陸上部のあるあるは、種目の違いによってさまざまな特徴があります。女子と男子それぞれの笑えるエピソードや、陸上部ならではのあるあるには、現役の陸上部員だけでなく、陸上経験者なら誰でも共感できるあるあるが多いです。陸上部のあるあるを読めば、各種目の特徴を理解することができます。
陸上部あるあるとは?
陸上部は、他の部活の人からのイメージではひとくくりにされてしまうことが多いですが、実際は4つの全く別の競技の集まりによって構成されています。
・短距離
・長距離
・跳躍
・投擲
男女が一緒に活動し、いろいろなタイプの部員が集まっていため、陸上部だからこそ共感できる面白いあるあるがたくさん生まれます。
陸上部あるある9選【短距離/長距離】
トラック種目の長距離や短距離の選手たちは、グランドでほかの部と一緒に練習しているため、野球部やサッカー部との間で起こる弊害や、夏の暑さの苦悩といった屋外で活動することの悩みが入ったあるあるが生まれます。
短距離
短距離は陸上競技のなかで花形種目と言われ、最も人気が高く競技人数が多い種目です。長距離のように努力で速くなる種目と違い、才能が競技力を左右するため、結果を残すのが難しいと悩む人が多いです。
長距離以外の競技は努力や鍛錬が通用しないと気付く特に短距離。
野球部やサッカー部と同じグランドを使用するため、こぼれ球に気を取られて走りにうまく集中することができずに苦労しています。
短距離選手は、必ず、真夏のトラックの熱さでクラウチングスタートに苦戦したり不慣れなタータンに引っかかって観客の前で転倒する、といった恥ずかしい思いをした経験があります。
長距離
長距離は長時間走る辛い競技ですが調子がよいからといって前半から飛ばしてしまうと、後半がかなりきつくなり辛い思いをします。
シンプルな競技ですが、実は奥が深く、経験者はフォームを見るだけで一流選手か一般ランナーか区別することができるようになります。
設定ペースが守れない。設定ペースを守らない。抑えがきかず、無駄に疲れる。
街中を走っている人を見て、一瞬で陸上経験者もしくは現役か、一般ランナーが見分けつく。
夏は時計焼けするので、普段の外出はいかにして隠すか試行錯誤。
長距離の練習は設定ペースが決められているため、きちんと守ることができれば神と讃えられますが、逆に守れなければ周りから辛いバッシングを受けます。後ろの選手から煽られることもあるため、ペースを守るのは非常に難しい役割となります。
夏のランパン焼けやランシャツ焼けは隠せますが、時計焼けだけは隠すのが難しいです。憧れの選手が走るお正月のニューイヤー駅伝や箱根駅伝を楽しみにしている選手が多いです。
陸上部あるある6選【跳躍/投擲】
投擲や跳躍などのフィールド種目は、走る種目と違って用具を使ったり使う筋肉が違うため、同じ陸上競技ですが短距離や長距離とはひとくくりにできない種目です。投擲や跳躍の選手には、競技経験者しかわからない苦労や棚ぼたでラッキーを感じるあるあるが存在します。
跳躍
跳躍競技には走り幅跳びや三段跳び・走り高跳といった種目があり、わっと驚かせる跳躍力で観客を魅了します。陸上競技は雨天決行のため、跳躍選手には雨の日の思わぬトラブルがつきものです。
雨の日のマットは水が染み込んでいるため、マットに飛び込むとびしょ濡れになる。
跳躍種目が専門なのに、体育の長距離種目で期待される。
普段の練習晴れの日だけしかマットを使用することはありませんが、陸上競技は雨天決行なため、濡れたマットや砂場に着地しなければなりません。競技後は、びしょ濡れになった後の着替えに苦労します。
恵まれた練習場所の確保や、足が速いと勘違いされて体育の長距離種目で期待されることに悩む部員が多いです。
投擲
投擲種目には、砲丸投げや円盤投げ・槍投げがあり、陸上競技のなかで体格の大きい、筋力がある選手がうあることが多い種目です。一見軽々投げているように見えますが、非常に重いため素人が投げると怪我をする可能性があります。
軽々投げてるように見える砲丸投げの選手を見て、俺も投げられると思って投げたら、右手首腱鞘炎。
「えー陸上部?全然見えなーい、何やってるのー?」「砲丸投げです」「あっ…」
円盤投げとかは小さい大会だと出場しただけで入賞できちゃったりする。
