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ミドルブロッカーの役割と意味とは?役立つための動き方やコツを解説

ミドルブロッカーの役割と意味とは?役立つための動き方やコツを解説

ミドルブロッカーの役割は、まずはブロックの中心となることが求められます。ミドルブロッカーは、相手のセンターからの攻撃はもちろん、レフト・ライト両サイドにトスが上がった場合でもしつこくブロックでついていくことが大切です。攻撃ではクイック攻撃を行います。相手にセンターからの攻撃を意識させることで、相手ブロックの注意を引き付ける狙いも持っています。

2023.09.23 バレーボール

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バレーボールのミドルブロッカーとは?

センターからの攻撃とネットディフェンスの中心

山口良二 on Instagram: “#新鍋理沙#岩坂名奈 #野本梨佳 #久光製薬スプリングス#アウトサイドヒッター#ミドルブロッカー#全日本女子バレー代表選手火の鳥Nippon#sinnaberisa #iwasakanana #nomotorika #hisamitsusprings…” (93690)

バレーボールのミドルブロッカーは、かつては「センター」という呼ばれ方をしていました。9mのコートの中心=センターの位置で攻守をこなしていたからです。

ミドルブロッカーは、「ブロッカー」と名前がつくため、攻撃はしないのかと勘違いしてしまう方もいるかもしれませんが、ミドルブロッカーも攻撃を行います。

ただ、多くのチームではウイングスパイカーと異なり、ミドルブロッカーが打つスパイクは「クイック」と呼ばれる低いトスによる攻撃です。もちろんブロックにも参加し、ブロックでは中心的な役割を果たすことが多くあります。

後衛に下がり、サーブを打つとミドルブロッカーはリベロと交代するケースが多いです。

リベロと交代する理由
エースアタッカーと呼ばれる「ウイングスパイカー」のレフトポジションの選手はレシーバーとしても優れていることが多いです。

また、バレーボールはポジションのローテーションがある関係上、対角にあたる選手がそれぞれリベロが交代するのが、交代するタイミングも明確になります。

ライトアタッカー(オポジット)の選手はセッターと対角になり、セッターを下げるわけにはいかないので、ミドルブロッカーと交代するチームが多くなっています。

ミドルブロッカーに関する誤解「ミドルブロッカーはレシーブが下手か?」

Yasutaka Harada on Instagram: “2018/11/24 ??岡山シーガルズ19-25上尾メディックス? #バレーボール #volleyball #岡山シーガルズ #okayamaseagulls #埼玉上尾メディックス #ageomedics #山口舞 #maiyamaguchi #no2yume…” (93691)

ミドルブロッカーがレシーブが下手という意識がバレーボール経験者には多くあります。それはテレビなどのメディアの影響もあるのかもしれません。

この考え方は、中学生~高校生のアンダーカテゴリーにおいては事実であることが多く、理由は以下の点が挙げられます。

【理由①】
人数が少ない部活動のチームなどでは、まず運動神経の良い選手やバレー歴の長い選手をエースと呼ばれるレフトポジションに置くので、ミドルブロッカーにプレーの上達しきっていない選手を置く場合がある。

【理由②】
リベロを採用する場合、ミドルブロッカーと交代になるため、ミドルブロッカーはレセプションやディグに参加することが少なくなる。試合はもちろん、練習でもサーブやスパイクのボール出しを務めることが多くなり、レシーブが上達しにくくなる。

ミドルブロッカーに関する誤解と現在の考え方

?⛄YUKI⛄? on Instagram: “※2018-7-28 船橋アリーナ 今日はチーム1のサーブポイントを稼いだリーくん‼️ ホントにミカサとの相性が凄いね❗ 2020年までリーグもミカサだから、ベストサーバー狙えるかも✨  明日も楽しみだ❗ #李博 選手 #龍神NIPPON #日韓親善試合 #leehaku…” (93693)

