間接フリーキックと直接フリーキックの違いとは?【サッカーのルールの疑問】
サッカーの試合で行われる間接フリーキック・直接フリーキックとはどのようなルールでしょうか?どのような反則を犯すとどのようなフリーキックになるのか。審判のシグナルは?試合の再開は?そんな間接フリーキックと直接フリーキックのルールとやり方を徹底解説していきます。
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公式ライター Activel_director
フリーキックには間接フリーキックと直接フリーキックがある!
以下ではサッカーのルールとして、これら間接フリーキックと直接フリーキックについて、どのような反則が間接フリーキックまたは直接ルリーキックに該当し、どのような方法で間接・直接フリーキックが行われるのか、注意点などを詳しく説明していきます。
間接フリーキックになる反則とは?
そのため、万が一にも間接フリーキックが相手ゴールに直接入った場合は相手チームのゴールキックになります。なお、自陣内のゴールに入ってしまった場合は相手チームのコーナーキックで再開することになります。
①危険な方法でプレーする
サッカーのルールで具体的には、相手選手の前で足を高く上げたり、相手選手に足の裏を向けてスライディングするなど、このような方法で相手を危険にさらす行為は反則となり、間接フリーキックになります。
相手選手が蹴ろうとしているボールにヘディングをしようとするなど、自分を危険にさらすようなプレーも反則になるので注意が必要です。
サッカーにおける危険な方法とは、相手選手に対してだけででゃなく、自ら危険な方法を用いても反則になり、間接フリーキックが与えられるわけです。
②相手の進行を妨げる行為
明らかにボールに対してプレーできる範囲にいない時に、相手の前に入って進路を妨害する行為をいいます。そして、サッカーのルールでは「ボールに対してプレーできる範囲にいない」という曖昧な表現になっています。
サッカーの実技的には、およそボールから約2mの距離を指すとされています。あくまでも主審の判断によりますが、基本的にボールと関係の無い場所では反則となり、間接フリーキックが与えられます。
③ゴールキーパーの邪魔をする行為
ゴールキーパーの邪魔をする行為とは、どのような行為でしょうか?
具体的には、相手ゴールキーパーがゴールスローまたはパントキックをしようとする際に、キーパーのすぐ前でゴールスローやパントキックの妨害をした場合が該当します。
サッカーにおいてこのような行為は反則となり、相手チームに間接フリーキックが与えられます。サッカーは紳士的行為で行わなければなりません。
④ゴールキーパーの6秒ルール
ゴールキーパーの6秒ルールとは、どのような趣旨なのでしょうか?
これは時間稼ぎや、試合をスムーズにすすめることが目的とされています。
試合中、勝っているチームが試合終了間近で時間稼ぎを目的に、なかなかゴールキーパーが手からボールを離さない場面が見受けられ、場合によっては審判から警告を受ける場合があります。サッカーにおいてこのような非紳士的な行為は罰せられます。
⑤ゴールキーパーが手で保持したボールを一旦放し、更に手で触れる行為
これもサッカーの試合中におけるゴールキーパーによる時間稼ぎを防止するルールで、サッカーの試合を円滑に進める上で必要なルールと言えます。
⑥バックパスをキーパーが手で触れる行為
頭や胸など足以外の場所でキーパーへ戻したボールは対象外です。その場合は反則となりません。
ゴールキーパーへバックパスを出してビルドアップするシーンはプロサッカーの試合でもよく目にします。サッカーにおいてはゴールキーパーに足元の技術が求められる理由がここでも伝わってきます。
手を使えるのはゴールキーパーのみですが、意外にも手を使う事への制約が多いという事がわかります。
⑦味方のスローインにゴールキーパーが手で触れる行為
サッカーでは、腕以外の部位で、例えば味方のスローインを足で受けて前線にクリアすることは認められています。
ここでもゴールキーパーの手を使う事への制約の多さが見てとれます。
⑧オフサイド
オフサイドとは待ち伏せや抜け駆けを防止する目的のルールで、相手ディフェンスの最終ラインより前でプレーする行為を言います。サッカーでこの反則を犯すと、相手チームに間接フリーキックが与えられます。サッカーの試合の中で一番頻繁に起こり得る反則の一つです。
間接フリーキックの再開場所は最近のサッカールール改正で代わっているので注意が必要です。
サッカールール改正前の間接フリーキックの再開場所はプレーに関与しようとした選手のいた場所でしたが、ルール改正後の間接フリーキックの再開場所は、実際にプレーに関与した場所になりました。審判員も押さえておきましょう。
直接フリーキックになる反則とは?
