シザースのやり方とコツ!サッカーのドリブルテクニック
サッカーのドリブルテクニックの1つであるシザースはどのようなフェイントなのか、どうすればうまくできるのかというコツを解説しています。また、シザースはサッカーの試合でどのようなシーンで使うべきか、その具体的な状況を紹介していますのでぜひ参考にしてください。
2022.12.08
|
サッカー
Writer
公式ライター Activel_director
シザースとはどのようなフェイント?
シザースはブラジル産のフェイント
シザースとはサッカーで相手を抜く際の技術の1つで、試合中にもよく使われるポピュラーなフェイントであり、やり方もボールの上をまたぐという非常に簡単な動作で行うことができます。
シザースは日本語で「ハサミ」を意味し、ハサミを動かすかのようなフォームで繰り出されるためそのように名付けられており、日本では少年サッカーの低学年ではじめに教えられるフェイントです。
また発祥はブラジルと言われており、狭い路地でストリートサッカーを行なっている中で相手を抜き去る技術として自然発生的に生まれ、元ブラジル代表のロナウドによって世界的に有名になりました。
シザースは日本語で「ハサミ」を意味し、ハサミを動かすかのようなフォームで繰り出されるためそのように名付けられており、日本では少年サッカーの低学年ではじめに教えられるフェイントです。
また発祥はブラジルと言われており、狭い路地でストリートサッカーを行なっている中で相手を抜き去る技術として自然発生的に生まれ、元ブラジル代表のロナウドによって世界的に有名になりました。
シザースの効果
シザースを行う最大の効果としては、相手ディフェンスの左右どちらかをドリブルで抜くように見せかけてボールをまたぐため、相手の重心を大きく傾けることができるという点です。この相手の重心が移動することによってそのあと逆を取って抜き去ることもできれば、パスコースを作ることができたり、フォワードの選手であればシュートコースを作ることも可能です。このフェイントはドリブルのテクニックとしては難しいものではありませんが、非常に大きな効果を得ることができます。
シザースを得意とする選手
シザースフェイントを得意とするサッカー選手は多く、日本人選手であればキングカズこと三浦知良選手は一世を風靡し、今でも衰えることのない切れ味を披露しています。海外選手であれば、やはりクリスティアーノ・ロナウド選手の高速シザースで相手を翻弄するドリブルテクニックが有名です。また、ブラジル人選手のネイマール選手やロナウジーニョ選手もこの技術の使い手としては世界トップレベルの選手で、多くの人々の記憶に残っています。
各々の選手はこの技術だけを武器にしているわけではなく、他のフェイントと組み合わせながら相手を抜き去るドリブルテクニックを持ち合わせています。
各々の選手はこの技術だけを武器にしているわけではなく、他のフェイントと組み合わせながら相手を抜き去るドリブルテクニックを持ち合わせています。
シザースのやり方
シザースの基本動作
via www.youtube.com
シザースの基本的な動作としてはボールの上をまたぐということですが、具体的には次の5つのポイントがあります。
①内から外へとまたぐ
シザースの最初はボールを内側から外側へとまたぐ動作で、この動作を大きく行います。
②膝、足の順にボールの上を通過させる
この順番でまたぐことで、本当にその方向へとドリブルするように見せかけることができます。
③アウトサイドでボールを動かすようにまたぐ
ドリブルで相手を抜く場合の多くはアウトサイドを使うため、より相手がフェイントにかかりやすくなります。
④視線は相手を見る
相手の重心がどちらに移動しているかを見ます。
⑤相手を抜く時は逆足のアウトサイドで深めに切り込む
相手の重心が完全に移動しておらず足を出されることがあるので、深めに切り込み奪われないようにします。
高速シザース
via www.youtube.com
シザースフェイントには高速シザースと大きな動作のシザースの2種類があり、クリスティアーノ・ロナウド選手のように、テクニックとスピードの両方を併せ持つ選手がよく用いているのは高速シザースです。
その高速シザースとは、またぐ動作を素早くなおかつ連続して行うことで、相手を後退させながら重心が偏ったところで、スピードに乗って逆をついて突破するドリブルです。
コツとしては、速くまたぐために膝から下を脱力して行うことと、小さくまたぐこと、またいだ足の地面への着地はつま先だけで行うことの3点です。このコツを意識して行うことでまたぐスピードが向上するとともに、1回またいだ後に連続して素早く繰り返すことができます。また、このフェイントは足元のテクニックも重要ですが、スピードのある選手が用いるとより高い効果が得られます。
その高速シザースとは、またぐ動作を素早くなおかつ連続して行うことで、相手を後退させながら重心が偏ったところで、スピードに乗って逆をついて突破するドリブルです。