カテゴリーが大学→社会人と上がっていくにつれて、ミドルブロッカーでもレシーブが上手い選手が増えていきます。ポジションの分業化が進んだ90年代頃と変わって、現代のバレーは1人の選手がすべてのプレーを高いレベルでこなすことを求められる時代になっています。

例えば、セッターがアタックを打ったり、リベロがトスを上げたり…。

ミドルブロッカーでは、サーブを打った後にはレシーブに参加しないといけません。自チームのブレイク(連続得点)のチャンスだからこそ、レシーブをしっかり繋げなければいけません。「ミドルはレシーブが上手くなくても良い」という誤解は取り除いていきましょう。

ミドルブロッカーの役割①

ネットディフェンス(ブロック)の中心的存在

かける on Instagram: “真横…と思ってシャッターを切ったわたし…(まだありました)#Vリーグ #VLeague #バレーボール#ウルフドッグス名古屋 #傳田亮太 選手#ミドルブロッカー #武田テバオーシャンアリーナ #Vリーグはバレーだよ #volleyball2019.10.27” (93678)

ミドルブロッカーの一番の仕事はブロックです。

基本的に、ミドルブロッカーはレフト・ライトどちらのサイドにトスが上がっても追いかけて飛びにいかなければいけません。

ミドルブロッカーのブロックが遅れたり、ずれたりすると、フロアディフェンス(レシーバー)がそれに合わせてフォローをしなければならず、チームの理想のディフェンスの形にはなりません。また遅れたブロックは相手アタッカーからは恰好の的になります。隙間を狙われたり、ブロックアウトを狙われたりしていまいます。

ミドルブロッカーの役割②

センターからの攻撃参加

Yasutaka Harada on Instagram: “2019/1/26 4連勝! ?岡山シーガルズ3-0KUROBEアクアフェアリーズ? #バレーボール #volleyball #岡山シーガルズ #okayamaseagulls #宮下遥 #harukamiyashita #no14haruka #セッター #髙野由里加…” (93688)

レフトにウイングスパイカーがいる場合、ミドルブロッカーが行う攻撃の多くは「クイック」攻撃と呼ばれるものになります。
クイックは、打つ場所によって大きく4種類に分けられますが、基本的にはウイングスパイカーが行う攻撃よりも速い攻撃になることが多く、そのことから「囮」という表現をされることがあります。
なお、ミドルブロッカーにエースアタッカーを置くチームもあり、チャンスボールであればクイック攻撃を、スパイクレシーブからであれば、2段トスを打つ場合もあります。

クイック攻撃からの種類とは?

クイック攻撃には、大きく4つの種類があります。

【Aクイック】
セッターの正面方向で、セッターのすぐ側でジャンプして行う攻撃です。一番オーソドックスなクイック攻撃です。

【Bクイック】
セッターの正面方向で、2~3メートルの距離が離れたところで行う攻撃です。サーブレシーブが短いときなどに使えるクイックです。

【Cクイック】
セッターの真後ろ、すぐのところでジャンプして行う攻撃です。

【Dクイック】
セッターの後方、2メートルほどのところにトスを出します。女子のトップが行う、「ブロード攻撃」というのは、Dクイックをベースにしていることが多いです。

【バレーボール】国体選手のスパイク練習 クイック編 様々な速攻攻撃 右打ちと左打ち

ミドルブロッカーの役割③

ディフェンス戦略のプランニング

ブロックの中心ということもあり、ミドルブロッカーはディフェンス戦略について試合中も含めて考えていく必要があります。相手の状況に応じて柔軟に対応していくと良いでしょう。

チーム全体にも共有して、ブロックでのディフェンスとディグでのディフェンスを連動させていきます。これをトータルディフェンスと呼んでいます。

ネットディフェンス(ブロック)の考え方

山口良二 on Instagram: “#新鍋理沙#奥村麻衣 #全日本女子バレー代表選手#アウトサイドヒッター#ミドルブロッカー#火の鳥Nippon 変幻自在のミドルの攻撃とライトからの緩急をつけた攻撃は、相手を翻弄する❗❗❗❗” (93681)

