卓球の戦型の決め方とは?自分のプレースタイルを決定しよう!
卓球の戦型は、大きく分けて攻撃型と守備型の2種類が存在します。攻撃的な戦型は、ドライブ主戦型や前陣速攻型などがあります。守備的な戦型は、カット主戦型や前陣異質型です。卓球の戦型の決め方は、自分の特徴や性格を把握して選択することが重要になります。
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公式ライター Activel_director
卓球の戦型とは?
例えばドライブを主戦武器としてプレーする選手はドライブ主戦型、カットを主戦武器にしてプレーする選手はカット主戦型に分類されます。卓球にはさまざまな戦型が存在し、戦型によって異なった特徴や魅力が存在しています。
卓球の戦型の種類
卓球の戦型は、ラケットの持ち方で多く2つに分けて紹介します。
・卓球のシェークハンドの戦型
・卓球のペンホルダーの戦型
さらに細かく攻撃型と守備型のタイプがあります。
卓球のシェークハンドの戦型
ドライブ主戦型
戦型の特徴 | ドライブをメインにプレー |
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向いている人 | 現代卓球で勝つことを目指す人 |
得点パターン | 両ハンドでの連続ドライブ |
フォア側のボールはフォアドライブ、バック側のボールはバックドライブで対応することが多いので、体勢が崩れずに安定した連続攻撃が可能です。シュークハンドのドライブ主戦型の使用ラバーは、ボールに回転をかけやすい裏ソフトラバーが使用されます。
前陣速攻型
戦型の特徴 | 前陣で速攻を仕掛ける |
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向いている人 | スピード感のあるプレーをしたい人 |
得点パターン | 前陣での打点の早いドライブ・スマッシュ |
シェークハンドの前陣速攻型の解釈はさまざまですが、主に表ソフトラバーを使用して前陣で攻撃を仕掛ける戦型を指します。
前陣速攻型が得点を奪うためには、相手を卓球台から下げる展開をつくることが重要です。サーブ・レシーブやコース取りを工夫して、相手の打球タイミングを遅れさせることを意識してみましょう。
前陣異質型
戦型の特徴 | 前陣で攻守を織り交ぜながらプレー |
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向いている人 | 周りとは違うプレーがしたい人 |
得点パターン | 異質ラバーでチャンスを演出して攻撃につなげる |
シェークハンドの前陣異質型の使用ラバーは、変化系表ソフトラバーや粒高、アンチラバーなどの異質ラバーが使用されます。シェークラケットの場合は、主にバック面に異質ラバーを貼るケースが多くなります。
バック面に異質ラバーを貼る理由としては、フォアハンドの方が攻撃のバリエーションが多い傾向にあります。異質ラバーを貼ったバックハンドでチャンスをつくり、フォアハンドで攻撃するスタイルがおすすめです。
カット主戦型
戦型の特徴 | 相手の攻撃をカットで返球 |
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向いている | 忍耐力がある人 |
得点パターン | カットの変化、意表を突いた攻撃 |
シュークハンドのカット主戦型の中には、攻撃を重視したプレースタイルやカット打法で粘り続けるスタイルなど、さまざまな戦い方をする選手が存在しています
ナックルカットやサイドスピンカットなど、さまざまな球質のカットを織り交ぜながらプレーすることが、カット主戦型で得点を奪うポイントになります。
オールラウンド型
戦型の特徴 | 状況に応じて攻撃と守備を自在に切り替える |
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向いている人 | さまざまな技術を覚えたい人 |
得点パターン | 状況に応じて最適な技術を選択して得点を奪う |
卓球の戦型のオールラウンドの明確な定義はありませんが、攻撃とカットやロビングの割合が半々くらいでプレーする選手は、オールラウンド型と呼ぶことができます。
現在の日本卓球界では、ロビングやフィッシュでしのぐのが得意な水谷選手や、ブロックで得点を奪うことができる松平健太選手などに対して、オールラウンド型という言葉が使われています。
卓球のペンホルダーの戦型
ドライブ主戦型
戦型の特徴 | フォアドライブがメイン |
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向いている人 | 運動能力の高い人 |
得点パターン | フットワークを使ってフォアドライブ |
ペンホルダーで片面しかラバーを貼らないスタイルは、バックハンドでドライブを打つことが難しいので、どうしても攻撃時はフォアドライブがメインになってしまいます。片面のペンホルダーの戦い方としては、いかに自分のフォアドライブを打てるかということが重要です。
