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アッレグリ戦術とは?マッシミリアーノ・アッレグリ監督の戦術を解説!

アッレグリ戦術とは?マッシミリアーノ・アッレグリ監督の戦術を解説!

アッレグリ戦術とは、世界的に有名なマッシミリアーノ・アッレグリ監督が考案した、選手の個性を充分に活かすためのサッカー戦術です。アッレグリの名を轟かせるきっかけとなった変則フォーメーションや、クロスボール戦術をはじめとした具体的な方法を、実践例と併せて解説します。

2021.12.16 サッカー

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マッシミリアーノ・アッレグリとは?

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マッシミリアーノ・アッレグリは、イタリアのサッカークラブで数々の功績を残した監督です。監督就任前は元サッカー選手でもあり、同じく祖国イタリアのクラブに在籍し、MFとして活躍しました。

特に監督としてサッカー史に名を遺したのはACミランとユベントスFCのときで、アッレグリ戦術がチームに大きな変革をもたらしています。選手の特性を活かし、柔軟に戦術を変化させることで有名です。

マッシミリアーノ・アッレグリのプロフィール

マッシミリアーノ・アッレグリの現役時代は、全部で13のクラブに在籍しました。クラブチームの全出場・総得点通算すると、これまでに374ゲーム出場し、総得点は56を記録しています。2003年には現役を引退し、翌年から監督としての人生をスタートさせました。
身長 183cm
体重 73kg
ポジション MF
主な経歴1
ペスカーラ・カルチョ(1991~1993年)
主な経歴2 カリアリ・カルチョ(1993~1995年)
アッレグリの監督歴は下記のとおりです。MFを務めた現役時代から、イタリア一筋で祖国に貢献してきました。ユベントスでは、クリスティアーノ・ロナウドをチームに組み込んだ実績がサッカー史に残る偉業として、高く評価されています。
2003-2004年 ACアグリアネーゼ(セリエC)
2004-2005年 SPAL(セリエC)
2005-2006年 USグロッセート(セリエC)
2007-2008年 USサッスオーロ・カルチョ(セリエB)
2008-2010年 カリアリ(セリエA)
2010-2014年 ACミラン(セリエA)
2014-2019年 ユベントスFC(セリエA)
監督初期の頃はセリエCからスタートし、サッスオーロをセリエBに昇格させたことで着実に功績を築いていきました。そしてセリエAの監督経験がないまま、選手時代に在籍したセリエAのカリアリで功績を出し、評価を高めていきます。

4年後ACミランから突如ユベントスに就任し、前監督コンテに続いてセリエA連覇を果たす偉業を成し遂げました。戦術だけでなく選手も入れ替つつ、柔軟に改革していったからこその偉業です。

アッレグリの評価

ユベントス就任時は、ACミランから移籍した確執によって、世間の評価はネガティブな意見が大半を占めていました。しかしセリエA連覇の功績で見事懐疑論を払拭してからは、世界の名将の一人として高く評価されています。

ユベントスの選手ジュルジョキエッリーニからは管理の達人と評され、チームが苦しいときも全体をまとめ上手くリードする管理力の高さが取り上げられました。

アッレグリ戦術を解説

アッレグリ戦術の特徴は、選手の個性を活かすため、全体的に柔軟性を持たせていることです。戦術にこだわるのではなく、選手がどのように動けば能力を発揮できるかによって、都度フォーメーションを変化させています。

特に守備を積極的におこなわない攻撃に特化した選手が1人あるいは2人いることで、アッレグリ戦術は大きな効果を発揮してきました。アッレグリ戦術の重要な点は、、攻撃のチャンスをどれだけ多くつくれるかになります。

アッレグリ流の基本的な戦術

アッレグリの基本的な戦術は、ゾーナルディフェンスとプレッシングの兼用です。具体的には各選手が受け持つ範囲の守備につくゾーナルディフェンスを取りながら、チーム全体でボールを取りに行くプレッシングをかけ、相手チームのボールをサイドに誘導します。

