野球のバッテリーとは?バッテリーの由来や語源の意味を解説!
野球のバッテリーとは投手と捕手のペアのことです。バッテリーの由来は1860年代の南北戦争時代にアメリカの野球チームで投手力を大砲の火力に見立てて表現したことがきっかけといわれています。バッテリーの語源はラテン語の「バットゥエレ」からきているといわれています。
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公式ライター Activel_director
野球のバッテリーとは?
投手と捕手はお互いにサイン交換を頻繁に交わすなど協力しながらプレイします。2人の協力によって素晴らしいプレイが完成したときはバッテリーという言葉を用いて称賛されます。バッテリーは選手たちの協力によってプレイが進行する野球ならではの言葉です。
バッテリーの意味
野球のバッテリーの由来と考えられるのは一組のもの・一対のものを表す意味です。野球のバッテリーは試合で実際にプレイしている投手と捕手のことを指す場合につかわれます。試合の途中で投手が交代した場合は、捕手が交代していなくてもバッテリーが変わったと表現されます。
バッテリーを日本語では?
野球では捕手の仕事は投手に比べて目立つ場面が少なく、活躍がなかなか正当に評価されにくいポジションです。捕手は夫婦関係において旦那を支える奥さんの立場に似ているため、バッテリーは夫婦に例えられることがあります。
日本の野球では捕手のことを恋女房・正妻などと夫婦関係における奥さんに例えて呼ぶことがあります。
野球のバッテリーの由来とは?
投手のボールを投げる様子を大砲に例えて最初は投手のことをバッテリーと呼び始めました。次第に捕手も含めて、投手と捕手のペアを指す言葉としてバッテリーが使われるようになりました。バッテリーが投手と捕手を指すようになったのは、二人の協力によって打者を抑えることが関係しています。
バッテリーの由来
野球のバッテリーの由来は、1980年代にアメリカでヘンリー・チャドウィック氏が野球チームの投手力を火力に例えてバッテリーと呼んだことが始まりといわれています。当時は南北戦争時代の真っただ中であり、アメリカ人にとって大砲の火力に投手力を重ね合わせることは非常に伝わりやすい表現でした。
バッテリーの語源
ラテン語のバットゥエレが本来持つ意味は打つ・叩く・攻撃するです。次第に意味が派生していき、大砲・砲台の意味でもバットゥエレが使われるようになりました。
語源を知ると、投手が投げるマウンドが少し盛り上がっているのが砲台に見えて、バッテリーの表現に思わず納得してしまうのが凄く不思議です。
野球のバッテリーの関係
相手打者を打ち取るためには投手と捕手の協力が必要となります。どちらかが主導権を握り、わだかまりがあるなかでプレイをすると最高のパフォーマンスを発揮することが難しくなります。
バッテリー間の年齢差に関係なく、捕手のサインに対して疑問があれば遠慮せずに投手が首を振れる関係がバッテリーの理想の関係です。
投手向きの気質
投手が1試合を通して1度も打たれることなく全ての打者を打ち取ることは滅多にできません。点を取られることの方が当たり前です。打たれるたびに落ち込んだり、自信をなくしたりしていたら投手は務まりません。
プロ野球の投手には交代を告げらると納得できず、怒りだすほど自分に自信を持っている投手がたくさんいます。
捕手向きの気質
捕手はさまざまな投手とバッテリーを組まなければなりません。投手によって性格は違いますから、気持ちよくピッチングをしてもらうには高いコミュニケーション能力が必須です。自分がバッテリーを組む投手だけでなく、相手打者から得る情報も大事になるので、打者の細かい変化に気づく観察力・洞察力も必要になります。
バッテリーの相性
どんな球を投げるかのサインは捕手が出すのが一般的です。投手の立場では自分の投げたいボールと捕手のサインが一致しないとストレスにつながります。認識のズレはコミュニケーションで改善可能ですが、コミュニケーションを取らずともサインが一致するバッテリーは相性が良いといえます。投手も捕手も人間ですから相性の良し悪しがあるのは仕方のないことです。
野球のバッテリー賞とは?
投手であれば防御率などさまざまな指標で明確な評価ができますが、捕手の能力を評価する指標は盗塁阻止率や守備率の2つとなります。バッテリー賞は明確な評価基準が少ない捕手の仕事が評価される数少ない賞の1つです。
最優秀バッテリー賞
【受賞の選出目安】
※投手
先発10勝以上
リリーフ20セーブポイント以上
※捕手
リードや盗塁阻止率などの総合的な判断
バッテリー賞はチーム成績とは関係なく表彰されるため、セ・パ両リーグで2017年は優勝チームとは異なるチームから最優秀バッテリーが選出されたシーズンもあります。
プロ野球史上最高のバッテリーは?
高木豊氏が選ぶ史上最高のバッテリー
・斉藤和巳ー城島健司
・伊藤智仁-古田敦也
・佐々木主浩ー谷繁元信
投手の純粋な能力だけでなく、捕手の能力を加味して考える必要があり、誰もが納得する史上最高のバッテリー選ぶのは不可能です。ファンや選手、OBの間で議論をするとさまざまなバッテリーの名前が挙がり、全員の意見が一致することはありません。
野球バッテリーの名言
バッテリーにまつわる名言を名捕手と言われる選手たちが数多く残しています。プロ野球では捕手が大エースを育てることにくわえて、捕手は投手に比べてさまざまなことを考えながらプレイしているため、名言と言われるほどファンの間の記憶に残る言葉がたくさんあるのです。
監督となり捕手の注目度を向上させた野村克也氏は他の名捕手と言われる選手以上に数多くの名言を残しています。
野村克也氏の名言
名前 | 野村克也 |
ポジション | 捕手 |
経歴 | 現役通算:26年 |
監督通算:24年 | |
獲得タイトル | 首位打者:1回 |
本塁打王:9回 | |
打点王:7回 | |
MVP:5回 |
勝っているときが一番怖い。リードしているときが一番怖い。
野村克也氏の印象的な言葉は野村氏の数多くの著書を読めば知ることができるのでおすすめです。
古田敦也氏の名言
名前 | 古田敦也 |
ポジション | 捕手 |
経歴 | 現役通算:18年 |
監督通算:2年 | |
獲得タイトル | 首位打者:1回 |
MVP:2回 | |
ゴールデングラブ賞:10回 |
平常心になんてなれないから、心していくように
捕手がバッテリーの最大値を決める
チームを戦力外になった投手が移籍先のチームで大活躍するケースもあります。捕手によって投手の成績が大きく変化するのは、バッテリーの最大値を決める要素として捕手の能力が大きいことが原因です。バッテリーの最大値は捕手に左右されることがわかります。
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