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サッカーのアシストの定義とは?ゴールに関わるパスを詳しく知ろう

サッカーのアシストの定義とは?ゴールに関わるパスを詳しく知ろう

サッカーのアシストは、世界で統一された公式規則がないためリーグや大会で定義が違い、Jリーグでは公式に記録も表彰もしていませんが、プレミアリーグやリーグ・アンでは公式に記録し表彰しています。サッカーのアシストは、プレミアリーグが採用しているOpta社の定義が基準になり参考にされています。

2021.12.16 サッカー

サッカーのアシストとは?

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サッカーのアシストとは、一般的にゴールを決めた選手にラストパスやクロスをしたことです。リーグや大会ごとにアシストの定義が違ったり、定義自体がなかったりするため、公式記録ではなく各メディアが独自の定義で記録を発表しているケースもあります。

サッカーのアシストは、英語のassistからきていて意味は人の行為を手助けする・援助することです。

アシストの定義

サッカーのアシストの定義は、世界で統一された公式規則がないためリーグや大会ごとに定義が違いますが、一般的にはゴールを決めた選手にラストパスやクロスした選手がアシストを与えられます。シュートしたボールが、キーパーのセーブやポストに当たってリバウンドし味方選手がゴールを決めてもアシストを与える場合があります。

リーグや大会で公式記録がない場合は、各メディアが独自の定義で記録し発表するケースも多いです。

アシストの意味

アシストは、英語のassistのことで意味は人の行為を手助けする・援助することです。似た意味の言葉では、ヘルプやサポートがありますが、ヘルプはかなり手助けする、アシストはできない部分を手助けする、サポートは間接的に手助けすると手助けする度合いが違います。

サッカーでは、ゴールを決めた選手に対しパスやクロスで手助けした選手にアシストが与えられ、バスケットボールやアイスホッケーでも使われています。

各国リーグ・大会のサッカーのアシスト状況

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サッカーのアシストは、世界で統一された公式規則がないためリーグや大会で状況が違います。Jリーグでは、公式にアシストは記録されていないため表彰もしていません。イングランドのプレミアリーグやフランスのリーグ・アンでは、アシストを公式記録で発表し表彰しています。

アメリカでは、1968年にはアシストを公式記録され、FIFAワールドカップでは1994年アメリカ大会から公式記録で発表されています。

Jリーグのアシスト状況

Jリーグでは、公式にアシストを記録していないため発表や表彰はしていません。2018年から、Jリーグサポートカンパニーのデータスタジアムがアシスト記録を発表していますが、Jリーグでは公式発表していません。2018年以前から、各サッカー雑誌やスポーツ新聞ではアシストを記録していますが、メディアごとに定義が違うため数にばらつきがあります。

Jリーグ発足前のJSLでは、公式記録を発表し表彰もしていました。

プレミアリーグのアシスト状況

プレミアリーグ・プレーメーカー賞受賞者
シーズン 名前 所属チーム アシスト数
2017-18 ケビン・デ・ブライネ マンチェスターC 16
2018-19 エデン・アザール チェルシー 15
2019-20 ケビン・デ・ブライネ マンチェスターC 20
2020-21 ハリー・ケイン トットナム 14
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イングランドのプレミアリーグでは、アシストを公式記録で発表し表彰もしています​。プレミアリーグは、1996年に試合を分析するために設立されたOpta社が作成したアシストの定義を採用して記録を公式発表し、2017-18シーズンからプレーメーカー賞が導入され、シーズン最多アシストの選手が表彰されています。

プレミアリーグが運営するサッカーゲームでは、アシストの定義が違うので注意が必要です。

リーグ・アンのアシスト状況

リーグ・アン公式シーズントップパサー
シーズン 名前 所属チーム アシスト数
2017-18 ネイマール パリ 13
2018-19 テジ・サヴァニエ ニーム 13
2019-20 アンヘル・ディ・マリア パリ 14
2020-21 メンフィス・デパイ リヨン 12
フランスのリーグ・アンでは、アシストを公式記録し発表し表彰もしています。リーグ・アンでは、2007-08シーズンからアシストを公式記録で発表し、シーズンで最も多くの決定的なパスを出した選手に表彰しています。2007年以前では、UEFAチャンピオンズリーグの原型を発案したスポーツ新聞社のレキップがアシストを非公式に記録していました。

ラ・リーガのアシスト状況

スペインのラ・リーガでは、アシストを公式記録で発表していますが表彰はしていません。スペインサッカーリーグは、チームパフォーマンスを評価する専門企業Gacasports社のデータを1998-99シーズンにメディアに販売したときに、アシストの基準はゴールやシュートにすぐにつながるパスと表現していました。

ラ・リーガ同様、イタリアのセリエAやドイツのブンデスリーガも公式記録を発表し表彰はしていません。

MLSのアシスト状況

アメリカのメジャーリーグサッカーMLSでは、前身のNASLが1968年設立した当初からアシストを公式に記録しています。アメリカでは、バスケットボールとアイスホッケーでサッカー以前からアシストが記録されていたため、サッカーでの記録も早くNASLの前身からアシストが公式記録です。

1996年から2004年まで、ゴール2ポイント・アシスト1ポイントで最多ポイントの選手が表彰されていました。

FIFAワールドカップのアシスト状況

1994年FIFAワールドカップのアシストの定義
項目 アシストの定義
1 ゴールを決めた選手にラストパスした選手
2 ゴールに決定的に重要ならばラストパスした選手にパスした選手も与える
3 リバウンドからのゴールはシュートしてリバウンドさせた選手に与える
4 PKによるゴールはファウルされた選手がPKを実行していない場合与える
5 ゴールした選手がドリブルや独走して決めた場合は与えられない
6 相手選手のパスミスを利用したゴールは与えられない
FIFAワールドカップでは、1986年メキシコ大会で非公式ながら基準を策定し、1990年イタリア大会で部分的に見直され、1994年アメリカ大会で公式記録が発表されました。アメリカでは、サッカー以外のスポーツでも古くからアシストを公式記録で発表し、詳細なスポーツ統計が人気なためアメリカ大会から公式発表しました。

