野球の警告試合とは?プロ野球など警告試合になるとどうなるの?
野球の警告試合とは、死球や暴言を発端にフェアプレーが継続できないと判断されたときに審判団の権限で発される定めです。プロ野球では、警告試合が宣言されたのちも試合を続けます。ただし警告試合の宣言下で審判団からフェアプレーでないと判断された選手・監督・コーチは退場処分となります。
Writer
公式ライター Activel_director
野球の警告試合とは何か?
警告試合の定義
※警告試合が定められているNPBのアグリーメントは、大きな約定変更時以外の一般公開がされていません。
警告試合の判断
警告試合の発端は死球や乱闘が多いですが、宣言の対処となる行為に厳密な規定はなく、暴言やヤジのみも正常な試合運びが困難であるならば警告試合にできます。
警告試合となったとき
警告試合の退場の判断
警告試合では、デッドボールに厳しい傾向があり、危険球でなくとも体のどこかに当たると報復プレーと判断され退場を促されることが多いです。
警告試合になるケースとは?
・死球
・クロスプレー
・暴言や乱闘
いずれの場合も両軍選手がベンチから飛び出し感情的な小競りあいを始めることが多く、審判団が状況の収拾をはかり警告試合を宣言するまでに5分以上の試合中断を余儀なくされます。
死球
警告試合の宣言後に死球を投じた場合には、どちらのチーム投手でも報復行為とみなされ退場させられます。
クロスプレー
・スパイクの刃を守備選手に向ける危険なスライディングをした
・走者が守備妨害をした
野球のクロスプレーは、相手選手に怪我をさせない安全な方法を取ることが暗黙の了解です。クロスプレーの危険な行為は、危険を認識したうえのアンフェアな行為と捉えられることが多く、試合に大きな混乱を招きます。
暴言・乱闘
暴言や乱闘に基づく警告試合は、後々まで遺恨が残りやすく、多くの退場者を出したり次試合も公平なプレーができなかったりします。
実際の警告試合の例
プロ野球の例①-2戦連続警告試合
対戦カード | オリックスvsソフトバンク |
日時 | 2010年5月4日・5日 |
原因 | 死球 |
1試合目の発端は、ソフトバンクのホセ選手に対する死球です。ソフトバンクの松田選手へ2回連続死球をした伏線もあり、全選手がベンチから出て監督がにらみあい、警告試合となりました。翌日2戦目の発端はオリックスのグレッグ選手が2回の死球を受けたことで、1日目を彷彿とさせる選手同士のもみあいや監督の口論の末、警告試合が宣言されています。
プロ野球の例②-翌日の試合の警告試合
対戦カード | ライオンズvsジャイアンツ |
日時 |
2005年5月15日
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原因 | 前2試合の死球・にらみあい |
5月13日・14日に開催されたライオンズvsジャイアンツの試合では合計6回の死球が発生し、2戦目には両軍選手が続く険悪なムードのまま試合が終了しました。14日の審判団は、2戦の状況から翌15日の試合がフェアにできないと判断し、警告試合の宣言をした状態から3戦目をスタートさせています。
プロ野球の例③-1イニング3死球の警告試合
対戦カード | オリックスvsファイターズ |
日時 | 2015年5月8日 |
原因 | 選手・コーチのグラウンド飛び出し |
警告試合の発端は、ファイターズが9回の攻撃時に3つの死球を受けたことです。3つめの死球が発生した途端にファイターズの柏原打撃コーチがベンチを飛び出し、両軍の選手・コーチ陣がベンチを出てグラウンドになだれ込みました。抗議・暴言のみで乱闘には至りませんでしたが、審判団は警告試合を宣言しています。
プロ野球以外の例-日米大学野球選手権大会
対戦カード | 日本代表vsアメリカ代表 |
日時 |
2013年7月11日
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原因 | アクションに対する暴言 |
発端は日本選手が膝に死球を受け、ヘルメットを叩きつけたことにあります。アメリカでは物に当たることがマナー違反であるため、両軍ベンチがグラウンドに出て言い争いをする事態に発展しました。1度は収束しましたが、本塁打時の日本選手のガッツポーズにアメリカ選手が再び激高したことで警告試合の宣言がされました。
警告試合は選手を守る英断
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