ヘディングのコツと練習方法!気になるポイントは?【サッカーガイド】
サッカーで空中のボールを扱う時に、ヘディングというプレーがあります。ボールを足ではなく頭に当てて飛ばすプレーです。練習でコツをつかんでおかないと、上手く飛ばしたい方向へボールを飛ばすことができません。ヘディングの正しいやり方やコツを見ていきましょう。
Writer
公式ライター MOSK
ヘディングの基礎
首を固めておくことで、強いボールは頭をあてるだけで強く反発して飛んでいきます。弱いボールであっても、首を固定して腹筋背筋を使って全身で前にたたきにいく、もしくは膝のクッションを使って全身で高くつき上げにいくと、ボールを飛ばすことができます。
またサッカーのヘディングの基礎の部分で最も大切なポイントは、サッカーボールをよく見ることです。ボールにあたる瞬間も目をあけている、くらいの意識を持っておきましょう。
ヘディングの種類について
①スタンディングヘッド
②ジャンピングヘッド
③ダイビングヘッド
④角度を変えるヘディング
⑤バックヘッド
ヘディング①スタンディングヘッド
スタンディングヘッドとは?
このヘディングが基礎なので、まずはスタンディングヘッドの習得を目指しましょう。
またヘディングの基礎であるスタンディングヘッドのやり方やコツは、他のヘディングに共通する部分が多いです。しっかりと覚えましょう。
スタンディングヘッドのやり方
スタンディングヘッド(正面へ返す)
そして、全身のバネを使って体を前に振り出して、ボールに頭をあてます。この時ボールを見続けてヘディングを行いましょう。
スタンディングヘッドの注意点
またボールがあたる瞬間も、できるかぎりボールを見続けるようにします。ボールがあたる前に目をつぶってしまうと正確にヘディングを行うことができないからです。ボールが飛んでいくのを見続けるという気持ちで、ヘディングを行いましょう。
スタンディングヘッドのコツ
ボールが当たるまでに目をつぶってしまうと、正確にボールを額にあてることができないので、飛ばしたい方向へボールを飛ばせなかったり、空振りをしてしまいます。
ですから、ボールが飛んでいくのを見続ける意識を持ってヘディングを行いましょう。
スタンディングヘッドの練習方法
次に他の人にサッカーボールを投げてもらい、覚えたやり方でそのボールをヘディングで返しましょう。これを繰り返して、身体でヘディングの感覚やコツを覚えます。
そしてだんだんと投げてもらう距離を長くしていき、強いヘディングができるように練習していきましょう。
このヘディングがしっかりと行えるようになったら、他のヘディングの練習に入っていきましょう。
ヘディング②ジャンピングヘッド
ジャンピングヘッドとは?
ジャンピングヘッドのやり方
【サッカー基礎】24 ヘディング ジャンピング 解説あり
次に空中で弓なりに反ります。両足は後ろにたたんで振り出す反動をつけましょう。
そしてジャンプの最高点でボールに頭をあてにいきます。両腕でバランスをとって、空中で上手くボールに頭をあてましょう。この時、上から下へたたく意識でボールに頭をあてます。
あたった後は、上から下へたたく意識でボールに頭をあてているので、顔は下を向いています。
ジャンピングヘッドの注意点
ジャンピングヘッドでは、ボールが来るのをむかえにいくように頭を前に出すとタイミングがとりやすくなります。その時に腕を引くと反動がついて、サッカーボールをたたく力が強くなり、より強力なヘディングを行うことができます。
ですからジャンピングヘッドを行う時は、腕を有効に使うことを意識しましょう。
ジャンピングヘッドのコツ
ジャンピングヘッドでは、ジャンプしてからの空中でのバランスが重要になります。バランスが上手くとれないと姿勢が崩れてヘディングが失敗してします。
ですからジャンプをしたら、両手を広げて、両腕を開くようにしましょう。そうすると空中でうまくバランスをとることができ、ヘディングも安定します。
またヘディング中に自然と両腕を開くことにより、競り合いにくる敵の頭が自分にぶつかることも防ぐことができます。
ジャンピングヘッドの練習方法
打点が高いっ!!進藤亮佑のヘディング練習に密着。
次にスタンディングのヘディングの練習と同じように、他の人にサッカーボールを投げてもらい、そのボールを今度はジャンプしながらヘディングして返します。この練習では、ボールを高めに投げてもらいましょう。
このヘディングの練習でも、だんだんと投げてもらう距離を長くしていき、強いヘディングができるように練習していきましょう。
ヘディング③ダイビングヘッド
ダイビングヘッドとは?
