ジンガステップのやり方とは?足元の技術をアップさせる練習法を解説
ブラジルの多くの選手が身に着けているジンガステップは、サンバのような華麗なステップを用いてディフェンスを抜き去るドリブルテクニックに応用されています。つまり、ジンガを練習すれば足元の技術向上に役立ちます。足元の技術向上を目指すための練習方法として、今ジンガが注目を集めています。
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公式ライター Activel_director
ジンガステップとは?
ブラジルの選手たちは、子供のころから武芸であるカポエイラを学び、ストリートサッカーの中でジンガステップを自然と身につけていくことから、文化的な影響を受けているといえます。
このジンガステップはペレの時代から現代のネイマールの時代までしっかりと受け継がれており、ジンガステップを基本にさまざまなドリブル技が生み出されています。
カポエイラとは、16世紀前半にブラジルに奴隷として連れてこられたアフリカ人が支配者からの暴行などから身を守るために編み出された護身術です。奴隷たちの格闘技の練習は支配者により禁止されていたので、音楽や歌に合わせ、あたかもダンスをしているかのようにカモフラージュさせることによって圧力を受けることなく後世に残し、現在に伝えられてきました。
ジンガステップの効果
足元の技術向上
ボールが足にからみつくことにより、ディフェンスはファールを恐れて足を出してボールを奪うことができなくなります。また、ジンガステップによりボールコントロール能力も向上するので、トラップミスを減らすこともできます。まさにジンガは足元の技術向上に役立つわけです。
リズム感の向上
サンバのリズムのようなステップを踏むやり方で独特なボールタッチになり、相手ディフェンスを攪乱することができます。一般的なリズムのドリブルはディフェンスは対応しやすくなりますが、サンバのような独特なリズムのジンガステップに、ディフェンスは予測しづらくなり、リズムを崩してしまいます。
ジンガステップのやり方
ジンガステップのコツ
上半身の力を抜いて、ユラユラと横揺れさせながらリズムよくステップを踏みながら素早く動かすことで、ボールを足にからみつかせるようにキープします。素早くステップを踏むことで通常の人が1回ボールにタッチする間に2~3回ボールタッチできます。
また、上半身に力が入ってしまうと、うまくバランスをとることができなくなります。さらに上半身をユラユラと横揺れさせることが相手ディフェンスへのフェイントにもなります。
ジンガステップの基本
ジンガA
ジンガA
最初はゆっくり土踏まずでなめることと、足首のスナップをきかせることを意識し、慣れてきたら徐々にスピードを上げていきます。
ジンガB
ジンガB
考えるよりもリズムで覚えるほうが理解しやすいといえます。最初はボールを置かずに、足だけでステップを覚えるやりかたが有効です。
ジンガC
ジンガC
ポイントは体の向きです。右足でボールを引いて、左足の軸足後ろにボールを通す場合には、体を斜め右に向けるとやりやすくなります。右左とリズムよくステップを踏むと上手くできるので、初めはボールなしでステップから覚えると上達が早まります。
ジンガABC
ジンガC
また、リズミカルにうまくボールが足にからむようになってきたら、アゴをあげて視線をさまざまな方向に向けながら行うと視野が広がります。ジンガステップがうまくできたと喜ぶだけではなく、さらに視野を広げるなど自分なりに進化させることが重要です。
ジンガステップの応用
ジンガステップでの移動
ジンガ
試合の中でディフェンス数人に囲まれてもボールをキープしながら移動できるようになります。自宅前など狭いスペースでもできる練習なので、自主練習などで取り入れると効果があります。
バックステップ
2019年1月25日
実践ではできるだけ素早く下がることが求められるので、練習の中で確実にボールを足から離さず下がることができるように意識することがポイントです。
ジンガステップを取り入れている高校
静岡学園
井田勝通サッカー教室
元々静岡学園の目指しているサッカーがブラジルサッカーのため、選手がジンガステップを使っていても不思議ではありません。テクニックといえば静岡学園と言われるほど、静岡学園サッカー部の選手たちは優れた足元の技術を持っています。
静岡学園は、現在の総監督である井田勝通氏が1972年に監督に就任し、1977年の高校選手権でラテンスタイルの個人技を重視したサッカーで旋風を巻き起こし、準優勝に導いたことから名門校の仲間入りを果たします。それ以来、静学=南米スタイルという印象を根付かせ、高校選手権出場11回、優勝1回、準優勝1回、インターハイ出場6回、準優勝1回を数えます。
聖和学園
聖和学園サッカーのドリブル・足ワザ 2018年度の歩み(おまけ)7月16日開始前
そんな聖和学園もジンガステップを練習に取り入れており、ジンガステップを応用したテクニックを存分に展開し、多くの高校サッカーファンを魅了しています。
聖和学園サッカー部は元名古屋グランパスの加見成司監督が就任し、弱小軍団を全国大会出場まで導いたことで知られています。そこには徹底したドリブルと個人技を振るに発揮したテクニカルなサッカーがあります。ジンガやリフティングなど足元の技術を徹底し、とにかく個の能力の向上を目指しています。
ジンガステップのまとめ
トリッキーなドリブルテクニックで観客を魅了してきたブラジル代表選手たちの根底にはジンガステップがあります。足元の技術を身につけたいけど、どのような練習をすればよいのかわからないという小学生年代には是非試してほしい練習です。
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