囲い込んだうえでボールを奪取するのが目的です。攻撃に反転すると、今度はピッチを広く使いながら前進し、スペースができたらサイドから一気に攻撃を仕掛けます。

基本フォーメーション

アッレグリ戦術の基本フォーメーションは4-3-3です。一般的には攻守ともにバランスのよいフォーメーションといえますが、ここから攻撃時・守備時の状況によって、前線の3枚が柔軟に変化します。3人の個の力を充分に発揮させるため、守りを固めつつ攻撃のバリエーションを増やすためのフォーメーションです。

変則フォーメーション

変則フォーメーションは、守備を固めるため、基本の4-3-3から4-2-3-1に変化させるフォーメーションです。フォーメーションが変化することで、前衛選手の守備の範囲が変わり、攻撃に転じやすくなります。

変化は攻撃陣の位置によって判断され、守備範囲を広く変化させた中盤が攻撃の起点です。また、攻撃のときには主に4-3-1-2へとポジションが変化します。

クロスボール戦術

クロスボール戦術は、初期の4-3-3から2トップに変化し、相手センターバックとのマッチを避けてサイドから一気に突破する戦術です。中盤からロングボールで攻撃を仕掛けていきます。

引き続き4-3-1-2だと、2人が同時にサイドに流れるので、相手ディフェンスもサイドに分かれ、スペースを作りやすくなるのが狙いです。ゴール下にスペースができれば、トップ下に下がっていた1人が中央から攻めていくこともできます。

アッレグリ戦術の実践例

アッレグリ戦術が世界中で話題になったユベントスでの実践例を見てみると、具体的な戦術・システムの活かし方がわかります。

実践例からわかる特徴は、攻撃に特化した選手が活躍できる場をチーム全体でつくりあげると、大きな威力を発揮することです。また攻撃だけではなく、守備範囲の広さや運動量の多さ、判断力の早さといった各選手の個性が活かせるよう考えられています。

例①クリスティアーノ・ロナウド

クリスティアーノ・ロナウドは誰もが知っているサッカー界のスーパースターであり、アッレグリの変則フォーメーションが成功した代表例といえる左WGの選手です。

彼はまさに攻撃に特化していたため、最低限の守備に組み込み、足りない部分をインサイドハーフのマテュイディがカバーするシステムを構築しました。一方ロナウドは攻撃に集中し、中央やファーサイドでクロスボールのターゲットとして存分に活かすことができます。

例②マリオ・マンジュキッチ

マリオ・マンジュキッチはロナウドとの2トップで活躍した選手で、両サイドから一気に攻めていくクロスボール戦術の要として貢献しました。攻撃時の変則フォーメーション4-3-1-2を確立した一員です。

マンジュキッチは空中戦・地上戦共に優れていて、競り勝つ強さでチームのチャンスを数多く生み出しました。相手をギリギリまで引き付け、スペースを生み出すアッレグリ戦術の基本システムを活かすキーマンでもあります。

例③パウロ・ディバラ

パウロ・ディバラはシュートの正確さや機敏な動きが持ち味の選手で、アッレグリ戦術の変則フォーメーションシステムによって、4-2-3-1のトップ下で活躍しました。

自らゴールするだけでなく、狭いスペースを上手く使ってアシストする能力も優れていたため、攻撃のキーマンとなるフォーメーションがマッチしています。。さらに守備時の献身が高く、基本戦術のゾーナルディフェンス&プレッシングを忠実にこなしました。

アッレグリ戦術を知ってサッカーを深く楽しもう

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アッレグリ戦術は選手の個性を活かした柔軟な発想で、観戦するファンに次はどのような展開になるかと期待させてくれます。特にスター格の選手がいるときはスーパープレーの出るチャンスが多いので、戦術を知ったうえで見ると各選手の役割や変化がより深く楽しめるでしょう。

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