サッカーの試合中に、自陣内のゴール付近で直接フリーキックが相手チームに与えられないように注意が必要です。
①キッキング
理由としてはボールではなく、相手選手の足を狙って蹴りにいっているため反則となります。
また、サッカーでは、足を踏む行為もキッキングの対象になります。
ボールに行っているか、足に行っているかの判断は微妙な場面が多いところですが、審判の判断に委ねられます。
②トリッピング
具体的には膝、足を出してつまずかせる、ゴールキーパーが倒れ込みながら相手選手の足を手でつまずかせるなどの行為です。
プロサッカーの試合でよく見かける、空中戦の際に意図的に体をかがめて相手を倒そうとする行為もトリッピングの対象となります。相手選手の方が体を意図的にぶつけてくる場合もありますが、そのような駆け引きがあってのプレーなので、ここもサッカーの試合においては微妙な判定になることがあります。
③ジャンピングアット
サッカーの試合でよく起こるジャンピングアットは、ヘディングの競り合いでボールにプレーする前に相手に飛びかかる場面や、ゴール前の空中戦でゴールキーパーに飛びかかる場面です。
④ファウルチャージング
サッカーの試合中でのボールの競り合いにおいて、お互いの肩と肩をぶつけ合うチャージは正当なチャージングとして認められていますが、過剰な力でのチャージングや、ボールにプレーしていない場面での不用意なチャージング、相手の背後からのチャージングは反則となります。
過剰な力なのか?正当なチャージなのか?審判によって微妙に判定に違いが出る反則の一つですが、審判の主観で判断することになります。
⑤プッシング
サッカーの試合中ではボールの奪い合いのシーンでよく目にしますが、横からでも背後からでも、手や腕を使って押す行為はプッシングになります。
⑥ファウルタックル
相手選手に対して過剰に、または不用意に無謀にタックルする行為はファウルタックルの反則になります。ボールにプレーしているか否か、過剰か否かの判断は微妙な部分がありますが、審判の判断に任されます。
⑦ストライキング
実際に殴るだけではなく、殴ろうとする行為もストライキングの対象となります。
サッカーの試合中で、ゴールキーパーやスローインをするプレーヤーがボールを相手に強くぶつける行為もストライキングの対象になります。
⑧スピッティング
実際に相手選手にかからなくてもスピッティングの対象となることがあるので注意が必要です。
プロのサッカーの試合中でもツバを吐く選手がいますが、ジュニア年代の選手が見ている前では、あまり好まれる行為ではありません。
⑨ホールディング
相手選手を掴む行為だけではなく、ボールを奪おうとして背後から押さえ込む行為や、ディフェンスを背にしてボールをキープする際に、背後のディフェンスを両手で押さえ込む行為もホールディングの対象となります。サッカー技術においてボールキープは必要な技術ですが、手を使う行為は罰せられます。
⑩ハンドリング
あくまでの「意図的」という要件が必要ですが、その判断は審判に委ねられます、ハンドリングの対象部位は腕か手なので、肩はハンドリングの反則にはなりません。
間接・直接フリーキックの反則の違いとは?
間接フリーキックの場合は、オフサイドやバックパス、相手の前進を妨げるなど、自分達のミスによる反則で相手にフリーキックを与えていることがわかります。それに対して直接フリーキックの反則の共通点は、キッキングやプッシング、ホールディングなど、相手から受けた反則によりフリーキックを得られるということがわかります。
このように、自分達のミス→間接フリーキック、相手から受けた反則→直接フリーキックと理解することでサッカーの試合中の判断もスムーズになります。
フリーキックのやり方とは?