このヘディングでは、ヘディングまでの助走やダイビングでの勢いをそのままボールに伝えることができます。
ダイビングヘッドのやり方
次に手の振りを使いながら、ボールに向かって前に飛び出します。
そしてボールをよく見ながら、額をあてにいきます。全身はリラックスさせておきましょう。
ボールを見ながら額にあてて、手は自然に胸の前くらいに下ろします。
ボールを額にあてた後はボールを見続けながら、両手のひらは着地する準備をします。
両手を地面について肘を曲げて勢いを吸収します。身体は楽に伸ばしておきましょう。
手、胸、ももの順で着地します。膝は直角に折り、足先は浮かすようにします。
ダイビングヘッドの注意点
そして、手からの安全な着地が身についてから、ボールを使ってダイビングヘッドの練習を行いましょう。
またサッカーの試合の時も、しっかりと手からの着地に意識を向けましょう。
ダイビングヘッドのコツ
また低いボールに飛び込んでヘディングを行うので、低い姿勢から始めるとヘディングがしやすくなります。
ダイビングヘッドの練習方法
安全な着地が出来るようになったら、他の人にサッカーボールを投げてもらい、ダイビングヘッドを行います。この時ボールは、ダイビングをしなければヘディングができないような高さに投げてもらいます。
初めは助走をつけずにダイビングヘッドを行い、慣れてきたら助走をつけてダイビングヘッドの練習をしていきましょう。
ヘディング④角度を変えるヘディング
角度を変えるヘディングとは?
角度を変えるヘディングのやり方
次に右肩を右に下げて右わき腹を支点にして、くの字になるように上半身を振りながらボールを額でたたきます。
そして右足を軸に右へひねりを入れると、左足は自然に右足と交差します。
逆の方向に角度をつけたい場合は、左右を逆に行います。
角度を変えるヘディングの注意点
角度を変えるヘディングは、半身になりながら額の半分にボールをあててヘディングを行います。こうすることで、来た方向にそのまま返すのではなく、ボールを飛ばす方向を変えるヘディングを行いことができるからです。
スタンディングヘッドやジャンピングヘッドのように、額の全体を使ってヘディングを行わないので注意が必要です。
角度を変えるヘディングのコツ
前肩を使って頭を振ることにより、勢いをつけてヘディングを行うことができます。また、頭よりも先に前肩が動くことで、そこに相手選手の頭などが入ってくることを防ぐこともできます。
このように、角度を変えるサッカーのヘディングは前肩の使い方も重要になります。
角度を変えるヘディングの練習方法
はじめは落下点に入ったらスタンディングヘッドを行い、それが出来るようになったらジャンピングヘッドで同じ練習を行います。
角度を変えるサッカーのヘディングは、サッカーの試合でよく使うので、出来るようになるまで繰り返し練習しましょう。
ヘディング⑤バックヘッド
バックヘッドとは?
バックヘッドのやり方
次にボールをよく見て、ボールの真下に入ります。この時、前に打つ時よりもボールの前に入るようにします。
そしてボールにあたる瞬間にあごを上げ、全身のバネを使って後ろへボールを突き上げます。
バックヘッドの注意点
こうすることにより、上体が後ろに反って、ボールを後ろに飛ばしやすくなります。
バックヘッドのコツ
また前に打つ時よりも、額の少し上のところにあてる感じで、後ろに飛ばしましょう。
バックヘッドの練習方法
次に他の人に前から高くサッカーボールを投げてもらい、落下点に入ってジャンプしながらヘディングをして後ろに飛ばすという練習をしましょう。
初心者がヘディングで気をつけること!