得点王は、1994年アメリカ大会から最多得点者が複数いる場合アシスト数で決められています。

プレミアリーグのアシストの定義

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アシストの定義は、FIFAワールドカップでの定義が1994年から見直されていないため、プレミアリーグで採用されているOpta社によるアシストの定義が世界的な基準になり、リーグや大会ごとのアシストの定義の参考にされています。Opta社のアシストの定義は3項目あり、ポイントは2つです。

ポイントは、ゴールにつながる味方選手のタッチは認められ、特定の場面ではアシストが発生しないことです。

optaのアシストの定義

Optaのアシストの定義は3項目あります。

・パスや、シュートしたが結果的にパスになった場合を含むラストタッチから、ボールを受けた側がゴールを決めること
・ラストタッチが相手に阻まれた場合でも、受け取る選手がボールを阻まれずに受けた場合に限りアシストを認める
・オウンゴール、直接FK、PK、ダイレクトコーナーキックはアシストが与えられない

ゴールにつながる味方選手のタッチは全て認められます。

シュートのリバウンドからゴールした場合

内容 リバウンドからのゴール集
選手名 クロアチア代表選手その他
ポイント リバウンドするシュートを蹴った選手にアシストが与えられる例
プレミアリーグのアシストの定義では、シュートしたボールが、ゴールキーパーにセーブされたり、バーやポストに当たったりしてリバウンドし味方選手が直接ゴールした場合、リバウンドするシュートをした選手にアシストが与えられます。

リバウンドするシュートをした選手は、ゴールキーパーにセーブされても間接的にゴールに関与しているためアシストが認められ、バーやポストに当たってもラストタッチですのでアシストです。

ゴールを決めるまでのタッチ数

内容 セルヒオ・ブスケツベストアシスト
選手名 セルヒオ・ブスケツ
リオネル・メッシ
ポイント ゴールするまでにかなりタッチをしてもアシストが与えられる例
プレミアリーグのアシストの定義では、味方選手からボールを受け取り、ゴールを決めるまでのタッチ数に制限はありません。味方選手からボールを受け取った選手は、ゴールを決めるまでに何回タッチしてもボールを渡した味方選手にアシストが与えられます。

ただし、ゴールを決める前に相手ディフェンダーがボールに触れたら、状況次第ではアシストが認めらない場合があります。

コーナーキックからのアシスト

内容 UEFAチャンピオンズリーグ2018-19準決勝
選手名(所属チーム) アレクサンダー・アーノルド(リバプール)
ポイント コーナーキックを蹴った選手がアシストになる例
プレミアリーグのアシストの定義では、コーナーキックからのクロスでゴールした場合、コーナーキックを蹴った選手にアシストが与えられます。コーナーキックからのクロスも、通常のクロスと同様で味方選手が直接ゴールした場合は、蹴った選手のラストパスですのでアシストが与えられます。

コーナーキックから、ダイレクトにゴールした場合では味方選手が誰もボールにタッチしていないため、アシストは与えられません。

スローインからのアシスト

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内容 UEFAチャンピオンズリーグ2001-2002決勝
選手名(所属チーム) ロベルト・カルロス(レアル・マドリード)
ポイント スローインした選手にアシストが与えられる例
プレミアリーグのアシストの定義では、スローインから味方選手が直接ゴールを決めてもアシストが与えられます。ゴールを決めた選手に対して、スローインした選手はボールを蹴ったパスと同様にラストタッチになり、アシストが与えられます。

ロングスローから、ペナルティエリアに放り込み味方選手が直接ヘディングしてゴールを決めるパターンがほとんどです。

オウンゴールのアシスト

内容 アーセナルvsエバートン(2021/4/24)
選手名 リシャルリソン(エバートン)
ポイント 記録がオウンゴールでアシストやゴールにならない例
プレミアリーグのアシストの定義では、オウンゴールのアシストは認められていません。ペナルティエリア内にクロスを入れ、相手選手がゴールにボールを入れた場合、クロスを入れた選手にアシストは与えられません。ただし、オウンゴールではなくディフレクションの場合はアシストが発生します。

ディフレクションは、相手選手にボールが当たって入っても、元々のシュートがゴール枠内で入る可能性がある場合適用されます。

セカンドアシスト

ヨーロッパセカンドアシストTOP5(2020年3月18日Opta発表)
順位 名前 所属チーム
1 セルヒオ・ブスケツ バルセロナ 8
1 チアゴ・アルカンタラ バイエルン 8
1 アレクサンダー・アーノルド リバプール 8
1 ジェイドン・サンチョ ドルトムント 8
1 ユリアン・ブラント ドルトムント 8
セカンドアシストとは、ゴールを決めた選手にアシストした選手をさらにアシストした選手に与えられます。プレミアリーグでは採用されていませんが、Optaではセカンドアシストの定義があり記録し発表され、一部のデータサイト・メディア・ゲームでは集計されています。

サッカーのアシストはゴールを決めるための重要なプレー

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サッカーのアシストは、ゴールを決めるための重要なプレーであり、状況次第ではゴールを決めるプレー以上にアシストのプレーのほうが高度な技術を必要とすることもあります。ゴールを決める選手は試合で目立ち表彰もされますが、ゴールするまでの過程も非常に大事ですのでアシストする選手も注目しましょう。

サッカーのアシストは、チームの貢献度に高いプレーですので記録し表彰されてもおかしくありません。

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