
サッカーフォーメーションの433の戦術メリットとデメリットを解説
サッカーの433のフォーメーションの特徴とは、攻撃に人数を多めに割り当てているので、ゴールシーンが増え、見ている側としてはとてもアグレッシブに見える戦術です。現在のヨーロッパでは433フォーメーションが主流になっています。フォーメーションはそれぞれメリット・デメリットがあり、チームの勝敗を左右する重要な戦術です。
2022.11.23
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サッカー
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433のフォーメーションの特徴とは?
433システムは1966年ワールドカップイングランド大会で地元のイングランド代表が採用して優勝したことで世界中から注目を集めたフォーメーションです。最もオーソドックスな433システムは、ディフェンスが4人、センターハーフが3人、フォワードが3人の陣形で、サイドアタックとセンターアタックを機能させることができる点が特徴です。
1966年から主流となり、その後は中盤のプレッシングサッカーに有効な442や352という2トップが主流になり、一時期は下火になりました。しかし近年では中盤のプレッシングを回避するためにサイドアタックを用いられるようになり、再び433が流行しています。
1966年から主流となり、その後は中盤のプレッシングサッカーに有効な442や352という2トップが主流になり、一時期は下火になりました。しかし近年では中盤のプレッシングを回避するためにサイドアタックを用いられるようになり、再び433が流行しています。
433のフォーメーションのメリット
オフェンス戦術としてのメリット
433システムを採用したことによる、オフェンス戦術としてのメリットは理論的にも圧倒的な攻撃力にあります。3トップを敷いているため、攻撃力に人数を割いていることがわかります。最もキーポイントになるのが両ウイングです。両ウイングはドリブル突破が得意で得点能力に優れた選手が配置されます。
サイドを突破してクロスを上げたり、中央へ切れ込んでシュートを狙うこともできます。また、両サイドバックのオーバーラップからの連携も有効です。サイドバックとウイングがサイドから攻撃を仕掛けることでディフェンスを外側におびき寄せることができ、理論的に中央にスペースを作りやすくなるというメリットもあります。
サイドを突破してクロスを上げたり、中央へ切れ込んでシュートを狙うこともできます。また、両サイドバックのオーバーラップからの連携も有効です。サイドバックとウイングがサイドから攻撃を仕掛けることでディフェンスを外側におびき寄せることができ、理論的に中央にスペースを作りやすくなるというメリットもあります。
ディフェンス戦術としてのメリット
433システムを採用した時のディフェンスには様々な方法があります。ボールを奪われた場所が高い位置の場合、前線の3人でボールを奪い返すことができればショートカウンターにつなげることができるというメリットがあります。
また、ボールを奪われた場合にリトリートを選択した場合には、両ウイングが中盤の選手のポジションまで下がり、4141の陣形や451の陣形に変形させることで、理論的にディフェンシブなフォーメーションで守備することができます。
また、ボールを奪われた場合にリトリートを選択した場合には、両ウイングが中盤の選手のポジションまで下がり、4141の陣形や451の陣形に変形させることで、理論的にディフェンシブなフォーメーションで守備することができます。
433のデメリットとは?
433フォーメーションは、フォワードに多く人数を割いているため、どうしても中盤の層が薄くなってしまいます。そのため、ボールを奪われてから中央のスペースを突かれてカウンターを仕掛けられやすいというデメリットがあります。特に引き気味の陣形で自陣内に相手センターハーフを誘い出し、ボールを奪ってから一気にカウンターを狙うチームとは相性が良くないフォーメーションです。
対戦相手と分が良くないチームの攻め方の王道として、カウンターを仕掛けやすい陣形を取る傾向にあります。そのため、433フォーメーションを採用する場合にはセンターハーフと最終ラインの間のスペースをケアすることが必要です。
対戦相手と分が良くないチームの攻め方の王道として、カウンターを仕掛けやすい陣形を取る傾向にあります。そのため、433フォーメーションを採用する場合にはセンターハーフと最終ラインの間のスペースをケアすることが必要です。
・オフェンス時にはウイングのサイドアタックなど攻撃力が増す
・ディフェンス時には高い位置でボールを奪い、ショートカウンターのチャンス
・中盤の層が薄いのでカウンターアタックを仕掛けられやすいというデメリットも
・ディフェンス時には高い位置でボールを奪い、ショートカウンターのチャンス
・中盤の層が薄いのでカウンターアタックを仕掛けられやすいというデメリットも
有名クラブの433戦術とは?
マンチェスター・シティの433戦術
マンチェスター・シティは、433フォーメーションを推奨しているグアルディオラ監督により、攻撃時には361に、守備時には4141に変形させる点が特徴です。基本形は433ですが、中盤はアンカーを1枚置いて4123に近い陣形になっています。
攻撃時に361に変形させることで中盤を厚くし、ボールポゼッション率を高めることができ、同時に守備が中盤に気を取られることでウインガーはサイドでプレーしやすくなります。また、サイドバックの2人がボランチの位置に入るため、カウンターにも備えることができます。守備時には両ウイングが中盤まで下がることで守備の層を厚くすることができます。
攻撃時に361に変形させることで中盤を厚くし、ボールポゼッション率を高めることができ、同時に守備が中盤に気を取られることでウインガーはサイドでプレーしやすくなります。また、サイドバックの2人がボランチの位置に入るため、カウンターにも備えることができます。守備時には両ウイングが中盤まで下がることで守備の層を厚くすることができます。
リバプールの433戦術
リバプールの433フォーメーションの特徴は、陣形をほぼ変形させない点にあります。433フォーメーションの弱点は前線に3人のフォワードを置くため、中盤の枚数が足りずにカウンターを仕掛けられやすいという点にありました。そのため、どのチームも4141や451にフォーメーションを変形させていましたが、それだとウイングのアップダウンが多くなり、スタミナを消耗してしまう。そこでリバプールは、陣形を変形させずに守備の対応ができる方法をあみだしました。
それはウイングの立ち位置です。内側へのパスは諦めて、外側へのパスをさせない位置で守備します。そして内側へパスをさせて中盤の選手がボールを奪うという戦術です。
それはウイングの立ち位置です。内側へのパスは諦めて、外側へのパスをさせない位置で守備します。そして内側へパスをさせて中盤の選手がボールを奪うという戦術です。
433のフォーメーションのまとめ
433フォーメーションは、攻撃時にはサイドアタックや中央へ切れ込んでのシュートなど、攻撃バリエーションを増やすことができます。また、守備時には高い位置でボールを奪うことでショートカウンターへつなげてチャンスを生み出します。
しかし、カウンターアタックを仕掛けられやすいため、リトリートの際には両ウイングが素早く中盤まで戻るなり、センターハーフと最終ラインの間のスペースをケアすることが求められます。現在では欧州リーグの強豪であるバルセロナやマンチェスター・シティ、リバプールなど数々の強豪が採用しており、今最も注目されているフォーメーションです。
しかし、カウンターアタックを仕掛けられやすいため、リトリートの際には両ウイングが素早く中盤まで戻るなり、センターハーフと最終ラインの間のスペースをケアすることが求められます。現在では欧州リーグの強豪であるバルセロナやマンチェスター・シティ、リバプールなど数々の強豪が採用しており、今最も注目されているフォーメーションです。
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