①反則の起こった場所から行う。
②ボールは制止した状態で行う。
③守備側の選手はボールから9.15m以上離れる。
これらの原則に基づいて間接フリーキック・直接フリーキックが行われます。間接フリーキック・直接フリーキック共に原則としてサッカーの試合中、審判のホイッスルを待たずに再開することができます。
こんな場所でフリーキックを行う時はどうする?
反則が起きた場所がゴールエリア内の場合は、ゴールエリアライン上であればどこからでも行うことができます。そこで問題なのがゴールエリアラインからゴールラインまでの距離が5.5mということです。9.15m無いので守備側はどうすればよいか?
この時守備側の選手は、9.15m以上離れるというルールが免除され、ゴールライン上に何人でも立つことができます。
クイックリスタートしたい場合は?
プロサッカーの試合などを見ていても、相手の守備体系が整う前に、間接・直接フリーキックのリスタートを行う場面をよく見ますが、相手の隙を突くのも一つの作戦として成り立っています。
間接?直接?わからない場合はどうする?
そんな時は、審判のシグナルに注目すればわかります。
主審が片方の手を真上に上げている場合は間接フリーキックです。
サッカーの試合で審判はボールインプレーになった時に手を下します。
審判の手がキッカーの攻撃する相手陣内に傾いている場合は直接フリーキックです。
サッカーの試合中にはこのように判断すると、次のプレへのプランも作りに役立ちます。
フリーキックの違反と罰則のまとめ
以下ではサッカーの試合においての間接・直接フリーキックの違反と罰則をまとめましたので確認しておきましょう。
このルールは間接・直接フリーキック共に共通するルールです。
フリーキックがやり直しになるケース
プロサッカーの試合などでは、審判がスプレーで線を描いて9.15mを指示します。
ペナルティエリア内で守備側がフリーキックを行ったがインプレーにならなかった(ボールがペナルティエリアから出る前に他の選手がボールに触れた)場合→再び間接・直接フリーキックを行います。
間接・直接フリーキック共に共通するサッカールールです。
罰を受けるケース
間接・直接フリーキックで、キッカーがボールに触れてボールが動き、インプレーになった後に他の競技者に触れる前に、キッカーが意図的に手で扱った場合→反則のあった地点から相手チームに直接フリーキックが与えられます。
サッカーのルールとして、自らが得たチャンスを自らミスした場合にはやり直しにはなりません。
間違えやすいペナルティエリア内のフリーキック
ジュニアサッカー年代の試合でたまに目にしますが、審判がペナルティエリアから間接・直接フリーキックをしようとする味方選手までペナルティエリア外へ誘導する場面がありますが、これはサッカーのルールとして誤りとなります。
味方選手はペナルティエリアから出なくてOK
守備側チームは、間接・直接フリーキックを獲得し、その度に味方選手までもペナルティエリアの外に誘導されたら、ゴールはがら空きの状態になります。
もし間接・直接フリーキックをインターセプトされ、そのままがら空きのゴールにシュートされたらいきなりピンチに陥ることになります。これでは不公平です。インターセプトを狙う相手に対してゴール守る権利があるはずです。
更に、間接・直接フリーキックにはリスタートが認められていますが、ペナルティエリアに限ってリスタートは禁止されているのでしょうか?
ペナルティエリア内リスタートの主審の判断
そうでなければ、ペナルティエリア外での間接・直接フリーキックの際に相手選手が9.15m離れていなくてもボールを静止してさえいればリスタートできるというルールと矛盾する結果になります。
間接・直接フリーキックの違いとは?
間接・直接フリーキックの再開方法は共通しており、相手選手が間接・直接フリーキックのキッカーに近いと間接・直接フリーキックの再開が命じられ、キッカーのミスについては相手チームに間接フリーキックが命じられます。
ここでも、サッカーのルールとして自らのミスにおいては相手チームに間接フリーキックが与えられるわけです。
サッカールールにおいての間接・直接フリーキックはこのように捉えると理解が早まります。
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