サッカーの歴史を紐解こう!いつから始まり、どう変化したの?
サッカーの歴史は、いつどこで始まり、日本にはいつ伝わったのでしょうか?世界で最も愛されているスポーツのサッカーのルールや戦術の歴史、ワールドカップや日本代表の歴史、さらに「サッカー」という言葉の語源や発祥を含めて、サッカーの歴史について詳しく説明していきます。
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公式ライター tatsunari1205
サッカーの歴史の始まりは?
FIFA(国際サッカー連盟)のウェブサイトによれば、中国では2000年ほど前にすでにサッカーのようなボールを蹴る競技が行われていました。
また、12世紀のイギリスの文献にも、サッカーのルーツと思われるものについて記されています。街中や広場などで1つのボールを奪い合って相手のゴールを目指すという、現代のサッカーのルールにかなり近いものもあったとされています。
このボール遊びが、サッカーの歴史の始まりとなります。
サッカー発祥の国は?
発祥地はイングランド
世界で最初のサッカー協会であるため、イングランドのサッカー協会には国名がついていません。
当時、イングランドでは学校単位でサッカーが行われていましたが、ルールは学校によってばらばら。そこで、ロンドン近郊のチームが集まってルールを決めるために作られたのがFAでした。それが今のサッカーにつながっているので、サッカーが生まれた国はイギリスと言えます。
サッカーとラグビーは兄弟だった
当初は手でボールを扱うことが許されており、ラグビー校というパブリックスクールの選手がボールを持ったまま走ったのがラグビーの起源。一方でボールを持ったまま走ることは認めない学校もあり、サッカーの起源となったFAはそちらをもとにルールを統一したためサッカーは手を使わない競技となりました。
サッカーの語源は?
サッカーの正式名称は、協会のルールに基づくフットボールという意味でAssociation Football(協会式フットボール)。当時のイングランドでは若者の間で言葉を略して言うことが流行っており、Associationの「ssoc」の部分に「er」を付けて略語として使われるようになりました。それが、「Soccer」(サッカー)という言葉の語源です。
日本サッカーの歴史とは?
日本にサッカーが伝わったのはいつ?
イギリスの海軍が来日した際に、東京の築地にあった海軍兵学寮で日本の軍人たちにサッカーを教えたのが始まりだったというのが定説。それをきっかけに東京高等師範学校や神戸尋常中学校などの学校にサッカー部できました。
その後、徐々に日本各地に広まり、イングランドのサッカー協会(FA)よりシルバーカップが寄贈されたことを機に1921年に大日本蹴球協会(現在の日本サッカー協会)が創設。日本サッカーの歴史が本格的に始まりました。
世界では「フットボール」、日本ではなぜ「サッカー」?
これには歴史的な背景があります。発祥の国であるイギリスを含めて大半の国が「フットボール」と呼ぶ中、「サッカー」と呼んでいる代表的な国がアメリカ。アメリカでは「フットボール」と言えば「アメリカンフットボール」を指すからです。
第二次世界大戦でアメリカに敗れた日本にはアメリカの文化が流れ込み、その影響で日本でも「サッカー」という言葉が定着しました。
サッカーのルールの歴史
オフサイドルールの起源は?
FAによってルールが統一された頃は、「ボールより前にいる選手にパスをしてはならない」というルール。ラグビーと同じで、後ろにいる選手にしかパスを出すことができませんでした。
1866年にパスを受ける選手よりゴールライン側に相手選手が3人いれば前方にパスをしていいルール(「3人制オフサイド」)となり、1925年に現在のオフサイドルール(「2人制オフサイド)となりました。
イエローカードとレッドカードの歴史は新しい
しかし、このルールの歴史は意外と新しく、イエローカードとレッドカードが国際舞台で初めて導入されたのは1970年のワールドカップ・メキシコ大会。なんとサッカーの誕生から100年以上も存在していませんでした。
それ以前も警告や退場、PKの罰則などは存在しましたが、審判はそれを口頭で伝えていました。次第にサッカーが国際化する中で、言語ではない手段でわかりやすく伝える手段としてイエローカードとレッドカードが導入されることになりました。
サッカーの戦術の歴史
これは、最初のルールがラグビーと同じで「前方にパスを出してはいけない」というものであったため。ラグビーのように前線に選手がずらりと並び、後ろにパスを送りながらゴールに向かっていました。
その後、時代ごとにさまざまな戦術が生まれ、20世紀初頭の「3-2-5」(WMシステム)、1970年代のオランダが確立した「3-4-3」などが一世を風靡しました。
サッカーワールドカップの歴史
サッカーワールドカップの始まりはいつ?
第1回大会の開催国はウルグアイ。飛行機もない時代だったため参加国は大半がアメリカ大陸の国で、出場国数も現在の半分以下の13カ国でした。その後、ヨーロッパの国々も参加するようになり、世界規模の大会となりました。
2018年のロシア大会までにワールドカップを制した国は、ウルグアイ、イタリア、ドイツ(西ドイツを含む)、ブラジル、イングランド、アルゼンチン、フランス、スペインの8カ国のみです。
サッカー日本代表の歴史
そして、1993年にJリーグが誕生。その年に行われたアメリカ大会予選でワールドカップ出場にあと一歩まで迫ると(「ドーハの悲劇」)、つづく1998年のフランス大会で悲願の初出場を果たしました。その後は、2018年のロシア大会まで6大会連続で本大会出場中です。
また、オリンピックでは1968年のメキシコシティ大会で銅メダルを獲得しています。
世界中の国に広まったサッカー
2019年現在、FIFAに加盟する国と地域の数は211。世界の競技人口は約2億5千万人で、バスケットボールの約4憶5千万人に次ぐ第2位です。バスケットボールより少ないのは、女子の普及率に差があるからです。
ワールドカップの出場国枠は2026年大会から、現行の「32」から「48」に拡大されることが決まっています。今後、サッカーはますます世界を熱狂させるスポーツとなることが予想されます。
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