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サッカーコーチの見極め方とは?良いコーチ出会うのが育成年代に必須

サッカーコーチの見極め方とは?良いコーチ出会うのが育成年代に必須

サッカーコーチの見極め方は、プレイヤーズファーストを正しく理解できているかを確認することにあります。プレイヤーズファーストとは、主役はプレイヤーであり、サッカーコーチや親ではないため、まずは何事においてもプレイヤーのことを最優先に考えることです。

2023.01.15 サッカー

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サッカーコーチに必要な資格

サッカーに関する資格

堤 憲一郎’s Instagram photo: “イビチャ・オシムが日本のセネガル戦の闘いぶりを観て、感動し喜びの感情を持ったという記事を見ました。 これを見て間違いなく、日本は前へ進んでいると確信しました。 自分の哲学を持ち、情熱を持った人で尊敬しています。私はいつまでもあなたのサポーターです? #イビチャオシム #オシム…” (128692)

Jリーグが創設される以前の日本サッカーは、企業、クラブ活動といった形で活動していたため、監督やコーチといった指導者は企業の社員や学校の職員を兼任するのが一般的でした。

しかし、世界で戦えるための日本サッカーの成長を目的に、新たな改革の一環として指導者にも必要な研修を課し、正しい知識で指導にあたることが求められるようになりました。

少年サッカーコーチになるには、指導者資格が必要な時代に突入しています。

等級 概要
S級 プロチーム、代表レベルの指導
A級ジェネラル 第1種登録の指導(サテライト・JFL・なでしこ・Jリーグ)
A級U-15 U-15代表・Jリーグ下部U-15・JFA等U-15の指導
A級U-12 Jリーグ・JFA等U-12の指導
B級 アマチュアレベル・第2種登録の指導
C級 D級からのステップアップ
D級 グラスルーツの指導
キッズリーダー 10歳以下の指導
グラスルーツ
D級概要にあるグラスルーツとは、直訳すると、草の根の意味で、日本サッカー界の根っこといわれるジュニア年代やサッカー初心者を意味しています。

年齢、性別、障害、人種などに関係なく、誰でもサッカーの素晴らしさを知ることができる、誰もがサッカーを楽しめるように、安全に安心してサッカーを楽しめる環境が求められます。

サッカー以外に関する資格

多種目スポーツスクールJJMIX on Instagram: “【救命講習会】  先日、埼玉地区指導員全員で、救命講習会に参加をさせていただきました。  リーフラススポーツスクールでは、スクール中や大会、合宿などで、子ども達に万が一のことがあった場合、指導員が適切な対応を取れるよう、毎年講習を受講しております。…” (128693)

サッカー指導者には、上級救命ライセンスやスポーツ救命ライセンスがあると役立ちます。サッカーには捻挫や骨折、擦り傷などといったケガはつきものです。

ケガの場面で上級救命ライセンスやスポーツ救命ライセンスを持っていれば迅速に対応でき、その後の治癒期間にも大きく影響してきます。

また、近年の地球温暖化に伴う熱中症の増加も問題になっているため、特にグラスルーツを対象としたD級指導者には持っていてほしい資格​です。

上級救命ライセンス・スポーツ救命ライセンス
上級救命ライセンスは、消防本部が指導及び認定する公的資格講習で、医療の専門家ではない人が心肺蘇生やAEDを使用した胸部圧迫の方法、止血法及び外傷の応急手当を学びます。

スポーツ救命ライセンスは、JFAが主催するライセンス講習会で、日本蘇生競技会ガイドラインに準拠した内容で、上級救命ライセンスと同等のレベルの実技を学びます。

サッカーコーチの少年団とクラブ違い

少年団の特徴

大平正実’s Instagram profile post (128694)

少年団のサッカーコーチの特徴は、ボランティアである点、職業としてやっていない点、一般的にパパさんコーチ​の点にあります。

パパさんコーチの中には経験があり、自ら指導方法を研究するコーチもいれば、自らの子供を優先してしまったり、経験がないことから誤った指導をしているコーチがいるのもまた事実です。

少年団のコーチは、対価を受け取らない分、指導力に関してはクラブのコーチに比べて劣る傾向にあります。

・ボランティア
・コーチが職業ではない
・自らの子供がチームに所属するパパさんコーチ

クラブの特徴

大平正実 on Instagram: “#ja東京カップ #トレーニング” (128698)

クラブチームのコーチの特徴は、アルバイトや社員など、職業としている点、専門性がある点です​。

職業としている以上、他のクラブチームとの競争があり、選手の確保やつなぎ止めが必要なため、それだけ情熱をもって選手に接することが期待できます。

専門性があるので、サッカー経験、指導経験が豊富で、またはこれから指導者として成功していくための努力を惜しまないといった点も特徴です

・コーチが職業
・専門性がある
・パパさんコーチと違って公平性がある

サッカーコーチが抱える日本の育成年代の問題

プレイヤーズファースト

Yuki Stalph (シュタルフ悠紀) on Instagram: “本日は育成現場に。 日本サッカーの未来は、彼らにかかっています。でも、彼らがすくすくと育つための環境づくりは、我々指導者にかかっています。  皆さんは知っていますか? 神奈川県の育成リーグでは、控えのGKは試合中にボールを使ってウォーミングアップを許されていません。…” (128700)

