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マルセイユルーレットのやり方とコツ【サッカー上達ガイド】

マルセイユルーレットのやり方とコツ【サッカー上達ガイド】

サッカーの名選手ジダンが愛用していたマルセイユルーレットはサッカーのフェイントの中でも最も華麗なフェイント技術です。ここではマルセイユルーレットのやり方やコツについて詳しく動作を分解することにより、段階的な練習方法を学び習得できるよう解説します。

2021.12.16 サッカー

サッカーにおける最も華麗なフェイント「マルセイユルーレット」

銀河系軍団と呼ばれたころのレアル・マドリーで世界中に名前が知られたジネディーヌ・ジダンが得意としたフェイントテクニックが「マルセイユ・ルーレット」です。日本でのサッカー人気を高めることにも貢献したジダンを象徴するテクニックです。
実はサッカーの天才マラドーナも同様の回転テクニックを駆使していたのですが、現代ではジダンが多用していたこともあり、ジダンのサッカーテクニックとしてマルセイユルーレットが定着しています。
サッカーではマルセイユルーレット以外にも様々なフェイントテクニックがありますが、マルセイユルーレットほど華麗で美しいフェイントは他にはないでしょう。

マルセイユルーレットの由来はジダンの出身地

4:09からの一連の動きがマラドーナの回転フェイントです
元々マラドーナが使っていたこともあり、回転でボールをキープするテクニックは存在しており、単に「ルーレット」と呼ばれていましたが、ジダンにより脚光を浴びた現在ではジダンの出身地であるマルセイユを冠して「マルセイユルーレット」と呼ばれています。
ですから同様の回転フェイントですが、マラドーナの場合は「マラドーナ・スピン」と言います。
実は見た目に反してルーレットそのものはテクニックに優れるサッカー選手なら誰でも使えるものだったのですが、ドリブルのフェイントとして活用し、実際に絶大な効果を生み出せていたのがマラドーナなのです。
しかしマラドーナのマラドーナ・スピンはボールキープに重きを置いていたのに対して、ジダンのマルセイユルーレットは縦への突破としてのフェイントにまで昇華されたテクニックになっており、よりゴールに近づく1つの高等テクニックになっていると言えます。

ジダンだからこそマルセイユルーレットが生まれた?

ジダンはサッカー選手としては大柄な選手で185㎝の身長があります。この身長からくる足の長さを最大限活かしたテクニックがマルセイユルーレットなのです。
ジダンはもともと大柄な体格を活かした懐の深いボールキープが特徴的で、マルセイユルーレットではこの懐の深さと長い足で大きな回転径を生み出すことの組み合わせが活用されており、非常に効果的なフェイントになっています。ジダンだからこそ単純なルーレットを、より高度なフェイントにできたと言えます。
基本的にサッカーでは小柄な選手こそフェイントに向いているという固定観念がありますが、ジダンはこれを覆したサッカー選手の一人なのです。

マルセイユルーレットの概要

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サッカーの実戦でマルセイユルーレットを見ると動きが速く、かつ非常に滑らかなため一連の動作が一瞬で終わっているように見えます。そのため高度なテクニックによるフェイントのように勘違いしやすいのですが、マルセイユルーレットのやり方を分解すると3段階に分けることができます。 分解した段階ごとに理解することがマルセイユルーレットのやり方やコツを身につける際に重要となってきます。

①マルセイユルーレットの1段階目:足裏によるストップとコントロール  
②マルセイユルーレットの2段階目:逆足で引いてボールの方向を変えながら回転
③マルセイユルーレットの3段階目:ボールとともに相手DFの横を抜ける

以上がマルセイユルーレットの基本動作を3段階に分解したものとなります。
次にこの3段階をさらに細分化してやり方を解説していきます。がマルセイユルーレットの回転方向はどちらでもできる方がより実践的ですが、最初は利き足で引いて回転する方がやりやすいでしょう。
※ここでは右利きとして解説していきます。