ブロックの際の基本的なディフェンスの考え方は2つあります。

①相手の攻撃に対してのブロックの優先順位
②相手スパイカーのアタックに対して、どのコースを空けるか(もしくは締めるか)

もっともやってはいけないことは、ミドルブロッカーが自分一人で判断して、①②を行うことです。相手の攻撃に対して最前線で守備を行うミドルが勝手に行動してしまうと、その後方で守備を行うレシーバーを混乱させてしまいます。

Tomoki on Instagram: “#久光製薬スプリングス#戸江真奈#vリーグ #女子バレー#リベロ2019.11.23” (93696)

①相手の攻撃に対してのブロックの優先順位
相手のアタッカー陣を確認した時に、どの優先順位でブロックに付くのかをチームで確認します。

相手エースが強力であれば、当然2枚以上のブロックを配置しなければなりませんし、ミドルから強烈なクイックを打ってくる選手がいれば、クイック攻撃にもある程度警戒する必要があります。

これはケースバイケースですので、ベンチやチームメイトともよく確認をして、チームとして対応していきましょう。

②相手スパイカーのアタックに対して、どのコースを空けるか(もしくは締めるか)

①が相手チームとの駆け引きなのに対して、この②は相手選手との駆け引きです。

相手スパイカーの得意なスパイクコースを塞ぐということも有効ですが、自チームのディグの得意な選手(リベロなど)に拾わせるように「あえて」コースを空けることも非常に有効です。

リベロは通常、バックレフトにポジショニングすることが多いので、相手レフトの攻撃はクロスを空ける、相手ライトの攻撃はストレートを空けるということが戦術として取れます。

これもチームでの決め事になりますので、サイドのブロッカーやリベロと相談して決めるのが良いでしょう。

ミドルブロッカーに必要な資質とは?

相手コートを見ることのできる広い視野と状況把握能力

ブロックの駆け引きでは、相手チーム(特にセッター)はいかにミドルブロッカーをブロックから遅らせるかということを念頭に置いています。それに負けないために、こちらも相手コートの状況を理解し、しっかりとした形でブロックに参加することが重要です。チェックするポイントは主に以下のようなポイントです。

①レシーブが乱れたときに、クイック攻撃を使用してくるのか、ミドルブロッカーは助走に入っているか?
助走に入っていなければセンターからの攻撃はありません。

②エースアタッカーがレシーブした後に転んでいないか?
転んでいれば、エースの速い攻撃はありません。まずセンターからのクイックをしっかりマークした後に、エースの高いトスの攻撃に対応します。

これらの事例はあくまで主なものです。他にも様々なポイントがありますので、試合を通して学んでいきましょう。

どんな時でもジャンプし続ける持久力

さなよっこ on Instagram: “李さん。明日は もっと もっと もっと ブロック頼みますぜ?。 元々 レギュラー5位なんだから、捨て身でヨロシク?  #vリーグ男子F3 #とどろきアリーナ #東レアローズ男子  #東レ対JT #青ユニ #李博 #ミドルブロッカー #センタープレイヤー #ブロック頼む…” (93687)

ミドルブロッカーのもう一つ重要な仕事としてクイック攻撃があります。この攻撃は「おとり」とも表現されるように、ポイントを直接的に取るだけでなく、とにかく攻撃に参加して、少しでも相手のブロッカーを遅らせることも重要な役割です。

また、ウイングスパイカーのアタックと違って、ジャンプまでするのがクイック攻撃の特徴です。ですので、ミドルブロッカーにはブロックでも相手のすべての攻撃にジャンプする、味方の攻撃でもジャンプするという持久力が必要です

ラリーが長引けば長引くほど、ミドルブロッカーは疲弊します。ただ、そんな状況でもジャンプしていく献身性を持つことで、味方の5人を助けることになります。

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