では、サッカー初心者の人が気をつけることを1つずつ見ていきましょう。
初心者が気をつけること①ヘディング時の姿勢
ですからサッカー初心者は、まず基礎であるヘディング時の正しい姿勢を覚えましょう。特にボールをとらえる時の上体の角度、頭の傾け方を身につけることがコツです。初心者の人は首を支点にして頭を振ってしまいますが、しっかりと初心者のうちから全身を使って頭を振れるようにしていきましょう。
初心者が気をつけること②サッカーボールを怖がらない
ヘディング編!【なぜ?がわかればサッカーが上手くなる!】出来ないが出来るに変わる魔法のトレーニング soccer football traning
ですが初心者のうちはボールにあたる前に目をつぶってしまうことが多いです。これはボールを怖がっているという証拠です。そうすると首が縮こまったり、逃げる動きが入ってしまい正確に額をボールにあてることができなくなります。
そうならないために、あたる瞬間までボールを見ていられるように初心者の人は練習を繰り返しましょう。初心者であってもボールが飛んでいくのを見続けるつもりで、強い気持ちでヘディングができるように心がけて練習を行います。そうすれば、初心者でもヘディングの時に最後までボールを見続けることができるようになります。
ヘディング上達のコツとは?
ヘディング上達のコツ①強弱
このようにサッカーのヘディングでの強弱のつけ方のコツは、身体の使い方にあります。どのような身体の使い方をすれば、どんな強さのボールを飛ばすことができるのか、これを普段の練習の中で意識していきましょう。そうすれば、さらにサッカーのヘディングの技術が上がります。
ヘディングの上達②体幹トレーニング
体幹をトレーニングで鍛えると身体を支える力が強くなり、空中や相手と競り合いの時に身体が安定してヘディングが行いやすくなるからです。
体幹トレーニングのやり方は、主に筋力トレーニングです。ただし筋力トレーニングは、正しいフォームでトレーニングを行うことに注意してください。
筋力トレーニングで腹筋や背筋を鍛えます。腹筋のトレーニングは、尻で座って身体を支えるやり方やインナーマッスルのトレーニングなどが効果的です。
背筋のトレーニングは腕と足を伸ばしたり、身体を上下させる腕立て伏せのトレーニングなどが効果あります。
試合で使うヘディング
相手との競り合いのコツ
この時にサッカーのヘディングを行うコツは、相手よりも先にサッカーボールの落下点に入ることです。そうすることでヘディングをやりやすい状態でボールを待つことができます。
またこのような状況では、ジャンプしながらヘディングを行うジャンピングヘッドを行うこともコツです。そうすることで相手よりも先にボールに触ることができ、ヘディングでボールを飛ばすことができるからです。
これらのことを意識すると、相手との競り合いなってもヘディングを行うことができます。
ヘディングシュート
ウェルベック選手の打点が高すぎるヘディングシュート
どのパターンのヘディングシュートのゴールでも、ヘディングで飛ばすシュートの場所が重要です。よく狙って、相手の選手やキーパーがボールを捕れないゴールの位置にヘディングでシュートをする必要があります。ですから、ヘディングでコースを狙う力、またその狙ったコースにしっかりとボールを飛ばしてゴールにシュートする力を練習で身につけていきましょう。
ヘディングシュートの練習方法
それが出来るようになったらサッカーボールを蹴ってもらい、そのボールに合わせてヘディングでゴールにシュートするという練習に移ります。短い距離のパスのゴールからはじめて、だんだんとパスを出す距離を長くしてもらいましょう。
コーナーキックなどのセットプレーからのパスをヘディングでゴールにシュートする、というパターンもまぜて練習しましょう。
ヘディングのコツまとめ
しかしサッカーのヘディングの感覚やコツをつかみ、練習を繰り返せば、確実に技術を上げることができるプレーでもあります。
正しいサッカーのヘディングのやり方を覚えて、練習を繰り返していき、サッカーの試合で使えるヘディングを身につけていってください。
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