2020年1月25日 更新

サッカー監督がスーツをなぜ着ているのか?【気になる疑問を解決】

サッカーの試合を見ていると、時たまうつる監督。指示出しゾーンで見かける監督はどの監督も試合でスーツを着ているなと思いませんか?他の競技を見ても、野球はユニフォームで監督しているし、サッカーの監督はなぜスーツを着ているのでしょうか?サッカーの起源からみていくと、そのなぜの理由が見えてきそうです。

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なぜサッカー監督の服装がスーツであるのか

なぜサッカーの監督の服装がスーツであるのか、を知る前に、少しだけ、サッカーの起源と、その国の文化についてご説明していきましょう。

スーツを着ているとカッコいいから。スーツを着ているとサッカー監督の威厳があるから、なんていう単純な理由ではなく昔からのその国の文化と、服装が大きく関わっていることが理由としてわかります。

サッカー発祥の地はイングランドである

ここで、サッカーの発祥の地を触れます。

現在、中国説と、イギリス説がありますが、サッカーの試合をする上でアソシエーションとしてサッカー協会が確立されたイギリスが近代サッカーの基礎となる理由で、イギリスを発祥の地としてご説明します。

サッカーの母国、イングランドでの、近代サッカーの始まりは1863年といわれています。当時も、サッカーの試合の中でのルールをちゃんと決め、チーム同士が試合をしていたそう。その頃、そのチームを組んでサッカーをしていた人たちが、イギリスのパブリックスクール卒業生だった
というお話がありますが、またそれについては後に詳しくご説明します。

その時代のチームの写真をご覧ください。

すでに監督がスーツネクタイシルクハットの服装で選手と集合写真におさまっているのがわかります。
1883-84シーズンにFAカップを獲得したブラックバ...

1883-84シーズンにFAカップを獲得したブラックバーン・ローヴァーズ

イギリスとスーツの関係が深いこと

そのサッカー発祥の地イギリス、または、紳士の国イギリスでは新聞で表に出てきた政治家や王族が、どのような服装だったか、どんなスーツを着ていたかを記事にするほど、関心が高い国です。

イギリスでは、まず身だしなみで人を見たりするくらい、服装を重視する国です。

たとえば、その昔はネクタイすら、階級がある程度高いレベルの人にしかつけることを認められないことがありました。なかでも、スーツは特に、貴族や支配者階級である、一番上のランクの人が着るものでした。
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スーツの国イギリスのパブリックスクールとサッカーの関係

Free photo: House, Architecture, Building, City - Free Image on Pixabay - 2093363 (12844)

サッカーの発祥の地のご説明の際、少しだけパブリックスクールについて触れましたがパブリックスクールとは、13歳から18歳の子供を教育するイギリスの私立学校の中でもトップ10パーセントを構成するエリート校です。学費が非常に高く、入学基準も厳しい裕福な階級の子たちが通う学校です。

サッカーはそのパブリックスクールの学校同士でルールを決め、試合をしていたのですが監督をしていたのはその学校の先生という説があります。裕福な学校の先生(監督)の身だしなみがきちんとしていないわけがありません。

現在の監督がスーツである理由

サッカーの起源からなぜ監督がスーツであるかという理由が明確になってきましたがでは現在の監督がスーツである理由はなぜなのでしょう?

スーツ着用の理由としてサッカーは紳士のスポーツであるゆえの身だしなみとしてのスーツ着用もあります。(選手も、公式の場や移動の際、スーツ着用しています。)

あとは、スポンサーの方へのごあいさつの際にスーツを着ることで身だしなみを整えておくという理由もあります。監督は試合中ピッチに入ってはいけないため、選手と監督とを区別するためにしっかりとスーツを着用するといった理由もあります。

また、日本に限っては、Jリーグの発足年1994年に「監督はジャケットとネクタイを着用すること」といった申し合わせ事項がありました。日本はプロサッカー発足が海外からかなり遅れて始まりましたが海外のサッカーチームへのリスペクトと、他のサッカーチームと釣り合いがとれるようにそう言った決まり事を作った理由なのでしょう。

現在は規定が改定されつつありますが、スーツのサッカー監督はやはりきちんとして見えます。

実際の試合での監督の服装は?

まず、実際の試合の動画から、監督の姿をピックアップしてみました。いろんなチームの監督の服装がみることができます。

【サッカー】なに今の!? もはや試合に出て欲しい監督の激ウマボールタッチ。

サッカー試合中の監督の服装を見てください。この動画、ボールタッチに目がいってしまいますが
ほとんどの監督はスーツ、ネクタイ、革靴です。
なぜか革靴なのにトラップ上手くてびっくりしますね!

イングランドアーセナルの監督の服装は?スーツのブランドは?

実際にプレミアリーグで1886年創設の伝統あるチーム、アーセナルの監督の服装をみてみましょう。

スーツはどんなスーツでしょう。アーセナルのスーツ公式ブランドはランバンという、フランスの老舗ブランドです。シンプルだけど洗練された格好良さが光ります。監督の赤いネクタイがアーセナルカラーで映えますね。

試合の時はたいていこのスーツで、寒ければコートを着たり調整しているようです。ランバンのスーツのお値段は普通のスーツで10万円から20万円の幅があります。

なお、イングランド代表の南アフリカワールドカップの公式スーツはマークス&スペンサーだったのですが、ジャケット、ズボン、靴、ネクタイ、合わせて52000円ほどだったようです。監督も試合の服装はチームのスポンサーや、公式ブランドを着用することが多いです。

Arsene Wenger signature get!!

アーセナル監督のサッカーの試合の時の服装がこれ。スーツ姿が決まっていて赤いネクタイがカッコいい。

サッカー監督がスーツをなぜ着ているのか?

ここまでで、なぜサッカーの監督はスーツなのかの理由ついてご説明してきました。起源にさかのぼって、サッカー発祥の地イギリスのお国柄で服装をきちんとするという習慣があること、そして、サッカーの試合をしていた人たちが、パブリックスクール出身で裕福であったということと、監督はその学校の先生だったということです。

更に日本では、海外より遅れをとったプロサッカーの監督は、Jリーグでの決まりがあったのはもちろん、海外のチームや、スポンサーに失礼のないマナーとしての服装を整えたことでした。
ここまでで、なぜサッカー監督はスーツなのか、が明確になりましたでしょうか。

今後、国の代表や、プロチームののスーツスポンサーが新しく決まったなら、選手を含め監督のスーツも楽しんで観てみてください。
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