投擲種目は競技人口が少ないため、中学生の円盤投げでは出場選手が少なく、全員賞状がもらえることもあります。同じ陸上部なのに、短距離や長距離よりも女の子ウケがよくないことを悩んでいます。
陸上部あるある6選【リレー/駅伝】
さまざまな種目が混在する陸上競技は、通常は個人種目がメインとなりますが、リレーや駅伝では種目に関係なく陸上部員が一丸となってチームを応援します。
リレーや駅伝には、盛り上がる種目だからこそ、気合の入りすぎで生まれる面白いあるあるが存在します。
リレー
マイルリレーは大会の最後にあるため、自分の競技が終わった部員全員が集まって応援します。抜きつ抜かれつのデットヒートで1番大会で盛り上がる場面です。各学校の陸上部員が集団になり声を枯らして応援します。
大会時のサブトラックでリレー練習するための5レーンお願いしまーす!で退くのは常識。
大会のサブトラックでは多くの選手がアップや練習をしますが、種目ごとに使えるレーンが決まっています。リレーのバトン練習で声かけがあったらすぐにレーンを空けるのが陸上界の常識です。
みんなの声援に後押されて気合が入ったリレー選手は、バトンを持ったときについついポンポン音鳴らしてしまう傾向があります。
駅伝
駅伝は、長距離の選手にとってのメインイベントなため、非常に気合が入ります。次の走者に襷を渡すときには、気合を込めて、相手の背中を叩きます。
早く服を脱ぎすぎて自分の襷渡しのときには体が冷え切っている。
駅伝に出場したいけれど部員が足りないといった場合には、3km以下のパートを短距離選手が担当するのが当たり前であるといった風潮があります。駅伝に不慣れな選手は、自分のチームの戻り時間の判断がうまくいかず、張りきって早く上着を脱ぎ過ぎて、走る前に体が冷え切るといった失敗もあります。
陸上部あるある6選【男子/女子】
陸上部は男女が一緒に練習することが多いですが、男女それぞれに、その性別ならではの陸上部あるあるが存在します。控えめな性格の人が多い男子部員には女子を意識したあるある、明るい性格の人が多い女子部員には体型にまつわるあるあるが多く生まれています。
男子
陸上部の男子は野球部やサッカー部に比べると、内向的で優しい性格の部員が多いです。大きく表に感情を出すことはありませんが、女子のタイムを意識し、追いつかれそうになると内心とても焦っています。
男子のタイムと女子のタイムが近いとその男子はメチャメチャ焦る。
男子の長距離部員は長時間自分と向きあうため内向的で物静かな人が多い。
夏の暑い日には、鍛え上げられた筋肉をアピールしたくて上半身裸になりますが、残念なことに、女子にあまり理解されずモテません。
女子
陸上部の女子は、露出の高いセパレートユニフォームを着る機会が多いため、体型のことを気にしている人が多いです。
女子はセパレートユニフォームを着るとお腹のお肉が気になる。
特にお腹周りのお肉を気にする人が多く、なかには、スリムな体型を維持するために1000回も腹筋するといった努力をする人もいます。陸上の女子部員は、跳躍選手のスタイルに憧れています。
陸上部の大会であるある14選
陸上の大会は屋外競技ですが雨天決行で、種目も多く長時間実施されるため苦労が多いです。4つのシチュエーションそれぞれに、経験者なら必ず共感できるあるあるが存在します。
・準備
・本番
・補助員
・応援
大会の準備は意外と大変
陸上の大会準備は、種目がたくさんあるうえに屋外でやるため、準備するものもがたくさんあり大変です。天候を考えてウェアの準備をしたり、競技の時間によっては補食を用意したりと忘れ物がないように配慮しなくてはなりません。あまりの荷物の多さに戸惑ったときには、とりあえずユニホームとスパイクさえあればなんとかなると自分に言い聞かせます。
試合のときは朝競技場の門が開いた途端に、学校ごとのスタンド裏陣地取りが始まる。
大会の荷物を準備してると、持ち物が多くて頭ぐちゃぐちゃになり、「ユニホームとスパイクあるからとりあえず走れるだろ」って落ち着く。
地元の大会は、あらかじめどこの場所にどの学校が来るか決まっていますが、みんなが念のためにと考え、結局7時の開門と同時に陣取り合戦が始まることとなります。場数をこなしている部員は、1人でもテントを建てられるようになります。