マルセイユルーレットの1段階目のやり方とコツ

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サッカーにおいてマルセイユルーレットはドリブルテクニックの1つとしてフェイントのように扱われており、ジダンもそのように使っていますが、1段階目を見るとわかるように実際はボールキープのための足裏による引き技から初動が始まります。相手DFとの間合いが近くなり、ボールへのアプローチ範囲が重なるくらいの距離になったら、足裏による繊細なタッチでボールを引き寄せます。
引き寄せた後、その足をボールの前に着いて軸足としながら、逆足で引いたボールを受け止めつつ身体は半回転して相手DFとボールの間に入り込みます。ここまでを見るとボールにアプローチしてこようとする相手DFから身体を壁にしてボールを隠すようなやり方になります。

中盤など密集地でのサッカーの基本的なボールキープテクニックの1つがマルセイユルーレットの1段階目になっているわけです。

足裏での引き寄せのコツ

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相手DFと間合いが接近したら、相手の寄せから離すように右足の足裏でボールを止めて、それと同時に引き寄せも行います。この引き寄せたボールを受け取るように左足の裏で受け止めますが、右足は引き寄せたボールを飛び越えて相手とボールの間の位置に着地するのがコツとなります。
この右足を軸にして回転していくことになります。

一連の流れを素早く行うと右足裏で引き寄せた瞬間には左足は受け取るために動きだしており、両足とも空中にあるように見えて、まるでボールに乗っているかのような錯覚を起こしますが、実際にはボールに体重をかけてはいません。ボールに体重をかけるのは大変危険で、大怪我に繋がるような転倒をしてしまうので、絶対にボールに体重を乗せるのは止めましょう。イメージとしては右足裏から左足裏へボールを持ち換えて、相手から遠い位置に置いてボールを隠すという動きを意識しましょう。

この段階で回転を意識するとバランスを崩しやすいので、持ち換えるイメージで練習を行うのが上達しやすいやり方です。

しっかりブラインドできる位置に右足を着地させるのがコツ

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引き寄せ後の右足が相手とボールの間に入ることで自然と相手に背を向ける動きになりますが、マルセイユルーレットが1対1で効果的なフェイントになっているのは、この動作によるブラインド効果があるからなのです。

相手DFの視点から見ると、足裏の引き寄せについて行ってボールにアプローチしようとした瞬間にボールを隠されてしまうことになるので、結果アプローチを止めざるを得なくなってしまい、完全に対応が後手にされてしまいます。

マルセイユルーレットを実際のサッカーの試合で活用するときも、この回転途中のブラインドが大切なので、右足の着地位置をしっかりブラインドできる位置にするのがコツとなります。
ただ回転するだけではなく、回転によってブラインドすることを意識して練習していきましょう。

逆足でのキャッチのコツ

マルセイユルーレットを最後まで行うのであれば、右足裏で引き寄せたボールをすぐさま左足裏で再度引いて抜いていく進行方向にボールを転がすのですが、あえてここは一旦キャッチする意識を持つのが大事なコツです。

この左足裏でのコントロール段階は、このままマルセイユルーレットを続けるか止めて他のプレイに切り替えるかの分岐点だからです。そのため、ここで一旦瞬間的なタメを作れることでよりサッカーの試合での汎用性が高いテクニックとなるのです。そしてキャッチするイメージを持つとボールの動く範囲を大きくできるようになります。流れるように回転しようとするあまり、回転の径が小さくなっているマルセイユルーレットをよく見ますが、このやり方ではせっかくのブラインド効果も薄れてしまい、相手DFが再度ボールに対してアプローチしやすくなります。

もちろん密集地では回転の径が小さい方が良いのですが、一旦キャッチのイメージを作っておくことでこの大きさをコントロールできるようになるのです。逆にタメの時間をゼロにして回転速度を速めるやり方の方が効果的な場面もあり、サッカーの試合では臨機応変に使い分ける必要があります。

マルセイユルーレットの2段階目のやり方とコツ

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左足裏でキャッチ後にボールを引いていくと、身体は自然と右足を軸にして回転していきます。
回転することを意識しなくても動作がそのようになっているからです。このときに左足裏で引いただけのボールはあまりスピードがないので、次は左足を軸に回転を続けて右足でタッチし加速します。
ほとんどの場合、相手DFが右足の軸足方向から身体を寄せてきていますから、その相手を抑えるように腕を広げて回転の邪魔をさせないことがコツだと言えます。