プレイヤーズファーストとは、子供達を一人のサッカー選手として尊重し、選手がプレーするための周囲の大人のサポート、環境作りを意味します。

選手の自主性を重んじ、サッカーのセオリーを教えるのではなく、選手に気付かせることが求められているわけです。しかし現実には、プレイヤーズファーストを理解していないコーチもいます。

選手の成長よりもチームの勝利を優先し、その結果をコーチが誇示する自己満足が理由です。

団子サッカー論

大平正実 on Instagram: “vs 南綾瀬FC” (128704)

小学生低学年でよく見られる、1つのボールに選手が集まる団子サッカーの現象ですが、少年団のトラブルの一つでもあり、親が見かねてクレームを入れてくるケースが多く、団子サッカーをいつ卒業させれば良いかの議論です。

しかし、団子サッカーは選手のボールを奪いたい・ボールに触りたい気持ちのあらわれで​、コーチが率先して咎めるのは適切ではなく、選手の気づきを待つのがベストとされています。

サッカーが上手な子供と下手な子供の扱い

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少年サッカーチームは、サッカーがしたい子供達が分け隔てなくやってきます。つまり上手な子供と下手な子供が人数に関係なく入り乱れるわけです。

手段として、上手な選手と下手な選手を分けてチーム編成することで、ボールに触れる機会を増やすことができるメリットがあります。

しかし下手な選手だけのチームは試合に勝利することができず、親からのクレームが入るなど、コーチを悩ませる問題の一つです。

保護者の関わり方

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保護者の選手との関わり方も問題となっています。中には、試合の内容にダメ出しをしてしまう保護者も多く、選手に影響与えているそうです。

しかし、あくまでも主役はプレーする選手で、一生懸命にプレーした選手に対していちいち保護者が怒ってしまうと、いつしか選手は親に怒られないようなプレーをし、自由が奪われてしまいます。

そのため、保護者は選手の一番のサポーターとして関わることをJFAも求めているのが現状です。

サッカーコーチの誤った育成による弊害

内容よりも結果重視

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少年サッカーコーチの中で最も多い誤った育成が、内容よりも結果重視の指導法です。結果を重視する理由として挙げられるのが、指導力を周囲に示そうとしている点にあります。

ジュニア年代では、選手の判断を無視し、ポジションを決め、複雑な戦術を用いることで結果を残すことはできるかもしれませんが、選手の創造力を阻む弊害をもたらしかねません。

まずは結果を求めず、選手が自由な判断でプレーすることが重要です。

足の速さ・身体能力・フィジカルだけのサッカー

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足の速さや身体能力の高さ、フィジカルの強さだけに頼ったサッカーの育成方法は、ジュニア年代では通用するかもしれません。

足の速い選手もいれば、遅い選手がいるのは当然で、身体能力は選手によってさまざまです。ジュニア年代から身体能力に頼り、結果を重視してしまうと、後で後悔する結果となります。

理由は、ジュニア年代はサッカーの基礎となるボールを止める・運ぶ・蹴るといった基礎を学ぶ大事な時期だからです。

判断力の欠如

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ジュニア年代のうちから選手の身体能力の高さに頼り、団子サッカーから無理に脱却し、内容よりも結果を重視した指導を行う結果として、選手の判断力に欠如が生じる結果となります。

選手の判断力は、コーチが教えて身につくものではなく、自由な判断のもとで、経験に基づいて培われていくものです。

つまり、コーチの考えを押し付けるようなコーチングは、選手の自由や判断力を奪う結果となります​。

サッカーコーチの6つの見極め方

①サッカー以外の指導ができる

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サッカーだけをやっていれば上手くなるのかと言えば、答えはNOです。いくらキック力が優れていたり、ドリブルが上手でも、人として成長しなければサッカーはそれ以上上手くなりません。

つまり、少年サッカーコーチには、挨拶や整理整頓、オンとオフの切替、周囲との関わり方など、サッカー以外の人間性を育む指導力も求められています。

サッカーだけではなく、生活指導もできるコーチかを見極めましょう。

②自らの理想を押し付けない

自らの理想を押し付けず、選手の個性に応じた指導をしているかを見極めましょう。選手には個性があり、選手の個性を上手に延ばすコーチが良いコーチです。

少年団にありがちな選手の個性を無視し、コーチの理想を押し付ける指導を行う結果、せっかくの選手の可能性を潰してしまう結果になりかねません。

ジュニア年代は、サッカーの入り口に過ぎず、高校生、またはその先のサッカー人生の準備段階であることを忘れてはいけません。

③一貫したコーチング

コーチングにブレがないか、一貫したコーチングをしているか見極めましょう。トレーニングで行ったことを試合で求めるコーチが良いコーチです。

例えばトレーニングではチャレンジを求めるのに、試合ではボールを奪われると激怒するコーチがあげられますが、これでは選手が混乱します。

また、トレーニングでやったことがないものを、試合で求めるコーチが存在しますが、一貫したコーチングとはいえません。

④感情的に怒らない

コーチも人間、時には感情的になることもあるでしょう。しかしコーチが感情的になって暴言をはいてしまう場面は、全ては自分の思い通りに選手が動かないと感じるときです。

つまり自分の理想を選手に押し付けている状況といえます。また、選手のミスはコーチの指導力不足に責任があります。つまり自分の責任を選手に押し付けていることになります。

