サッカーの監督の年収は所属するリーグやカテゴリーによって開きがあります。海外リーグの監督は12~28億円、J1リーグの監督は2億~数千万円と国内と国外でかなりの差があります。学校関係の監督の年収は教員であることが多いため300~500万円と教員としてのお給料がほとんどであることが多いです。
サッカーの監督の年収事情とは?
サッカークラブの監督の年収は海外クラブでは数十億以上、J1である場合は数億円~数千万円、J2、J3は数十万~数百万とかなり年収に開きがあります。
学校関係の監督の年収は教員である場合は数百万円以上、スクールのコーチはアルバイトで採用されているケースも考えられ、数十万~数百万円が目安です。
サッカーのクラブチームの監督の年収
サッカーのクラブチーム監督の年収は、J1リーグのトップチームで2億円です。J2リーグのトップチームは数千万円、J3リーグのトップチームは数十万円と、監督の年収はチームの強さや貢献度でかなりの差があります。
一方、海外のクラブチームの監督の年棒は12〜28億円と破格の金額であり、Jリーグとの差は歴然としています。金額が高ければ高いほど、チームの監督への期待値が高いことを現しています。
海外クラブチームの監督
海外クラブの監督の年収はトップで12~28億円とかなり破格の金額設定とされています。特にヨーロッパのクラブは年収が多い傾向にありますが、強豪クラブを率いるプレッシャーを考えれば妥当な金額であることが考えられます。
J1リーグの監督
J1リーグ監督の年収最高額は2億円で、その下に続く上位3チームの監督の年収は1億5千万〜1億円です。一方、下位チームの監督の年収は数千万円と、上位チームに比べるとかなりの差があります。この金額はJ1リーグで結果を出し続けることの厳しさや難しさを物語っています。
J2リーグの監督
J2リーグの監督の年棒は具体的なデータはありませんがチーム順位トップの監督は数千万クラスの人も存在します。J2リーグは順位次第でJ1の昇格が視野に入り、シーズンの成績次第では通常の年棒以上の金額を手にしている可能性があります。
J3リーグの監督
J3リーグの監督の年棒は数十万円のチームが多いです。J3の監督は専任で契約しているチームがほとんどですが、クラブの運営費用はどのチームもぎりぎりのクラブが多く、監督も一般人のサラリーマンとさほど変わらない年収で指揮を執っている人も多いです。
サッカーの学校関係の監督の年収
サッカーの学校関係の監督の年収は大学のトップレベルで約800万円、高校の部活の監督でおよそ300~500万円と部活の強さや学校の部活に対する力の入れ具合で給料にかなりの差があります。
部活の監督は教員である限り部活動で大きく年収や給料が変わることはありませんが、副業としてチームやスクールの掛け持ちをして給与を増やしているケースがあります。
大学サッカーの監督
大学のサッカー部の監督は年収の相場は200~300万円の人が多く、実績のある監督になると年収が800万円になる場合もあります。例は大学の教授が監督を務めている場合と専属で契約している2つのケースがあります。大学サッカーの指導者はコーチやライセンスの資格がなくても求人に応募することができ、強豪校の中には元Jリーグ出身の指導者も副業で大学の臨時コーチで在籍していることもあります。
高校サッカーの監督
高校サッカー部の監督は部活動の顧問で学校の先生であることが多いので、監督という名目で別にもらえる給料はなく、教師としての給料だけが年収になることが大半です。教師が監督を務める場合、部活動の指導が給与に繋がることはほとんどありません。強豪校の中には部活やサッカースクールを専門で採用されている人もいますが、複数のチームやスクールを副業で掛け持ちをして自分の給料を増やしているケースが存在します。
海外クラブチームの監督年収ランキング
海外クラブチームの監督の年収はトップクラスで30億円以上と日本のJリーグと比較してかなり高額な金額です。1位以下の監督も数十億と世界のサッカーのレベルの高さやトップで居続けることの厳しさを感じられます。
第5位:ジョゼ・モウリーニョ(トッテナム)
年棒 |
2300万ユーロ(29億) |
国籍 |
ポルトガル |
生年月日 |
1963年1月26日 |
指導歴 |
2016~2018:マンチェスター・ユナイテッド |
2019~2021:トッテナム |
2021~:ローマ |
ジョゼ・モウリーニョはポルトガルで現役引退後、大学でスポーツ科学を学びユースチームの指導者やスカウトを経験しました。その後2000年からポルトガルのベンフィカにて監督人生をスタートさせました。1年目以降はチェルシーやインテル、レアルマドリード、マンチェスターユナイテッドの世界有数のサッカー強豪クラブを率いています。
第4位:ユルゲン・クロップ(リバプール)
年棒 |
2400万ユーロ(約30億) |
国籍 |
ドイツ |
生年月日 |
1967年6月16日 |
指導歴 |
2001~2008:FSVマインツ05 |
2008~2015:ボルシア・ドルトムント |
2015~:リヴァプールFC |
ユルゲン・クロップは現役時代、ドイツのクラブでプレーしました。当初ポジションはフォワードでしたが現役後半はディフェンダーでプレイする機会が増えました。引退後は小さなクラブの監督に就任し、弱小だったクラブを
ブンデスリーガの1部昇格に導く功績を残しています。
2015年にプレミアリーグの強豪リヴァプールの監督に就任し、チャンピオンズリーグ進出に大きく貢献しています。
第3位:ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)
年棒 |
2700万ユーロ(約34億) |
国籍 |
スペイン |
生年月日 |
1971年1月18日 |
指導歴 |
2007~2008:バルセロナB |
2008~2012:バルセロナ |
