アウトサイドキックの蹴り方の基本と3つのコツ【サッカー上達ガイド】
アウトサイドキックを得意した選手はモドリッチやロベルト・カルロスなど有名選手がたくさんいます。自在に操るおしゃれなキックとされるアウトサイドキックとは、いったいどのようなキックなのでしょうか。サッカーを上達させたいという方必見のアウトサイドキックの蹴り方と基本、3つのコツを紹介します。
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公式ライター old_user_id: 211
アウトサイドキックの基本とは?
アウトサイドキックは、インサイドキックが足の内側で蹴るの対し、足の外側で蹴ります。つまり足の小指の付け根付近ということです。
アウトサイドキックの基本となるのがアウトサイドドリブルです。サッカーの基本練習として足の甲でボールの芯を捉えるリフティングがあり、インステップキックに効果がありますが、アウトサイドでのリフティングは上級テクニックです。そこで比較的簡単にできるアウトサイドドリブルがおすすめです。
アウトサイドを使ったドリブル
【サッカー基礎】35ドリブル アウトサイド 解説あり
最も一般的な練習方法は、マーカーを等間隔で5つほど直線に置いておき、その隙間をアウトサイドだけを使ってドリブルしていきます。このアウトサイドドリブルの練習のコツは、アウトサイドでツータッチづつ、リズムよく行う点にあります。
どのような状況や失敗があっても、決してインサイドを使わないというルールを設けることが重要です。つまりアウトサイドだけでコントロールすることでアウトサイドでボールをコントロールする感覚を養うことが大切となります。
アウトサイドキックの蹴り方
【サッカー基礎】21 けりかた アウトサイドキック 解説あり
この押し出すとは、アウトサイドドリブルのように、外側へ押し出すという感覚のフォームです。
ドリブルしながらアウトサイドキックでパスを出す場合は、キックモーションを見せず、ドリブルのタイミングで相手に読まれずにパスを出します。フリーキックやコーナーキックの場合はインステップキックのフォームから蹴り足のアウトサイドに引っ掛け、シュート回転させるという蹴り方で相手を欺くことができます。
アウトサイドキックの 3つのコツ
コツ①踏み込みの動作
ボールを蹴るひとつ前の動きと軸足を置くとき、もしくは、ボールを蹴るときに、軸足側の腕を引くことがポイントです。この軸足側の腕を引くという動きで体幹に一本の軸ができ、身体を開くようにボールボールが軸足と逆方向にうまく飛ぶようになります。また、この一連の動きはスムーズな動きのため、相手を翻弄することができます。
コツ②助走の角度
また、アウトサイドキックを初めて練習するという人や、どうしても上手に蹴ることができないという人は、長い助走をつけることでタイミングを取りにくくしている可能性があるので、最初は助走無しで、1ステップか2ステップから初めてみると早くコツを習得することができます。
コツ③インパクトの場所とフォロースルー
このボールの場所に蹴り足の小指から外側を当て、擦るように蹴ります。この時にボールを蹴り上げるようなフォロースルーをすることで浮き球になり、蹴り足を下方向にフォロースルーすることで低い弾道のアウトサイドキックになります。
このようにボールの威力や弾道は、フォロースルーで自在に変えることが可能です。蹴り足のフォロースルーは、自然な流れで軸足方向へ巻き付けるようにすることで、ボールの飛ぶ方向と逆になり、このフォロースルーが相手ディフェンスを欺く手助けになります。いつも通りの自然なキックのフォロースルーがフェイントになるわけです。
アウトサイドキックの効果的な使い方とは?
相手の意表をつきたい時
アウトサイドキック神パス&ゴール
それでは具体的にどのような場面で効果的かといいますと、ドリブルをしている時があげられます。インサイドキック、インフロントキック、インサイドキックの場合には一定のキックモーションからパスがされるので、ディフェンスからすればタイミングを読みやすいといえます。
ドリブルしながらアウトサイドキックでパスを出す際には、小さなキックモーション、極端に言えば、ほぼキックモーション無くパスができるので、ドリブルしながらいつの間にかパスをしていたというような意表を突くパスという表現になります。
体の向きと逆方向に蹴りたい時
サッカー上達 アウトサイドキック 直角方向にパス
身体の向きと逆方向にパスが出せれば、ボールホルダーに1人のマークがついても、他のディフェンスのインターセプトの予測能力をはるかに超えるパスコースを持つことができる、つまりプレーの幅を広げることができるので、ディフェンスにとっては最も嫌な選手になります。
プロサッカー選手の驚愕のアウトサイドキック
リカルド・クアレスマ
【サッカー】こんなにオシャレなキックはない!曲がりまくるアウトサイドの芸術!【クアレスマ】Ricardo Quaresmat Wonderful Goals, Skills & Assists
クアレスマの代名詞ともされるアウトサイドキックは芸術で、相手に寄せられてもドリブルしながらでも正確にアウトサイドでコントロールすることができます。
両足で蹴れなければ一流ではないとする指導者をあざ笑うかのような正確なアウトサイドで、革新的な利き足を持った人気選手です。さらにラボーナまで正確にやってのける選手です。
ラボーナとは?サッカーのおしゃれな足技の蹴り方と練習方法
ロベルト・カルロス
伝説のアウトサイドフリーキック – ロベルト・カルロス
1997年のフランスとの親善試合の場面で、ロベルト・カルロスは伝説のアウトサイドキックを披露しました。左足から放たれたアウトサイドキックは、まるで子供のおもちゃのボールのよう不規則な軌道でゴールへ吸い込まれました。
後にフランスの科学者のチームがこのフリーキックを研究し、ロベルト・カルロスのフリーキックはまぐれではなく、ボールへの打撃力が十分であれば選手はボールへの重力の影響を最小限にできるという研究結果を残しました。ロベルト・カルロスはアウトサイドキックでボール全体に力を加え、高速でボールを動かしたということです。
ルカ・モドリッチ
モドリッチ
利き足の右足から繰り出されるアウトサイドキックを使ったパスは、味方でさえもいつパスがくるかわからないということから、一瞬たりとも気を緩めることができません。モドリッチのアウトサイドキックを使ったパスは味方をも欺くような、観衆がどよめくパスといえます。
アウトサイドキックの重要性とは?
特に中盤を司る選手にとっては非常に有効なキックで、レアル・マドリードのモドリッチやリカルド・クアレスマはアウトサイドの使い手として有名です。フリーキックの際には壁を作るディフェンスやゴールキーパーをも惑わすことができ、大きな武器になります。
その最たるアウトサイドキッカーが元ブラジル代表のロベルト・カルロスです。アウトサイドキックをマスターして、ディフェンスの意表を突くキックを炸裂させましょう。
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