感情的に怒ったり、罰走させるようなコーチは、責任回避しているだけです。

⑤選手の自主性を重んじる

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選手の自主性を重んじるコーチは優れたコーチといえます。プレーするのはコーチでも親でもなく、選手です。試合でドリブルを選択するのも、パスを選択するのも、シュートを選択するのもコーチではなく選手です。

よく試合中にコーチが、パスしろ!シュートしろ!と叫んでいるシーンを見かけますが、もはやコーチングとはいえません。

選手自らが考えて判断しなければ、大事な場面で正しい判断ができず、創造性が失われます

⑥チームの勝ちよりも個の育成

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チームの勝利も大事ですが、何よりも個の育成を重視しているコーチが優れたコーチです。ジュニア年代では毎年選手が入れ替わり、さまざまな選手が入ってきます。

選手それぞれの強みを見つけて育成することで、その年のチームのストロングポイントにすることができます。少年団の育成とはチームの勝利からではなく、個の育成から入ることが求められます。

選手それぞれの強みを見つけ、個を育成できるコーチが優れたコーチです。

優れたサッカーの指導者・コーチ

井田勝通

bom de bola niigata on Instagram: “【約半世紀の拘り】  静岡学園が全国高校サッカー選手権で優勝!  弊クラブOBの権平、柿本もメンバーの一員として優勝の喜びに浸っていることでしょう!  テクニックやドリブルに拘り、南米・ラテンスタイルを標榜したのは約半世紀前。…” (128714)

生年月日 1942年3月3日
指導歴 慶応義塾高校-静岡学園高校
主な成績 1977年 全国高校サッカー選手権大会 準優勝
1996年 全国高校サッカー選手権大会 優勝
1997年 全国高校サッカー選手権大会 ベスト4
2003年 高円宮杯全日本ユース大会 準優勝
井田勝通氏は、静岡学園高校の監督として全国制覇を経験した名将で、自らが作り上げた静学スタイルは今もなお継承され、2019年の選手権では再び全国制覇を成し遂げています。

テクニックで圧倒し、美しく勝つサッカーを追求、型にはまらず個の力を育み、自由な発想から生まれる静岡学園のプレイは選手たちはもちろん、見ている観衆をも楽しませる独特なスタイルです。

静学スタイル
井田勝通氏が静岡学園監督に就任し、10年や20年のスパンを考慮して築き上げてきたスタイル。

勝敗にこだわらず、頭が柔軟なうちに自らの頭で考えるサッカー、個人技を徹底的に磨くサッカーを追求してきました。

そのこだわりは時代とともに変化していくサッカーの中で、トレンドに左右されずに一貫したもので、現在の静岡学園の礎になっています。

清水恭孝

ShumaManagement on Instagram: “#清水恭孝 #YasutakaShimizu @yasutaka432  Club #AC長野パルセイロ U15 #ACNaganoParceiro U15  Position 役職 #コーチ #Coach  Profile  #1972年10月13日生まれ…” (128715)

生年月日 1972年10月13日
指導歴 ジェファFC-国学院久我山高校-AC NAGANO PARCEIRO
国学院久我山での主な成績 2015年 全国高校サッカー選手権大会 準優勝
2019年 東京都4冠達成 関東大会優勝
清水恭孝氏は、2015年に国学院久我山高校サッカー部監督に就任すると、1年目の全国高校サッカー選手権大会予選では激戦の東京を制し、全国大会では準優勝を成し遂げた名将です。

進学校のため2時間の短い練習時間の中で、野球部との共用で狭いスペースを使い、パススピードや個人技を磨き、細かいパスワークを武器に敵陣を崩す久我山スタイルを貫きました。

2019年の国学院久我山高校
最強とも呼ばれるチームを作り上げた清水恭孝氏が2019年当時率いた国学院久我山高校は、関東大会予選、インターハイ予選、全国高校サッカー選手権大会予選、T1リーグを全て制覇し、東京都最強チームと呼ばれました。

インターハイ本戦では初戦で強豪の鹿児島県代表、神村学園に惜敗、雪辱を期した全国高校サッカー選手権大会では埼玉代表の強豪、昌平に敗れてベスト16に終わっています。

サッカーコーチの見極め方 まとめ

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良い少年サッカーコーチの見極め方は、プレイヤーズファーストの精神を正しく理解しているかがポイントになります。主役はあくまでも選手で、そこに携わるコーチや親ではありません。

少年サッカーコーチは選手の強みを把握し、その選手に合った方法で個を伸ばしてあげることで、チームのストロングポイントになり、結果として強いチームになっていきます。

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