また相手DFの寄せが強力である場合は、その力を回転の力に変換してやり、よりスムーズに素早く回転するというやり方になります。入れ替わりが劇的になるので、相手ディフェンスがかなり食い付いてくれると、よりマルセイユルーレットの効果が高まるという側面もあります。

左足でのタッチでコントロールするのがコツ

ジダンのマルセイユルーレット動画を詳細に観るとわかりますが、この左足裏での引くタッチや方向、回転角度などをその瞬間の周囲の状況に合わせて使い分けることで、局面を圧倒的に打開しています。
そのためこの左足裏でどのようにタッチしてどこまで回転するかを見極めるのがこの後の動作をスムーズにするコツとなるので、再度言いますがキャッチしてタメを作るくらいのイメージの方が確実にマルセイユルーレットを行うことができます。あまりにも連続性を意識しすぎてタッチが雑になると、ボールの軌道が身体から離れすぎてしまいなかなか上達できません。

特に練習し始めたばかりだと回転することばかり考えてしまいがちですが、サッカーの試合で活用できるテクニックにするためには回転をコントロールすることを重視したほうが良いでしょう。

流れるように回転するためのコツ

左足裏で引いたあとの右足でのフォロータッチまでの間隔を短くするように意識すると回転速度が上がり流れるように相手DFの脇を抜いていけます。この右足でのタッチでさらに抜いていく方向をコントロールできるので、抜いた方向からのプレスにも瞬時に反応できます。

初動の右足裏タッチから左足裏でのキャッチまでは比較的ゆっくりとタメを作るイメージで、その後の左足裏から回転して右足でのフォロータッチまでを加速することで全体に緩急がつき、よりサッカーの実戦で効果的なマルセイユルーレットにすることができます。

マルセイユルーレットの3段階目やり方とコツ

最終段階としてボールとともに相手のDFを抜いていくわけですが、マルセイユルーレットは回転中に自分の視界も目まぐるしく回転するため、抜いたあとのプレイを事前にイメージしておかないと有効なフェイントとして機能しません。
また、回転することでバランスを失いやすい状態であることも意識して、回転後はすみやかにバランスを取り戻すのも大切なコツです。何度も練習して上達することでバランス回復から次のプレイまでのタイムラグを少なくし、マルセイユルーレットの精度を高めていけば、マルセイユルーレットの直後にまたマルセイユルーレットを行うという高等テクニックも可能となります。実際にジダンも2連続のマルセイユルーレットを行っています。

フィニッシュへのイメージを持っておくのがコツ

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回転後のプレイ速度を上げるためには、マルセイユルーレットを行ったあとの状況をイメージしておいてパスやシュートなどの選択肢を事前にイメージしておくのが重要です。
特に密集地で行うことで相手DFを引き付ける効果が高いため、回転後には周囲に効果的なスペースがいくつも生まれていますから、これを活用するためのマルセイユルーレットであることを意識しましょう。
利き足から回転を始めた場合、回転後は必ず利き足側にボールがあるので、選択肢をイメージさえしていれば回転後のプレイは決定的なものとなります。

マルセイユルーレットのメリットとは?

マルセイユルーレットを練習して試合で使っていくためには、その有効性に関しての理解を深めておく必要があります。

テクニックに自信がつくと、無意識に得意なプレイを頻繁に行ってしまいがちですが、そのテクニックのメリットを最大限に生かせるような活用法を理解して行わなければ、それは曲芸のようなテクニックで終わってしまいます。ここではマルセイユルーレットがサッカーにおいてどのようなメリットを持っているか解説します。

メリット①1対1に強い

もし沢山の練習によってマルセイユルーレットをどのような局面でも行えるようになるとすると、1対1においては圧倒的に優位に立つことができます。マルセイユルーレットはその性質上、寄せてきた相手DFが触れない軌道を描きつつ前進できるフェイントのため、不用意に飛び込んで来てくれれば確実に抜くことができます。
しかしここが重要で、あくまでマルセイユルーレットは「後の先」を取ることで1対1に強いテクニックですから、相手が先に動いてくれなければ効果が半減してしまいます。特に自身がスピードに乗ってドリブルしていない状態であれば、相手が動かない限り抜いていくのは難しいと言えます。