コツとしては、速くまたぐために膝から下を脱力して行うことと、小さくまたぐこと、またいだ足の地面への着地はつま先だけで行うことの3点です。このコツを意識して行うことでまたぐスピードが向上するとともに、1回またいだ後に連続して素早く繰り返すことができます。また、このフェイントは足元のテクニックも重要ですが、スピードのある選手が用いるとより高い効果が得られます。
大きな動作のシザース
シザースフェイントのもう1つの種類である大きな動作のシザースはより基本動作に近く、ドリブルのテクニックとしても取り組みやすい種類です。その大きな動作のシザースとは、1回のまたぐ動作を大きくかつ本当にその方向に運ぶように行うことで、相手の重心を大きく偏らせることができます。
コツとしては、大きくまたぐために腰から動かしてまたぐこと、重心をまたいだ足に7割程度乗せること、またいだ足は足裏全面で着地することの3点です。この3つのコツを意識して行うことで、本当にまたいだ方向に行くと見せかけることができるとともに、そのあとの切り返しを足裏全体で踏ん張り力強く逆へと一歩を踏み出して相手を抜き去ることができます。
テクニックやスピードがあまりない選手でも用いることができるフェイントです。
コツとしては、大きくまたぐために腰から動かしてまたぐこと、重心をまたいだ足に7割程度乗せること、またいだ足は足裏全面で着地することの3点です。この3つのコツを意識して行うことで、本当にまたいだ方向に行くと見せかけることができるとともに、そのあとの切り返しを足裏全体で踏ん張り力強く逆へと一歩を踏み出して相手を抜き去ることができます。
テクニックやスピードがあまりない選手でも用いることができるフェイントです。
シザースの練習方法
シャドートレーニング
シャドートレーニングとはボクシングでよく用いられるように、実際にそこに相手がいないが相手がいると想像して1人で行うトレーニングで、シザースの基本動作を身につける上で非常に有効的な練習です。
練習のやり方は、まずボールを止めた状態でボールの上をまたぐ練習を行い、テクニック面での向上を図ります。その後ドリブルをゆっくりとしながら自分のタイミングでフェイントを繰り出し、慣れてきたらドリブルのスピードを上げていきます。チームで練習を行う時は、選手が横1列に並びドリブルを一斉にスタートし、コーチの合図のタイミングでフェイントを入れます。
コツとしてはドリブルを細かくすることでいつでも繰り出せるようにします。
練習のやり方は、まずボールを止めた状態でボールの上をまたぐ練習を行い、テクニック面での向上を図ります。その後ドリブルをゆっくりとしながら自分のタイミングでフェイントを繰り出し、慣れてきたらドリブルのスピードを上げていきます。チームで練習を行う時は、選手が横1列に並びドリブルを一斉にスタートし、コーチの合図のタイミングでフェイントを入れます。
コツとしてはドリブルを細かくすることでいつでも繰り出せるようにします。
コーンドリブル
サッカーのドリブルを練習する際にコーンドリブルは多く用いられ、それをシザースの練習に活用したメニューを2つ紹介します。
1つ目はマーカーコーンを1.5m感覚で10個程度並べてジグザクにドリブルをするメニューで、マーカーコーンの手前に来たらフェイントを行い、次のマーカーの方へと抜けていくとい動作を繰り返します。コツとしてはシザースの後のタッチが大きくならないように特に気を使うことで、試合であれば1人かわした先には次のディフェンスがいるため、大きくなると奪われてしまうからです。
2つ目はコーンを5〜7m感覚でジグザクに配置し、スピードに乗ったドリブルからフェイントを繰り出していきます。
コツとしては、シザースの後の切り返しを深く行うことで、それによって相手に足を出されても奪われないようにします。
1つ目はマーカーコーンを1.5m感覚で10個程度並べてジグザクにドリブルをするメニューで、マーカーコーンの手前に来たらフェイントを行い、次のマーカーの方へと抜けていくとい動作を繰り返します。コツとしてはシザースの後のタッチが大きくならないように特に気を使うことで、試合であれば1人かわした先には次のディフェンスがいるため、大きくなると奪われてしまうからです。
2つ目はコーンを5〜7m感覚でジグザクに配置し、スピードに乗ったドリブルからフェイントを繰り出していきます。
コツとしては、シザースの後の切り返しを深く行うことで、それによって相手に足を出されても奪われないようにします。
1vs1
サッカーの1vs1のトレーニングには様々なやり方がありますが、ここで紹介する練習は中でも特にシザースの練習に最適なメニューです。
横15m縦25mの縦長のコートを作り、そのコートの中に横15m縦2mのゾーンを2つ設置します。2つのミニゾーンの中にはディフェンスが1人ずつ入り、オフェンスの選手はドリブルでシザースしか抜くときに使ってはいけないという条件で、その2つのゾーンを突破すれば勝ちとします。
この練習のコツとしては、相手がどちらに傾いたかを見て抜くことと、抜く時のタッチを調整することで、そうしなければ次のゾーンの相手に取られてしまうので、自然にそのタッチを意識することができます。また、より実戦に近い状況の中で行うため、試合で使える技術の練習にもなります。