2013~2016:バイエルン・ミュンヘン |
2016~:マンチェスターシティ |
ジョゼップ・グアルディオラはMFのポジションでセリエAで活躍しスペイン代表のメンバーに選ばれバルセロナ五輪に出場、カタルーニャ代表でも活躍しました。監督ではトップチーム初采配となるFCバルセロナ就任1年目にしてスペインサッカー史上初となる3冠達成を果たしました。
第2位:アントニオ・コンテ(インテル)
年棒 |
3000万ユーロ(38億) |
国籍 |
イタリア |
生年月日 |
1969年7月31日 |
指導歴 |
2014~2016:イタリア代表 |
2016~2018:チェルシー |
2019~2021:インテル |
アントニオ・コンテは現役時にイタリアのクラブでプレーし、中でもユヴェントスでは13年間プレーしイタリア代表に選ばれました。2004年に引退後はアシスタントコーチに就任し指導者の道をスタートさせ2014年にイタリア代表、2016年にチェルシーの監督と強豪チームの監督を努めています。
第1位:ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリー)
年棒 |
4050万ユーロ(約52億) |
国籍 |
アルゼンチン・スペイン |
生年月日 |
1970年4月28日 |
指導歴 |
2006:ラシンクラブ |
2006~2007:エストゥディアンテス |
2007~2008:リーベルブレード |
2009~2010:サン・ロレンツ |
2011:カターニア |
2011:ラシンクラブ |
2011~:アトレティコ・マドリード |
ディエゴ・シメオネは現役時代イタリア、アルゼンチン、スペイン、のクラブで約20年に渡ってプレーをし、アルゼンチン代表でアトランタオリンピックに出場しました。2006年に引退と同時に指導者の道をスタートさせ、2011年からアトレティコ・マドリードの監督に就任し、常にトップ争いを演じて2020年には通算200勝を記録しました。
J1リーグ監督の年収ランキング
J1リーグ監督の年収ランキングはトップクラスの監督で2億円とJ2、J3リーグの監督と比較してかなりの差があります。J1リーグの年収の高さは日本サッカーのレベルの高さや結果を残すことの厳しさを知る一つの目安になります。
第5位:長谷川 健太(FC東京)
年棒 |
8000万 |
国籍 |
日本 |
生年月日 |
1965年9月25日 |
指導歴 |
2000~2004:浜松大学 |
2005~2010:清水エスパルス |
2013~2017:ガンバ大阪 |
2018~:FC東京 |
現役時代は右45度から打ち込む、強力なキャノンシュートを武器にJリーグの清水エスパルスや日本代表で活躍しました。1995年に現役引退後は浜松大学の監督に就任し、指導者のキャリアをスタートさせ、後に清水エスパルス、ガンバ大阪の監督を経て、2018年からFC東京の監督へ就任しました。
第3位:レヴィー クルピ(セレッソ大阪)
年棒 |
1億 |
国籍 |
ブラジル |
生年月日 |
1953年2月28日 |
指導歴 |
2016:フルミネンセ |
2017:サントス |
2018:ガンバ大阪 |
2018~2019:アトレチコ・ミネイロ |
2021:セレッソ大阪 |
現役時代はブラジルのクラブで活動し、U‐20のブラジル代表に選出されました。1985年からブラジルのチームにて監督生活をスタートさせ、1997年に初めてセレッソ大阪の監督に就任、セレッソ大阪の特徴である超攻撃型サッカーの基礎を作りました。
第3位:マッシモ フィッカデンティ(名古屋グランパス)
年棒 |
1億円 |
国籍 |
イタリア |
生年月日 |
1967年6月26日 |
指導歴 |
2014~2015:FC東京 |
2016~2018:サガン鳥栖 |
2019~:名古屋グランパス |
現役時代はイタリアのクラブチームで活躍し、2000年シーズンで現役を引退しました。2001年から2012年までイタリアのクラブチームの監督を歴任し、2014年シーズンからFC東京の監督に就任。
イタリア人初のJリーグ監督となりました。
後にサガン鳥栖の監督を務め、2019年から名古屋グランパスの監督に就任し、J1リーグでの上位進出に貢献しています。
第2位:ネルシーニョ(柏レイソル)
年棒 |
1億5000万 |
国籍 |
ブラジル |
生年月日 |
1950年7月22日 |
指導歴 |
2015~2017:ヴィッセル神戸 |
2017~2018:スポルチ |
2019~:柏レイソル |
ネルシーニョは1983年に現役を引退した後に1985年から監督人生をスタートさせブラジルのクラブチームを歴任してきました。2019年から5年ぶりに柏レイソルの監督に就任し、J2リーグ優勝、J1リーグ昇格へ大きく尽力しました。
第1位:アンジェ ポステコグルー(横浜F・マリノス)
年棒 |
2億円 |
国籍 |
オーストラリア |
生年月日 |
1965年8月27日 |
指導歴 |
2013~2017:オーストラリア代表 |
2018~2021:横浜・F・マリノス |
2021~:セルティック |
アンジェ・ポステコグルーは1996年から監督生活をスタートし、ユースチームやメルボルンンのヨーロッパチームを歴任。2013~2017年にはオーストラリアの代表監督を務めました。
後に2018~2021年シーズン途中まで横浜Fマリノスで指揮を執り、J1残留に大きく貢献しました。
サッカーの監督の年収を語ろう
サッカーチームの監督の年収はプロとアマチュアで幅広く、かなりの違いがあります。海外クラブやJ1のチームの監督である場合は、年収が公表されていることもありますがJ2やJ3、アマチュアとなると公開されていないことがほとんどです。
副業で学校やスクールの指導者はさらに給与形態が幅広くなります。サッカーが好きな人は年収や給与が監督の評価を知る1つの目安になります。