げる
(3)ボールの中央から少し下面をバットで打つ

トスが低い場合は、ライナー性に近い打球になります。必要に応じて上手く力調整することは非常に重要ですが、フライはゴロを打つことと比較し、力が必要になるため、ボールをとらえる瞬間にバットを振り切る意識を持つことが大切です。

キャッチャーフライの打ち方

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キャッチャーフライの打ち方のポイントは3つあります。

(1)トスは顔の高さくらいまであげる
(2)上体は真上に傾ける
(3)バットで打つ高さもできるだけ高い位置
(4)トスしたボールの真下からプレート側の部分を打つ

以上のように打つことでボールに逆回転のスピーンをかけ、ホームベース周辺のファールゾーンにフライを上げることが可能です。結果、キャッチャーが実戦に近いフライ捕球の練習をすることができます。

ノックのコツ

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ノックを上達させるためにはコツがありますが、内野ノック、外野ノック、キャッチャーのノックでは抑えるべきポイントが異なります。

内野のノックのコツ

内野のノックのコツは主に2つあります。

(1)前足に重心を乗せること
前足に重心を乗せることで、バットを上斜めから出すことが容易になります。

(2)トスを低い位置に上げること
トスが高くなるほどゴロが打ちにくいので、トスはやや低めにあげることが大切です。

ボールの上面を叩くほど高いバウンドのゴロを打つことが可能になり、低いゴロを打つ場合はボールの真中から少し下あたりを打ちます。

外野のノックのコツ

外野のノックのコツは主に2つあります。

(1)軸足に体重を乗せること
外野ノックでは遠くに打つ力が必要になるため、軸足に体重を残した状態でのスイングが必要です。軸足に重心を置くことで、力強い打球を打つことができます。

(2)インパクトの瞬間のみ力を入れる
打つ前は無駄な力を抜き、ボールを打つ瞬間のみに力を入れることで手首が柔軟な状態に保たれ、バットコントロールが容易になります。 

キャッチャーのノックのコツ

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キャッチャーのノックのコツは主に2つあります。

(1)トスを真っ直ぐ顔の高さに上げる
トスを真っ直ぐ顔の高さにあげることで、ボールの真下を打つことが容易になります。結果ファールラインの外側にフライを打てる確率が高まります。

(2)上体を真上に傾ける意識を持つ
上体を真上に傾けることで、バットコントロールが容易になります。上体の傾きが不十分は場合は、バットコントロールのみに頼ることになります。

ノックの練習方法

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ノックの練習方法はさまざまですが、効果的な練習方法は必ずしも多い訳ではありません。適切なノックの練習をすることで必ず上達することが可能です。

ノックが上達する練習

ノックが上達する練習方法は主に2つあります。

(1)離れた距離からネットに打ち込む練習
離れた位置からノック練習をすることで、自身の打った打球を客観的に確認することができます。

(2)ノックを打つイメージをして素振りをする
実際にノックを打っている場合はトスに気が取られますが、素振りの場合はスイングに集中することができるため、基礎的なスイングフォームの見直しや改善をすることができます。

野球のノックの実際の例

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野球のノックは少年野球からプロ野球まで、試合開始前に必ず行われます。特にプロ野球と高校野球を含むアマチュアを比較してみると、ノックの流れやタイミング、ノックに設けられている時間が異なります。

プロ野球のノック

プロ野球のノックは、必ず試合開始前に約10分から15分おこなわれます。各チームごとに特色はあるものの、一般的なシートノックの流れは決まっています。

(1)外野ノック
(2)内野ゴロ捕球からの1塁送球
(3)内野ゴロ捕球からの併殺プレー
(4)内野ゴロ捕球からのバックホーム
(6)キャッチャーフライ

ホームチームが先にシートノックを受け、ビジターチームが後にシートノックを受ける流れが一般的です。

・ホームチーム: 本拠地で試合をするチーム
・ビジターチーム: 相手の本拠地で試合するチーム

高校野球のノック

高校野球のノックは必ず試合前に両チーム交代制で行われます。各チーム7分の時間制限が設けられていて、一般的なシートノックの流れは決まっています。

(1)ボール回し
(2)内野ゴロ捕球からの1塁送球
(3)内野ゴロ捕球からの併殺プレー
(4)外野ノック
(5)内野ゴロ捕球からのバックホーム
(6)キャッチャーフライ 

後攻のチームが先にノックを受け、先行のチームが後にノックをすることが義務化されています。

ノックバットとは?

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長さ 重さ
ノックバット 約90cm 約550g
通常のバット 約82~85cm 900g以上
ノックバットとは、ノックを打つときに用いる専用のバットです。実際の打撃で使用されるバットと比較し、細長く重量が軽いのが特徴です。木製、金属製、カーボン製の3種類あり、少年野球や中学野球の軟式野球では金属製とカーボン製のノックバットを使用するノッカーもいますが、硬式野球では一般的に木製のノックバットが使用されます。

気持ち良くノックを受けてもらおう!

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選手に気持ちよくノックを受けてもらうことは、ノッカーの大切な役割の1つです。ノックは、選手の守備力を向上させるために練習時間の多くを割いて行われますので、選手1人1人の練習の質を高めるためには、ノッカー自身が努力をするほかありません。選手に思いきってノックに参加してもらえるように、日頃から適切かつ効果的に準備をすることが大切です。

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