大会本番あるある
陸上の大会は出る種目や時間が違うため、個々で時間を把握して動くことが必要になります。時間に遅れると出場できないこともあるため綿密に予定を立て時間を見ながら行動しなければなりませんが、新入生には必ず1人はコールに漏れて出場できない選手がでてしまいます。
陸上大会のときの皆の昼食時間がバラバラすぎる。早い人は10時から食べてるし、遅い人は2時ぐらいに食べてる。
ユニホーム着たときひざ下真っ黒ひざ上真っ白こうなる。日焼け最悪。
記録会の100mの組数は異常。100組近くあるときもある。
走り終わった人はすぐにスパイクを脱ぎ、裸足で学校の本拠地に戻って行く。
普段の練習はユニフォームで練習しないので試合のときはハーフパンツや半袖の日焼けが非常に目立ちます。不慣れなスパイクに違和感を覚えて、競技後は裸足で歩く人が多く見かけられます。
記録会は1人2種目出ることもあるため、人気の100mは競技が永遠に続きます。
補助員あるある
各学校に振り分けられるのが補助員の仕事です。補助員の仕事は、当たった担当によって労働量が違うため当たり外れが大きくわかれます。
大会のテント設営で必ず言われる「おい、そこに立ってる人なんかやることあるでしょ。」
補助員はどの部署に割り当てられるかで、その労働量は大きく変わる。
砂場の土ならしはテクニックがいるしトンボが重いしで地獄。
記録係や表彰係といった軽めな仕事のあたれば、クーラーの効いた室内で楽に仕事ができますが、炎天下の日に、100m走といった長時間の競技に当たると試合以上に疲れます。
応援あるある
陸上の応援は競技場が広いので声を張って応援しなければいけません。しかし、観客からの応援は選手に届くときと届かない場合があります。
トラック競技で、観客からの声援が最後のスパートの後押しになった。
応援聞こえた?って聞かれるけど「聞こえるわけないだろ」と心のなかで思う。
部員総出でする対校選手権大会の応援は、選手のラストスパートの後押しとなります。
陸上部の校内あるある9選
陸上部は長距離、短距離など専門種目がありますが、ほかの部活の人からは、陸上部だから走るのが好きで得意なんだと一括りに考えられて困ることが多いです。
陸上部の入部動機あるある
陸上部は、意外にも走るのが好きだから陸上がしたいからといった理由で入った人は少なく、とりあえずほかにめぼしいものがないから陸上部に入っておいたといった部員が大多数を占めています。
走りたいわけではなく、球技に苦手意識があるから陸上競技を選ぶ。
入りたい部活がなかったからとりあえず陸上部を選んだ。
個人種目でチームスポーツにありがちなレギュラー争いやチームのゴタゴタに巻き込まれなくて済むから。
とりあえずで陸上部に入ろうとした人は、球技が苦手だからといった理由や人間関係のトラブルが少ない個人競技であることにメリットを感じて入部を決めた場合が多いです。
体育祭では大活躍!?
体育祭やマラソン大会は活躍の場と思われがちですが、活躍できて嬉しいのは短距離選手だけで、残りの種目の選手にとっては希望しない期待を受ける憂鬱な日となります。
長距離選手だったのに体育祭のリレーで期待されても、筋肉の付き方から専門の人とは違いますからーと思う。
地面のグラウンド&運動靴では野球部(短距離)とサッカー部(長距離)が強いので体育祭が嫌だった。
学校行事の陸上競技大会で、陸上経験者だけが短距離競技スタート前の「位置について」で一礼する。
試合のときの癖で、位置についてでついつい一礼してしまい、人目で陸上部員であることがバレてしまいます。
他の部活の子から言われることあるある
陸上部員は、入っていて何が楽しいのかを聞かれることが多いです。あまり陸上の知識がない人には、中距離専門だと伝えたときに微妙な反応をされてしまうこともあります。
陸上部じゃない人に「短距離?長距離?」って聞かれて中距離って答えた時の微妙な空気。
雨の日に廊下で筋トレしてると、通行人に邪魔と言われれる。
雨の日に外で練習できずに廊下で筋トレをやっていると、通行人に邪魔もの扱いされて悲しい思いをすることが多いです。
陸上部のマネージャーあるある6選