しかし、近年ではペンラケットの裏面にラバーを貼って、裏面打法を使ったドライブを武器にするスタイルが増えています。裏面打法を駆使することで、シェークハンドと同じように両ハンドで連続攻撃を仕掛けることが可能です。
ペン表前陣速攻型
戦型の特徴 | 表ソフトを使用して前陣でプレー |
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向いている人 | スマッシュを武器にプレーしたい人 |
得点パターン | 表ソフト特有のナックルでチャンスを演出してスマッシュで仕留める |
ペン表前陣速攻型の最大の武器は、前陣で表ソフトラバー特有のスピードを活かしたスマッシュです。得点源のスマッシュを打つために、ストップやツッツキなどの小技でチャンスを演出することが重要になります。
また、近年はペン表前陣速攻型で裏面打法を使う選手が多く、表ソフトと裏面打法の球質の差で相手のタイミングや感覚を狂わせることができます。
前陣異質型
戦型の特徴 | 前陣で異質ラバーを使用してプレー |
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向いている人 | 珍しい戦型にチャレンジしたい人 |
得点パターン | 異質ラバーの変化を活かしたブロック・プッシュ |
ペンホルダーの前陣異質型の得点パターンは、粒高ラバーを使ったブロックやプッシュで、相手を振り回してミスを誘うことです。
ペンホルダーの前陣異質型の使用ラバーは、粒高ラバーと裏ソフトを組み合わせる選手が多いです。裏ソフトラバーを組み合わせることで、回転量の多いサーブを出したり、裏面打法を使って攻撃のバリエーションを増やすことができます。
卓球の戦型の決め方
卓球初心者にとって、最初にどのような戦型で卓球をスタートするのかは重要です。途中で戦型を変更することは簡単ではないので、卓球初心者の戦型選びは慎重におこないましょう。
憧れの選手と同じ戦型にする
例えばフォア面に裏ソフトラバー、バック面に表ソフトラバーを使用したシェーク前陣速攻型の選手に憧れているなら、まずは裏ソフトと表ソフトを貼ったシェークラケットを用意することから始めましょう。
人それぞれで卓球の戦型の向き不向きはありますが、何より自分がなりたいと思えるかどうかが重要です。憧れの選手がいるならば、その選手と同じプレースタイルを目指してみましょう。
運動能力で決める
運動能力が高い人の場合は、フットワークを活かした攻撃型を目指すのがおすすめです。数ある卓球の戦型の中では、ペンのドライブ型のような戦型が、運動能力の優れた選手に向いています。
一方で運動能力に自信がない人の場合は、大きな動きが必要ない前陣型のプレースタイルがおすすめです。卓球台に近い場所でプレーすることによって、足を動かす範囲を狭めることができます。また、異質ラバーを使った前陣型であれば、パワーが無くても球質の変化で得点を奪いにいくことが可能です。
運動能力の優れている人は、どのようなスポーツでも有利です。卓球というスポーツでは、運動能力は重要視されません。運動能力が高い方が、俊敏に動いたり威力のあるボールを打ちやすいですが、卓球では回転を理解する能力が一番求められます。
運動能力に自信がない人でも、ボールの回転を理解する能力が優れている場合は、卓球選手として大成する可能性が十分にあります。
性格で決める
性格が積極的な場合は、攻守のバランスを重視した戦型、性格が消極的な選手は攻撃的な戦型を選ぶことをおすすめします。積極的な性格であれば、プレーが攻撃的に偏り過ぎて打ちミスが多くなる傾向にあります。一方で消極的な性格であれば、チャンスボールを逃しやすくなり、後手の展開になりやすいといえます。
性格とは真逆のようなプレースタイルを選ぶことで、攻めすぎず守りすぎず、バランスのよいプレーをすることができます。
周りの意見を聞いて決める
自分の特徴を客観的に判断するのが難しい場合、周りの人の意見を参考にすることで、最適な戦型を選択することができます。自分の運動能力や性格について、周りの意見を聞いてみましょう。
指導者が決める
卓球初心者であれば、それぞれの戦型の特徴をイメージすることが難しいので、指導者が選手に合った戦型を決める場合があります。指導者に卓球の知識があることが大前提になりますが、卓球の戦型で迷っている場合は、指導者に相談してみましょう。
しかし、後悔しない戦型の決め方としては、自分の意志で戦型を決定することが望ましいといえます。
卓球の戦型にはそれぞれの魅力がある
現代卓球では、ドライブ主戦型タイプの選手が圧倒的に多く、一番勝ちやすい戦型になっています。しかし、他の戦型であっても、戦い方や努力次第で良い結果を出すことは可能です。
卓球の戦型の特徴や魅力を把握して、自分に合った戦型を探ってみましょう。
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