メリット②スピードが落ちにくい

足裏でのストップを入れているために勘違いしやすいですが、マルセイユルーレットは前方へのベクトルを瞬間的に回転力に変換しているだけなので、全体としてのスピードを落とさずに行えるフェイントなのです。
「後の先」であるマルセイユルーレットを「先の先」で使うのであれば、このスピードを落とさずに行える性質を活用しましょう。

つまり相手DFが飛び込んでこない状況でも、スピードが十分であればブラインド効果だけで抜き去ることができますが、トップスピードでマルセイユルーレットを行うとバランスを失いやすいため、かなりの練習を行い体感の強化なども含めてしっかりとトレーニングを行うようにしましょう。

メリット③局面を一変させられる

サッカーでは基本的に囲むことでボール奪取を狙いますが、マルセイユルーレットがそれを逆手にとって局面を一変させているのがよくわかる動画です。
またどの選手も回転後のプレイが明確でイメージしながら行っているのがわかります。
しかしどの選手の回転も回転径が小さくジダンのような懐の深さが見られませんので、相手DFに引っ掛かる場面も多いです。
またマルセイユルーレットは寄せてきた相手DFとの位置関係を完全に入れ替えることができるテクニックなので、そのままでは打開不可能に見える状況でも一変させることができます。使いどころを見極めることで、固い守備網を敷いている相手DFであっても崩していけるのはマルセイユルーレットの大きなメリットだと言えます。

マルセイユルーレットの練習方法

最後にマルセイユルーレットの練習方法動画を紹介します。マルセイユルーレットを上達しサッカーの試合で活用できるようになるためには、サッカーの基本テクニックがすべて必要になってきますので、動画の練習方法以外にサッカーの基本スキルの向上もしっかり行っていきましょう。

練習方法①半回転で引く動作を身につける

1回転を意識しすぎるとボールの上で回るという本来のマルセイユルーレットからかけ離れた動作になってしまうので、そうならないために練習の最初は足裏でのタッチで方向転換する練習を重点的に行うのが良いでしょう。ここで左右の足裏でのボールの持ち替えの感覚をしっかり掴めるれば、その後の上達が早まります。
練習のやり方はいくつもありますが、動画のようにテンポを速めて反復するほか、引いて持ち替える動作をゆっくり確認しながら繰り返すやり方も織り交ぜて、足裏でのコントロールの感覚を掴んでいきましょう。またサッカーの効果的なドリブルテクニックの習得にも繋がる練習なので、マルセイユルーレットに関係なく日常の練習メニューに取り込むのも良いでしょう。

練習方法②各段階を個別に練習する

3段階の分解した動作を一つ一つ個別に練習していくのもおすすめな方法です。段階方式は上達を自身で実感しやすいというメリットがありますし、いきなり無理をして回転するよりも怪我しにくいという面もあります。
個別の動作を上達したあとに連結して行えば、最初は動作が途切れ途切れのようになってしまいますが、実戦での活用を見据えれば理にかなっているのです。マルセイユルーレットは各段階に意味があり、また各段階だけでも一つのテクニックとして応用できるという性質があるからです。

サッカーのフェイントは基本的な動作にこだわらず、局面に合わせて柔軟に変化させることで、よりフェイントとして有効性が高まりますから、段階で分けて上達しておくことで総合的なサッカーテクニックを獲得することができます。

練習方法③回転することに囚われない

マルセイユルーレットの重要なポイントは、回転して抜くフェイントではなく、相手からボールを遠ざけて隠す動作の連続により、結果的に相手を抜いているフェイントだということです。この意識が薄いと回転することに囚われてしまい、従ってマルセイユルーレットの回転径が小さくなり、効果的なテクニックとして活用できなくなります。

優雅で華麗に回転することに憧れてマルセイユルーレットに挑戦する気持ちは理解できますが、ジダンのマルセイユルーレットは一連の動作がスムーズ過ぎているために回転が際立っているだけで、テクニックの方向性としてはボールキープするためのものという性質が強いのです。

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