陸上部員にとって陰で支えてくれるマネージャーはなくてはならない存在です。練習の準備や大会の申し込みなど部員のことを第1に考えて行動するマネジャーだからこそ経験する、仕事や役割にまつわるあるあるがあります。
マネージャーの仕事あるある
陸上部のマネジャーは、ベテランになるとストップウォッチを同時に何個も使いこなせるといった熟練の技を出せるようになります。選手のフルネームやベストタイムはもちろん、選手全員の生年月日や身長体重までが全て頭に入っています。
上級者になるとストップウォッチを同時に何個も使いこなせる。
マネージャーは選手全般のフォローを担当しているため、顧問の指示と選手の要望の板挟みで苦労することもあります。
マネージャーのやりがいあるある
陸上部のマネージャーは、よい記録が出たときには選手以上に喜びを感じます。
ありがとうの一言でなんでも頑張れて、お疲れ様の一言で疲れが吹っ飛ぶ。
マネージャーの仕事には大変なのことが多いですが、選手からのありがとうの一言で全ての苦労が吹っ飛びます。陸上のマネージャーは、面倒見がよい人が多いため、選手のために尽くすことにやりがいを感じています。
陸上部の顧問あるある7選
陸上部員たちは、基本的に顧問の先生に怖いといった印象を持っている場合が多いです。学校生活でも常に顧問の動きに目を光らせ、緊張しながら過ごしています。
大会中あるある
大会中、顧問の先生は役員をしたり部員にアドバイスを送ったりと忙しくしています。常にあちこち歩きまわっている顧問を探すのは大変です。
結果が悪いときは、顧問に怒られるのを恐れて報告に行くか躊躇します。結果が悪かったことよりも、顧問に起こられる方が怖いです。
練習中あるある
顧問は現役時代も陸上部だった人が多いですが、実は自分の専門種目以外の知識が薄い場合も多く、部員のほうが理論的に判断できる場合もあります。
長距離系出身の顧問は短距離跳躍系には何の知識もないことが多く、部員のほうが理論を持っている。
顧問の会議や出張などで部活にこない日を熟知している部員がいる。
ただでさえ怖い顧問がサングラスをかけてくると怖さが倍増します。常に顧問に怯える部員たちは、顧問が部活に来ない日を心待ちにしています。
校内あるある
顧問の先生の授業は、いつ怒られるかとヒヤヒヤしてしまい、ほかの先生の授業の何倍も緊張します。
校内で顧問と鉢あわせそうになったときは、無意識に逃げる癖がついている人が多いです。
陸上部の恋愛あるある7選
陸上部は、男女が一緒に練習するため、同じ陸上部内や同じ種目同士で付きあうカップルが多いです。恋愛禁止の部活もありますが、大会では密かに、好みの異性をチェックして楽しんでいます。
恋愛トークあるある
陸上部の恋愛トークでは、大会に行って見つけた好みの異性をの名前や学校名を確認する話題が1番盛り上がります。
大会でタイプの異性がいるとプログラム開いて名前と学校を確認する。
恋愛禁止なのに常に恋人がいる部員がいる。そんな部員はいつも他の部員の相談に乗る。
強豪校では恋愛禁止にいる部もありますが、思春期まっただなかの陸上部員たちは、見つからないように密かに恋愛をしています。部員に恋人ができたときはみんなで喜びをわけあいます。
恋愛相手あるある
陸上部は男女一緒に練習することが多いため、部内で恋愛が芽生えることが多いです。
試合や合宿で他校の陸上部と一緒になったときが、1番の出会いの場となります。
恋愛で競技力の変化あるある
陸上部員が恋愛はヤル気に直結しているため、部活がはかどるようになる人と、逆に身が入らない人にわかれます。
部内で好きな人ができると練習中顔がやばくなるから本気で走れなくなる。
恋人ができると今まで一生懸命やっていたのに急にサボり出す人がいる。
恋人ができると明らかにやる気を出して急激に強くなる。別れると途端に弱くなる。
男子部員は恋人がいるほうが頑張れる場合が多いですが、女子部員は、好きな人を意識した乙女心が邪魔をして練習に集中できなくなる場合があります。
陸上部あるあるまとめ
陸上部もには、さまざまな種目があるため、いろいろな個性を持った部員が集まっており、それぞれの種目や性別によって面白いあるあるが生まれています。陸上部あるあるには、経験者以外でも共感できるあるあるがたくさんあります。