横15m縦25mの縦長のコートを作り、そのコートの中に横15m縦2mのゾーンを2つ設置します。2つのミニゾーンの中にはディフェンスが1人ずつ入り、オフェンスの選手はドリブルでシザースしか抜くときに使ってはいけないという条件で、その2つのゾーンを突破すれば勝ちとします。
この練習のコツとしては、相手がどちらに傾いたかを見て抜くことと、抜く時のタッチを調整することで、そうしなければ次のゾーンの相手に取られてしまうので、自然にそのタッチを意識することができます。また、より実戦に近い状況の中で行うため、試合で使える技術の練習にもなります。
シザースを試合で使う状況
相手を抜き去る
サッカーの試合でシザースを用いる状況というのは様々ありますが、その中で最も多い状況が相手を抜き去る時に使うことです。なぜならば、この技術はサッカーのフェイントの中でもドリブルスピードを落とさずに繰り出せるフェイントであり、かつドリブルの方向を変える動作と似ているため相手を騙しやすいからです。
また、止まっている状態でも大きくシザースをすることで相手の重心を動かすことができるため、非常に使い勝手のいいフェイントと言えます。
このフェイントはサッカーピッチの中央でもサイドでも効果的に使えますが、特にサイドで相手を抜き去る時に用いられることが多く、理由としてはサイドはカバーが薄いためフェイントをかけた瞬間にスピードアップし、抜いた後もスピードを落とさず前進できるからです。
また、止まっている状態でも大きくシザースをすることで相手の重心を動かすことができるため、非常に使い勝手のいいフェイントと言えます。
このフェイントはサッカーピッチの中央でもサイドでも効果的に使えますが、特にサイドで相手を抜き去る時に用いられることが多く、理由としてはサイドはカバーが薄いためフェイントをかけた瞬間にスピードアップし、抜いた後もスピードを落とさず前進できるからです。
パスをする角度を作る
シザースはサッカーの試合で単に相手を抜き去るためだけに用いられるのではなく、パスの角度をつけるためにも用いられます。これはシザースの基本的な効果である、相手の重心を移動させることができるという特性を生かしたもので、相手を抜くのではなく相手を横にずらすという考え方です。
やり方としては、相手にパスコースを切られている時にシザースを行い、相手が動いた逆に細かくタッチしパスコースができた瞬間にパスを実行します。
このテクニックは特にピッチ中央でプレーする選手が多く用いており、シザースの後にクサビのパスを入れたり、逆サイドへとボールを展開するなど様々な使われ方がされています。
やり方としては、相手にパスコースを切られている時にシザースを行い、相手が動いた逆に細かくタッチしパスコースができた瞬間にパスを実行します。
このテクニックは特にピッチ中央でプレーする選手が多く用いており、シザースの後にクサビのパスを入れたり、逆サイドへとボールを展開するなど様々な使われ方がされています。
シュートコースを作る
シュートコースを作るシザースは、ペナルティーエリア付近で相手チームにディフェンスされている時、スピードを上げて抜こうとしてしまうと、ゴールキーパーに取られてしまったりと抜き切るスペースがない時に行います。
具体的には相手と対峙した際に、小さく速いシザースを1回入れて相手の重心を少し動かすだけで十分です。そのあとのタッチが重要で、自分がシュートを打てるところへとワンタッチで運び出すようにし、相手が足を出す前にシュートを打ち切ります。相手のプレッシャーも強く、時間もスペースもない中で行うためテクニック的には非常に高度ですが、フォワードの選手にとっては必要不可欠な技術です。
具体的には相手と対峙した際に、小さく速いシザースを1回入れて相手の重心を少し動かすだけで十分です。そのあとのタッチが重要で、自分がシュートを打てるところへとワンタッチで運び出すようにし、相手が足を出す前にシュートを打ち切ります。相手のプレッシャーも強く、時間もスペースもない中で行うためテクニック的には非常に高度ですが、フォワードの選手にとっては必要不可欠な技術です。
シザースのやり方とコツのまとめ
シザースはサッカーにおいてフェイントの代名詞とも言えるほど多くの選手に用いられており、観る人たちを驚かせたり、楽しませることができます。また、ポジションや状況によって用いられる効果や注意点が異なっており、それを知らずに用いている選手も多く、知らないが故に簡単にボールを奪われてしまうケースがよく見られます。なので、コツとして紹介した膝から下の使い方、相手を見る、シザース後の抜くタッチが大切といったポイントと状況によって使い方が異なるということを押さえた上で、試合で実行するということが非常に大切です。
この技術は練習を積めば誰でもできるようになる技術であり、さらに試合でつかえる技術にするためにも、基本的な練習から応用までしっかりと取り組んでマスターしていきましょう。
この技術は練習を積めば誰でもできるようになる技術であり、さらに試合でつかえる技術にするためにも、基本的な練習から応用までしっかりと取り組んでマスターしていきましょう。
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