サッカーの鳥かごとは?ディフェンスの練習のやり方を解説
サッカーの鳥かごとは、ウォーミングアップでもっとも有名な練習方法でロンドとも呼びます。鳥かごはサッカーのパス回しの基本的な技術や原則を確認することができます。さらにディフェンスの基礎が詰まっているので、鳥かごのやり方やコツをマスターしましょう。
Writer
公式ライター Activel_director
サッカーの鳥かごとは?
ディフェンス役の選手を取り囲むように円状になって攻撃側の選手がパスを回す様子から鳥かごと呼ばれます。
また、鳥かごはロンドという呼び方もします。
FCバルセロナは育成年代から一貫してロンドが練習に組み込まれていることで有名で、鳥かごにはサッカーにおける攻守の基礎が詰まっています。
鳥かごのやり方
(1)パス回しをする人数とボール奪取をする人数を決める。パス回しをする人数の方が多くなるのが一般的。
(2)パス回しをする側がボール奪取をする側を取り囲むように広がる。ビブスなどで攻守を色分けする。
(3)コートの広さを決める。
これで準備完了です。あとはパス回しをはじめて、ボール奪取した人とボールを失った人が攻守を交代します。
場合によっては下記のルールを加える場合があります。
・ワンタッチまでやツータッチまでという制限を設ける。
・守備側の選手がボールを奪ってからコートの外に出るまで、攻撃側がボールを奪い返すことができる。
サッカーの練習で鳥かごをする目的
・身体を軽く動かして温める
・攻撃と守備の基本動作を染みつける
・選手のコミュニケーションを高める
・戦術的な動きを覚えさせる
これらを同時に行うことができて、バリエーションも豊富で選手が飽きにくいことも、鳥かごがウォーミングアップでよく用いられる理由です。チームがどのようなサッカーをしたいかによって鳥かごのルールは変わってきます。
攻撃面での鳥かごの効果とコツ
・ボールを止める、蹴るという基本技術の向上
・状況判断の向上
・連携の向上
メッセージ付きのパスを出す
メッセージを出すことで、味方に次の選択肢を教えるとスムーズにパスがつながっていきます。メッセージ付きのパスを出すために必要なことはこれらの能力です。
・状況認識
・パス精度
パスコース、パススピードで次の進路を味方に伝えることができます。画像では味方の選手の奥の足にパスを出すことで、空いているもう一人のパスコースを教えることができています。
半身でボールを受ける
このボールの受け方を半身で受けるといいます。
画像のようにパスが来る方向に対して正面を向かずにボールを受けるのが、半身で受けるということです。パスが来る方向と逆の足でトラップすることで体の向きが変わるので、自然と視野が広くなります。
守備面での鳥かごの効果とコツ
・ボール奪取能力の向上
・状況判断能力の向上
・コミュニケーション能力の向上
3対1の鳥かごにおけるディフェンスの原則
パスを出す相手はこの時点で右側の選手に限定できます。あとはボールを奪いに行くか、パスを出した瞬間を見計らってコースに足を出すかの判断の問題となります。
ちなみにボールを持つ選手の利き足の方向にいる選手のパスコースを切りながらボールを奪いに行くとより効果的となります。
カバーシャドウとは?サッカーの戦術用語を解説!
4対2の鳥かごにおけるディフェンスの原則
カバーシャドウによってパスコースを一つ消すことができます。
もう一人の選手は真ん中にいる攻撃側の選手のパスコースをケアしつつ、残った選手に誘導してボール奪取を狙います。サッカーのディフェンスでは後方にいる選手が声をかけて連携することも重要です。
プロが行う鳥かごの動画を紹介
豪華・イニエスタ&ポドルスキが参加の鳥かご ヴィッセル神戸・公開練習より
この鳥かごのルールでは攻守の交代はせず、狭いエリアでワンタッチ制限となっています。サッカーの試合前なので身体は温める程度にしておいて頭の中に負荷をかける狙いがあります。
イニエスタ選手は、ボールを目で追いながらも体の向きを変えずに常に円の中心を向いて、両足でボールを扱うので無駄な動きがなくミスが少ないのが分かります。
サッカーの試合で鳥かご練習を活かす方法
そのため、鳥かごの練習をサッカーの試合で活かすために重要なことは、試合ではゴールがあるという違いを意識することです。
攻撃ならボールをゴールに近づけること、守備ならゴールからボールを遠ざけることを意識することが重要となります。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。